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VMware HCX™ は、データセンターとクラウドにまたがるアプリケーションの移行、ワークロードのリバランス、事業継続性の確保をシンプルにすることができるアプリケーション モビリティ プラットフォームです。注:この製品は、以前は「Hybrid Cloud Extension」および「NSX Hybrid Connect」という名称で提供されていました。
VMware HCX プラットフォームでは、ハイブリッド インターコネクトが提供され、データセンターとクラウドを対象に、それらの内部および相互間でのシンプルでセキュアかつスケーラブルなアプリケーションの移行とモビリティが実現されます。
VMware HCX を利用すると、vSphere ベースのオンプレミス リソースとクラウド リソースを抽象化し、1 つの連続的なリソースとしてアプリケーションに提供することができます。この機能の根幹は、ネットワーク延伸の実現を自動化する暗号化されたセキュアなハイブリッド インターコネクトです。この相互接続は、高スループットで、WAN 向けに最適化されており、ロードバランシングやトラフィック エンジニアリングに対応しています。これにより、アプリケーション モビリティをはじめとするハイブリッド サービスをサポートできます。HCX のハイブリッド インターコネクトを利用することで、基盤となるハードウェアやソフトウェアを問わず、アプリケーションをあらゆる場所に配置できます。
VMware HCX は、以下のユースケースを想定して設計されています。
- アプリケーションの移行:データセンター内およびデータセンター間で、再起動を必要とせずに数千単位の vSphere/非 vSphere の仮想マシンの移行を簡単に計画、実行できます。
- 移行によるアップグレード:データセンターとクラウドを対象に、それらの内部および相互間で vSphere 6.x 環境からワークロードをバルク マイグレーションすることにより、アップグレード作業なしで最新の vSphere バージョンに移行できます。
- ワークロードのリバランス:アプリケーション コンポーネントの拡張によるマルチクラウド環境への移行、追加のコンピュートとストレージのバースト、オンプレミスとクラウド間でのアプリケーションのバルク マイグレーションにより、クラウドのフットプリントの継続的なリバランスを通じたビジネス目標の達成を支援します。
- 事業継続性と保護:オンデマンドでの移動やディザスタ リカバリ プランのスケジュール設定により、IP アドレスを再構成することなく、重要なワークロードをシームレスかつ安全に保護することができます。
いいえ。VMware HCX では、vSphere 6.x 以降のバージョンであれば、vSphere 環境のアップグレードを必要とせずに最新バージョンや VMware Cloud Foundation などのソリューションに移行できます。
HCX は以下のタイプのアプリケーションの移行をサポートします。
- コールド マイグレーション:仮想マシンのオフライン マイグレーション
- バルク マイグレーション:スケジュール設定による、仮想マシン群(vSphere、KVM、Hyper-V)の一括マイグレーション。再起動を伴うがダウンタイムは短時間
- HCX vMotion:ゼロダウンタイムでの仮想マシンのライブ マイグレーション。規模の制限あり
- クラウド間マイグレーション:ワークロードをリージョン間またはクラウド プロバイダー間で移動させる、VMware Cloud SDDC 間での直接的な移行
- OS Assisted Migration:KVM および Hyper-V ワークロードの vSphere へのバルク マイグレーション(HCX Enterprise の機能)
- Replication Assisted vMotion:HCX vMotion とバルク マイグレーション機能を組み合わせた、ダウンタイムを発生させないバルク ライブ マイグレーション(HCX Enterprise の機能)
HCX は、VMware Cloud Foundation、VMware Cloud on AWS、Azure VMware Service、すべての VMware Cloud Provider パートナーのサービスを含むあらゆる VMware ベースの SDDC 環境において、簡素化された大規模なアプリケーション モビリティを提供するよう設計されています。データセンター間、データセンターとクラウド間、複数のリージョンやプロバイダーのクラウド間でアプリケーションを移動させることができます。
はい。HCX Enterprise では、KVM および Hyper-V 仮想マシンを最新の vSphere 環境に移行する機能を利用できます。
VMware HCX は MPLS 回線を必要としません。ブロードバンドや専用回線の物理回線上にハイブリッド インターコネクトをオーバーレイします。HCX には、スループットを向上させるための WAN 最適化機能が含まれています。HCX はインターネット上で使用することができます。ほかの回線が利用できるようになると、HCX にリンクが追加されます。
HCX には、2 種類の機能セットが用意されています。HCX Advanced のコア機能は、ほとんどの SDDC バンドルに組み込まれており、クラウド パートナー経由でも利用できます。HCX Enterprise では追加機能を利用でき、アドオンのライセンスとして購入できます。詳細については、HCX ライセンス ガイドを参照してください。
HCX Advanced では、HCX vMotion による移行機能と、コールド マイグレーションおよびバルク マイグレーション機能を利用できます。ネットワーク機能は、高スループットの L2 ネットワーク延伸、WAN 最適化、トラフィック エンジニアリング、強力な Suite B 暗号化機能を備えた自動 VPN 接続、ハイブリッド抽象化およびハイブリッド インターコネクトが組み込まれたデータセンターのセキュアな相互接続などです。HCX Advanced を利用すると、ソース インフラストラクチャを改変することなくクラウドを導入できます。アプリケーションのリスクや複雑な移行評価作業を発生させずに、vSphere 6.x 以降から最新のバージョンへの移行が可能です。詳細については、HCX ライセンス ガイドを参照してください。
HCX Enterprise は追加機能を提供するアドオン ライセンスです。HCX Advanced の機能に加え、大規模なワークロードのモビリティと各種の追加機能が提供されます。追加機能は、ライブ バルク マイグレーションを実現する HCX vMotion の拡張機能(Replication Assisted vMotion)、KVM および Hyper-V からの vSphere 最新バージョンへの移行(OS Assisted Migration)、アプリケーション検出、移行計画および論理グループ化(モビリティ グループ)、仮想マシンの移動に対応する自動化されたネットワーク管理(モビリティ最適化ネットワーク)などです。詳細については、HCX ライセンス ガイドを参照してください。
オンラインでご登録いただくか、営業担当者に詳細をお問い合わせください。最新情報については、VMware HCX の Web サイトでご確認いただけます。
VMware Cloud Foundation を含む vSphere 6.x 以降で利用できます。
KVM にも Hyper-V にもバージョン要件はありません。
通常の HCX 展開方法では、移行先のサイトに NSX が必要です。つまり、HCX の使用を計画している場合は、NSX を導入する必要があります。ただし、HCX のネットワーク自動化を利用すれば、NSX への移行がいくつかの点で簡単になります。第 1 に、HCX を使用すると、移行元サイトの vDS および Cisco スイッチからネットワークを延伸できます。また、移行元の NSX-V から移行先の NSX-T への延伸も可能です。すなわち、HCX を使用すれば、VMware 以外のネットワークだけでなく、NSX-V と NSX-T の間の移行も容易になります。第 2 に、HCX にはネットワーク スイングの概念が備わっているため、移行完了後にネットワークを容易に切り替えることができます。
HCX は、トランスポート、WAN の最適化、セキュア VPN、L2 延伸などの機能を SRM に提供します。SRM と HCX を組み合わせて使用すると、SRM を使用してディザスタ リカバリ グループ、リカバリ プランなどを設定したうえで、HCX によるトランスポート レイヤーでのメリットを SRM ですべて活用できます。SRM をディザスタ リカバリのオーケストレーションとプランニングに使用し、HCX をネットワーク レイヤーとトランスポート レイヤーの最適化およびフェイルオーバー時の同一 IP アドレスの維持に使用することで、両方のメリットを得ることができます。
HCX と VMware Cloud on AWS を連携させることで、VMC Console で HCX プロビジョニングを選択できるようになります。この方法ではまず、VMC SDDC に HCX をプロビジョニングおよびインストールします。次に、お客様は、OVA をオンプレミスにダウンロードして、自社のデータセンターに HCX をインストールできます。その後、オンプレミスのデータセンターと VMC SDDC をペアに設定して、ワークロードの移行を開始できます。VMC SDDC における HCX の展開はすべて自動化されています。また、HCX では 2 つのリージョン間での VMC SDDC の接続もできます。この機能はクラウド間での接続において有用であり、これを利用することで、SDDC インスタンス間でワークロードを移動するとともに、複数の SDDC インスタンス間でネットワークを延伸することができます。
HCX は vSphere Web Client のプラグインであるため、同じ管理環境が使用できます。
はい。転送中のデータはすべて、ミリタリグレードの Suite-B 暗号化によって保護されます。
はい。VMware HCX には、トランスポート レベルで WAN を最適化する SD-WAN が組み込まれています。SD-WAN コンポーネントは、圧縮と重複排除の機能を提供します。
はい。ダウンタイムを発生させない、仮想マシンのライブ マイグレーションをサポートしています。スケジュールに基づく仮想マシンのバルク マイグレーションもサポートしています。
はい。VMware HCX はマルチサイト相互接続をサポートしています。マルチサイト相互接続のユースケースは数多くあります。たとえば、欧州に小規模なデータセンターが複数あり、レンタル ケージの使用率が低いので、VMware Cloud on AWS に統合して総所有コスト(TCO)を削減する場合、HCX を利用すれば、アプリケーションに影響を与えずに実現できます。もう 1 つの例として、プライベート データをカリフォルニアの施設でオンプレミスに保管し、クラウド インスタンスを地理的に離れたドイツと日本の 2 箇所に配置したい場合、VMware HCX なら既存のアプリケーションをそのようなアーキテクチャに拡張できます。
初回インストール時に、VMware HCX は 1 つのアプライアンスとしてインストールされます。さらに、以下のアプライアンスから 1 つ以上がお客様の要件に応じてインストールされます。
- ハイブリッド インターコネクト アプライアンス:このゲートウェイにより、インテリジェント ルーティングを使ったリモート サイトへのセキュアなハイブリッド インターコネクトが実現し、ネットワークの「ミドルマイル」問題を避けられます。
- WAN 最適化アプライアンス:データの重複排除や回線調整などの WAN 最適化手法を利用することでパフォーマンスを向上させます。
- ネットワーク延伸サービス アプライアンス:L2 ネットワークをリモート サイトまで延伸します。これにより、IP アドレスや MAC アドレスを変更せずに仮想マシンをクラウドに移動できます。このサービスは NSX for vSphere を必要としません。
はい。複数の管理ドメインを持つことができます。
vMotion のライブ マイグレーションに対応しているのは vSphere 6.x 以降のバージョンです。HCX vMotion のライブ バルク マイグレーションは、VMware Cloud on AWS でテクニカル プレビューとして提供されています。この機能は現在、NSX Data Center Enterprise Plus パッケージの HCX Enterprise アドオンとしてライセンス付与されます。
製品のご購入、または詳細情報については、弊社営業部門にメールでお問い合わせください。
HCX for Telco Cloud は、分散された環境を扱う通信事業者向けのネットワーク サービスを動的に管理するために拡張された、HCX モビリティ プラットフォームの新しいバージョンです。HCX for Telco Cloud は、VMware Telco Cloud Automation の主要コンポーネントです。
HCX for Telco Cloud は、Telco Cloud Automation パッケージ内の Telco Cloud Manager と連携して、ネットワーク機能とサービス ワークロードの大規模なマルチクラウド配置とライフサイクル管理を実現します。HCX プラットフォームの中核的なモビリティ機能と新しい専用機能の組み合わせにより、ネットワークのコアからエッジまで、およびプライベートクラウドからパブリッククラウドまで、ネットワーク サービスの配信、可搬性、管理を自動化することができます。
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