帯域幅の需要
帯域幅の追加に伴う課題
ブロードバンドまたは LTE のインターネット帯域幅はあらゆるところで利用でき、すぐに導入できて柔軟なうえに、大幅に低コストです。しかし、こうしたリンクは品質を予測できない(遅延、パケット ロス、ジッター)という評価もあります。既存の MPLS リンクにブロードバンド リンクを追加すると、数千ものサイトがある大規模なネットワークでは多大なコストが発生することが多く、MPLS リンクを流れる「重要な」トラフィックの管理が今以上に複雑になります(トラフィックの特定方法、ルール数やサイト数の検出など)。一方で、インターネット リンクに「重要でない」トラフィックが流れることにもなります。インターネット リンクのトラフィックは保護しなければなりませんが、VPN は MPLS インフラストラクチャでのみ実行されます。
SD-WAN のメリット
トランスポートに依存しない
リンクは自動的に検出され、パッシブ SLA だけでなくリアルタイム スループットも含めた帯域幅が測定、監視され、トラフィック ステアリング サービスを最適化するために利用されます。
帯域幅の柔軟性
SD-WAN は、あらゆるプロバイダーが提供するあらゆるタイプの WAN 回線を統合することで帯域幅を経済的な方法で拡大し、輻輳を解消したり、単一アプリケーションのフローに対しても応答速度を上げたりすることができます。
ワンクリックのオーケストレーション
仮想化とビジネス ポリシーおよびセキュリティ ポリシーの自動構成により、一元管理されたワンクリックの自動トラフィック ステアリング サービスが実現します。
エンタープライズクラスのパフォーマンス
アプリケーション識別に基づくパケットごとのリンク ステアリングとオンデマンドの修正機能により、アプリケーション パフォーマンスが保証され、リアルタイムの音声やビデオを含めあらゆるタイプのトラフィックで最適なパフォーマンスを実現できます。
VPN の自動設定
中央のオーケストレーターで定義されたセキュリティ ポリシーによって組み込みの SD-WAN 機能がトリガーされ、必要なときに必要なところで、任意のトランスポート リンクを介して VPN を確立します。これにより、支社からデータセンターまたはクラウドへの VPN と支社間の VPN を介したセキュアな通信が可能になります。
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