帯域幅の需要

帯域幅の需要は高まる一方です。クラウドへの移行が進むなどのさまざまな要因により、今後数年間でさらに高まり続けることが予測されています。柔軟性に欠ける MPLS 帯域幅契約、多数のサイト、IT 予算の制約に直面している企業にとって、この変化は大きな試練となっています。クラウドベースの SD-WAN であれば、低コストのブロードバンドを活用できるため、サービス品質を損なうことなくこれらの課題に対処できます。

帯域幅の追加に伴う課題

大規模企業には、信頼性の高いスケーラブルなネットワーク接続が必要です。MPLS は信頼性が高いものの、コスト、複数年契約、厳格な SLA、地域のサービス提供状況、時間のかかる設置リード タイムという要因が絡み合い、拡張性に優れているとは言えません。

ブロードバンドまたは LTE のインターネット帯域幅はあらゆるところで利用でき、すぐに導入できて柔軟なうえに、大幅に低コストです。しかし、こうしたリンクは品質を予測できない(遅延、パケット ロス、ジッター)という評価もあります。既存の MPLS リンクにブロードバンド リンクを追加すると、数千ものサイトがある大規模なネットワークでは多大なコストが発生することが多く、MPLS リンクを流れる「重要な」トラフィックの管理が今以上に複雑になります(トラフィックの特定方法、ルール数やサイト数の検出など)。一方で、インターネット リンクに「重要でない」トラフィックが流れることにもなります。インターネット リンクのトラフィックは保護しなければなりませんが、VPN は MPLS インフラストラクチャでのみ実行されます。

SD-WAN のメリット

VMware SD-WAN by VeloCloud はこうした課題の解決策を提供します。回線を集約して帯域幅を経済的かつ柔軟に拡大させ、必要な音声品質、ビデオ品質、アプリケーション パフォーマンスを得ることができます。

トランスポートに依存しない

リンクは自動的に検出され、パッシブ SLA だけでなくリアルタイム スループットも含めた帯域幅が測定、監視され、トラフィック ステアリング サービスを最適化するために利用されます。

帯域幅の柔軟性

SD-WAN は、あらゆるプロバイダーが提供するあらゆるタイプの WAN 回線を統合することで帯域幅を経済的な方法で拡大し、輻輳を解消したり、単一アプリケーションのフローに対しても応答速度を上げたりすることができます。

ワンクリックのオーケストレーション

仮想化とビジネス ポリシーおよびセキュリティ ポリシーの自動構成により、一元管理されたワンクリックの自動トラフィック ステアリング サービスが実現します。

エンタープライズクラスのパフォーマンス

アプリケーション識別に基づくパケットごとのリンク ステアリングとオンデマンドの修正機能により、アプリケーション パフォーマンスが保証され、リアルタイムの音声やビデオを含めあらゆるタイプのトラフィックで最適なパフォーマンスを実現できます。

VPN の自動設定

中央のオーケストレーターで定義されたセキュリティ ポリシーによって組み込みの SD-WAN 機能がトリガーされ、必要なときに必要なところで、任意のトランスポート リンクを介して VPN を確立します。これにより、支社からデータセンターまたはクラウドへの VPN と支社間の VPN を介したセキュアな通信が可能になります。

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