ThinApp によるアプリケーションの仮想化が実現する、効率的なアプリケーションの提供と管理
ThinApp は、基盤となるオペレーティング システムからアプリケーションを分離してアプリケーションの競合を回避し、展開と管理を効率化することで、アプリケーションの展開にかかる時間の短縮とアプリケーションの移行の簡素化を実現します。
ThinApp の機能
オペレーティング システムの移行
Windows OS の以前のバージョンから移行する際に、Internet Explorer 6 向けに設計されたレガシー Web アプリケーションを、Internet Explorer 6 とともに仮想化して移行できます。
サーバ統合
複数のアプリケーションと「サンドボックス化した」ユーザーの構成データを同じサーバに安全に格納することができます。
アプリケーションの分離
アプリケーションをほかのアプリケーションや基盤となるオペレーティング システムから分離して 1 つの実行可能ファイルにすることにより、アプリケーションの競合を回避できます。この実行可能ファイルは、単体で、または App Volumes を使用して、多くのエンドポイントに簡単に展開できます。
デスクトップのセキュリティ
ThinApp のパッケージを「ロックダウンされた」PC 上に展開することで、セキュリティ レベルを維持したまま、必要なアプリケーションをエンド ユーザーが実行することが可能です。
アプリケーションの可搬性
USB フラッシュ ドライブへの仮想アプリケーションの展開、メンテナンス、アップデートができるため、場所を問わずアプリケーションを実行できます。
スポットライト
主な機能
オペレーティング システムの容易な移行
コーディング、テスト、認証を再度行うことなく、レガシー アプリケーションを Windows 7 や Windows 10 に迅速に移行できます。サイレント インストールされたアプリケーションは自動的に ThinApp パッケージに変換されます。ThinApp でパッケージングした Windows XP 以前のバージョンの Windows 用のアプリケーションは、ThinApp の再リンク(Relink)機能を使用して ThinApp Windows 形式に変換できます。
アプリケーションの分離による競合の排除
単一の .msi または .exe 実行ファイルに 32 ビットまたは 64 ビットのアプリケーション全体とその設定をパッケージングすることにより、複数の Windows 実行環境にアプリケーションを展開できます。仮想アプリケーションは互いに分離され、基盤となるオペレーティング システムに変更を加えることなく個別に実行できるため、アプリケーション間の競合や、アプリケーションとオペレーティング システムの間の競合を回避できます。ThinApp パッケージの提供と管理に App Volumes を使用することで、包括的にライフサイクルを管理することが可能です。
アプリケーションのサイロ化の回避
サーバ 1 台につき 1 つのアプリケーションを使用する従来の IT モデルでは、技術的な理由やデータの分離を起因として 1 台のサーバ上に共存させることができないアプリケーションがあります。そのようなアプリケーションには、専用のハードウェアが必要です。ThinApp を利用することで、このようなアプリケーションのサイロ化を回避し既存資産を有効活用できるとともに、アプリケーションを容易に管理、展開することが可能です。
システムの変更を必要としないセキュリティ
システムを変更したり、セキュリティ ポリシーを緩和しなくても、ロックダウンされた PC 上で制限付きのユーザー アカウントを使用してアプリケーションを実行できます。ThinApp にはカーネルモード コードがないため、ユーザーに適用されるマシンのグループ ポリシーに違反することはありません。アプリケーションで割り当てられた権限をデバイスに付与することができないため、予期しないポリシー違反を防ぐことができます。
モバイル アクセス
多くのユーザーは、勤務場所を問わず、任意のデバイスから信頼性が高く柔軟性に優れたアプリケーションへのアクセスを求めています。ThinApp では、ユーザーがソフトウェアやデバイス ドライバをインストールする必要はありません。また、管理者権限も不要です。アプリケーションは、フラッシュ ドライブなどのポータブル ストレージ デバイスから直接実行できます。