vCloud Hybrid Service vSphere Client プラグイン 1.5 | 2014 年 7 月 24 日

2014 年 9 月 9 日更新

リリース ノートの概要

このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。

vCloud Hybrid Service プラグインについて

vCloud Hybrid Service vSphere Client プラグインを使用すると、vSphere Web Client にある vCloud Hybrid Service リソースの表示と管理が可能になります。プラグインをインストールし、vCloud Hybrid Service アカウントをプラグインに登録した後、vSphere Web Client ですべての専用クラウドおよび仮想プライベート クラウド インスタンスを表示できます。各クラウド インスタンスを参照し、仮想データ センター、ゲートウェイ、ネットワーク、および仮想マシンのインベントリを管理できます。

このプラグインの使用は管理者を対象としていることに注意してください。vCloud Hybrid Service のユーザーがエンド ユーザー ロールで使用することはできません。

新機能

vCloud Hybrid Service プラグインの 1.5 リリースには次の新機能が含まれています。

  • ストレージの階層化
  • このプラグインは vCloud Hybrid Service で提供されるストレージ階層をサポートするようになりました。クラウド インスタンス用に購入したストレージに基づき、仮想データ センターに複数のストレージ階層を割り当てることができます。必要なパフォーマンスに応じて、各仮想マシンに対するストレージのタイプを選択できます。また、ニーズが変わった場合は、仮想マシンのディスクをあるストレージ階層から別のストレージ階層に移行できます。また、単一の仮想マシンに複数の階層を割り当てることもできます。

  • 災害復旧
  • VMware が提供する vCloud Hybrid Service Disaster Recovery サービスを使うと、ワークロードを vCloud Hybrid Service に複製することにより災害や障害から保護できます。

    サービスを購入すると、プラグインで vCloud Hybrid Service Disaster Recovery の仮想データ センターを管理できます。仮想マシンのレプリケーション ステータスの監視、テスト リカバリの実行、仮想マシンのクラウドへのリカバリを行うことができます。

  • 個別のログ ファイルを作成する機能
  • デフォルトでは、プラグインのログ情報は vSphere Web Client のログ ファイル vsphere_client_virgo.lo に保存されます。本バージョンではプラグイン専用のログファイルを作成してログの重大度レベル(デバッグなど)を設定するように選択できるようになりました。これにより、問題のトラブルシューティングがさらに容易になります。

  • vSphere Web Client 5.5 Update 2 の更新されたインストーラ
  • vSphere Web Client 5.5 Update 2 には vCloud Hybrid Service プラグイン用の更新されたインストーラが含まれています。インストールとアップグレードの処理は vSphere Web Client 5.5 Update 1 と同様です。vSphere Web Client の [ホーム] ページにあるインストーラのアイコンの名前は Hybrid Cloud に変更されています。ナビゲーション ペインからインストーラにアクセスすることもできます。

 

1.5 リリースでは、 解決した問題にリストされる問題も解決されています。

プラグインのアップグレードに関する詳細については、 vCloud Hybrid Service vSphere Clientのドキュメント センターを参照してください。

サポート対象ブラウザ

vCloud Hybrid Service プラグインのブラウザ要件は vSphere Web Client と同じです。詳細は、 vSphere Web Client のソフトウェア要件を参照してください。

サポートされているプラットフォーム

  • vSphere Web Client 5.5 Update 1
  • vSphere Web Client 5.5 Update 2

ドキュメント

vCloud Hybrid Service vSphere Client プラグインのドキュメント センター

解決した問題

Internet Explorer 8 では vCloud Hybrid Service インストーラの [はじめに] ページが表示されないため、プラグインをインストールできない
Internet Explorer 8 を使用している場合、vSphere Web Client の [ホーム] ページにある vCloud Hybrid Service のインストーラ アイコンをクリックしても [はじめに] ページが表示されないため、vCloud Hybrid Service プラグインのインストール(またはアップグレード)を行えません。

 

登録で発生する可能性のある問題
vCloud Hybrid Service のアカウントを vSphere Web Client 5.5 Update 1 にインストールされた vCloud Hybrid Service プラグイン 1.0.1 に登録する場合、次の問題が発生することがあります。

  • アカウントを登録できない。登録処理がハングする。
  • vSphere Web Client からログアウトして再びログインするとアカウントの登録が失われており、再度アカウントの登録を行わなければならない。

これらの問題は、お使いの環境が低速な場合に発生することがあります。

 

 

プラグインにストレージ プロファイルが表示されない
vCloud Hybrid Service プラグインに仮想マシンのストレージ プロファイルが表示されなかったり、テンプレートを展開するときにストレージ プロファイルを選択できないことがあります。テンプレートはデフォルトのストレージ プロファイルで展開されます。

 

表示される使用可能なストレージが、すべてのストレージ プロファイルで使用可能なストレージの合計になる
複数のストレージ プロファイルを持つ仮想データ センターのテンプレートを展開した場合、[テンプレートから新規仮想マシン] ウィザードの [リソースのカスタマイズ] ページに、使用可能なストレージとして、デフォルトのストレージ プロファイルで使用可能なストレージのみではなく、すべてのストレージ プロファイルで使用可能なストレージの合計が表示されます。(プラグインでは、ストレージ プロファイルを選択することができず、テンプレートはデフォルトのストレージ プロファイルで展開されます。)

既知の問題

ナビゲーション ペインまたはドロップダウン メニューでテキストが表示されない
vSphere Web Client 5.5 Update 1 で最新バージョンの vCloud Hybrid Service プラグインにアップグレードした場合、次の問題が発生する可能性があります。

  • 左側のナビゲーション ペインで、Hybrid Cloud Service エントリのテキストが表示されない。アイコンは表示されているがテキストが表示されていない。
  • ドロップダウン メニューにおいて、一部のメニュー項目にコマンド名ではなく _MISSING RESOURCE_ というテキストが表示される。

 

これらの問題は、Adobe Flash Player のキャッシュの問題によって発生します。Firefox においてこの問題が確認されていますが、その他のブラウザでも発生する可能性があります。
回避策:

  1. お使いの Web ブラウザのキャッシュをクリアします。
  2. vSphere Web Client ページを再ロードし、再度ログインします。

 

 

vApp で最後の仮想マシンを削除できない
vApp が部分実行または実行の状態である場合に vApp で最後の仮想マシンを削除しようとしたとき、次のエラー メッセージが表示されます: 「要求された操作を vApp "vAppName" で実行できませんでした。vApp を停止してもう一度行ってください。」
回避策:

  1. 削除する仮想マシンをパワーオンします。
  2. 仮想マシンをパワーオフします。
    この操作により、vApp に仮想マシンが 1 つだけある場合は vApp もパワーオフになります。
  3. 仮想マシンを削除します。

 

 

Disaster Recovery の仮想データ センター内の標準仮想マシンの設定を編集できない
Disaster Recovery の仮想データ センター内の標準仮想マシンの設定を編集しようとすると、エラーが発生します。
回避策:ありません。

 

仮想マシンを何度も削除しようとするとエラー メッセージが表示される
仮想マシンを削除する場合、処理に時間がかかります。このときに [削除] コマンドを再度実行すると、仮想マシンの UUID にアクセスできないというエラーが表示されます。
回避策:このエラーは無視してかまいません。

 

 

ドロップダウン メニューで行った操作が、ページのロードが完了するまで有効にならない
Disaster Recovery の仮想データ センター内の仮想マシンを右クリックしたとき、ドロップダウン メニューには使用可能なアクションがすべて表示されます。更新アイコンの回転が止まってページのロードが完了したことが示されるまで、これらのコマンドを選択しないでください。選択してもコマンドの実行は失敗します。
回避策:ページのロードが完了するまでドロップダウン メニューのコマンドを使用しないでください。

 

 

仮想データ センターのストレージ容量の表示に時間がかかる
仮想マシンを作成または削除した場合、仮想データ センターのストレージ使用容量および空き容量が更新されるまで、遅延時間があります。更新される前に仮想マシンを作成すると、ウィザードには更新前の容量が表示されることがあります。
回避策:ありません。しばらく時間が経過するとストレージ容量は正しく表示されます。

 

SSO 管理者権限を持つ Active Directory ユーザーがプラグインをインストールまたはアップグレードできない
ユーザーを管理するために Active Directory を使用しており、Active Directory を外部 ID ソースとして追加し、Active Directory のユーザーを Single Sign-On 管理者として追加した場合、そのユーザーは vCloud Hybrid Service プラグインのインストールまたはアップグレードを行うことができません。
回避策:プラグインのインストールまたはアップグレードを行うのに使うユーザー アカウントに対し、次のように操作します。

  1. Active Directory ユーザーを Active Directory グループのメンバーとして追加します。
  2. その Active Directory グループを Administrators@vsphere.local グループのメンバーとして追加します。

これは、プラグインのインストールまたはアップグレードに必要な権限を取得するために必要です。

 

 

英語以外の言語を選択している場合でも、[はじめに] ページが英語で表示される
vCloud Hybrid Service プラグインは英語でのみ使用できます。言語設定に関わらず、プラグインのユーザー インターフェイスと [はじめに] ページは常に英語で表示されます。

 

オブジェクト テーブルを列でソートできない
vCloud Hybrid Service プラグインのオブジェクト テーブルを列でソートすることができません。列見出しをクリックするとその列にあるオブジェクトが昇順または降順でリストされる必要があります。
回避策:この機能はまだ利用できません。

 

仮想マシンに 15 個を超えるハード ドライブを追加できない
ハードウェア設定を編集して仮想マシンに 15 個を超えるハード ドライブを追加しようとすると、コマンドが失敗します。
回避策:ありません。プラグインまたは vCloud Hybrid Service ポータルのいずれかでは、15 個を超えるハード ドライブを仮想マシンに追加することはできません。

 

隔離されたネットワークが [ネットワーク] タブに表示されない
仮想データ センターの [ネットワーク] タブには仮想データ センターのゲートウェイ ネットワーク(ルーティング ネットワーク)のみがリストされます。ここには隔離されたネットワークはリストされません。
回避策:新規仮想マシンを作成するとき、または仮想マシンのネットワーク割り当てを変更するときには、利用可能なネットワークのリストに隔離されたネットワークもリストされ、選択することもできます。

 

Safari ブラウザで仮想マシン コンソールがサポートされていない
Safari で仮想マシン コンソールを開くことができません。
回避策:他のブラウザを使用すると開くことができます。

 

タスク情報が短期間使用できなくなることがある
通知サービスによってプラグインにタスク情報が提供されます。ただし、プロキシ タイムアウトが発生した場合、通知サービスへの接続が失われます。プラグインが 2 分間何も通知を受け取らなかった場合は、通知サービスへの再接続を試みます。再接続が行われるまでの期間は、通知(タスク情報)を受け取ることができません。
回避策:プラグインが通知サービスに再接続されると、通知が再開されます。