vCloud Air リリース ノート
vCloud Air | 2015 年 7 月 15 日 |
リリース ノートの概要
このリリース ノートは、VMware が提供する次の 2 つの vCloud Air サービス用です。
Virtual Private Cloud OnDemand
このリリース ノートには、Virtual Private Cloud OnDemand の本リリースに関する次のトピックが含まれています。
新機能
[Disaster Recovery to the Cloud] タイル
vCloud Air の Web UI にサインインすると、[Disaster Recovery to the Cloud] タイルが [Virtual Private Cloud OnDemand] タイルと [My Subscriptions(マイ サブスクリプション)] タイルとともに表示されます。 サインアップしているサービスに応じて、タイルをクリックして Dedicated Cloud、Virtual Private Cloud、Disaster Recovery Cloud などのサブスクリプションを表示することができます。 詳細については、『 Disaster Recovery Service リリース ノート』を参照してください。
簡単なネットワーク機能
仮想マシンで [Connect to the Internet(インターネットに接続)] オプションが利用できるようになりました。 仮想マシン名を右クリックして [Connect to the Internet(インターネットに接続)] オプションを選択すると、その仮想マシンが自動的にインターネットに接続されます。 この新機能を使用する前に、IP アドレスがその仮想マシンに関連付けられていることを確認してください。 関連付けられていない場合は、正常に接続するために IP の追加を求められます。
システム要件
システム要件と Virtual Private Cloud OnDemand UI に関する情報については、『 vCloud Air – Virtual Private Cloud OnDemand スタート ガイド』および『 vCloud Air – Virtual Private Cloud OnDemand ユーザー ガイド』を参照してください。
ドキュメント
Virtual Private Cloud OnDemand ドキュメント一式にアクセスするには、「 vCloud Air – Virtual Private Cloud OnDemand ドキュメント」ページに移動してください。
サポート リクエスト
テクニカル サポートを受けるには、 My VMware で利用できる標準 VMware プロセスからサポート リクエスト (SR) を提出してください。 Virtual Private Cloud OnDemand の登録プロセス中に本番レベルのサポートを選択した場合には、電話でサポート チームに連絡を取ることもできます。
既知の問題
このリリースの Virtual Private Cloud OnDemand では、次の問題が発生することが判明しています。
ゲートウェイ サービスで読み取り専用権限が利用できない
ゲートウェイ サービスで読み取り専用の権限が利用できません。 現在は、「ゲートウェイ サービスの構成」操作には 1 つのロールのみがあり、このロールにすべての権限(読み取り、書き込み、編集、削除)が設定されています。
回避策:
なし
vCloud Director と Virtual Private Cloud OnDemand で許可されるストレージ ディスク数が異なる
vCloud Director には任意の数のストレージ ディスクを追加できますが、Virtual Private Cloud OnDemand には 15 個のストレージ ディスクのみを追加できます。 請求は、vCloud Director に追加されたディスクの合計数に応じて行われます。 たとえば、vCloud Director 内に 16 番目のストレージ ディスクを作成した場合でも、Virtual Private Cloud OnDemand UI では 15 個のディスクのみが表示されます。 ただし、16 番目のストレージ ディスクに対する請求は行われます。
回避策:
ストレージ ディスクの合計数を vCloud Director で表示します。
vNIC のアップグレードまたは変更の後に仮想マシンが表示されない
vNIC をアップグレード(古い vNIC を削除した後に新しい vNIC を追加)した後に仮想マシンが Virtual Private Cloud OnDemand UI に表示されなくなります。
回避策:
vCloud Director vApp リストから仮想マシンにアクセスして編集することができます。
vCloud Director が Internet Explorer (IE) 11 ブラウザをサポートしない
IE 11 ブラウザを使用している場合、vCloud Director で VMware Remote Console (VMRC) を起動できません。
回避策:
vCloud Air UI から IE 11 で VMRC にアクセスできます。
Virtual Private Cloud OnDemand に対してデータ センター エクステンション (DCE) を実行できない
Virtual Private Cloud OnDemand クラウドに対して DCE を実行している間、「リソースの選択」手順で選択したネットワークの外部インターフェイスが正しくリストされず、IP がリストされません。 この問題は、同じ Org の仮想データ センター間で OrgVdc ネットワーク名が同一の場合に発生します。
回避策:
Org 内の仮想データ センター間で OrgVdc ネットワーク名が一意になるようにします。 顧客の Org に各 Org で「デフォルト ルーティング ネットワーク」が指定された仮想データ センターが複数ある場合には、DCE を実行する前に次のいずれかの手順を行います。
「デフォルト ルーティング ネットワーク」をその Org で定義されているネットワーク間で一意の名前に変更する。
DCE を実行する仮想データ センターに新しいネットワークを作成し、そのネットワークの名前が Org 内で一意になるようにする。
IE 10 で VMRC を開くと「SCRIPT16389: Unspecified error(SCRIPT16389: 未知のエラー)」が表示される
Windows 8 OS の IE 10 ブラウザで VMRC を開くと、「SCRIPT16389: Unspecified error(SCRIPT16389: 未知のエラー)」が表示されます。 これは Microsoft の「アクティブ」なバグです。
回避策:
IE 10 と Windows 8 というブラウザと OS の組み合わせを使用しないようにします。
Ubuntu テンプレートを使用して作成されたパワーオン状態の仮想マシンでリソースの編集操作を行うことができない
ホットアド機能は Ubuntu テンプレートでは有効になりません。そのため、パワーオン状態の間はその仮想マシンの「リソースの編集」を行うことはできません。
回避策:
まず仮想マシンをパワーオフする必要があります。
ネットワーク プール内で IP 範囲が枯渇しているために仮想マシンのデプロイが失敗すると、適切なエラー メッセージが表示されない
仮想データ センター プールで IP が枯渇しているときにその仮想データ センターで新しい仮想マシンを作成しようとすると、失敗する代わりに仮想マシンが不整合な状態になります。 この問題は、仮想データ センターで 252 個の仮想マシンを作成した後、利用可能な IP アドレス プールが枯渇している場合にのみ発生します。 表示されるエラー メッセージではこの問題について明確に説明されません。
回避策:
その仮想マシンを放棄(または vCloud Director UI に移動してその仮想マシンを削除)し、新しい仮想データ センター ネットワークを作成し、その新しいネットワークに接続する新しい仮想マシンを作成します。
IE 11 で、バージョン 6.1 からバージョン 6.3 へのアップグレード中に vCloud Director UI が絶えず更新される
OnDemand ベータ版または EAP を利用している場合、アップグレード プロセス中に vCloud Director UI が連続して更新されます。
回避策:
ブラウザ キャッシュをクリアします。
システム内に多数のデータストアがあると「Storage Profile の更新」操作が失敗する
システム内に多数のデータストアと Storage Profile の関連付けがあると「Storage Profile の更新」操作がタイムアウトします。
回避策:
なし。
以下に記載された既知の問題は、API からコンピューティング サービス機能にアクセスするために使用される vCloud API に関連するものです。
vCloud Director API の MediaTypeMappings 要素がバージョン 5.7 以降で生成されない
MediaTypeMappings 要素がバージョン 5.7 以降で生成されません。 次の操作を行うと MediaTypeMappings の空のリストが返されます。 GET /api/versions
回避策:
スキーマ ファイルにアクセスして必要な情報を得ます。
API 相違点に vCloud Air ネットワーク サービス API が表示されない
[vCloud API Schema Differences(vCloud API スキーマ相違点)] の [vCloud API Changed Operations(vCloud API 変更操作)] ページに、API バージョン 5.11 で追加された manageExternalIpAddresses 操作が表示されません。 manageExternalIpAddresses に関する参照情報はスキーマ リファレンスに表示されます。
回避策:
なし
Virtual Private Cloud および Dedicated Cloud
Virtual Private Cloud および Dedicated Cloud で発生する既知の問題は以下のとおりです。
Internet Explorer 10 で、VMware Remote Console が適切に開かない
イントラネット セキュリティのデフォルト設定が原因で、コンソールを表示することができません。
回避策:
Internet Explorer 10 の [ツール] で、[インターネット オプション] メニューを選択します。 [セキュリティ] タブをクリックします。 [ローカル イントラネット] を選択して、[サイト] ボタンをクリックします。 [イントラネットのネットワークを自動的に検出する] チェック ボックスをオフにして、[OK] をクリックします。 ブラウザを再起動します。
ネットワークを追加すると JavaScript エラーが発生する
vCloud Director を使用して [OrgVdc] > [ゲートウェイ] タブ > [OrgVdc ネットワーク] タブを選択し、vCloud Air に経路指定済みネットワークを追加すると、vCloud Director で JavaScript エラーが表示されます。
回避策:
次のどちらかの方法で経路指定済みネットワークを作成します。
vCloud Director で、[OrgVdc] > [ネットワーク] タブを選択します。
vCloud Air の [ゲートウェイ] タブでゲートウェイを選択し、[ネットワーク] タブを選択します。
ページを更新しないと顧客ポータルで Virtual Private Cloud アドオン プロビジョニングが更新されない
マルチテナント クラウドをプロビジョニングして顧客ポータルにログインします。 このとき、マルチテナント クラウドにアドオンをプロビジョニングしても顧客ポータルが更新されません(リソース割り当てがそのままです)。
回避策:
全ページを更新して、アドオンがリソースの割り当てに追加されていることを確認します。
顧客ポータルから Disaster Recovery 仮想データ センターを削除できない
正しくプロビジョニングされていない Disaster Recovery 仮想データ センターを削除しようとすると、削除プロセスが失敗し、エラー メッセージが表示されます。
回避策:
なし。
仮想データ センターを表示することはできるが、アクセス権が与えられていない
仮想プライベート クラウドに新規ユーザーを追加してアクセス権を付与すると、そのユーザーの初回ログイン ページに、明示的にアクセス権が付与されていない Disaster Recovery 仮想データ センターが表示されます。
回避策:
なし。
ストレージ操作の実行中にコンソール タイムアウトが発生する
vCloud Air コンソールで所要時間の長いストレージ操作を実行すると、ある条件の下でコンソール タイムアウトが発生しますが、vCloud Director では操作が続行されます。 この状態になると、vCloud Air に、ストレージ操作が失敗したという通知が誤って表示されることがあります。
回避策:
vCloud Air のアクティビティ ログをチェックして操作がまだ実行中かどうかを確認します。または、vCloud Director の操作ステータスを確認します。 操作ステータスの確認方法については、vCloud Director ヘルプを参照してください。
[Adjust Storage Allocation(ストレージの割り当ての調整)] ダイアログ ボックスの [ストレージ層] 列に「未定義」と表示される
仮想マシンのストレージ割り当てプロセスが実行されているときにその仮想マシンのストレージ割り当てを調整しようとすると、[Adjust Storage Allocation(ストレージの割り当ての調整)] ダイアログ ボックスの [ストレージ層] 列に「未定義」と表示されます。 vCloud Air コンソールでは、ストレージ操作の実行中に仮想マシンのストレージの割り当ての調整を行うことが禁止されていません。
回避策:
仮想マシンですべてのストレージ操作が終了するのを待ってから、ストレージの割り当ての追加調整を行います。
カスタム カタログからの仮想マシンの作成中にユーザー インターフェイスにコントローラ番号が「未定義」と表示される
vCloud Director で複数のディスクを含むカスタム カタログを作成してから vCloud Air でそのカタログを使用して仮想マシンを作成しようとすると、「Drive undefined:2(ドライブ未定義:2)」など、コントローラ番号が「未定義」であると仮想マシン作成ウィザードに表示されます。 2 基目のコントローラを明示的に追加していないかぎり、コントローラは 1 基しか存在せず、値は「ドライブ 1:2」のようになるはずです。 vCloud Director には値が正しく表示されます。
注: この「ドライブ x:y」フィールドには、コントローラ番号 (x) とそのコントローラ内のユニット番号 (y) が表示されます。 ユニット番号自体は正確に表示されます。
回避策:
この値は vCloud Air UI 内では読み取り専用であるため、仮想マシンの使用に影響が及ぶことはありません。 それでも問題が発生する場合は、vCloud Director を使用してその仮想マシンを管理してください。
[ユーザーの追加] UI で多数のロールを処理できず、[追加] ボタンが表示されない
ユーザーを追加しようとしたときに、選択対象のロールの数が 10 を超えると [追加] ボタンが表示されません。
回避策:
なし。
仮想データ センターの [ネットワーク] タブに正しい数の接続仮想マシン数が表示されない
Virtual Private Cloud サービスのユーザーの場合、ネットワーク カード上の仮想マシンの数が実際より少なく表示されたり、一貫性のない表示になることがあります。 Dedicated Cloud サービスのユーザーの場合、クラウドを構成する仮想マシンの数が 128 を超えているとき、ネットワーク カードに接続されている仮想マシンの数が実際より少なく表示されたり、一貫性のない表示になることがあります。
回避策:
なし。
vCloud Air で仮想データ センターのシン プロビジョニングおよび高速プロビジョニングが利用できない
サービスのユーザーに影響を及ぼす可能性があるため、vCloud Air では仮想データ センターのシン プロビジョニングまたは高速プロビジョニングの機能は無効になっています。
回避策:
なし。
vCloud Air で仮想データ センター名を変更しても vCloud Director で基盤となる OrgVdc 名が更新されない
仮想データ センターが元は vCloud Air で作成されている場合、vCloud Director の基盤となる OrgVdc 名は同じ名前(仮想データ センター名と OrgVdc 名が同じ)になります。 ユーザーが vCloud Air で仮想データ センターの名前を変更しても、OrgVdc 名は更新されません。 vCloud Director の仮想データ センター ビューのページ URL とヘッダーには元の OrgVdc 名が表示されますが、リスト領域には、現在の vCloud Air 仮想データ センター名が表示されます。 このため、vCloud Air と vCloud Director の両方で仮想データ センターを使用して作業しているユーザーは混乱することがあります。
回避策:
なし。
ゲスト OS パスワードの仮想マシン コンソール リセットが UI に表示されるゲスト OS パスワードと統合されない
新しい仮想マシンを追加すると、コンソールにアクセスするためにゲスト OS パスワードの長い文字列が vCloud Air UI の仮想マシンの詳細ビューに表示されます。 仮想マシンをパワーオンおよびパワーオフするたびに、新規のゲスト OS パスワードが vCloud Air UI に表示されますが、この UI パスワードは、ユーザーが意味のあるパスワードにリセットしたかどうかに関係なく、仮想マシンのパスワードと同期していません。 元の長いゲスト OS パスワード文字列または自分で設定した意味のあるパスワードを忘れた場合、vCloud Director に移動し、強制的にゲストのカスタマイズを実行して仮想マシンをパワーオンするしかありません。
回避策:
新しい仮想マシンを追加したら、vCloud Air UI に表示されたゲスト OS パスワードを使用してコンソールにアクセスします。 コンソール経由で仮想マシンのパスワードを指定したパスワードにリセットし、そのパスワードを書き留めます。 以降、vCloud Air UI で、この仮想マシンのゲスト OS のパスワードが再生成されても無視します。
仮想マシン コンソール パスワードが不必要に表示されるため非表示にする必要がある
vCloud Air にはコンソール パスワードが表示されますが、これは最初のログイン専用のパスワードで、一度使用した後はユーザーが変更する必要があります。
回避策:
なし。
データ センター エクステンションから転送された仮想マシンの vCloud Air でネットワーク詳細が正しく表示されない
データ センター エクステンション (DCE) の一部として、vCloud Air によって管理される転送先 vCloud Director に経路指定済み vApp が作成されます。 移動された仮想マシンのネットワークは、この vApp ネットワークに接続されます。 現在、vCloud Air には vApp ネットワークは表示されないため、経路指定済み vApp ネットワークは正しく表示されません。 ただし、DCE は、経路指定済み vApp ネットワークでのみサポートされます。
回避策:
このネットワークを vCloud Director で管理します。
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