VMware vCenter Operations Manager Installable 5.6

VMware vCenter Operations Manager Installable 5.6 リリース ノート

VMware vCenter Operations Manager 5.6 | ビルド 923460

ドキュメントの最終更新日:2012 年 12 月 21 日

本リリース ノートに対する追加情報およびアップデート情報を適宜確認してください。

このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。


新機能

VMware vCenter Operations Manager 5.6 リリースは、vCenter Operations Manager 5.x リリースに対する更新プログラムです。vCenter Operations Manager 5.6 では、新機能および拡張機能の搭載と製品統合を実現しています。

国際化

vCenter Operations Manager 5.6 のユーザー インターフェイスおよびオンライン ヘルプは、簡体字中国語、ドイツ語、および日本語で使用可能です。vCenter Operations Manager 5.6 のドキュメント セットもこれらの言語で使用できます。

製品の互換性

vCenter Operations Manager の VMware 認証の互換性の詳細については、『VMware 互換性ガイド』 http://www.vmware.com/resources/guides.html を参照してください。

 

VMware vCenter Operations Manager インストールおよび構成ガイド(Windows および Linux 用)』には vSphere の互換バージョンと、vCenter Operations Manager がサポートするその他のコンポーネントのリストが記載されています。

 

vCenter Operations Manager 5.6 がサポートするブラウザは次のとおりです。
  • Windows Internet Explorer 8.0 および 9.0
    注:互換表示モードが無効化されている必要があります。
  • Mozilla Firefox 3.6 以降

サポート対象のブラウザの最低解像度は、1024 X 768 ピクセルです。

はじめに

VMware vCenter Operations Manager バージョン 5.6 はスタンドアロンの実行可能プログラムとして利用可能で、vSphere Client でデプロイして使用する vApp としても活用できます。

vCenter Operations Manager 5.6 のスタンドアロン バージョンは、次のオペレーティング システムでインストールおよびアップグレード可能です。

  • Windows Server 2003 64 ビット SP2 以降
  • Windows Server 2008 64 ビット
  • Red Hat Enterprise Linux 5 64 ビット

スタンドアロン バージョンのシステム要件、インストール手順、構成オプションについては、『 VMware vCenter Update Manager インストールおよび管理ガイド(Windows および Linux 版)』を参照してください。

vApp のデプロイについては、『 VMware vCenter Operations Manager デプロイおよび構成ガイド』を参照してください。

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インストールおよびアップグレードの手順

vCenter Operations Manager 5.6 のスタンドアロン バージョンをインストールするには、ご使用のオペレーティング システムに対応している 5.6 のインストール ファイルを実行します。詳細については、『 VMware vCenter Operations Manager Enterprise インストールおよび構成ガイド (Windows および Linux 用) (VMware vCenter Operations Manager Enterprise Installation and Configuration Guide for Windows and Linux)』を参照してください。

vCenter Operations Manager Enterprise 1.0、1.0.1、1.0.2、5.0、5.0 ホットフィックス、5.0.1、5.0.2、5.0.2 ホットフィックス、5.0.3、5.0.3 ホットフィックスから 5.6 にアップグレードするには:

    注:CREATE TABLECREATE TRIGGERCREATE SEQUENCECREATE SESSIONCREATE PROCEDURE
  1. オペレーティング システムに応じて、最新の .exeまたは .binファイルのどちらかを旧バージョンの製品がインストールされているマシンにダウンロードします。
  2. .exeまたは .binファイルを実行します。
  3. 再インストール (アップグレード) オプションを選択します。
  4. インストール モードを選択します。
    • 元のインストールの設定を保持する場合は、デフォルト設定を変更せずにそのまま使用します。
    • インストール オプションを変更する場合は、 基本 または カスタム を選択します。
  5. [データベースの構成] 画面で、設定の変更を行わずに、 終了 をクリックします。
  6. メインのインストール画面で、 完了 をクリックします。
  7. アップグレードに関する問題については、  vcenter-ops/user/logフォルダにある次のログファイルで確認します。
    • collector.log
    • analytics.log
    • activemq.log
    • controller.log
    • wizard.log
  8. アップグレードしたシステム上にアダプタがインストールされている場合、最新バージョンのアダプタをダウンロードしてインストールします。
  9. vCenter Operations Manager(カスタム UI)にログインして、ユーザー インターフェイスが正しく表示されるか確認します。

重要:標準のアップグレード手順で時間を節約するため、vCenter Operations Manager Installable のデータベース アップグレード ロジックは、特定の使用状況に対処するためのデータベース スクリプトを実行しません。詳細については、「 アップグレード中に構成ウィザードがデータベースを更新しない (Configuration wizard does not update the database during an upgrade) (KB 2017042)」を参照してください。

ドキュメント

vCenter Operations Manager Custom UI 5.6 ドキュメント セットには次のドキュメントが含まれています。

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既知の問題

このリリースには、次の既知の問題が含まれています。

一般

  • vCenter Operations Manager 5.6 へのアップグレード後に Tomcat サーバが起動しない
    Tomcat サーバが起動に失敗し、「 SEVERE: Exception starting filter struts Unable to load configuration. - [unknown location]」などの例外が発生します。この問題は、InstallAnyWhere が古い .jar ファイルを削除できず、新旧の .jar ファイルの間に競合が生じている場合に発生します。
    回避策: $ALIVE_BASE/tomcat/webapps/ROOT/WEB-INF/lib/内の競合している struts の .jar ファイルを見つけ、古い .jar ファイルを削除するか名前を変更して、Tomcat サーバを再起動します。たとえば、古い $ALIVE_BASE/tomcat/webapps/ROOT/WEB-INF/lib/struts2-core-2.2.1.1.jarファイルを削除するか名前を変更し、新しくインストールした $ALIVE_BASE/tomcat/webapps/ROOT/WEB-INF/lib/struts2-core-2.3.4.1.jarファイルとの競合を解決します。
  •  

  • vCenter Operations Manager(カスタム UI)がアップグレード後に応答を停止する場合がある
    vCenter Operations Manager カスタム UI は、アップグレードから約 1 日後に応答を停止する可能性があります。既存のユーザー セッションは開いた状態のままですが、新規のログイン セッションを作成することはできません。ビューは応答を停止し、データ収集が停止します。この問題は、アップグレード プロセスがデータベースのデプロイと表領域の構成をチェックしないために発生するものです。更新の間に、サードパーティによってカスタム表領域の変更が (たとえば、処理速度を向上するために) 行われた場合、アップグレードによって間違った表領域にインデックスが配置され、データ表領域が割り当てられた領域要件を超過してしまう可能性があります。この問題は、更新の間にデフォルトの表領域がフル状態になり、変更が適用されない場合に発生します。
    回避策:問題の原因に応じて、次の回避策のいずれか 1 つを使用します。
    • アップグレード後、インデックスを適切な表領域に移行します。
    • アップグレード後、より大きい表領域で、データベースをデフォルトの構成に戻します。
  •  

  • vCenter Operations Manager のアップグレード後、ディスク領域メトリックの収集に失敗する
    vCenter Operations Manager バージョン 1.0.x からバージョン 5.6 へのアップグレード後、vCenter Storage Monitoring Service からのディスク領域メトリックの収集に失敗する場合があります。この不具合により、ディスク領域メトリックおよびリスク バッジと効率バッジのスコアが失われる場合があります。
    回避策: $ALIVE_BASE/user/plugins/inbound/vmwarevi_adapter3/lib/の下でファイル vijava2120100715.jarを見つけ、削除し、コレクタ サービスまたは vCenter Operations Manager サービスを再起動します。
  •  

  • デフォルトの文字設定で Oracle データベースに接続したときに、vCenter Operations Manager(カスタム UI)では拡張 ASCII 文字がクエスチョン マークで表示される
    たとえば、ダッシュボードまたはリソース タグの名前に拡張 ASCII 文字が含まれている場合、これらの文字はクエスチョン マーク(?)で表示されます。
    回避策:文字を正しく表示するために、UTF-8 などの Unicode 文字セットを使用するよう Oracle データベースを構成します。
  •  

  • [環境概要] ページで検索を実行すると例外が発生する
    カスタム ユーザー インターフェイスの [環境概要] ページで検索を実行すると、「 Error 'Could not execute query' in the UI, and Exception in the web.log」というエラー メッセージが表示されます。この問題は、Oracle 10g の既知の問題によって発生します。
    回避策:11gR2 より前のデータベースの場合、カーソル共有を EXACT (デフォルト設定) に設定します。11gR2 以降のデータベースの場合、変更は必要ありません。この問題は 11gR2 Fixpack 2 (11.2.0.2)で解決されています。
  •  

  • Linux 上で、コンソール モードで MS SQL によって vCenter Operations Manager スタンドアロンをインストールすると、データベース接続のテストに失敗する
    InstallAnywhere から構成ウィザードを実行すると、.RSA ファイルと .SF ファイルの不整合により、データベース構成のテストが失敗しますが、この失敗によってインストール プロセス全体が妨げられることはありません。
    回避策:この不具合は無視してかまいません。その後のインストールは成功しています。セットアップ中に失敗したデータベース接続のテストを行いたい場合は、「$HOME/Configure_VMware_vCenter_Operations -i console」コマンドを使用して bash シェルから構成ウィザードを実行できます。
  •  

  • 循環冗長性チェック(CRC)エラーがデータ消失を明示する
    CRC エラーが、所定のリソースについてデータ消失が生じたことを示す内容で表示されます。
    回避策 vcenter-ops/data/vcops/log/analytics.logファイルをチェックして、CRC 関連のエラーが次のようにログに記録されているか確認します。

    com.integrien.alive.FSDB.FSDBException: CRC Failure in file for Resource 6773, filename = /data/vcops/data/6/6773/2011_10_6773.dat
    2011-11-11 03:04:31,552 ERROR [Calc DT worker thread 3]
    com.integrien.analytics.datareceiver.MetricDataRetriever.getDataPointBundle - CRC Failure in file for Resource 6773, filename = /data/vcops/data/6/6773/2011_10_6773.dat

    ログ ファイルに CRC 関連のエラーが含まれている場合、  vcenter-ops/user/conf/analytics/advanced.propertiesファイルの FSDBCheckAndRepairプロパティを 2に設定します。エラーは 7 日間以内に修正されます。

  •  

  • Oracle SQL 固有のクエリ アナライザが動作し、効率的にデータをフェッチできるようにするためにデータ テーブルの統計情報を定期的に更新する必要がある
    vCenter Operations Manager カスタム UI はデータベース更新の設定用のユーザー インターフェイスを提供していません。
    回避策:「 Oracle データベース テーブルおよびインデックスの統計情報の自動収集 (Automated gathering of statistics for Oracle database tables and their indexes) (KB 2016451)」を参照してください。
  • getBusinessServiceConfigAsXml の結果にリソース識別子が含まれない
    この問題により、リソースが一意に識別されない可能性があるため、API 呼び出しの結果の解釈に問題が生じる場合があります。
    1. getBusinessServiceConfigAsXmlメソッドは、ビジネス サービス構成を含む XML 文字列を返します。結果内のリソース タグには識別子が含まれません。これは、回避策のない制限事項です。結果として、現在 configBusinessServiceでは識別子の存在が必要であるため、 configBusinessServiceメソッドに送信された getBusinessServiceConfig呼び出しから受け取る XML が同じ結果を生成しない場合があります。
    2. 5.6 では configBusinessServiceがリソース識別子を考慮するよう修正されていることが背景的問題となっています。この動作は、製品のロジックおよびドキュメントと一貫しています。これにより、API の呼び出しに違う方法を採用しているクライアント アプリケーションの存在が妨げられる可能性があります。修正前は、API メソッドは識別にリソース名のみを使用しており、一致する名前を持つすべてのリソースを指定された階層へ追加することにより、不正確な結果が生成される場合がありました。

    回避策: configBusinessService呼び出しの一部として識別子を指定します。識別子が不明な場合は、ビジネス サービス構成 XML へ追加する前に lookupResourceAPI 呼び出しを使用して検索することができます。

ドキュメント

次の製品の変更点は、リリース ドキュメントでは説明されていません。
  • VMWARE-VCOPS-EVENT-MIB.mib ファイルが変更された
    VMWARE-VCOPS-EVENT_MIB.mib ファイルには、vCenter Operations Manager(カスタム UI)が送信する SNMP トラップを受信側が解釈する必要がある情報が含まれています。vCenter Operations Manager(カスタム UI)のオブジェクト識別子(OID)がこの MIB ファイル中で 19004 から 6876 へ変更されています。
  •  

  • [環境概要] ページの [検索] の横の新しいメニュー
    カスタム ユーザー インターフェイスの [環境概要] ページの [検索] テキスト ボックスの横に新しいドロップダウン メニューが追加されました。このドロップダウン メニューを使用して、列名を選択して列で検索するか、[すべて] を選択してすべての列を検索することができます。たとえば、[名前] を選択すると、[名前] 列を検索できます。
  •  

  • ダッシュボード コマンドの all オプションおよび group オプション
    dashboard import、dashboard delete、および dashboard reorder コマンドには、ユーザー名を指定する代わりに、次のオプションのいずれかを使用できます。
    * --all
    * --group:<group_name[,<group_name>]

     

    --allオプションは、すべてのユーザー アカウントにコマンドを適用します。 --group:<group_names[,<group_name>]オプションは、指定したユーザー グループに属するすべてのユーザー アカウントにコマンドを適用します。たとえば、コマンド dashboard import group:Administrators,Operators "templates\MyDashboard.bin"は、ダッシュボード MyDashboard.bin を Administrators および Operators ユーザー グループに属するすべてのユーザー アカウントにインポートします。

     

    dashboard import コマンドには、ダッシュボードの順番を設定できる --set <rank>オプションもあります。たとえば、コマンド dashboard import MyUser2 "dashboards/MyDashboard.bin" --set 1は、ダッシュボード MyDashboard.bin をインポートし、ユーザー MyUser2 のダッシュボード リストの最初のダッシュボードにします。
  •  

  • カスタム UI ドキュメントの統合アラートの情報が不足
    詳細については、「 Aggregating and Filtering Alerts in vCenter Operations Manager 5.6 (Custom UI) (KB 2039020)」を参照してください。

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