VMware Consolidated Backup 1.0.3 リリース ノート

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本リリース ノートに対する追加情報およびアップデートを適宜確認してください。

VMware Consolidated Backup 1.0.3 | 2007/07/31 | Build 51389

注：このソフトウェアをダウンロードしてインストールする前に、「 インストール上の注意」 を参照してください。 VMware Consolidated Backup (VCB) 1.0.3 は、VirtualCenter 2.0.2 および ESX Server 3.0.2 以降に限り互換性があります。 このリリースでは、旧バージョンの ESX Server および VirtualCenter はサポートされません。 VirtualCenter 2.0.2 および ESX Server 3.0.2 では、iSCSI などの新しい機能がサポートされます。 また、VCB との連携に関するいくつかのバグが修正されています。

リリース ノートの内容

リリース ノートには、次のトピックが含まれています。

新機能

VMware Consolidated Backup (VCB) バージョン 1.0.3 リリースの新機能は次のとおりです。
  • iSCSI ストレージのサポート
    VMware Consolidated Backup では、ファイバ チャネル ストレージに加えて iSCSI ストレージもサポートします。 『 ESX Server 3.x ストレージ /SAN 互換性ガイド』 のリストに記載されている iSCSI アレイ上の仮想マシンは、VMware Consolidated Backup フレームワークを使用してバックアップできます。
  • スナップショット機能の強化
    このリリースでは、前回のバックアップ ジョブで残った古いスナップショットを削除する機能がVCB 用の統合モジュールに含まれています。 これは、前回のバックアップ ジョブで古いスナップショットの削除に失敗した場合に有効です。
  • 新規仮想マシンの識別方法
    サービス コンソールの vcbMounter を使用して仮想マシンをバックアップする前に、vcbVmName コマンドによりバックアップする仮想マシンを特定する必要があります。今までのリリースの vcbVmName コマンドでは、仮想マシンの特定に利用できる要素は仮想マシンの DNS 名、IP アドレス、および電源ステータスでした。 このリリースでは、クエリー実行時に仮想マシンの表示名を使用して仮想マシンの特定ができます。 IP アドレスが同じで異なる名前を持つ仮想マシンが複数ある場合などで有効です。
  • ファイバ チャネル構成の柔軟性の向上
    これまでのリリースでは、ESX Server に識別されている LUN ID と VCB Proxy に識別されている LUN ID が異なっていると、VCB が正常に動作することができませんでした。 この問題の解決により、LUN ID の一貫性を保証しないアレイにおいても VCB を利用可能となりました。 この修正は、VMFS による仮想ディスクのみに有効です。RDM 利用時は従来と同様の制約が残ります。
  • 新しいバックアップ ソフトウェアのサポート
    次のバックアップ ソフトウェアのバージョンを新たにサポートします。
    • Legato Networker version 7.3.2 Jumbo Update 1
    • Veritas NetBackup バージョン 6.0
    • Symantec Backup Exec バージョン 11d
    • Tivoli TSM Storage Agent バージョン 5.3.3
  • VCB プロキシ オペレーティング システムのサポート
    VCB プロキシ サーバとして使用できるオペレーティング システムとして、新たに次が加わりました。
    • Windows 2003 SP2
    • Windows 2003 R2 SP2

修正済みの問題

VMware Consolidated Backup (VCB) バージョン 1.0.3 リリースの修正済みの問題は次のとおりです。
  • 2 つの異なるデータストア上の仮想マシン ディスク
    このリリースでは、2 つの異なるデータストア上の仮想ディスクを持つ仮想マシンでスナップショットを実行すると問題が発生するバグが修正されています。 このような構成の仮想マシンも VCB で取り扱うことができるようになりました。 この修正済みの問題の詳細については、 ナレッジベース（KB） 10043を参照してください。

    注： この問題は、ESX Server 3.0.2 に対する修正であり、VCB 1.0.3 に対する修正ではありません。 ESX Server 3.0.2 をご利用頂くだけで、この問題は解決されます。

  • フリーズ前スクリプトによるタイムアウト処理の改善
    スナップショットを作成する前に、VCB はバックアップ前スクリプトを起動して仮想マシンで実行することができます。 これまでは、このスクリプトの実行に 3 分以上かかると、バックアップ処理が失敗していました。 VCB 1.0.3 では、この問題が修正されています。
  • TSM 統合モジュールのエラー コードの修正
    TSM 統合モジュールは、成功した場合、失敗した場合の両方のケースにおいても、正確なリターン コードを返すようになりました。
  • boot.ini ファイル変更後の仮想マシンの VCB バックアップ
    これまでは、Windows 仮想マシンで boot.ini ファイルを変更すると、VCB バックアップが失敗していました。 VCB 1.0.3 では、この問題が修正されています。
  • NetBackup README ファイルのアップデート
    NetBackup 特有の指示が記載された NetBackup 統合モジュールの README ファイルがアップデートされ、より明確になりました。 ただし、モジュールそのものは変更されていません。

ESX Server、VirtualCenter、およびVMware Consolidated Backup の互換性

このリリース バージョンが正しく機能するには、次の一覧に示すバージョンのサーバと共に使用する必要があります。
 
 VirtualCenter のバージョン  ESX Server のバージョン VMware Consolidated Backup
2.0.2 3.0.2 1.0、1.0.1、1.0.2、1.0.3
2.0.1 3.0、3.0.1 1.0、1.0.1、1.0.2
2.0 3.0 1.0、1.0.1、1.0.2

インストール上の注意

インストール ファイルをダウンロードする前に、ESX Server バージョン 3.0.2 または VirtualCenter バージョン 2.0.2 以降のみを使用していることを確認してください。 VMware Consolidated Backup のインストール ファイルは、 http://www.vmware.com/jp/download/vi/で入手できます。 ダウンロードしたファイルをダブルクリックし、画面の指示に従って VMware Consolidated Backup 1.0.3 をインストールしてください。

VMware Consolidated Backup 1.0.3 へのアップグレード

このリリースでは、VMware Consolidated Backup 1.0、1.0.1、1.0.2 からのアップグレードをサポートしています。 実行ファイルをダウンロードしてファイルをダブルクリックし、画面の指示に従って VMware Consolidated Backup のインストールをアップグレードします。

VMware Consolidated Backup 1.0.3 の既知の問題

VMware Consolidated Backup の使用に関する既知の問題は次のとおりです (すべて英語サイト)