VMware Infrastructure 3 リリース ノート
VMware ESXi バージョン 3.5 Update 1 | Embedded 2008 年 4 月 23 日 | ビルド 82664
VMware Infrastructure Management Installer | 2008 年 4 月 23 日 | ビルド 85606
VirtualCenter Server 2.5 Update 1 | 2008 年 4 月 23 日 | ビルド 85606
VMware Infrastructure Client | 2008 年 4 月 23 日 | ビルド 85586
VMware Consolidated Backup 1.1 | 2007年12月10日 | ビルド 64559
最新アップデート:2008 年 4 月 23 日
本リリース ノートに対する追加情報およびアップデートを適宜確認してください。
このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。
注:多くの公開ドキュメントには、VMware ESX 3.5はVMware ESX 3.5として、VMware ESXi は VMware ESXi 3.5として知られています。このリリース ノートには、インターフェイスとドキュメントを一致させるために、旧規則の使用を続行します。将来のリリース ノートには製品名をアップデートします。
新機能
VMware Infrastructure 3 のこのリリースでは、次の点が改善されました。
VMware High Availability (HA)
VirtualCenter 2.5 Update 1は Vmware ESXiホストのVMware High Availability(HA)のサポートを拡張します。詳細については、 次の内容を参照してください。
対応ハードウェア
VMware ESX 3.5 Update 1 の対応ハードウェアは、主に次の点が改善されました。
- 新しく使用可能になったサーバ:詳細については、『 VMware ESX 3.5 および VMware ESXi システム互換性ガイド』を参照してください。
- 10 ギガビット Ethernet のサポート:Intel 82598 10 Gigabit Ethernet Controller
- Jumbo Frame: Intel 82598 10 Gigabit Ethernet Controller および Intel Gigabit VT Quad Port Server AdapterでJumbo Frameはサポートされません。詳細については、『 netPktHeapMinSize=32 と netPktHeapMaxSize=128 の設定による ixgbe ドライバでのジャンボ フレームと NetQueue の有効化』(KB 1004593)を参照してください。
- NetQueue:Intel 82598 10 Gigabit Ethernet Controller で NetQueue がサポートされるようになりました。 詳細については、『 Intel 82598 10 Gigabit Ethernet Controller での NetQueue のサポート』(KB 1004278)を参照してください。
MSCS(Microsoft Cluster Service)のサポート
VMware ESX 3.5 Update 1では、Microsoft Cluster Server がサポートされています。サポート内容は VMware ESX 3.0.1 に似ていますが、次の追加機能があります。
- MSCS で 64 ビットおよび 32 ビットの Windows 2003 のゲストがサポートされます。
- MSCS を使用する仮想マシンを SAN から起動できるようになりました。
- アプリケーション レベルのレプリケーション(たとえば Exchange 2007 クラスタ連続レプリケーション(CCR)を使用する MNS(Majority Node Set)クラスタがサポートされるようになりました。
重要な制限事項を含む MSCS のサポートの詳細については、『 Microsoft Cluster Service のセットアップ』を参照してください。サポート対象のストレージ アレイについては、『 VMware ESX 3.5 および VMware ESXi ストレージ/SAN 互換性ガイド』を参照してください。
バックアップ ソフトウェアのサポート
サード パーティ ベンダー製の次のバックアップ ソフトウェアのサポートが追加されました。
- Tivoli Storage Manager 5.5
- EMC (Legato) Networker 7.4.1
ゲスト OS のサポート
次のゲスト OS が新しくサポートされるようになりました。
- Red Hat Enterprise Linux 5.1
- Red Hat Enterprise Linux 4 Update 6
- SUSE Linux Enterprise Server 9 SP4
- Ubuntu 7.10
管理エージェントのサポート
次のバージョンの管理エージェントが新しくサポートされるようになりました。
- Dell OpenManage 5.4
- HP Insight Manager 8.0
プラグインのアップデート
このリリースの VMware Infrastructure 3 ソフトウェア スイートには、次の機能も含まれます。
- VMware Converter Enterprise のアップデート。詳細については、『 VMware Converter Enterprise Update 1 for VirtualCenter 2.5 リリース ノート』を参照してください。
- VMware Update Manager のアップデート。詳細については、『 VMware Update Manager 1.0 Update 1 for VirtualCenter 2.5 リリース ノート』を参照してください。
以前のリリースの VMware Infrastructure 3
以前のリリースの VMware Infrastructure 3 の機能および既知の問題点については、各リリースのリリース ノートで説明しています。次に示すリンクをクリックすると、それぞれ以前のリリースの VMware Infrastructure 3 コンポーネントのリリース ノートが表示されます。
VMware ESX のリリース
VirtualCenter のリリース
はじめに
VMware ESX、VirtualCenter、および VMware Infrastructure Client の互換性
VMware ESX、VirtualCenter、および VMware Infrastructure Client の互換性マトリックスが記載されたガイドに、VMware ESX、VirtualCenter、VI Client などの VMware Infrastructure 3 コンポーネントの最新バージョンと以前のバージョンの互換性に関する詳細情報が記載されています。
今回のリリースのインストールに関する注意点
ソフトウェアをインストールする前に VMware ESX 関係の互換性ガイドをお読みください。必要なサーバ、I/O、ストレージ、ゲスト OS、管理エージェント、およびバックアップ ソフトウェアに互換性があることを確認することが重要です。また、これらのガイドでは、今回のリリースでの最小要件やスケーリング制限の問題も扱っています。次のリンクをクリックして、ガイドを表示してください。
- 『VMware ESX 3.5 および ESXi システム互換性ガイド』( PDF)
- 『VMware ESX 3.5 および ESXi I/O 互換性ガイド』( PDF)
- 『VMware ESX 3.5 および ESXi ストレージ/SAN 互換性ガイド』( PDF)
- 『VMware ESX 3.5 および ESXi バックアップ ソフトウェア互換性ガイド』( PDF)
VMware ESX と VirtualCenter のインストールおよび構成の具体的な手順については、『 インストール ガイド』をお読みください。
インストールは簡単ですが、そのあとに重要な構成ステップがいくつかあります。特に次の項目をお読みください。
- 『"インストール ガイド"』の「ライセンス」
- 『"VMware ESX 3 構成ガイド"』の「ネットワーク」
- ファイアウォール ポートの『"VMware ESX 3 構成ガイド"』の「セキュリティ」
VirtualCenter 2.5 Update 1 へのアップグレードまたは移行
また、VirtualCenter 1.4.1 から、VirtualCenter 2.0.2 (Update 1、Update 2 および Update 3 を含む)、または VirtualCenter 2.5 から VirtualCenter 2.5 Update 1 へアップグレードもサポートされています。『 アップグレード ガイド』に記載されているアップグレードおよび移行方法の詳細とガイドラインをお読みください。
VMware ESX 3.5 Update 1 へのアップグレードまたは移行
今回のリリースの VMware ESX 3.5 Update 1 へは、サポートされている以前のバージョンからのみアップグレードできます。VMware ESX 3.5 Update 1 インストーラは、サポートされている以前のバージョンの VMware ESX が検出された場合にのみアップグレードを実行するためのメッセージを表示します。インストール要件については『 インストール ガイド』を、アップグレードでサポートされる互換性のマトリックスについては『 アップグレード ガイド』を参照してください。
VMware ESX ホストを VMware ESX 3.5 Update 1 にアップグレードするには、次のいずれかのアップグレード手順に従います。
アップグレードのタイプ | VMware ESX 2.5.4 と 2.5.5 1 |
VMware ESX 3.0.1 と 3.0.2 2 |
VMware ESX 3.5 |
tarball | 可 | 不可 3 | 可 |
ISO イメージ | 可 | 可 | 可 |
- VMware ESX 2.5.1、VMware ESX 2.5.2、および VMware ESX 2.5.3 は、まず VMware ESX 2.5.4 にアップグレードしてから VMware ESX 3.5 U1 にアップグレードします。または、VMware ESX 3.5 にアップグレードしてから VMware ESX 3.5 U1 にアップグレードすることもできます。
- VMware ESX 3.0.0 は、まず VMware ESX 3.0.1 以降にアップグレードしてから、ISO イメージを使用して VMware ESX 3.5 U1 にアップグレードします。または、VMware ESX 3.5 にアップグレードしてから VMware ESX 3.5 U1 にアップグレードすることもできます。
- .zip ファイルを使用して VMware ESX ソフトウェアを VMware ESX 3.0.x から VMware ESX 3.5 Update 1 にアップグレードすることはできません。esxupdate ユーティリティの制約により、この方法では現在アップグレードできなくなっています。.zip 形式のアップグレード ファイルを使用して VMware ESX ソフトウェアの 3.0.x シリーズのバージョンをアップグレードするには、まずソフトウェアをバージョン 3.0.x から 3.5 にアップグレードして、そのあとバージョン 3.5 を Update 1 にアップグレードします。この方法で既存のソフトウェアをアップグレードする前に、ナレッジベースの記事『 VMware ESX 3.0.1 または 3.0.2 から VMware ESX 3.5.0 へのアップグレード後に、RPM を手動でインストールする必要があることがある』を参照してください。CD からのインストールなど、ISO ベースのインストール方法でのアップグレードは、この制約を受けず、正常に実行できます。
インストールおよびアップグレード方法の詳細については、『 アップグレード ガイド』を参照してください。
更新された RPM とセキュリティの修正
このリリースで更新された RPM のリストについては、PDF ファイル『 Updated RPMs and Security Fixes』を参照してください。
このリリースに含まれるパッチ
このリリースには、この製品のリリース日より前にリリースされた、VMware ESX ソフトウェアのすべてのパッチが含まれます。各パッチの詳細については、 VMware ESX 3.5 のパッチのダウンロード ページを参照するか、パッチの名前をクリックしてください。
VMware ESX 3.5 Update 1 には次のパッチが含まれます。
以前にリリースされたパッチ
- ESX350-200802401-BG:VMware-hostd-esx のアップデート
- ESX350-200802403-BG:サポート スクリプトの統計収集の改善、VMware ESX 2.5.x から 3.5 へのアップグレード後に発生するパッチの問題の修正
- ESX350-200802404-BG:LSI 1078 と 106XE HBA での DMA の問題の解決
- ESX350-200802405-BG:Dell PowerEdge 6650 の起動の問題を解決するための MegaRAID SCSI ドライバのアップデート
- ESX350-200802406-SG:aacraid ドライバのアップデート
- ESX350-200802408-SG:Python パッケージのセキュリティのアップデート
- ESX350-200802409-BG:CD-ROM コントローラのリセット問題の修正
- ESX350-200802410-BG:自動的に起動または停止するように設定されている仮想マシンの予期しない再起動
- ESX350-200802411-BG:検証の改善と Storage VMotion および Lab Manager の修正
- ESX350-200802412-BG:ネットワークおよびハードウェアの問題を修正するための VMkernel のアップデート
- ESX350-200802413-BG:DMA の問題が原因で発生する HBA のタイムアウトにより Sunfire X4200 ホストがハングアップする
- ESX350-200802414-BG:異なるセンサーがモニタに誤った情報を報告
- ESX350-200802415-SG:Samba パッケージのセキュリティのアップデート
Update 1 の新しいパッチ
- ESX350-200803201-UG:Openwsman プロトコル アダプタのアップグレード
- ESX350-200803202-UG:VMware-esx-tools、VMware-esx-vmkernel、VMware-hostd-esx など複数の RPM のアップデート
- ESX350-200803203-UG:VMware-cim-esx のアップデート
- ESX350-200803204-UG:VMware-esx-drivers-scsi-mptscsi_2xx のアップデート
- ESX350-200803205-UG:VMware-esx-drivers-net-ixgbe のアップデート
- ESX350-200803206-UG:VMware-esx-drivers-scsi-lpfc_elx_v740 のアップデート
- ESX350-200803207-UG:VMware-esx-drivers-scsi-qla2300-v707_vmw のアップデート
- ESX350-200803208-UG:esxupdate ユーティリティ(VMware-esx-scripts)のアップデート
- ESX350-200803209-UG:ESX サービス コンソールのアップデート
- ESX350-200803210-UG:VMware-esx-drivers-net-bnx2 のアップデート
- ESX350-200803211-UG:vmkernel および vmnix のアップデート
- ESX350-200803212-UG:VMware-esx-drivers-scsi-qla4010 および VMware-esx-drivers-scsi-qla4022 のアップデート
- ESX350-200803213-UG:ドライバのバージョン管理方法の変更
- ESX350-200803214-UG:e2fsprogs、libxml、および pcre の各パッケージのセキュリティのアップデート
- ESX350-200803215-UG:VMware-webCenter-esx のアップデート
- ESX350-200803216-UG:VMware-esx-drivers-net-tg3 のアップデート
- ESX350-200803217-UG:mgmt-vmware サービスのアップデート
注: ESX350-Update01はバイナリしていない内容のパッチ バンドルです。VMware ESX 3.5 Update 1 リリースに使用されているすべてのバンドルをインストールおよび確認します。VMware Update Manager または esxupdate depot を使用して、 ESX350-Update01がインストールされる場合、インストーラはすべてのUpdate 1 バンドルを存在しているかどうか、インストールして、ホストが VMware ESX 3.5 Update 1 リリース レベルにアップグレードする確認をチェックします。esxupdate ユーティリティを使用してインストールする場合、esxupdate depot にダウンロードされた[必要]列にすべてのパッチ バンドルを確認します。Update Manager を使用してインストールする場合、ベースラインの修正に ESX350-Update01が追加されることを確認します。
既知の問題点
既知の問題点でナレッジベースの記事へのリンクがあるものは、次のパスを使用して記事にアクセスできます。http://kb.vmware.com/<ナレッジベース番号>
既知の問題点は次のように分類されています。
- アップグレードおよびインストールの問題
- ネットワークの問題
- ストレージの問題
- バックアップの問題
- VMware High Availability(HA)の問題
- サーバ構成の問題
- VirtualCenter と VI Client、Web Access の問題
- 仮想マシンの管理の問題
- VMotion による移行の問題
- ゲスト OS の問題
- その他の問題
アップグレードおよびインストールの問題
- VirtualCenterのインストール中に新しいHTTPまたはHTTPS Webサービス ポートが指定される場合、VirtualCenterはUpdate Managerへの接続が失敗する(KB 1004412)
- VirtualCenter 2.5 へのアップグレード時、統合インストーラを使用したカスタム インストールが失敗する(KB 1004294)
- 既存の VirtualCenter を ZIP を使用してインストールした場合、ISO イメージを使用したアップグレードが失敗する(KB 1004291)
- Microsoft SQL Server 2005 データベースがある VirtualCenter サーバのアップグレードで、SQL ネイティブ クライアント ODBC ドライバが必要になる(KB 1003391)
- アポストロフィまたは二重引用符を含むパスワードが使用されると、VirtualCenter データベースのアップグレードが例外で失敗する(KB 1003049)
- VirtualCenter 2.5 へのアップグレード時、データベース アクセス権要件を満たすためにシステム管理者ロールを付与または取り消してはならない(KB 1003346)
- VirtualCenter 2.5 へのアップグレード後に一部のアラームが消える(KB 1003072)
- 統合インストーラによる、オプションのモジュールを選択した状態での VirtualCenter 1.4 のアップグレードがエラーで失敗する(KB 1003078)
- 128 を超える LUN が接続されている場合、VMware ESX ソフトウェアをインストールできない(KB 2154)
- アップグレード インストール時に Apache のバージョン ファイルが 2 つ作成される(KB 1004507)
- 新規インストールまたはアップグレードした VMware ESX 3.5 以降のホストで警告メッセージ(ただし、無視しても問題がないメッセージ)が出力される(KB 1004323)
- esxupdate を使用した VMware ESX 3.5 U1 のアップグレード中に出力される initrd の再作成に関するエラー メッセージ(ただし、無視しても問題がないメッセージ)が出力される(KB 1004321)
- VMware ESX 3.0.2 または ESX 3.5 のインストール時に、[Partitioning Options(パーティション分割オプション)] ページで VMFS パーティションが不明と表示される(KB 1004032)
- VMware ESX 2.5.5 から ESX 3.5 Update 1 へのアップグレード後に、/root/upgrade.log にエラー メッセージが出力される(KB 1003970)
- FTP デポで esxupdate コマンドを使用すると、ファイルの存在チェックの結果に不正なエラー メッセージが表示される(KB 1004365)
- VMware ESX バージョン 3.5 Update 1 の配布ファイル名が統一されていない(KB 1004388)
- VMware ESX 2.x から VMware ESX 3.5 Update 1 へのアップグレード中に Pegasus のエラー メッセージが表示される(KB 1004257)
- パッチのインストール時に、廃止されたバンドルをパッチ デポに含めるよう求められる場合がある(KB 1004363)
- VMware ESX 3.0.x バンドルのアップグレードが成功していても、そのログ ファイルとコンソールにエラーが報告される(KB 1003054)
- アップグレード後、Boot.log に Uninitialized Value エラーが発生する(KB 1003139)
- ルート パーティションがほぼ満杯のときに VMware ESX 3 バージョン 3.5 にアップグレードすると、システム構成が不完全になることがある(KB 1003311)
- VMware Consolidated Backup のアップグレード時に InstallShield が応答しなくなる場合がある(KB 1002603)
- VirtualCenter 2.5 へのアップグレード時、または VirtualCenter 2.5 への VMware ESX 3.0.1 の追加時に、ESX 3.0.1 上の仮想マシンが予期せずに再起動する場合がある(KB 1003401)
- VMware ESX 2.5x から VMware ESX 3.5 または VMware ESXi への移行後、RDM 共有ストレージ上の仮想マシンが無効になる(KB 1003092)
- VMware ESX のアップグレード後に VMotion が使用不可になる(KB 1003060)
- VMware Tools のアップグレード後、[レガシー vmware-toolbox スクリプト(Legacy vmware-toolbox Script)] タブの設定がデフォルトに戻る(KB 1003047)
- Netware が稼働する仮想マシンで、VMware Tools に対する自動アップグレードを実行できない(KB 1003058)
VirtualCenter のアップグレードおよびインストールの問題
VMware ESX のアップグレードおよびインストールの問題
その他のアップグレードおよびインストールの問題
ネットワークの問題
- vmnic と VLAN タイプ 4095 を使用してビーコン プローブが設定されていると、パッケージが重複する(KB 1004373)
- 新規ポート グループに移動すると、仮想マシンのネットワーク接続が失われることがある(KB 1003061)
- サービス コンソールで起動するとき、Neterion ネットワーク アダプタがある VMware ESX ホストでパニック エラーが発生する(KB 1003094)
- 複数の PCI デバイスがある仮想マシンのパワーオンが失敗する(KB 1003048)
- NetXen NIC 用ドライバが ESX ホストで最大 31GB の物理 RAM をサポートする(KB 1003046)
- Boot BIOS が有効なとき、一部ファイバ チャネル ホスト バス アダプタが初期化されない(KB 1003192)
ストレージの問題
- IBM x3650 Type 7979 で、VMware ESX で 2 個目のホスト バス アダプタ SAS LSI3444E が認識されない(KB 1004486)
- シリアル接続された SCSI(SAS)コントローラごとに vmhba が 1 つしか見えない(KB 1004374)
- VI Client を使用する VMware ESXi Embedded で iSCSI を有効にするとエラー メッセージ(ただし、無視しても問題がないメッセージ)が表示される(KB 1004488)
- VMware ESX ホストで、EMC CX3 シリーズのアレイから iSCSI ターゲットにアクセスできなくなる場合がある(KB 1004318)
- HBA の 1 つのポートからケーブルを取り外して同じ HBA の別のポートに接続すると、両方のポートが使用できなくなる(KB 1004389)
- VMware ESX iSCSI ソフトウェア イニシエータが iSCSI ストレージと通信するには、手作業が必要になる(KB 1004092)
- fdisk -l を実行したときにローカル ストレージが表示されない場合がある(KB 1003698)
- LSI 3444E アダプタの使用時に IBM DS3200 からデバイスを取り外すと、I/O エラーが発生する(KB 1004313)
- ロードされた IDE コントローラが VMware ESX VMkernel で認識されず、エラー メッセージが表示される(KB 1004309)
- mptsas システムで 128 を超える LUN を使用すると、VMKlinux がメモリ不足になる(KB 1004403)
- [ストレージ サマリ(Storage Summary)] に LUN の不正なデバイス パスが表示される(KB 1003064)
- 「esxcfg-mpath -l」を実行すると、不正な個数の LUN パスが報告されることがある(KB 1003141)
- サービス コンソールへの Tivoli Storage Manager Client のインストールがエラーになる(KB 1003142)
- 特定の特殊文字があると、ソフトウェア iSCSI イニシエータの CHAP 構成が壊れる(KB 1003095)
- VMware ESX 2.x ホストから VMware ESX 3.x ホストに手動で移行された仮想マシンが、パワーオンされないことがある(KB 1003069)
- Emulex LP1150 または LPe1150 HBA 上の SAN から VMware ESX が起動できない(KB 1003067)
- リムーバブル ストレージ デバイスが存在していると、Converter が物理マシンを VMware ESX 仮想マシンに正しく変換できないことがある(KB 1003042)
- QLogic アダプタ経由で McData FC スイッチに接続されているストレージ デバイスが再起動後に表示されなくなることがある(KB 1003040)
バックアップの問題
- 通信モードが nbdssl に設定されていると、VCB バックアップが失敗する(KB 1003225)
- VMware ESX のファイアウォールが有効になっていると、バックアップまたはリストアのジョブが失敗する(KB 1004261)
VMware High Availability(HA) の問題
- VMware HAVMware VMware ESXi ホストを併用する場合、次の制限を注意してください。個々の VMware ESXi ホストにはスワップ スペースを有効にする必要があります。この時、同種(非混在)のクラスタがサポートされています。
- VMware HAおよびVMware ESXiホストには一部の構成がサポートされる(KB 1004656)
- スワップが有効になっていない VMware ESXi ホストを HA クラスタに追加できない(KB 1004177)
サーバ構成の問題
- リモート CD-ROM またはフロッピー ドライブの仮想マシンへの接続が、権限がない旨を伝えるエラーで失敗する(KB 1004327)
- N+1 構成の MSCS のマルチパス設定(KB 1004440)
- アクティブ ノードの起動ディスクへのすべてのパスが SAN 構成からの起動に使用できなくなった場合、Microsoft Cluster Service が失敗する(KB 1003754)
- VMware ESX のインストーラで、vmfs と vmkcore の各パーティションが正しく作成されない(KB 1004075)
- NIS が有効になっている VMware ESX で CIM-Identify クエリまたは VMware_Identity クエリを実行するとシステムが停止したように見える(KB 1004258)
- upgrade-from-esx3.0.x-3.5.0_Update_1 Zip バンドルを使用して VMware ESX 3.0.x から VMware ESX 3.5 Update 1 へのアップグレードを実行後、esxupdate query コマンドを実行したときに廃止されたエントリが表示されない(KB 1004314)
- 物理 CPU が 32 個を超える VMware ESX ホストで、ストレージ ヒープが早期に枯渇することがある(KB 1002822)
VirtualCenter と VI Client、Web Access の問題
- 自動 Tools アップグレードを行うと、IP アドレスと DNS のエントリが仮想マシンの [概要(Summary)] タブに表示されなくなる(KB 1004487)
- 一部インベントリ オブジェクトで [はじめに(Getting Started)] タブのリンクが表示されないことがある(KB 1003216)
- VI Client でクライアントのアップデートに関するメッセージが表示されない(KB 1004396)
- Windows のレジストリに 2 つの異なる VI Client バージョンのエントリが表示される(KB 1004352)
- VI Client で Update Manager プラグインと Converter Enterprise プラグインが使用できない(KB 1004292)
- VI Clientをインストールする前に、64 ビット版 Windows で.NET Framework 2.0をインストールする必要があります。(KB 1004093)
- Oracle データベース テーブルのサイズが不必要に拡大する(KB 1004095)
- VI Client のリセット センサーが一般的なシステム エラーを返す(KB 1004256)
仮想マシンの管理の問題
- 「作成」権限を持つユーザーが仮想マシンを作成できない(KB 1004417)
- クローン作成した仮想マシンに DNS のサフィックスが含まれない(KB 1004299)
- テンプレートからの仮想マシンのデプロイが、権限がない旨を伝えるエラーで失敗する(KB 1004295)
- クローン作成した仮想マシンが元の仮想マシンの .vmdk ファイルを参照する(KB 1004176)
- VMware Tools のカスタム スクリプトが、サスペンドとシャットダウンの各イベント時に実行されない(KB 1004390)
VMotion による移行の問題
- VMware ESX 2.x ホストから VMware ESX 3.5.x ホストへのコールド移行が失敗する(KB 1004462)
- サスペンドされた仮想マシンで VMware ESX 3.0.x から VMware ESX 3.5.x へのコールド移行が失敗する(KB 1004419)
- メモリ スナップショットがある仮想マシンで VMware ESX 3.0.x から ESX 3.5.x へのコールド移行が失敗する(KB 1004418)
- [独立型 - 通常(Independent-Persistent)] と設定されている仮想ディスクに対する VMware Storage VMotion の処理が失敗する(KB 1004094)
- 移行後に、仮想マシンでスケジュールが設定されているパワーオン タスクが失敗する(KB 1004091)
- ワークロードが I/O 集約型の仮想マシンで Storage VMotion を実行すると、誤ってタイムアウト エラーになることがある(KB 1003276)
ゲスト OS の問題
- Ubuntu ゲスト内の VMware Tools アンインストーラで vmxnet モジュールが削除されない(KB 1004351)
- クローン作成した Windows Vista 仮想マシンに管理者アカウントでログインできない(KB 1004301)
- Linux ゲストでの VMware Tools のアップグレード時にネットワーク サービスを手動で再起動する必要がある(KB 1004322)
- Linux ゲストでワークステーションからインポートした RPM での VMware Tools のアップグレードが失敗することがある(KB 1004319)
- Windows ゲストで VMware Tools のアップグレードが続行できない(KB 1004317)
- DRS のルール名と DRS の詳細オプション設定で ASCII 以外の文字がサポートされていない(KB 1004178)
- Windows ゲストで VMware Tools のアップグレードが続行できない(KB 1004317)
- Ubuntu 7.10 64 ビット SMP が、Intel ホストでの実行中、インストール中、または起動中に停止することがある(KB 1004384)
その他の問題
- ESX ホストの /var/log/messages ファイルにエラー メッセージ(ただし無視しても問題がないメッセージ)が出力される(KB 1004499)
- Dell OpenManage のインストール後に CPU 使用率が急速に上がる(KB 1004508)
- crossdup 中に UserDuct_Open が、VMK_WOULD_BLOCK または待機者リストが空ではない旨を伝える警告で失敗する(KB 1004385)
- IBM Director 5.20.1 Agent を ESX 3.5 にインストールすると、Director Console にデバイス ドライバがまったく表示されないことがある (KB 1003120)
- I/O 負荷が重い間、ESX の反応が一時的に鈍くなる (KB 1003039)
- サービス コンソールでパラレル ポート ドライバをロードすると、ESX ブート ログに警告が生成される (KB 1003091)
- IBM Director Server Console から Director Agent 方向の認証が [ターゲット システムが現在使用できません(Target System Is Not Currently Available)] というエラーになる (KB 1003123)
- esxtop ディスク統計に複数のパスが反映されることがある (KB 1003115)
- SSL 証明書の検証が有効にされていても、VirtualCenter サーバがホスト IP アドレスの変更を検出しない (KB 1003066)
- クライアント側の CD-ROM またはフロッピーが切断状態になることがある(KB 1003118)
解決した問題
このリリースは、 ESX 3.5 Update 1およびESXi Update 1(EmbeddedおよびInstallable)に解決した問題(KB 1004689)のナレッジ ベースの記事に説明した問題、パッチのドキュメントに説明した問題、次のすべての問題を修正します。
アップグレードおよびインストールの問題
- ESX 3.0.1 または 3.0.2 から ESX 3.5.0 へのアップグレード後に RPM を手動でインストールする必要があることがある(KB 1003801)
- VirtualCenter データベース名が 20 文字を超える場合、アップグレードが失敗する(KB 1004297)
- [パフォーマンス データの保存(Preserve Performance Data)] オプションを選択しなかった場合、データベースのアップグレードが失敗する(KB 1004353)
- VirtualCenter データベースのアップグレードが、算術演算のオーバフロー エラーで失敗する(KB 1004296)
- ネットワーク スイッチで設定されている STP 転送遅延が大きい場合、スクリプトによる ESX のインストールが失敗する(KB 1004079)
- ESX 3.0.xをインストールする時、FC(ファイバ チャネル)HBAを切断する必要があります。(KB 1004260)
- 以前のインストールが検出されると、「標準」の ESX インストールで VMSF パーティションを作成できない(KB 1003309)
- ESX のインストール時に [パーティション作成オプション] 画面に Anaconda エラーがスローされる(KB 1003217)
ネットワークの問題
VirtualCenter と VI Client、Web Access の問題
- ソケット関連のエラーで VirtualCenter サーバから ESX ホストへの接続が切断される(KB 1004300)
- iSCSI を有効にする場合、ファイアウォールのiSCSI ポートが自動的に構成されない
以前のリリースでは、VI Clientを使用してiSCSIを有効にする場合は、ESXファイアウォールは、iSCSI通信を可能にするように自動的に構成されません。このリリースでは、VI Client から iSCSI が有効にされると、ESX ファイアウォールは、iSCSI 通信を可能にするように自動的に構成されます。
- ESX 3.0.2. Update 1 ホストを VirtualCenter 2.5に追加できない
以前のリリースでは、ESX 3.0.2 Update 1 ホストの追加に失敗し、次のエラーが報告されます。「指定されたホストにアクセスできません....」このリリースでは、この問題は解決済みで、VirtualCenter 2.5 Update 1 に、ESX 3.0.2 Update 1 ホストが成功に追加できました。
- License Server との接続が失われると、VirtualCenter の反応が鈍くなり、ホストがVirtualCenterから切断される
このリリースでは、以前のリリースで検出された、次の問題を解決します。License Server と VirtualCenter との接続が失われると、VirtualCenter サーバの反応が鈍くなり、または VirtualCenter Server Service が再起動される場合は ESX ホストが切断されます。旧バージョンでこの問題を解決するには、License Server を再起動します。
仮想マシンの管理の問題
- ゲストをカスタマイズする 1 つのテンプレートを使用した仮想マシンの同時クローン作成が失敗する(KB 1002584)
VMotion による移行の問題
- VMware DRSを有効にしたクラスタでVMotionを実行した場合、仮想マシン CPU 使用率が異常に高くなる (KB 1003638)
- DRS が構成されたホストは、VMotion 操作により多数の移行を生成する
このリリースでは、 KB 1003638で説明された問題に関する、次の問題を解決します。VirtualCenter では、多数の移行がキューに入ります。この VirtualCenter は、DRS クラスタの一部の仮想マシンにより構成されたホストが保守モードに入ります。
国際化
このリリースの VMware Infrastructure 3 には、英語以外の言語のサポートに役立つ機能拡張や修正が含まれます。
このセクションでは、次の内容について説明します。
ESX ホストへの言語パックのインストール
ESX ホストと Virtual Infrastructure Web Access または VI Client を使用する際に、ドイツ語、日本語、または簡体字中国語のサポートが必要な場合は、言語パックをインストールしてください。
言語パックのインストール方法は、次のとおりです。
- ダウンロード サイトから VMware-ESXlangpack-2.5.0-85586.zipファイルをダウンロードしてください。
- この ZIP ファイルのコンテンツをテンポラリ ディレクトリに解凍します。
- esx/hostd/ディレクトリから ESX ホスト上の hostdインストール ディレクトリ(通常、 usr/lib/vmware/hostd/)にファイルをコピーします。
cp -pr esx/hostd/locale /usr/lib/vmware/hostd
- esx/webAccess/ディレクトリから ESX ホスト上の VI Web Access インストール ディレクトリ(通常、 /usr/lib/vmware/webAccess/tomcat/apache-tomcat-5.5.25/webapps/)にファイルをコピーします。
cp -pr esx/webAccess/webapps/ui /usr/lib/vmware/webAccess/tomcat/apache-tomcat-5.5.25/webapps/
cp -pr esx/webAccess/webapps/WEB-INF /usr/lib/vmware/webAccess/tomcat/apache-tomcat-5.5.25/webapps/ui/
cp -pr esx/docroot /usr/lib/vmware/hostd/ - 次の手順で /etc/vmware/hostd/config.xmlファイルを編集して、適切なデフォルトの言語を有効にします。
ドイツ語の場合、 config.xmlファイルに次の行を追加します。
<locale>
<DefaultLocale>de_DE</DefaultLocale>
</locale>日本語の場合、 config.xmlファイルに次の行を追加します。
<locale>
<DefaultLocale>ja_JP</DefaultLocale>
</locale> - 次のコマンドを入力し、VI Web Access とホスト エージェント サービスを再開します。
service mgmt-vmware restart
service vmware-webAccess restart
簡体字中国語の場合、 config.xmlファイルに次の行を追加します。
<locale>
<DefaultLocale>zh_CN</DefaultLocale>
</locale>
国際化に関する既知の問題点
VI Client および VI WebAccess では、すべてのフィールドで ASCII 以外の文字で入力できますが、次のような制限があります。
ASCII 以外の文字の入力制限
- Virtual Infrastructure 3 またはそのコンポーネントのいずれかをインストールするコンピュータの名前には、ASCII 以外の文字を使用しないでください。
- VirtualCenter サーバをインストールするコンピュータまたは仮想マシンの名前に ASCII 以外の文字があった場合、VirtualCenter サーバのインストールに失敗します。
- すべてのコンポーネントについて、インストーラで指定されたデフォルトのインストール パス名を使用するようにします。インストーラは ASCII 以外の文字を含むインストール パス名をサポートしないため、インストール パスを、ASCII 以外の文字を含むパスに設定する等の変更をしないでください。
- DRS クラスタの [設定の編集(Edit Settings)] の下にある、[仮想マシンのルール(Virtual Machine Rule)] の名前フィールドに ASCII 以外の文字を入力しないでください。ASCII 以外の文字を入力すると、VirtualCenter サーバが起動しなくなります。
- DRS クラスタの [設定の編集(Edit Settings)] の下にある [詳細オプション(Advanced Options)] のフィールドでは、いずれも ASCII 以外の文字を入力しないでください。ASCII 以外の文字を入力すると、VirtualCenter サーバが起動しなくなります。
- データストア名、仮想ネットワーク名、およびイメージ ファイル名(CD、DVD、およびフロッピー ドライブ)は、ASCII 文字にのみ制限されます。
- [今日のメッセージ(Message of the Day)] には ASCII 文字のみを使用するようにします。
- VirtualCenter サーバへのログインは、ユーザー名(Windows のログイン アカウント名)に ASCII 文字のみを使用している場合にサポートされます。
- ASCII 以外の文字を使用すると、イメージのカスタマイズが失敗する場合があります。
- カスタム属性の名前と値には、ASCII 文字のみを使用する必要があります。
- 一般的なインターネットの運用およびプロトコルに適合させるため、次の項目は ASCII 文字を含むことができません。ホスト名、ワークグループ名、ドメイン名、URL、E メール アドレス、SMTP サーバ名、SNMP コミュニティー文字列。
- ASCIIエンコーディングを使用するゲストOSのカスタマイズがサポートされていますが、UTF-8エンコードの日本語、中国語またはドイツ語のネイティブ文字を使用するカスタマイズのサポートが制限されています。非ASCIIエンコードの所有者、組織、ユーザー名、またはパスワードを使用するカスタマイズの場合、VirtualCenterおよびsysprepツールがゲストOSと同じロケールにホストされる必要があります。このシナリオにはUTF-8回答ファイルの使用が含まれます。
ASCII 以外の文字の表示制限
- VirtualCenter サーバを言語が異なる Windows で実行中の VI Client で管理する場合、Windows における言語固有のサポート状況の違いが原因で、文字が正常に表示されない場合があります。
- ASCII 以外の文字を含むログの場所またはユーザー名がエラー メッセージに含まれる場合、ローカライズされた環境では正常に表示されません。
- VMware Converter のインポート ウィザードを使用する場合、日時書式が現在のロケールと異なる場合があります。
- ロケールが日本語の場合、[タスク ビュー(Task View)] タブの [ステータス(Status)] コラムおよび [タスク詳細(Task Details)] では、Unicode 文字は 「???」 で表示されます。
- [概要(Summary)] タブの [コマンド(Commands)] セクションは適切に表示されません。
- デフォルト エンコードを正しく使用して、ASCII以外のデータストア パス名がサポートおよび表示されていません。ただし、UTF-8にwebブラウザ デコードを手動で変更することで、一部のASCIIパス名以外を表示することができます。
Guided Consolidation の制限
[Guided Consolidation] タブは、en_US ロケールでのみ使用できます。
翻訳の問題
このリリースでの翻訳に関する既知の問題点は次のとおりです。
- アップグレード ウィザードが翻訳されていません。
- VMware ESX ホストから送信される一部のメッセージが翻訳されていません。
- ローカライズされた一部のインタフェースのレイアウトがまだ完成していません。
国際化に関するその他の問題点
次の追加の問題点が見つかっています。