注 : VMware ESX Update 2 (ビルド番号 103908) および VMware ESXi 3.5 Update 2 (ビルド番号 103909) で仮想マシンのパワーオンまたは VMotion が正常に機能しないという問題が、多くのお客様およびパートナー様より報告されています。この問題は、VMware ESX 3.5 Update 2 へのアップグレードを行われたお客様で、2008 年 8 月 12 日以降に発生しています。ベータ版の製品の有効期限がリリースのビルドでも誤って有効になったままであるために、有効期限が切れてしまいます。 VMware ESX 3.5 Update 2 の新規インストール (ビルド番号 110268) では、この問題は発生しません。詳細は、ナレッジベース KB 1006716 を参照してください。

 

VMware ESX 3.5 Update 2 | 2008 年 8 月 13 日 | ビルド 110268

VMware Infrastructure Management Installer | 2008 年 7 月 25日 | ビルド 104263 (英語版のみ)

VirtualCenter 2.5 Update 2 | 2008 年 7 月 25日 | ビルド 104215

 

VMware Infrastructure Management Installer | 2008 年 7 月 25日 | ビルド 104265

VirtualCenter 2.5 Update 2 | 2008 年 7 月 25日 | ビルド 104249

 

詳細は、「適切なVMware Infrastructure Management Installer ビルドの選択 」を参照してください。

 

最新ドキュメントーアップデート:2008 年 7 月 25 日

本リリース ノートに対する追加情報およびアップデートを適宜確認してください。

このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。

注:多くの公開ドキュメントには、VMware ESX 3.5はVMware ESX 3.5として、VMware ESXiはVMware ESXi 3.5として知られています。このリリース ノートには、インターフェイスとドキュメントを一致させるために、旧規則の使用を続行します。将来のリリース ノートでは製品名をアップデートします。

新機能

ここでは、次に示す VMware Infrastructure 3 のこのリリースで利用できる主要な強化機能のいくつかを紹介します。

注:VirtualCenter および VMware ESX のバージョンのすべての組み合わせがサポートされているわけではありません。また、ここに示す主要機能は、ESX Server 3.5 Update 2 とともに VirualCenter 2.5 Update 2 を使用しているのでない限りすべてが使用可能というわけではありません。互換性に関する詳細な情報については、『 VMware ESX、VirtualCenter、および VMware Infrastructure Client の互換性マトリックス』を参照してください。

機能

  • Windows Server 2008 のサポート:ゲスト OS として、Windows Server 2008 (Standard、Enterprise、および Datecenter Edition) がサポートされるようになりました。VMware のメモリのオーバーコミット技術と ESX の信頼性を背景に、この新しいゲスト OS を使用して仮想マシンの密度を最大化し、高い ROI (投資回収率) を達成することが可能になります。Windows Server 2008 では、ゲスト OS のカスタマイズおよび MSCS (Microsoft Cluster Server)はサポートされていません。
  • Enhanced VMotion Compatibility:EVC (Enhanced VMotion Compatibility) は、Intel FlexMigration または AMD-V Extended Migration テクノロジーを使用して自動的にサーバの CPU を構成し、古いサーバと互換性を持つようにすることで、CPU 世代間での VMotion の互換性問題を簡素化します。VirtualCenter インベントリのクラスタで EVC を有効にすると、そのクラスタ内のすべてのホストが構成され、VMotion における CPU の互換性を保証します。  VirtualCenter では、EVC クラスタ内にすでに存在するホストと互換性を持つよう自動的に構成できないホストを追加することはできません。
  • Storage VMotion:FC/iSCSI データストア間での Storage VMotion の実行がサポートされるようになりました。これは、ESX/ESXi 3.5 Update 1 でもサポートされています。
  • VSS による静止のサポート:Windows Server 2003 ゲストの静止スナップショットの作成時、ファイルシステムとアプリケーションの両方の静止がサポートされるようになりました。Windows Server 2008 ゲスト では、ファイルシステムの静止のみがサポートされます。詳細は、『 仮想マシン バックアップ ガイド』および『 VMware Consolidated Backup 1.5 リリース ノート』を参照してください。
  • 仮想ディスクのホット拡張のサポート:仮想マシンの実行中の仮想ディスクの拡張機能が提供されます。
  • 192 vCPU VMware では、ホストあたりの仮想マシン数が最大 170 台で、かつ同時にホストで構成できる仮想フロッピー デバイスまたは仮想 CDROM デバイスが 3 つ以下の場合、ホストあたりの vCPU 数を最大 192 までサポートするようになりました。これは、ESX 3.5 Update 1 でもサポートされています。

対応ハードウェアおよび管理機能

  • 8Gb ファイバ チャネル HBA:8GB ファイバ チャネル HBAがサポートされます。詳細については、『 VMware ESX 3.5 および VMware ESXi I/O 互換性ガイド』を参照してください。
  • SAS アレイ:新たな構成がサポートされるようになりました。詳細については、『 VMware ESX 3.5 および VMware ESXi ストレージ/SAN 互換性ガイド』を参照してください。
  • 10 GbE iSCSI イニシエータ:10GbE インターフェイスを介した iSCSI がサポートされるようになりました。これは、ESX/ESXi 3.5 Update 1 でもサポートされています。
  • 10 GbE NFS のサポート:10GbE インターフェイスを介した NFS がサポートされるようになりました。
  • IBM System x3950 M2:4 シャーシ構成の x3950 M2 がサポートされます。マルチノード IPMI(Intelligent Platform Management Interface)ドライバおよびプロバイダを通じてハードウェアを管理する機能を備えています。最大 32 のコアを持つシステムが完全サポートされます。32 より多いコアを持つシステムについては試験的にサポートしています。
  • IPMI OEM 拡張サポート:IPMI OEM 拡張コマンドの実行がサポートされます。
  • CIM プロバイダを通じてのシステム健全性の監視:ハードウェア監視を強化するために、QLogic および Emulex が提供するストレージ管理プロバイダを含むより多くの CIM(Common Information Model)プロバイダが追加されました。LSI MegaRAID プロバイダについても、試験的なサポート対象に含まれています。
  • CIM SMASH /Server Management API:  VMware CIM SMASH/Server Management API は、システムの健全性を監視および管理するための CIM 準拠のアプリケーションを構築する開発者向けのインターフェイスを提供します。CIM SMASH   は、VMware ESX 3.5 および VMware ESXi で完全サポートされるインターフェイスとなりました。  
  • システムの健全性情報の表示:VMware ESX 3.5 および VMware ESXi の両方について、より詳細なシステムの健全性情報が VI Client で表示されるようになりました。
  • リモート CLI:VMware ESX 3.5 および VMware ESXi で、リモート CLI (コマンドライン インターフェイス)がサポートされるようになりました。詳細は、『 リモート コマンドライン インターフェイスのインストールおよびリファレンス ガイド』を参照してください。

管理エージェントのサポート

  • HP 管理エージェント:HP Insight 管理エージェントは、サポート対象のサーバ プラットフォームにインストールされている VMware ESX 用のサーバ管理機能を備えています。新しいバージョン 8.1 がサポート対象になりました。  

ゲスト OS のサポート

  • Solaris10 U5:32 ビットおよび64 ビットのバージョンがサポートされるようになりました。
  • SUSE Linux Enterprise Server 10 SP2:32 ビットおよび64 ビットのバージョンがサポートされるようになりました。32 ビットも VMware VMI (Virtual Machine Interface) をサポートし、したがって VMware 環境用にパフォーマンスが最適化されています。
  • Ubuntu 8.04:32 ビットおよび64 ビットのバージョンがサポートされるようになりました。32 ビットも VMware VMI (Virtual Machine Interface) をサポートし、したがって VMware 環境用にパフォーマンスが最適化されています。

サービス コンソールのドライバおよびライブラリのアップデート  

  • サービス コンソールのオペレーティング システムのアップデート:VMware ESX コンソールのオペレーティング システムが、RHEL 3.0 U9 にアップデートされました。詳細については、『 Updated RPMs and Security Fixes』を参照してください。  
  • ドライバのアップデート:tg3 ドライバがバージョン 3.81c にアップデートされました。megaraid_sas ドライバは バージョン 00.00.03.19 にアップデートされました。
  • ライブラリのアップデート:StoreLib がバージョン 2.51 にアップデートされました。

VMware High Availabilty (HA)

VirtualCenter 2.5 update 2 は VMware Tools ハートビートによって仮想マシン障害の個別監視を完全サポートする機能を追加します。このリリースには、ESX および ESXi ホストの組み合わせを混在するクラスタでのサポートを拡張して、DNS で構成の依存関係の対応を短縮します。

VirtualCenter のアラーム

VirtualCenter 2.5 Update 2 では、メモリ、電源装置などの個別のシステム コンポーネントそれぞれの健全性を確認することによって、サーバ全体の健全性に関するアラームのサポートが拡張されています。ホストの機能が低下するとアラームを生成するように設定することができるようになっています。

Guided Consolidation の機能強化

Guided Consolidation に、管理者が、検出したシステムのリストをコンピュータ名、IP アドレス、ドメイン名、分析状況でフィルタする機能が付加されました。管理者は、システムが [統合] ウィザードで自動検出されるのを待つことなく、分析用の物理ホストを明示的に追加することもできます。ホスト名または IP アドレスのいずれかを指定して、手動でシステムを分析対象に追加できます。複数のホスト名や IP アドレスの場合は、コンマまたはセミコロンで区切って指定して、分析対象とします。また、統合で分析する必要がある IP アドレスの範囲を指定して、あるいはホスト名または IP アドレスのリストを含むファイルをインポートして、システムを手動で分析対象に加えることもできます。管理者は、Guided Consolidation が提供する推奨をオーバーライドしたり、変換ウィザードを手動で起動したりすることもできます。

仮想マシンのライブでのクローン作成

VirtualCenter 2.5 Update 2 では、実行中の仮想マシンを全く停止することなくパワーオン状態の仮想マシンのクローンを作成する機能を備えています。したがって、管理者は、もうクローンを作成するために仮想マシンをパワーオフにする必要はありません。

Windows シングル サインオンのサポート

ローカル ワークステーション上の現在の Windows ドメインのログイン資格を使用して、VirtualCenter に自動的に認証を与えることができるようになりました(資格が VirtualCenter サーバで有効な場合に限る)。この機能は、証明書およびスマートカードによる Windows へのログインもサポートしています。VI Toolkits を使用して記述されたスクリプトが、現在のセッションの Windows の証明書を活用して VirtualCenter に自動的に接続することができるように、VI Client または VI Remote CLI とともに使用できます。

プラグインのアップデート

このリリースの VMware Infrastructure 3 ソフトウェア スイートには、次の機能も含まれます。

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以前のリリースの VMware Infrastructure 3

以前のリリースの VMware Infrastructure 3 の機能および既知の問題点については、各リリースのリリース ノートで説明しています。次に示すリンクをクリックすると、それぞれ以前のリリースの VMware Infrastructure 3 コンポーネントのリリース ノートが表示されます。

VMware ESX のリリース

VirtualCenter のリリース

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はじめに

注:このリリースを物理 CD メディア以外からインストールしている場合は、「 VMware ESX ISO イメージのファイル名が 64 文字を超えていると内容の抽出が不完全なものになる」(KB 1005283)のナレッジ ベース記事を参照して、インストールに関する重要な既知の問題を確認してください。

VMware ESX、VirtualCenter、および VMware Infrastructure Client の互換性

VMware ESX、VirtualCenter、および VMware Infrastructure Client の互換性マトリックス』が記載されたガイドに、VMware ESX、VirtualCenter、VI Client などの VMware Infrastructure 3 コンポーネントの最新バージョンと以前のバージョンの互換性に関する詳細情報が記載されています。

今回のリリースのインストールに関する注意点

ソフトウェアをインストールする前に VMware ESX 関係の互換性ガイドをお読みください。必要なサーバ、I/O、ストレージ、ゲスト OS、管理エージェント、およびバックアップ ソフトウェアに互換性があることを確認することが重要です。また、これらのガイドでは、今回のリリースでの最小要件やスケーリング制限の問題も扱っています。次のリンクをクリックして、ガイドを表示してください。

  • VMware ESX 3.5 および VMware ESXi システム互換性ガイド( PDF
  • VMware ESX 3.5 および VMware ESXi ストレージ/SAN 互換性ガイド( PDF
  • VMware ESX 3.5 および VMware ESXi ストレージ/SAN 互換性ガイド( PDF
  • VMware ESX 3.5 および VMware ESXi バックアップ ソフトウェア互換性ガイド( PDF

VMware ESX と VirtualCenter のインストールおよび構成の具体的な手順については、『 インストール ガイド』をお読みください。

インストールは簡単ですが、そのあとに重要な構成ステップがいくつかあります。特に次の項目をお読みください。

  • 『インストール ガイド』の「ライセンス」
  • 『VMware ESX 3 構成ガイド』の「ネットワーク」
  • ファイアウォール ポートの『VMware ESX 3 構成ガイド』の「セキュリティ」

適切な VMware Infrastructure Management Installer ビルドの選択

ダウンロードで利用可能な VMware Infrastructure Management Installer には 2 つのビルドがあります。次のうちの 1 つを選択します。

  • ビルド 104263 英語のページ( www.vmware.com/download/)で入手可能です。このビルドには、VI Client (ビルド 104215) の英語版のみが含まれており、VI Client がインストールされている Windows システムの言語に関係なく、英語で実行します。
  • ビルド 104265 中国語( www.vmware.com/cn/download/)、ドイツ語( www.vmware.com/de/download/)、日本語( www.vmware.com/jp/download/)のページで入手可能です。このビルドにはグローバル化されたインストーラが含まれており、英語、中国語、ドイツ語、日本語版の VI Client をインストールします。これらは、現在 VI Client がインストールされている Windows オペレーティング システムのロケールに対応します。

VMware Infrastructure Client インストーラの変更

VI Client のスタンドアロン インストーラ(ESX Web Access から使用可能)では、VI Update Service のインストールも可能です。VI Update Service は、VMware ESXi ホストのアップデートおよびパッチの適用のために使用されます。スタンドアロンの VI Client インストーラでは、必要のない VI Update Service がインストールされないようにするため、このツールのインストールがオプションに変更されています。ただし、VirtualCenter 統合インストーラ(VC 2.5 U2 のダウンロードに含まれる)では、インストールオプション [VI Client] を選択すると必ず VI Update Service はインストールされるようになっています。

VirtualCenter 2.5 Update 2 へのアップグレードまたは移行

このリリースでは、VirtualCenter 1.4.1、VirtualCenter 2.0.2 (Update 1、Update 2 および Update 3 を含む)、VirtualCenter 2.5、あるいは VirtualCenter 2.5 Update 1 から、VirtualCenter 2.5 Update 2 へのアップグレードもサポートされています。『 アップグレード ガイド』に記載されているアップグレードおよび移行手順の詳細およびガイドラインを確認してください。

注:VMware Update Manager の以前のバージョンは、VirtualCenter 2.5 Update 2 との互換性はなく、インストール プロセス中に VMware Update Manager 1.0 Update 2 アップグレードする必要があります。

VMware ESX 3.5 Update 2 へのアップグレードまたは移行

今回のリリースの VMware ESX 3.5 Update 2 へは、サポートされている以前のバージョンからのみアップグレードできます。VMware ESX 3.5 Update 2 インストーラは、サポートされている以前のバージョンの VMware ESX が検出された場合にのみアップグレードを実行するためのメッセージを表示します。インストール要件については『 インストール ガイド』を、アップグレードでサポートされる互換性のマトリックスについては『 アップグレード ガイド』を参照してください。

VMware ESX ホストを VMware ESX 3.5 Update 2 にアップグレードするには、次のいずれかのアップグレード手順に従います。

アップグレードのタイプ

VMware ESX 2.5.4

と 2.5.5 1

VMware ESX 3.0.1

と 3.0.2 2

VMware ESX 3.5

VMware ESX 3.5 Update 1

VMware ESX 3.5 Update 2

Tarball

不可 3

ISO イメージ

  1. ESX Server 2.5.1、ESX Server 2.5.2、および ESX Server 2.5.3 は、まず ESX Server 2.5.4 にアップグレードしてから VMware ESX 3.5 U2 にアップグレードします。または、VMware ESX 3.5 にアップグレードしてから VMware ESX 3.5 U2 にアップグレードすることもできます。
  2. VMware ESX 3.0.0 は、まず VMware ESX 3.0.1 以降にアップグレードしてから、ISO イメージを使用して VMware ESX 3.5 U2 にアップグレードします。または、VMware ESX 3.5 にアップグレードしてから VMware ESX 3.5 U2 にアップグレードすることもできます。
  3. .zip ファイルを使用して VMware ESX ソフトウェアを VMware ESX 3.0.x から VMware ESX 3.5 Update 2 にアップグレードすることはできません。esxupdate ユーティリティの制約により、この方法では現在アップグレードできなくなっています。.zip 形式のアップグレード ファイルを使用して VMware ESX ソフトウェアの 3.0.x シリーズのバージョンをアップグレードするには、まずソフトウェアをバージョン 3.0.x から 3.5 にアップグレードして、そのあとバージョン 3.5 を Update 2 にアップグレードします。この方法で既存のソフトウェアをアップグレードする前に、ナレッジベースの記事『 VMware ESX 3.0.1 または 3.0.2 から VMware ESX 3.5.0 へのアップグレード後に、RPM を手動でインストールする必要があることがある』を参照してください。CD からのインストールなど、ISO ベースのインストール方法でのアップグレードは、この制約を受けず、正常に実行できます。

インストールおよびアップグレード方法の詳細については、『 アップグレード ガイド』を参照してください。

更新された RPM とセキュリティの修正

このリリースで更新された RPM のリストについては、PDF ファイル『 Updated RPMs and Security Fixes』を参照してください。

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このリリースに含まれるパッチ

このリリースには、この製品のリリース日より前にリリースされた、VMware ESX ソフトウェアのすべてのパッチが含まれます。各パッチの詳細については、「 VMware ESX 3.5 のパッチのダウンロード ページ」を参照するか、パッチの名前をクリックしてください。

VMware ESX 3.5 Update 2 には次のパッチが含まれます。

以前にリリースされたパッチ

Update 2 の新しいパッチ

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既知の問題点

このリリースの既知の問題点を次に示します。

バックアップ

  • ESX または ESXi がサポートしていた従来のバックアップ製品について、Windows Server 2008 ではサポートを保証しない
    Veritas Netbackup 6.0 または Commvault Galaxy v 6.1 SP4 などの従来のバックアップ エージェントを Windows 2008 仮想マシンにインストールする場合、インストールに失敗する場合があります。Legato Networker 7.4 SP1、TSM 5.5、BackupExec 11d などのその他のバックアップ製品の場合、正常にインストールできても、適切にバックアップしません。
  • Consolidate Helper のスナップショットが自動的に削除されない場合がある
    VMware ESX 3.5 Update 2 では、Consolidate Helper スナップショットが繰り返し作成され、スナップショット作成中に仮想マシンを使用できなくなる時間を最小限に抑えます。その結果、Consolidate Helper スナップショットは Consolidate Helper ではなく Consolidate Helper-XXX と呼ばれます。VMware ESX 3.5 Update 2 と VMware Consolidated Backup 1.1 を組み合わせて使用する場合、スナップショットを削除するときに vcbMounter が処理に失敗すると、この一時的なスナップショットは取り残される可能性があります。 vbCleanup.batコマンドは、この Consolidate Helper-XXX スナップショットを削除しません。VI Client を使用して手動で削除する必要があります。VMware Consolidated Backup 1.5 では、この問題は発生しません。

CIM および API

  • VMware ESX 3.5 のファイアウォールによって CIM インディケーションのサポートが妨げられる。

    VMware ESX 3.5 のファイアウォールによって発信 HTTP 接続がブロックされます。このため、インディケーションを受信者に到達させることができません。

    解決策:サービス コンソールで、次のコマンドを使用してインディケーション受信者への接続用の発信ポートを開きます。
    esxcfg-firewall -o <port-number>,tcp,out,http

    ファイアウォール内で http ポートを閉じるには、次のようにします。
    esxcfg-firewall -c <port-number>,tcp,out,http

  • IBM マルチノード システムでは、一部の CIM クラスが適切に機能しない
    確認されている問題を次に示します。次のクラスでは、EnumerateInstance 処理が Enumerate InstanceNames 処理よりも 1 つ少ないインスタンスを返します。

    • CIM_AssociatedSensor
    • CIM_MemberOfCollection
    次のクラスでは、一部のインスタンスで GetInstance 処理が失敗します。ただし、EnumerateInstances 処理は成功します。
    • CIM_HostedService
    • CIM_Sensor
    • CIM_SystemDevice
    • CIM_Slot
    • CIM_ElementConformsToProfile
    次のクラスでは、EnumerateInstances および EnumerateInstanceNames 処理は失敗し、何も結果を返しません。
    • CIM_OwningCollectionElement
    • CIM_RedundancySet
  • RequestStateChange (RestoreDefaultThresholds) の処理でエラーが発生する
    VMware ESX 3.5 の場合、RequestStateChange (RestoreDefaultThresholds) 処理において、一部のセンサーで次のようなエラー メッセージが表示されます。
    CIM_ERR_FAILED:索引の境界外

    エラーメッセージが表示されますが、CIMOM はしきい値をリストアします。

  • VI Client は HP サーバにある電源冗長性センサーの名前を誤って表示する
    VI Client を使用して HP サーバ システム上の VMware ESX インストールに接続する場合、VI Client はサーバにある電源冗長性センサーを物理的な電源装置として表示します。たとえば、2 つの物理的な電源装置がある冗長性センサー付きの HP サーバの場合、VI Client はこの冗長性センサーを 「Power Supplies for Power Supply 3」 と表示します。

  • CIM_RecordLog インスタンスで CallMethod クエリーを実行すると失敗する場合がある
    VMware ESX 3.5 Update 2 の場合、CIM_RecordLog インスタンスで CallMethod クエリー (cm) を実行すると成功しない場合があります。ただし、リモート管理コンソールまたはインターフェイスを使用して、システムのイベント ログを消去できます。
  • CIM_NumericSensor クラスの必須プロパティ MaxReadable、NominalReading、NormalMax、NormalMin、および PollingInterval に誤った値が表示される
    CIM_NumericSensor のインスタンスには、MaxReadable、NominalReading、NormalMax、および NormalMin のプロパティ セットがあります。実際のセンサーがこれらのプロパティ値をサポートしていない場合、CIM の応答において、これらの値は「不明」ではなく「0」と表示されます。
  • センサーのしきい値への変更がすぐには反映されない
    CIM を使用してセンサーのしきい値を変更すると、センサーの一覧に新しいプロパティの値がすぐには表示されません。変更は約 1 分後に反映されます。

ゲスト OS

VMware High Availability (HA)

  • VMware ESX ホストがメンテナンス モードまたはスタンバイ モードに入っているときは、仮想マシンの移行は推奨されない
    ホストがメンテナンス モードまたはスタンバイ モードに切り替え中で、切り替わったあとに VMware HA のフェイルオーバー レベルに違反する場合、そのホストからの仮想マシンの移行は推奨されません (完全自動化モードの場合は実行されません)。厳密な HA の許可制御が有効であるかどうかに関わらず、この制約は適用されます。
  • VMware ESX のインストーラは無効なサブネット マスクを受け付けて、インストールを続行する
    テキスト モードで VMware ESX をインストールする場合、無効なサブネット マスクを入力しても、インストーラはエラー メッセージを出力せずに処理を続行します。GUI モードのインストールでは、入力されたサブネット マスクの値が 255 を超えた場合に限り、インストーラはエラー メッセージを出力します。

国際化

VI Client および VI WebAccess では、すべてのフィールドで ASCII 以外の文字で入力できますが、次のような制限があります。

ASCII 以外の文字の入力制限

  • Virtual Infrastructure 3 またはそのコンポーネントのいずれかをインストールするコンピュータの名前には、ASCII 以外の文字を使用しないでください。
  • VirtualCenter サーバをインストールするコンピュータまたは仮想マシンの名前に ASCII 以外の文字があった場合、VirtualCenter サーバのインストールに失敗します。
  • すべてのコンポーネントについて、インストーラで指定されたデフォルトのインストール パス名を使用するようにします。インストーラは ASCII 以外の文字および拡張 ASCII 文字を含むインストール パス名をサポートしないため、インストール パスを、ASCII 以外の文字を含むパスに設定する等の変更をしないでください。
  • データストア名、仮想ネットワーク名、およびイメージ ファイル名(CD、DVD、およびフロッピー ドライブ)は、ASCII 文字にのみ制限されます。
  • [今日のメッセージ] には ASCII 文字のみを使用するようにします。
  • VirtualCenter サーバへのログインは、ユーザー名(Windows のログイン アカウント名)に ASCII 文字のみを使用している場合にサポートされます。
  • ASCII 以外の文字を使用すると、イメージのカスタマイズが失敗する場合があります。
  • カスタム属性の名前と値には、ASCII 文字のみを使用する必要があります。
  • 一般的なインターネットの運用およびプロトコルに適合させるため、次の項目は非 ASCII 文字を含むことができません。ホスト名、ワークグループ名、ドメイン名、URL、E メール アドレス、SMTP サーバ名、SNMP コミュニティー文字列です。
  • ASCIIエンコーディングを使用するゲストOSのカスタマイズがサポートされていますが、UTF-8エンコードの日本語、中国語またはドイツ語のネイティブ文字を使用するカスタマイズのサポートが制限されています。非ASCIIエンコードの所有者、組織、ユーザー名、またはパスワードを使用するカスタマイズの場合、VirtualCenterおよびsysprepツールがゲストOSと同じロケールにホストされる必要があります。このシナリオには UTF-8 応答ファイルの使用が含まれます。

ASCII 以外の文字の表示制限

  • VirtualCenter サーバを言語が異なる Windows で実行中の VI Client で管理する場合、Windows における言語固有のサポート状況の違いが原因で、文字が正常に表示されない場合があります。
  • ASCII 以外の文字を含むログの場所またはユーザー名がエラー メッセージに含まれる場合、ローカライズされた環境では正常に表示されません。
  • VMware Converter のインポート ウィザードを使用する場合、日時書式が現在のロケールと異なる場合があります。
  • ロケールが日本語の場合、[タスク ビュー] タブの [ステータス] コラムおよび [タスク詳細] では、Unicode 文字は 「???」 で表示されます。
  • [概要] タブの [コマンド] セクションは適切に表示されません。

Guided Consolidation の制限

[Guided Consolidation] タブは、en_US ロケールでのみ使用できます。

翻訳の問題

このリリースでの翻訳に関する既知の問題点は次のとおりです。

  • アップグレード ウィザードが翻訳されていません。
  • VMware ESX ホストから送信される一部のメッセージが翻訳されていません。
  • ローカライズされた一部のインタフェースのレイアウトがまだ完成していません。

国際化に関するその他の問題点

次の追加の問題点が見つかっています。

  • 日本語版の VI Client を使用している場合、[ネットワークの追加] ウイザードの [ネットワーク アクセス] ページでテキストが切り詰められる
    日本語版の VI Client を使用して VirtualCenter にアクセスすると、[ネットワーク アクセス] ページにある [ ネットワーク] (IP アドレス)の詳細が切り詰められます。
    [ 構成] タブの [ ネットワーク] オプションから [ ネットワークの追加] を選択すると、[ネットワークの追加] ウィザードに [ネットワーク アクセス] ウィンドウが表示されます。
    回避策
    [ネットワーク アダプタ] ページでネットワーク情報 (IP アドレス) を表示できます。[構成] - [ネットワーク] - [プロパティ] - [ネットワーク アダプタ] を選択して、[ネットワーク] が表示されます。
  • Virtual Infrastructure Client のホストのオペレーティング システムの言語と、VirtualCenter サーバまたはデータベースのホストのオペレーティング システムの言語が異なる場合、アラームの [スクリプトの実行] アクションで使用される値が VirtualCenter サーバの再起動後に正しく表示されない場合があります。
  • 簡体中国語バージョンのVI Web Accessに[キャンセル]ボタン出のテキストが正しくない、文字化けされます。
  • 選択した言語設定を VI Client がオーバーライドすることがある
    VI Client が選択した言語設定をオーバーライドして、本来の言語ではない言語で一部のメッセージを表示する場合があります。サーバ (VirtualCenter サーバおよび VMware ESX) で設定された言語で、サーバが動的に生成したメッセージを表示する場合があります。ただし、すべてのソフトウェアが同じ言語プラットフォームで実行されている場合、この問題は発生しません。
  • ドイツ語版 VI Client の [再インストール] ウィザードに誤ったテキストが表示される
    ドイツ語版の VI Client では、[再インストール] ウィザードに誤ったテキストが表示されます。
    [再インストール] ウィザードには、
    「[インストール] ウィザードでは VMware Infrastructure Client 2.5 を削除できます。」と表示されずに、次のテキストが表示されます: 「Der Installations-Assistent ermöglicht Ihnen, VMware Infrastructure Client 2.5 zu reparieren oder zu entfernen.」。 自動生成された仮想マシン名を含むリンクが機能しない

    WebAccess を使用すると、自動生成された仮想マシン名 (「+5paw55qE5qih5p2,/」 のように、通常 「+」 記号で開始して 「/」 で終了) を含むリンクをクリックしてデータストアを参照する場合、Web ブラウザは空のページを生成するか、「Not Found Error」 ページを表示します。ただし、VI Client を使用して、このような仮想マシンにアクセスできます。

VMotion での移行

その他の問題

ネットワーク

サーバ構成

ストレージ

アップグレードおよびインストール

仮想マシンの管理

VirtualCenter と VI Client、Web Access の問題

 


 

 

 

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解決した問題

このリリースには、次の内容に関する修正が含まれています。

バックアップ

  • 仮想マシンがパワーオン状態のときに仮想ディスクを変更できる
    VMware ESX 3.5 Update 2 で実行中の仮想マシンがパワーオン状態のとき、[ サイズのプロビジョニング(Provision Size)] コントロールを使用して仮想ディスクのサイズを変更できます。このコントロールは、仮想マシンの仮想ディスク設定の編集中に利用できます。
  • VMware Consolidated Backup で、Windows 以外および Linux 以外の仮想マシン ディスクのバックアップに失敗する
    VMware Consolidated Backup で、Windows 以外 および Linux 以外の仮想マシン ディスクのバックアップに失敗し、次のようなエラー メッセージが表示されることがあります。
    [2008-02-06 12:28:07.234 'vcbMounter' 3076457280 error] Error:Other error encountered:Snapshot creation failed:Custom pre-freeze script failed.
    [2008-02-06 12:28:07.234 'vcbMounter' 3076457280 error] An error occurred, cleaning up...
    [2008-02-06 12:28:07.356 'SOAP' 3076457280 trivia] Sending soap request to
    [TCP:cs-tse-h20:443]: logout


    ESX 3.5 Update 2 リリース以降では、VMware Consolidated Backup で、Windows および Linux 以外の仮想マシン ディスクのバックアップが正常に実行されます。静止スナップショットを作成することはありません。
  • 複数の VCB プロキシ サーバが同時にバックアップを実行すると、VirtualCenter サーバが失敗する
    SDK アプリケーションが仮想マシンの検索で索引 API による検索処理を実行中に、SQL Server がデッドロックになると、VirtualCenter サーバが失敗します。これは、たとえば、複数の VCB プロキシ サーバが VirtualCenter サーバに接続していて、バックアップ中に SQL Server がデッドロックになった場合に発生します。この場合、VirtualCenter サーバが失敗し、ログ ファイルに次のようなエラー メッセージが出力されます。
    [2008-04-03 00:06:29.636 'App' 4700 info] [VpxLRO] -- BEGIN task-internal-43561 -- -- vim.SearchIndex.findByIp -- 2C3A8FF6-30F9-4E68-9ACF-2A6EFBCE9609
    [2008-04-03 00:06:32.605 'App' 4700 error] [Vdb::IsRecoverableErrorCode] Unable to recover from 40001:1205
    [2008-04-03 00:06:32.605 'App' 4700 error] An unrecoverable problem has occurred, stopping the VMware VirtualCenter service.Check database connectivity before restarting.Error:Error[VdbODBCError] (-1) "ODBC error:(40001) - [Microsoft][ODBC SQL Server Driver][SQL Server]Transaction (Process ID 57) was deadlocked on lock resources with another process and has been chosen as the deadlock victim.Rerun the transaction." is returned when executing SQL statement "SELECT id FROM vpx_vm WHERE uuid_bios = ?AND is_template = 0""
    [2008-05-23 08:15:35.252 'App' 44264 verbose] Backtrace:
    [2008-05-23 08:15:35.252 'App' 44264 info] Forcing shutdown of VMware VirtualCenter now
  • 不正なログイン情報で VMware ESX ホストにログインしようとすると、vcbSnapAll が、これに対するエラー メッセージの表示に失敗する
    このリリースでは、不正なログイン情報を VMware ESX ホストに提供した場合に、vcbSnapAll が失敗し、次のような関連性のないメッセージが表示されるという問題は修正されています。
    検索条件と一致するバックアップ対象の仮想マシンのリストが取得できませんでした。 (name:<VMname>) (Could not retrieve a list of virtual machines to back up with the search criteria (name: <VMname> ))このリリースから、次のような適切なメッセージが表示されます。 別のエラーが発生しました:サーバ <name> のホストのアドレス検索に失敗しました: 不明なホストが、バックアップする仮想マシンのリストを取得できませんでした。

CIM および API

  • VI Client が健全性ステータス ツリーにサーバのメーカーとモデル名を表示する
    VI Client の [CIM] ウィンドウの健全性ステータス ツリーに、ハードウェア関連の情報のほかに、サーバのメーカーとモデル名が表示されます。
  • WSDL (Web Services Description Language)と API リファレンスのドキュメントで、タイプ MethodFault[] のプロパティの指定に誤りがある
    WSDL (Web Services Description Language)と API リファレンスのドキュメントで、特定のプロパティのタイプが、LocalizedMethodFault[] ではなく、MethodFault[] として記述されている問題が修正されました。この問題により、WSDL ベースのクライアントが、タイプ MethodFault[] のプロパティを含むサーバからの応答をデシリアライズできません。この修正では、WSDL および API リファレンスのドキュメントの誤りが修正され、MethodFault[] ではなく LocalizedMethodFault[] を指定するようにアップデートされています。
  • DDK devtool に vmkgdb および vmkdump_extract が追加される
    コア ダンプの出力および分析用に、UserWorld コアダンプに対応した vmkgdb および vmkdump_extract ツールが提供されています。
  • VI Client に表示されるカスタム仮想ディスク名
    カスタム仮想ディスク名が、VI Client の [構成] - [健全性監視] の下に表示されるストレージ名に表示される。
  • 想定したディスク障害用の SNMP トラップ メッセージが適切でない
    想定したディスク障害用の SNMP トラップ メッセージが、 VMWARE-ENV-MIB::vmwEventDescription.4 = STRING: "Drive 1 in enclosure 32 on controller 0 - ONLINE" " のようなメッセージから、" VMWARE-ENV-MIB::vmwEventDescription.4 = STRING: "Drive 1 in enclosure 32 on controller 0 - PREDICTIVE FAILURE"  のようなメッセージに変更されました。.

VMware High Availability (HA)

  • VMware ESXi に VMware HA を使用する場合、次の制限を注意してください。個々のVMware ESXiホストにはスワップ スペースを有効にする必要があります。この時、同種(非混在)のクラスタしかサポートされていません。
  • VMware HAおよびVMware ESXiホストには一部の構成がサポートされる(KB 1004656)
  • スワップが有効になっていない VMware ESXi ホストを HA クラスタに追加できない(KB 1004177)
  • VMware HAおよびVMware ESXiホストには一部の構成がサポートされる(KB 1004656)
  • VMware ESX ホストで VMware High Availability を有効にする際、DNS 解決は不必要になりました
    以前は、VMware High Availability を有効にするために、High Availability クラスタ内のすべての VMware ESX ホストの DNS 解決が必要でした。VMware High Availability の有効化は、構成された DNS レコードを使用するか、ホスト名および IP アドレスをすべて各サーバの /etc/hosts ファイルに追加することによって行われていました。
    VMware ESX 3.5 Update2 リリース以降では、High Availability の構成に、DNS 解決または /etc/hostsファイルへのエントリが不必要になりました。今後、ホスト名および IP アドレスの情報は、管理 VirtualCenter サーバから提供されるようになります。
    注:VMware ESXi システムの場合は、VMware ESXi コンソールのユーザー インターフェイスで、次の手順に従って VMware ESXi ホストでホスト名を定義します。
    1. < F2> キーを押してシステムをカスタマイズします。
    2. [ 管理ネットワークの構成] を選択します。
    3. [ DNS 構成] を選択します。
    4. [ 次の DNS サーバ アドレスおよびホスト名を使用] ラジオ ボタンを選択します。
    5. ホスト名を [ localhost] から一意の有効な名前に置き換えます。

国際化

  • VirtualCenter サーバ サービスでは、DRS ルール名および詳細オプション設定に、ASCII 以外の文字を使用できるようになった
    以前のリリースでは、DRS ルール名または詳細オプション設定に ASCII 以外の文字が含まれている場合、VirtualCenter の起動に失敗していました。これは、このリリースで修正されています。

VMotion での移行

  • 移行後に、仮想マシンでスケジュールが設定されているパワーオン タスクが失敗する(KB 1004091)
  • ワークロードが I/O 集約型の仮想マシンで Storage VMotion を実行すると、誤ってタイムアウト エラーになることがある(KB 1003276)
  • VMware DRSを有効にしたクラスタでVMotionを実行した場合、仮想マシン CPU 使用率が異常に高くなる(KB 1003638)
  • Migrate.MemChksum が有効な場合、メモリ サイズの大きい仮想マシンが移行に失敗する
    仮想マシンの移行が次のような場合に失敗します。
    • ソースおよびターゲットの両方の ESX ホストで Migrate.MemChksum を有効にする(値を 1 に設定する)。
    • 仮想マシンのメモリ サイズが 4GB より大きい。
    • Migrate.PageInTimeoutResetOnProgress:値を 1 に設定します。
    • Migrate.PageInProgress:Migrate.PageInTimeoutResetOnProgress 変数を設定してもエラーが発生する場合は、この値を 30 に設定します。

  • MigrateStatusFailure:Failed waiting for data.Error bad0007.Bad parameter
    一般的なシステム エラーが発生しました: データの待機に失敗しました。(A general system error occured: Failed waiting for data.)Error bad0007.Bad parameter.

    構成詳細設定移行

その他の問題

  • システム管理者は、アクセスできる仮想マシンが 1 台のみに制限されている場合、仮想マシンのハード ディスク設定にアクセスできない
    1 台の仮想マシンにのみアクセス可能なシステム管理者は、ESX に対する権限が伝達されていない場合、[設定の編集] - [ハードウェア] - [ハード ディスク] で、仮想マシンのハード ディスク設定の表示および編集ができません。このようなシステム管理者が設定を編集しようとすると、次のエラーが表示されます。
    タイプ Vmomi.Fault.NoPermission の例外(Exception of type Vmomi.Fault.NoPermission.)
    このリリースでは、ハード ディスク設定が表示できます。ハード ディスクのサイズを拡張したり、設定を編集したりするには、データセンターでほかの権限が必要です。

ネットワーク

  • Bnx2x ドライバをアンロードすると、VMware ESX ホストがクラッシュする
    Bnx2x ドライバのアンロード時に VMware ESX ホストがクラッシュするという問題が修正されています。次のようなエラー メッセージが表示されることがありました。
    VMware VMware ESX [host name]
    1027:idle3 @ 0xa575d7 のワールドでタイプ 14 の例外(Exception type 14 in world 1027:idle3 @ 0xa575d7)
  • VMware ESX サービス コンソールとともに配布される Samba パッケージのアップデート
    このリリースでは、Samba パッケージで見つかった、リモートの攻撃者による恣意的なコードの実行を許容するヒープ ベース オーバーフローの欠陥の問題が修正されています。
    この問題を特定し、報告した Alin Rad Pop氏(Secunia Research)に感謝します。
    Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)プロジェクト(cve.mitre.org)は、この問題を CVE-2008-1105 として公表しています。

サーバ構成

  • VMware ESX サービス コンソールに .config ファイルがない
    以前は、VMware ESX サービス コンソール カーネル ソース パッケージでは、有効な Linux カーネルオプションを指し示す .configファイルが省略されていました。今回、カーネル ソース パッケージでも .configファイルが利用できるようになりました。これにより、Dell OpenManage、HP Insight Manager、および IBM Director のような OEM の Management Agent でそれらのカーネル モジュールを構築できます。
  • サービス コンソールの2.4.21-53(RHEL3U9)へのアップデート
    この修正によって、サービス コンソールのセキュリティ アップデートが提供されています。このアップデートの修正によって影響がある主な領域は、ネットワーク サブシステム、dcache の取り扱い、ext2 ファイル システムおよび ext3 ファイル システム、USB サブシステム、ACPI の取り扱い、および監査サブシステムです。また、tg3、e1000、megaraid_sas、および aacraid デバイスドライバでいくつかの個別の修正が加えられています。

    次に示すセキュリティに関する問題が、このアップデートで修正されています。
    • cramfs ファイル システムで無効な圧縮データによってメモリが破損する問題。Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)プロジェクト(cve.mitre.org)は、この問題を CVE-2006-5823 として公表しています。
    • ext2 ファイル システムで無効な i ノード サイズによってサービスが拒否できる問題。Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)プロジェクト(cve.mitre.org)は、この問題を CVE-2006-6054 として公表しています。
    • IPV6 フロー ラベルの処理でローカルユーザーがサービスを拒否できる問題。Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)プロジェクト(cve.mitre.org)は、この問題を CVE-2007-1592 として公表しています。
    • 終了シグナルの処理で、ローカルユーザーが実行した suid-process に、そのユーザーが任意のシグナルを送信できる問題。Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)プロジェクト(cve.mitre.org)は、この問題を CVE-2007-3848 として公表しています。
    • IPv4 転送ベースでローカルユーザーがサービスを拒否できる問題。Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)プロジェクト(cve.mitre.org)は、この問題を CVE-2007-2172 として公表しています。
    • Itanium システムで、不正な実行可能ファイルによって領域間のメモリ マッピングが生じる可能性がある問題。これによって、ローカルユーザーがサービスを拒否できます。Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)プロジェクト(cve.mitre.org)は、この問題を CVE-2006-4538 として公表しています。
    • PowerPC システムで hugetlb カーネルを使用した場合のスタック拡張で、ローカルユーザーがサービスを拒否できる問題。Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)プロジェクト(cve.mitre.org)は、この問題を CVE-2007-3739 として公表しています。
    • aacraid SCSI ドライバでの、本来なら権限のあるユーザーだけに限定される ioctlコールをローカルユーザーが実行できる問題。Common Vulnerabilities and Exposures(CVE)プロジェクト(cve.mitre.org)は、この問題を CVE-2007-4308 として公表しています。
  • VMware ESX のインストーラで、vmfs と vmkcore の各パーティションが正しく作成されない(KB 1004075)
  • VMware ESX 3.5 バージョンで、Ramchecker サービスの開始に失敗する
    Ramchecker ユーティリティはサポートされていないため、VMware ESX 3.5 バージョンでは機能しません。このリリースから、Ramchecker ユーティリティのインストールを防止するために、VMware-esx-lnxcfg RPM から Ramchecker サービス、また VMware-esx-apps RPM から Ramchecker バイナリが削除されています。
    VMware ESX 3.5 および VMware ESX 3.5 Update1 システムでは、Ramchecker サービスの開始に失敗し、次のようなエラー メッセージが表示されます。
    ramchecker /usr/lib/vmware/bin/ramcheck の開始: 共有ライブラリの読み込み中にエラーが発生しました: libc.so.6: 共有オブジェクトからのセグメントのマッピングに失敗しました: エラー 28(Starting ramchecker /usr/lib/vmware/bin/ramcheck: error while loading shared libraries: libc.so.6: failed to map segment from shared object: Error 28) リモート CD-ROM またはフロッピー ドライブの仮想マシンへの接続が、権限がない旨を伝えるエラーで失敗する(KB 1004327)
  • esxtop ユーティリティで、-l コマンド ライン オプションを使用して CPU の使用率の最適化が可能
    複数の LUN が VMware ESX に追加されていて、esxtop ユーティリティを使用してストレージの統計情報を収集する場合、esxtop は、アップデートごとに、複数の CPU サイクルを使用して VSI ノードにアクセスし、アダプタ、ターゲット、チャネル、LUN、vcpu、NIC、パス、ワールドなどのメタ情報を読み込みます。esxtop とともに -l コマンド ライン オプションを使用して、ロック モードで esxtop ユーティリティを操作できます。ロック モードでは、esxtop は、各アップデートごとに VSI ノードにアクセスするのではなく、前回のスナップショットからメタ情報をコピーするため、CPU 使用率が最適化されます。
    ただし、ロック モードの場合、新しいエンティティのストレージ統計情報は表示されません。
  • 「権限が Vmomi.Fault.NoPermission を発行する」 エラー
    VirtualCenter 2.5 および VirtualCenter 2.5 Update 1 で、仮想マシンのパワー ユーザー ロールまたは仮想マシンのシステム管理者ユーザー ロールがリソース プール レベルでユーザーに与えられている場合、仮想マシンの設定の編集中に 「 Vmomi.Fault.NoPermission」 というエラー メッセージが表示されます。これは、VirtualCenter 2.5 Update 2 で修正されています。
  • 仮想フロッピ ドライブを接続した状態でリカバリ処理を実行すると、Dell Recovery CD が失敗する(KB 1004494)
  • CPU アフィニティ設定が機能しない
    仮想マシンを再起動するまで CPU アフィニティ設定が機能しないという問題が修正されています。
  • メモリを多用する処理の実行中に、VMware ESX が紫色の画面上にエラーを表示する
    メモリを多用する処理の実行中に、VMware ESX が失敗し、紫色の画面上に、「 タイプ 14 の例外...」 というエラーが表示されます。この問題は、このリリースで修正されています。

ストレージ

  • 仮想マシンで RDM (Raw デバイス マッピング)として LUN をホット追加または削除すると失敗し、エラー メッセージが表示される。
    次のようなエラー メッセージが hostd ログにログ出力されることがあります。

    別の処理が同時に変更を行なったため、この処理に失敗しました。

    前述のエラーは、RDM のホット追加またはホット削除中に次のエラーとともに出力されます。 システム エラーが発生したためファウンドリ処理に失敗しました: デバイスまたはリソースが使用中です。
  • LSI 3444E アダプタの使用時に IBM DS3200 からデバイスを取り外すと、I/O エラーが発生する(KB 1004313)
  • VI Client にサーバが使用している現在のファームウェアのバージョンが表示される
    VI Client の [ 健全性] タブに VMware ESX システムが使用している現在のファームウェアのバージョンが表示されます。
  • mptsas システムで 128 を超える LUN を使用すると、VMKlinux がメモリ不足になる(KB 1004403)
  • 仮想マシンで RDM (Raw デバイス マッピング)として LUN をホット追加または削除すると失敗する
    VMware ESX ホストで、LUN の再スキャン中に、仮想マシンで RDM (Raw デバイス マッピング)として LUN をホット追加または削除すると失敗することがあり、エラー メッセージが表示されます。
  • VirtualCenter サーバの Managed Object Browser にあるファイル システム マウント情報に、VMFS または NFS データストアの変更が反映される
    このリリースで、VMFS または NFS データストアの変更が、VirtualCenter サーバの MOB (Managed Object Browser)にある [HostSystem] - [config] - [fileSystemVolume] - [mountInfo] セクションに反映されないという問題が修正されています。

アップグレードおよびインストール

  • パッチのインストール時に、廃止されたバンドルをパッチ デポに含めるよう求められる場合がある(KB 1004363)
  • VirtualCenter データベース名が 20 文字を超える場合、アップグレードが失敗する(KB 1004297)
  • 複数の VirtualCenter サーバが同じ Microsoft SQL データベース サーバを使用できる
    以前のリリースでは、VirtualCenter の複数のインスタンスがインストールされている場合に、同じ Microsoft SQL データベース サーバを使用すると、最後にインストールされたインスタンスでのみ、統計データのロールアップ ジョブが正常に機能しました。このリリースでは、各データベースに独自の統計データのロールアップ ジョブ セットがあるため、複数の VirtualCenter がインストールされている場合でも同じデータベース サーバを使用することができます。詳細は、 KB 1003610 を参照してください。
  • ESX GA からそれ以降のバージョンへの VMware Tools のアップグレードに失敗する
    ESX GA (Classic、Embedded、Installable)からそれ以降のバージョンの ESX (たとえば、U1)に VMware Tools をアップグレードすると失敗するという問題(Classic、Embedded、Installable の全バージョンで発生)が修正されています。次のエラー メッセージが表示されることがあります。
    このマシンにはすでに「VMware Tool」の新しいバージョンがインストールされています。セットアップを続行できません。

  • VMware ESX 3.0.2 または VMware ESX 3.5 のインストール時に、[パーティション分割オプション] ページで VMFS パーティションが不明と表示される(KB 1004032)
  • ガベージ値によって、VI Client および VirtualCenter サーバからの応答が停止する
    vswitch が作成されると、デフォルトで、CDP が有効(待機モード)になります。これにより、Virtual Infrastructure Client または VirtualCenter サーバの CDP パケットの OID フィールドに設定されたガーベッジ値が渡され、VI Client および VirtualCenter サーバからの応答が停止します。
  • SQL Server データベース名に空白文字が含まれていると、VirtualCenter データベースのアップグレードに失敗する
    SQL Server データベース名に空白文字が含まれていると、VirtualCenter データベースのアップグレードに失敗するという問題が修正されています。次のようなエラー メッセージが表示されることがありました。
    ERROR [42000] [Microsoft][SQL Native Client][SQL Server] 指定した「@database_name('VMWARE Virtual Center') 」が見つかりません。
    (データベース名に特殊文字が含まれています。)
  • FTP デポで esxupdate コマンドを使用すると、ファイルの存在チェックの結果に不正なエラー メッセージが表示される(KB 1004365)
  • VMware ESX バージョン 3.5 Update 1 の配布ファイル名が統一されていない(KB 1004388)
  • VirtualCenter サーバをアップグレードすると、仮想マシンの VMware DRS 設定が損失する
    このリリースで、VirtualCenter サーバを VirtualCenter 2.5 にアップグレードすると、仮想マシンの CUP およびメモリの割り当て設定などの VMware DRS 設定が損失するという問題が修正されています。
  • Linux ゲストでワークステーションからインポートした RPM での VMware Tools のアップグレードが失敗することがある(KB 1004319)
  • VMware ESX 3.0.1、VMware ESX 3.0.2、および VMware ESX 3.0.2 Update 1 から VMware ESX 3.5 Update 2 へのアップグレードに失敗する
    圧縮されているバンドル upgrade-from-esx3.0.x-3.5.0_Update_2-<build_number>がデポ(バンドル ディレクトリ)で使用されていると、VMware ESX 3.0.1、VMware ESX 3.0.2、および VMware ESX 3.0.2 Update 2 から VMware ESX 3.5 Update 2 へのアップグレードに失敗します。 #esxupdate updateコマンドを実行すると、次のようなエラー メッセージが出力されます。
    [root@blr-2nd-1-dhcp308 upgrade-from-esx3.0.x-3.5.0_Update_2-100510]# esxupdate update
    情報: リポジトリ URL が指定されていません。file:/root/upgrade-from-esx3.0.x-3.5.0_Update_2-100510 を使用して実行します。(INFO: No repository URL specified, going with file:/root/upgrade-from-esx3.0.x-3.5.0_Update_2-100510)
    情報: 構成しています...(INFO: Configuring...)
    エラー: file:/root/upgrade-from-esx3.0.x-3.5.0_Update_2-100510/ に無効なリポジトリがあります: descriptor.xml が見つかりませんでした(ERROR: Invalid repository at file:/root/upgrade-from-esx3.0.x-3.5.0_Update_2-100510/: Cannot find descriptor.xml)
    情報: file: または http: が URL の先頭に追加されているかを確認してください。(INFO: Make sure you have file: or http: prepended to the URL.)
  • 回避策:VMware ESX 3.0.1 にはパッチ ESX-1003519、VMware ESX 3.0.2 または VMware ESX 3.0.2 Update 1 にはパッチ ESX-1003525 を適用し、そのあと esxupdate ユーティリティで esxupdate -d (upgrade-from-esx3.0.x-3.5.0_Update_2-<build_number>のデポ パス) -b ESX350-Update02 update< コマンドを使用して VMware ESX 3.5 Update 2 にアップグレードしてください。
  • Oracle 9.2.0.8 データベースを使用する VirtualCenter 2.5 にアップグレードしても、パフォーマンス データが保持される
    以前のリリースでは、Oracle 9.2.0.8 を使用する VirtualCenter 2.5 にアップグレードすると、パフォーマンス データが消えていました。次のようなエラー メッセージがデータベース ジョブのログにログ出力されることがありました。

    ORA-12012: ジョブ 49 の自動実行でエラー(ORA-12012: error on auto execute of job 49)
    ORA-00001: 一意性制約(VPX.VPX_SAMPLE_TIME4_U1)の違反(ORA-00001: unique constraint (VPX.VPX_SAMPLE_TIME4_U1) violated)
    ORA-06512: 場所「VPX.STATS_ROLLUP3_PROC」、223 行目(ORA-06512: at "VPX.STATS_ROLLUP3_PROC", line 223)



  • UTC オフセットのタイム ゾーン セレクタで米国のタイム ゾーンの選択肢が正しく提供される
    このリリースで、VMware ESX のインストール時にタイム ゾーンの設定で UTC オフセット オプションを指定した場合に、VMware ESX インストーラが UTC-5 から UTC-8 までを米国のタイム ゾーンとして誤って識別するという問題が修正されています。
    VMware ESX 3.5 Update 2 リリースから、VMware ESX インストーラで、米国のタイム ゾーンの UCT オフセット オプションとして UTC+05 から UTC+08 までが正しく提供されます。
  • VMware ESX ISO イメージのファイル名が 64 文字を超えていると内容の抽出が不完全なものになる(KB 1005283)
  • VirtualCenter サーバを再インストールしても、ESX ホストが切断されない
    各 ESX ホストに接続している VirtualCenter が使用するパスワードは、SSL 証明書を使用して暗号化されます。VirtualCenter サーバをアンインストールしても、SSL 証明書フォルダが削除されないようになりました。これにより、以後 VirtualCenter をインストールしても同じ証明書を使用できるため、ホストが切断するという問題が発生しなくなりました。
  • ゲスト ツールのインストーラによる DSP (ディストリビューション固有のパッケージ) の検出をサポート
    このリリースから、tar および rpm インストーラは、マーカー ファイルの有無を確認することで、DPS の有無およびゲスト ツールのインストールの有無を検出するようになりました。ファイルが存在する場合、tar または rpm インストーラが失敗し、次のようなエラー メッセージが表示されます。 VMware Tools をインストールできません。パッケージベース メカニズム (rpm または deb) を使用してこのシステムにすでにインストールされています。続行する場合は、まず、適切なパッケージベース メカニズムを使用して現在インストールされている VMware Tools を削除してから、このインストーラを再起動してください。このエラーが発生した場合は、次のいずれかを実行できます。1. 現在の VMware Tools のインストーラを保持し、DSP を使用して VMware Tools をインストールしない。2. 現在インストールされている VMware Tools を削除したあと、DSP を使用して VMware Tools をインストールする。 注:この修正を適用しない場合、DSP を使用してゲスト ツールがインストールされているターゲット システムに、現在の tar または rpm ベースのインストーラを使用してゲスト ツールをインストールするため、エラーが発生することがあります。

仮想マシンの管理

  • パワーオフ状態の仮想マシンが、メンテナンス モードの VMware ESX ホストから登録解除できない
    メンテナンス モードの VMware ESX ホストから、パワーオフ状態の仮想マシンを登録解除できないという問題が修正されています。この修正を適用せずに VMware ESX で仮想マシンを登録解除しようとすると、「一般的なシステムエラー: 無効な障害」というエラー メッセージが生成されます。
  • 仮想マシンのリモート コンソールにアクセスすると、特定のシステムで VI Client が閉じられる
    仮想マシンのリモート コンソールにアクセスすると、クライアント マシンの特定の DDL (動的呼び出しライブラリ)によって VMware Infrastructure Client が閉じられるという問題が修正されています。次のような関連性のないエラー メッセージが表示されることがありました。

    仮想マシンをパワーオンできません: 保護されているメモリの読み込みまた書き込みが試行されました。多くの場合、ほかのメモリで障害が発生している可能性があります。
  • DRS が有効なクラスタにホストを追加したあと、 vmimagesフォルダが参照できない
    DRS が有効なクラスタにホストが存在する場合、VMware ESX ホストで vmimagesフォルダが参照できないという問題が修正されています。

VirtualCenter、VI Client、および Web Access

  • VirtualCenter 2.5 Update 2 では、コンピュータを手動で追加して統合することが可能
  • VirtualCenter のアラーム定義で 1 つ以上の E メール アドレスを設定することが可能
    以前のリリースでは、VirtualCenter のアラーム定義で設定できる E メール アドレスは 1 つのみでした。このリリースでは、VirtualCenter のアラーム定義で、複数の E メール アドレスをセミコロンで区切って設定できます。
  • VirtualCenter サーバ プロセス vpxd.exe の CPU 使用率が 100% まで一時的に急上昇したり、一定時間その状態になったりするという問題の解決
    Windows のパフォーマンス モニタに示される vpxd.exe の CPU 使用率が、 100% またはそれに近い値まで一時的に急上昇したり、一定時間その状態のままになったりして、その結果、vpxd.exe が失敗する場合があります。さらに、詳細なログ出力が有効にされている場合は、次のように、vpxd.exe から AskRefreshDrmRecLro (Distributed Resource Management が推奨する長時間処理の実行の更新要求)タスクが報告されます。

    [2008-03-12 12:24:54.701 'App' 3376 info] [VpxLRO] -- BEGIN task-internal-4 --
      -- AskRefreshDrmRecLro

    完了までに 15ms (ミリ秒)などの極めて長い時間を要する関数の複数呼び出し:(with many function calls of relatively long times, such as 15 ms (milliseconds) to complete:)

    [2008-03-12 12:24:54.748 'StackTracer' 3376 info] [3376] Exit DRS_PROFILE
    VpxDrmRetrieveDomainConfigInfoLockAcq2 (15 ms)


    VirtualCenter サーバは、リソース プールがあるクラスタを使用していると、ホストを管理していない場合でも、定期的にクラスタごとに実行スレッドを 1 つ使用してダンプ ファイルに情報を書き込んだり読み取ったりして、リソース使用率のバランスを調節します。一定期間(数日または数週)が経過すると、これらのファイル数は非常に多くなり、VirtualCenter サーバが常にそれらのファイルにアクセスするような状態になります。以前のバージョンの VirtualCenter サーバは、Windows ベースの効率的なファイル検索機構およびファイル開閉機構を利用していたため、パフォーマンスの問題が発生することはありませんでした。しかし、Linux に対応した VirtualCenter サーバを作成するにあたって、この開発はまだ細部に渡っていないため、さらに時間が必要です。この問題の修正として、元のアルゴリズムで再構築して、Linux 向けとしても最大限利用できるようにする予定でした。
  • VMware Infrastructure Client で、ホット スペア ディスクの情報が表示される
    VMware Infrastructure Client の [ 構成] タブの [ 健全性ステータス] パネルにある [ ストレージ] セクションに、ホット スペア ディスクとして構成されている物理ディスクが示されます。
  • VirtualCenter サーバが失敗し、バッファのエラーが発生する
    バッキング ファイル URL (たとえば、NETFS 上のデータストア ISO ファイル)が 256 バイトより大きい仮想マシンをパワーオンしている間に、VirtualCenter サーバが失敗するという問題が修正されています。次のようなエラー メッセージが C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\VMware\VMware VirtualCenter\Logs の vpxd ログにログ出力されることがありました。

    例外: C:/ob/bora-64192/bora/lib/string/str.c:192 バッファが小さすぎます 0x6dab39 (Exception: C:/ob/bora-64192/bora/lib/string/str.c:192 Buffer too small 0x6dab39)
  • アラームを起動すると、アラームがパラメータを使用するスクリプトの実行に失敗することがある
    このリリースの修正で、アラームが起動するような状況になったときに、VritualCenter サーバが、そのアラームのトリガー アクションの一環である、パラメータを使用するスクリプトを実行すると失敗することがあります。

VirtualCenter と VI Client、Web Access の問題

  • 計算リソース レベルでデータストアの属性を変更したとき、VirtualCenter サーバはプロパティ アップデート通知を送信する
    VirtualCenter サーバは、計算リソースレベルでのデータストアの変更が検出されると、プロパティ アップデート通知を送信します。計算リソースレベルのデータストアの属性に対する変更の通知を受け取るためのプロパティ フィルタが作成されている場合は、Client アプリケーションがアップデート通知を受け取ることができるようになりました。
  • VirtualCenter 2.5 のライセンス ファイルが機能しない場合がある
    次の問題は修正されています: VMware License Server に VirtualCenter 2.5 のライセンスファイルをインストールしたあとに VirtualCenter サーバに VMware ESX ホストを追加できなくなります。次のエラー メッセージが表示されることがあります。
    操作を実行するために必要な数のライセンスがありません。(There are not enough licenses to perform the operation)
  • 親のリソース プール ブランチを折り畳むと、仮想マシンのコンソールが不意に閉じる
    以前のリリースでは、親のリソース プール ブランチを折り畳むと、仮想マシンのコンソールが不意に閉じていました。この問題は、このリリースで修正されています。
  • Cisco Discovery Protocol ウィンドウの表示中に別のホストを選択したときに、Virtual Infrastructure Client は予期どおりに稼動している
    以前のリリースでは、Cisco Discovery Protocol ウィンドウに移動して別のホストを選択すると、Virtual Infrastructure Client が応答しなくなっていました。この問題は、このリリースで修正されています。
  • VI Client インストーラでは、Virtual Infrastructure Update のインストールはオプション
    このリリースでは、VI Client インストーラでは、アップデート サービスのインストールはオプション(デフォルトではインストールされない)になりました。Virtual Infrastructure Update をインストールするには、VI Client インストーラのチェックボックスを有効にします。このオプションを選択した場合で、システムにすでに VI Update の以前のバージョンがインストールされている場合は、VI Update は自動的にそれを新しいバージョンにアップデートします。このオプションを選択した場合で、システムにすでにインストールされている VI Update のバージョンがより新しい場合は、VI Update はインストールされません。
  • Virtual Infrastructure Client で、期間をカスタム設定したパフォーマンス チャートが英語以外の環境でも正しく表示される
    以前のリリースでは、英語以外の Virtual Infrastructure Client を使用している際に、保存された、期間をカスタム設定したパフォーマンス チャートではパフォーマンス データが正しく表示されませんでした。この問題は、このリリースで修正されています。
  • 仮想マシンおよび VMware ESX ホストの注釈で、英数字以外の文字がサポートされる
    このリリースでは、仮想マシンまたは VMware ESX ホストへの注釈の追加中に、[注釈(Notes)]テキスト ボックスで英数字以外の文字を使用すると VirtualCenter サーバが応答を停止し、次に示すようなエントリを vpxd.log ファイルに記録するという問題は修正されています。
    Unhandled exception:not well-formed (invalid token).
  • VirtualCenter サーバで、SSL 認証が有効になっていない ESX Server 2.5.x ホストの追加に失敗する
    VirtualCenter 2.5 Update 2 リリース以降、SSL 認証が有効になっていない ESX Server 2.5.x ホストに VirtualCenter サーバが接続すると失敗し、次のようなエラー メッセージが表示されます。
    指定ホストにアクセスできません。ホストが存在しないか、サーバ ソフトウェアが応答していない、またはネットワークに問題があるかのいずれかが考えられます。(Unable to access to the specified host. It either does not exist, the server software is not responding, or there is a network problem.)
    VirtualCenter 2.5 Update 2 リリースにアップグレードしたあとは、VirtualCenter サーバに VMware ESX ホストを追加する前に必ず SSL 認証を有効にしてください。VMware ESX ホストで SSL 認証を有効にするには、次の操作を行います。
    • /etc/vmware/configファイルで、 security.host.ruissl = "FALSE" の行を、security.host.ruissl = "TRUE" に置き換えます。
    • # service xinetd restartコマンドを使用して xinetd サービスを再起動します。

 

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VMware ESX ホストへの言語パックのインストール

VMware ESX ホストと Virtual Infrastructure Web Access または VI Client を使用する際に、ドイツ語、日本語、または簡体字中国語のサポートが必要な場合は、言語パックをインストールしてください。

言語パックのインストール方法は、次のとおりです。

  1. ダウンロード サイトから VMware-ESXlangpack-2.5.0-85586.zipファイルをダウンロードしてください。
  2. この ZIP ファイルのコンテンツをテンポラリ ディレクトリに解凍します。
  3. esx/webAccess/ディレクトリから VMware ESX ホスト上の VI Web Access インストール ディレクトリ(通常、 /usr/lib/vmware/webAccess/tomcat/apache-tomcat-5.50.26/webapps/)にファイルをコピーします。

    cp -pr esx/webAccess/webapps/ui /usr/lib/vmware/webAccess/tomcat/apache-tomcat-5.5.26/webapps/
    cp -pr esx/webAccess/webapps/WEB-INF /usr/lib/vmware/webAccess/tomcat/apache-tomcat-5.5.26/webapps/ui/

  4. 適切なディレクトリにローカライズされたファイルをコピーします。

    ドイツ語の場合は次のコマンドを使用します。
    cp -pr esx/docroot/de /usr/lib/vmware/hostd/docroot/

    日本語の場合は次のコマンドを使用します。
    cp -pr esx/docroot/ja /usr/lib/vmware/hostd/docroot/

    中国語の場合は次のコマンドを使用します。
    cp -pr esx/docroot/zh-CN /usr/lib/vmware/hostd/docroot/

  5. 次の手順で /etc/vmware/hostd/config.xmlファイルを編集して、適切なデフォルトの言語を有効にします。config.xml の次の行を見つけます。
       <locale>
          <DefaultLocale>en_US</DefaultLocale>
       </locale>

    ドイツ語の場合、その行を次の行に置き換えます。

       <locale>
          <DefaultLocale>de_DE</DefaultLocale>
       </locale>

    日本語の場合、その行を次の行に置き換えます。

       <locale>
          <DefaultLocale>ja_JP</DefaultLocale>
       </locale>

  6. 簡体字中国語の場合、その行を次の行に置き換えます。

       <locale>
          <DefaultLocale>zh_CN</DefaultLocale>
       </locale>

  7. 次のコマンドを入力し、VI Web Access とホスト エージェント サービスを再開します。

    service mgmt-vmware restart
    service vmware-webAccess restart

 

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