VMware ESX Server 3.5 Update 5 リリース ノート
VMware ESX Server 3.5 Update 5 | 2009 年 12 月 3 日 | ビルド 207095
ドキュメントの最終更新日: 2009 年 12 月 3 日
このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。
- 新機能
- VMware Infrastructure 3 の以前のリリース
- はじめに
- インストールおよびアップグレード
- このリリースに含まれるパッチ
- 解決した問題
- 既知の問題
- ESX Server ホストでの言語パックの使用
注:多くの公開ドキュメントでは、VMware ESX Server 3.5 は VMware ESX 3.5、VMware ESX Server 3i version 3.5 は VMware ESXi 3.5 と表記されています。このリリース ノートでは、インターフェイスとドキュメントを一致させるために、従来の製品名を使用しています。将来のリリースでは製品名をアップデートする予定です。
新機能
注:
- VirtualCenter および ESX Server のバージョンのすべての組み合わせがサポートされているわけではありません。また、ここに強調表示された機能は、ESX Server 3.5 Update 5 とともに VirtualCenter 2.5 Update 5 を使用している場合にだけすべて使用できます。互換性の詳細については、「 ESX Server、VirtualCenter、および VMware Infrastructure Client の互換性マトリックス」 を参照してください。
- このバージョンの ESX Server にあわせて VMware Tools をアップグレードすることをお勧めします。
ここでは、今回の VMware ESX Server のリリースで利用できる主要な強化機能のいくつかを紹介します。
Intel Xeon プロセッサ 3400 シリーズに対応:Intel Xeon プロセッサ 3400 シリーズのサポートが追加されました。このサポートには、Enhanced VMotion 機能が含まれています。Enhanced VMotion でサポートされる以前のプロセッサ ファミリの詳細については、「 Enhanced VMotion Compatibility (EVC) processor support」 (KB 1003212) を参照してください。
Broadcom bnx2 ネットワーク コントローラのドライバのアップデート:bnx2 コントローラのドライバがバージョン 1.6.9 にアップグレードされました。このドライバは bnx2 チップセットでのブートコード アップグレードをサポートしています。また、Broadcom 社から bmapilnxおよび lnxfwnx2ツールのアップグレードを入手する必要があります。また、このドライバは、Broadcom NetXtreme 5709 および 5716 チップセットに適用可能な SOL (Serial over LAN) の NC-SI (Network Controller - Sideband Interface) を追加サポートしています。
LSI SCSI および SAS コントローラのドライバのアップデート:LSI SCSI および SAS コントローラのドライバがバージョン 2.06.74 にアップデートされました。共有 SAS 環境でより良いサポートを提供するには、このバージョンのドライバが必要です。
新規にサポートされるゲスト OS:このリリースでは、次のゲスト OS のサポートが追加されました。
このリリースでサポートされるゲスト OS の詳細については、「VMware 互換性ガイド」 ( www.vmware.com/resources/compatibility/search.php) を参照してください。
- Windows 7 Enterprise (32 ビットおよび 64 ビット)
- Windows 7 Ultimate (32 ビットおよび 64 ビット)
- Windows 7 Professional (32 ビットおよび 64 ビット)
- Windows 7 Home Premium (32 ビットおよび 64 ビット)
- Windows 2008 R2 Standard Edition (64 ビット)
- Windows 2008 R2 Enterprise Edition (64 ビット)
- Windows 2008 R2 Datacenter Edition (64 ビット)
- Windows 2008 R2 Web Server (64 ビット)
- Ubuntu Desktop 9.04 (32 ビットおよび 64 ビット)
- Ubuntu Server 9.04 (32 ビットおよび 64 ビット)
新規にサポートされる管理エージェント:サポートされる管理エージェントに関する最新情報は、「 VMware ESX Server Supported Hardware Lifecycle Management Agents」(VMware ESX Server でサポートされているハードウェア ライフサイクル管理エージェント) を参照してください。
新規にサポートされるネットワーク カード:このリリースの ESX Server では、HP NC375T (NetXen) PCI Express クアッド ポート ギガビット サーバ アダプタをサポートします。
新規にサポートされる SATA コントローラ:このリリースの ESX Server では、Intel Ibex Peak SATA AHCI コントローラをサポートします。
注: |
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VMware Infrastructure 3 の以前のリリース
以前のリリースの VMware Infrastructure 3 (ESX Server 3.x および VirtualCenter 2.x リリースを含む) の機能および既知の問題点については、各リリースのリリース ノートで説明しています。次に示すリンクをクリックすると、以前のリリースの VMware Infrastructure 3 コンポーネントのリリース ノートが表示されます。
- ESX Server 3.5 Update 4
- ESX Server 3.5 Update 3
- ESX Server 3.5 Update 2
- ESX Server 3.5 Update 1
- ESX Server 3.5
- ESX Server 3.0.3
- ESX Server 3.0.2
- ESX Server 3.0.1
- ESX Server 3.0
- VirtualCenter 2.5 Update 5
- VirtualCenter 2.5 Update 4
- VirtualCenter 2.5 Update 3
- VirtualCenter 2.5 Update 2
- VirtualCenter 2.5 Update 1
- VirtualCenter 2.5
- VirtualCenter 2.0.2
- VirtualCenter 2.0.1
- VirtualCenter 2.0
はじめに
ESX Server、VirtualCenter、および VMware Infrastructure Client の互換性
「 ESX Server、VirtualCenter、および VMware Infrastructure Client の互換性マトリックス」 に、ESX Server、VirtualCenter、VI Client などの VMware Infrastructure 3 コンポーネントの最新バージョンと以前のバージョンの互換性に関する詳細情報が記載されています。
ハードウェアの互換性
- ハードウェアの互換性について
ハードウェア互換性リストは、現在、Web ベースの互換性ガイド ( www.vmware.com/resources/compatibility) で参照できます。この新しい形式を利用すると、1 箇所から VMware のすべての互換性ガイドにアクセスすることができます。以前の PDF バージョンが今後アップデートされることはありません。Web ベースの互換性ガイドでは、ガイドを検索したり、PDF フォーマットで検索結果を保存したりすることも可能です。
互換性ガイドのアップデートに関する通知の受信登録: - VMware Infrastructure の互換性について
VMware Infrastructure の互換性マトリックス ( PDF)
ドキュメント
ESX Server 3.5 Update 4 のドキュメントは、すべて ESX Server 3.5 Update 5 にも適用されます。マニュアルおよびその他のドキュメントのすべてのリストについては、「 VMware Infrastructure 3 ドキュメント」 を参照してください。
インストールおよびアップグレード
ESX Server と VirtualCenter のインストールおよび構成の具体的な手順については、『 インストール ガイド』 をお読みください。
インストールは簡単ですが、そのあとに重要な構成ステップがいくつかあります。特に次の項目をお読みください。
- 『 インストール ガイド』 の 「ライセンス」
- 『 ESX Server 3 構成ガイド』 の 「ネットワーク」
- ファイアウォールのポート構成については、『 ESX Server 3 構成ガイド』 の 「セキュリティ」
ESX Server 3.5 Update 5 へのアップグレードまたは移行
今回のリリースの ESX Server 3.5 Update 5 へは、サポートされている以前のバージョンからのみアップグレードできます。ESX Server 3.5 Update 5 インストーラは、サポートされている以前のバージョンの ESX Server が検出された場合にのみアップグレードを実行するためのメッセージを表示します。インストールの要件については、『 インストール ガイド』 を参照してください。
ESX Server ホストを ESX Server 3.5 Update 5 にアップグレードするには、次のいずれかのアップグレード手順に従います。
アップグレードのタイプ |
ESX Server 3.0.1 |
ESX Server 3.0.2 |
ESX Server 3.0.3 |
ESX Server 3.5 |
ESX Server 3.5 Update 1 |
ESX Server 3.5 Update 2 |
ESX Server 3.5 Update 3 |
ESX Server 3.5 Update 4 |
アップグレード ZIP |
× |
× |
× |
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○ |
○ |
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ISO イメージ |
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○ |
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注: |
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インストールおよびアップグレード方法の詳細については、『 アップグレード ガイド』 を参照してください。
更新された RPM とセキュリティの修正
ESX Server 3.5 Update 5 で更新された RPM のリストについては、『 更新された RPM とセキュリティの修正』 を参照してください。このドキュメントは ESX Server 3i 製品には適用されません。
VMware Tools のアップグレード
このバージョンの ESX Server にあわせて VMware Tools をアップグレードすることをお勧めします。VMware Tools のバージョンは 7.4.8 にする必要があります。Windows SVGA ドライバのバージョンが 11.4.3.3 にアップグレードされます。
このリリースに含まれるパッチ
このリリースには、この製品のリリース日より前にリリースされた、ESX Server ソフトウェアのすべてのパッチが含まれます。それぞれのパッチに関する詳細は、 ESX Server 3.5 パッチ ダウンロード ページを参照してください。
ESX Server 3.5 Update 5 には、ESX Server 3.5 Update 4 に含まれるすべての修正と、ESX Server 3.5 Update 4 以降にリリースされた次のパッチが含まれています。
- ESX350-200904201-SG:VMX RPM のアップデート
- ESX350-200904401-BG:vmkernel vmx hostd などのアップデート
- ESX350-200904402-SG:ESX スクリプトのアップデート
- ESX350-200904403-BG:Broadcom 用の bnx2 ドライバのアップデート
- ESX350-200904404-BG:VMkernel iSCSI ドライバのアップデート
- ESX350-200904405-BG:カーネル ソースおよび VMNIX のアップデート
- ESX350-200904406-SG:vim-common、vim-minimal RPM のアップデート
- ESX350-200904407-SG:BIND のセキュリティ アップデート
- ESX350-200904408-SG:openssl パッケージのセキュリティのアップデート
- ESX350-200904409-BG:vmkctl RPM のアップデート
- ESX350-200905401-BG:vmkernel および hostd RPM のアップデート
- ESX350-200905402-BG:VMX RPM のアップデート
- ESX350-200905403-BG:Adaptec 用の aacraid ドライバのアップデート
- ESX350-200905404-BG:tzdata パッケージのアップデート
- ESX350-200905405-BG:カーネル ソースおよび VMNIX のアップデート
- ESX350-200906401-BG:vmkctl および vmkernel RPM のアップデート
- ESX350-200906402-BG:NetXen ドライバのアップデート
- ESX350-200906403-BG:カーネル ソースおよび kernel-vmnix RPM のアップデート
- ESX350-200906405-BG:Broadcom 用の bnx2x ドライバのアップデート
- ESX350-200906406-BG:VMware Tools のアップデート
- ESX350-200906407-BG:krb5-libs および pam_krb5 のアップデート
- ESX350-200906408-BG:VMX RPM のアップデート
- ESX350-200907403-BG:VMware Tools のアップデート
- ESX350-200907404-BG:VMX RPM のアップデート
- ESX350-200907405-BG:カーネル ソースおよび vmnix のアップデート
- ESX350-200907407-BG:vmkernel および hostd RPM のアップデート
- ESX350-200908401-BG:forcedeth ドライバのアップデート
- ESX350-200908402-BG:VMware Tools のアップデート
- ESX350-200908403-BG:megaraid および mptscsi ドライバのアップデート
- ESX350-200908404-BG:vmkctl のアップデート
- ESX350-200908405-BG:vmkernel のアップデート
- ESX350-200908406-BG:vmx のアップデート
- ESX350-200908407-BG:カーネル ソースおよび vmnix のアップデート
- ESX350-200908408-BG:bnx2x ドライバのアップデート
- ESX350-200910401-SG:VMkernel、VMware Tools、hostd のアップデート
- ESX350-200910402-BG:ESX スクリプトのアップデート
- ESX350-200910403-SG:Web Access のアップデート
- ESX350-200910404-SG:CIM のアップデート
- ESX350-200910405-SG:mptscsi ドライバのアップデート
- ESX350-200910406-SG:サービス コンソール DHCP クライアントのアップデート
- ESX350-200910408-BG:VMkernel iSCSI ドライバのアップデート
- ESX350-200910409-BG:Emulex FC ドライバのアップデート
さらに、ESX Server 3.5 Update 5 では、次の新しい問題も修正されています (「 解決した問題」 セクションを参照)。これらの問題は、次の各パッチ バンドルでもリリースされています。
- ESX350-200911201-UG:VMkernel、サービス コンソール、hostd のアップデート
- ESX350-200911202-UG:ESX スクリプトのアップデート
- ESX350-200911203-UG:Broadcom 用の bnx2 ドライバのアップデート
- ESX350-200911204-UG:Nvidia 用の forcedeth ドライバのアップデート
- ESX350-200911205-UG:Intel 用の igb ドライバのアップデート
- ESX350-200911206-UG:Broadcom 用の tg3 ドライバのアップデート
- ESX350-200911207-UG:MegaRAID および mptscsi ドライバのアップデート
- ESX350-200911209-UG:Qlogic ドライバのアップデート
- ESX350-200911210-UG:CIM および Pegasus のアップデート
- ESX350-200911211-UG:NetXen NIC 用のドライバのアップデート
- ESX350-200911212-UG:Aacraid ドライバのアップデート
- ESX350-200911214-UG:Intel 用の e1000 ドライバのアップデート
- ESX350-200911215-UG:Intel 用の ixgbe ドライバのアップデート
- ESX350-200911216-UG:SCSI AHCI ドライバのアップデート
- ESX350-200911217-UG:Broadcom 用の bnx2x ドライバのアップデート
- ESX350-200911219-UG:Intel 用の e1000e ドライバのアップデート
- ESX350-200911221-UG:Emulex ドライバのアップデート
- ESX350-200911222-UG:VMware-esx のアップデート
- ESX350-200911223-UG:VMware-esx-docs のアップデート
解決した問題
このリリースでは、次の内容に関する問題が解決しています。
- バックアップ
- CIM および API
- ゲスト OS
- VMware HA (High Availability)
- 移行
- その他の問題
- ネットワーク
- セキュリティ
- サーバ構成
- ストレージ
- アップグレードおよびインストール
- VirtualCenter、VI Client、および Web Access
- 仮想マシンの管理
バックアップ
backup_destinationが scpと設定されていると、 vcbSnapAllコマンドが失敗し、エラーが発生する場合がある。ESX 3.5 Update 5 で、この問題は解決しました。
CIM および API
以前のリリースの ESX Server では、一部の Dell MLK ハードウェアで、 OMC_Memoryインスタンスの NumberOfBlocksプロパティの値が 0 になる
storelib Physical Device Device IDというメッセージでログがいっぱいになる
場合によっては、LSI Logic ドライバ (megaraid2、megaraid_sas、mptscsi) を使用するプロバイダによって storelib Physical Device Device IDなどのメッセージが繰り返し記録されるため、 /var/log/messagesログ ファイルがいっぱいになることがあります。これらのメッセージはデバッグ コードの一部です。今回のリリースでは、これらのデバッグ コード メッセージがここに記録されることはありません。デバッグ メッセージが 2 分おきにシステム ログに記録される
次のデバッグ メッセージが 2 分おきに /var/log/messagesに記録されます。
trying to open /sbin/modprobe edd 2>&1
LSI コントローラのない ESX Server ホストでは、LSI プロバイダによって failed to get TopLevelSystemというメッセージが繰り返しシステム ログに記録される。今回のリリースでは、LSI コントローラがない場合でもこのメッセージが記録されることはありません。
ESX Server 3.5 Update 4 を実行しているサーバでは、vSphere Client でホスト マシンのメモリ状態が [不明] と表示される
ESX Server 3.5 Update 4 を実行しているサーバでは、デュアル インライン メモリ モジュール (DIMM) でメモリの状態が [不明] と表示されます。一方、ほかのシステムの DIMM では不適当な可能性のある状態が OK として表示されます。ESX Server 3.5 Update 4 にアップグレードしたあと、健全性ステータスおよびストレージ関連の情報が VI Client 上で変化する
ESX Server 3.5 Update 4 にアップグレードしたあと、健全性ステータスとストレージ関連の情報が VI Client 上で変化します。また、CIM クライアントを使用すると、一部のクラスで VMWARE_StorageExtentなどの EI 操作を行なった場合、次のようなエラー メッセージが表示されます。/var/pegasus/bin/cimcli CIMException:Cmd= enumerateInstances Object= VMWARE_StorageExtent
ProviderLoadFailure:(/var/pegasus/lib/libvmwprovider.so) Provider is not a CMPI style provider.Cannot find VMware_StorageExtent_Create<mi-type>MI symbol.
ゲスト OS
カーネルのバージョンが 2.6.13 以降の Linux ゲスト OS では I/O タイムアウトの値が増加する
ESX 3.5 Update 5 のリリースから、カーネルのバージョンが 2.6.13 以降の Linux オペレーティング システムに対して、VMware Tools は udev ルール ファイルをインストールします。このルール ファイルによって、VMware 仮想ディスクのデフォルトのタイムアウト値が 180 秒に変更されます。これにより、フェイルオーバー時にゲスト OS がより長く存続できます。Solaris のメモリ スクラバ サービスによってメモリ バルーンがはじける
Solaris のメモリ スクラバ サービスが、バルーン ドライバが予約したメモリ ページにアクセスすることで、メモリ バルーンがはじけます。このリリースでは、バルーン ドライバがロードされたときにメモリ スクラバ サービスが無効になります。これにより、メモリ バルーンがはじける割合が減ります。Solaris 仮想マシンでバルーン ドライバが頻繁にリセットされる
一部の Solaris 仮想マシンはバルーン ドライバを頻繁にリセットします。このリリースでは、バルーニングを無効にするための 2 つのパラメータが導入されました。それらのパラメータは次のとおりです。- sched.mem.balloon.resetlimit: バルーンのリセットの回数。ここで指定した回数分リセットされると、バルーニング機能は無効になります。デフォルト値は 12 です。
- sched.mem.balloon.decayperiod: 秒数。ここで指定された時間が経過すると、リセット カウンタの値が半分になります。デフォルト値は 43200 秒です (12 時間)。
これらのパラメータは .vmxファイルで構成できます。 sched.mem.balloon.resetlimitパラメータを 0 に設定すると、バルーニングは無効になります。仮想マシンで無効になったバルーニングを有効にするには、仮想マシンを再起動する必要があります。
VSS コンポーネントをアンインストールすると、msvcp71.dll ファイルを必要とするアプリケーションを開けない
VMware Tools または VMware Tools の VSS コンポーネントをアンインストールすると、 msvcp71.dllファイルを必要とするアプリケーションを仮想マシンの再起動時に開くことができません。今回のリリースで、この問題は修正されました。VirtualCenter の 仮想マシン タブに、Windows 2008 Server 仮想マシンが Windows Vista 仮想マシンと表示される
ゲスト OS のメモリ使用量が過剰に算出されると、VirtualCenter Server のメモリ アラームが誤って作動する
EPT テクノロジーをサポートする Intel システムまたは RVI テクノロジーをサポートする AMD システムで、ゲスト OS のメモリ使用量が過剰に算出される場合があります。これは、ゲスト OS が多量のメモリに活発にアクセスしていない場合でも、VirtualCenter Server のメモリ アラームが作動する原因となることがあります。Windows XP Embedded 仮想マシンでは、VMware Tools のインストール時に i8042prt.sys ファイルが要求される
Windows XP Embedded 仮想マシンに VMware Tools をインストールすると、インストーラが i8042prt.sysファイルを要求する場合があります。このファイルを C:\Windows\system32\driversから手動で選択して、 OK をクリックします。
注:ここでは、 \Windows\system32\driversフォルダのパスが C:ドライブにあると想定しています。RDP セッションからアクセスすると Windows 仮想マシンはブルー スクリーンになり、機能しなくなる
RDP (Remote Desktop Protocol) セッションからアクセスすると、一部の Windows 仮想マシンでは、ブルースクリーン上にエラーが表示され、機能しなくなる場合があります。VMI が有効な SMP (Symmetric Multi-Processing) 仮想マシンで実行中の Java アプリケーションが、機能しなくなる場合がある
Windows 仮想マシンの場合、VMware Tools の自動アップグレードで手動による介入が必要になる
Windows 仮想マシンの場合、VI Client を使用して VMware Tools を自動アップグレードしているときに、ユーザーの入力を必要とするダイアログ ボックスをインストーラが表示することがあります。アップグレード処理を終了するには、仮想マシンにログインして、ダイアログ ボックスに入力する必要がありました。今回のリリースではこの問題は修正され、手動による介入は必要なく、自動アップグレード処理は完了します。VMI (Virtual Machine Interface) を使用する仮想マシンでは、起動に時間がかかることがある
VMI (Virtual Machine Interface) を使用する仮想マシンでは、応答が停止することがある。今回の ESX Server 3.5 Update 5 リリースで、この問題は解決しました。
AMD の RVI (Rapid Virtualization Indexing) 機能を採用している SMP (Symmetric Multi-Processing) 仮想マシンでは、パワーオンのあと最大 30 秒間ブラック スクリーンが表示されることがある
VMware Tools をアップグレードすると、既存の SVGA ドライバのバージョンを確認せずに SVGA ドライバが上書きされる
VMware Tools の修復または変更が致命的なエラーで失敗する
[コントロール パネル] - [プログラムの追加と削除] から仮想マシンにある VMware Tools を修復または変更すると、 Fatal Error during Installationというエラーが表示されてインストールは失敗し、ロールバックを行います。このリリースでは、[コントロール パネル] - [プログラムの追加と削除] の修復オプションは削除されました。代わりに、新規インストール時に使用した元のメディアから、直接 setup.exeを実行する必要があります。
VMware HA (High Availability)
VMware HA トラフィック、VMotion、クローン作成、またはパッチ適用のあと、ESX が自動的にファイアウォールを有効にする
ESX ホストで VMotion、クローン作成、HA の構成、パッチ適用などの特定の操作を実行しているときに、ESX コンソール オペレーティング システムのファイアウォールが、以前保存されていた構成に戻る場合があります。このような退行は、サポートされている esxcfg-firewallコマンド以外のツールを使用してファイアウォール構成を変更した場合に発生します。
chkconfig firewall offコマンドを実行したり、ファイアウォールの起動スクリプトをブロックしたりして、ファイアウォールを無効にしないでください。ファイアウォールを無効にするには、 esxcfg-firewall --allowIncoming --allowOutgoingコマンドを実行して、すべてのトラフィックが通過するようにファイアウォールを構成します。
iptables コマンドやその他の Linux ファイアウォール管理コマンドを使用して、有効なファイアウォール構成を変更しないでください。コンソール オペレーティング システムのファイアウォール構成を管理するには、 esxcfg-firewallコマンド、vSphere、または VI Client のみ使用します。
vSphere Client を使用してコンソール オペレーティング システムのファイアウォール構成を管理するには、次の手順に従ってください。- [インベントリ] パネルでホストを選択します。
- [構成] タブを選択します。
- [セキュリティ プロファイル] をクリックします。
- [プロパティ] リンクをクリックします。
- プロパティ ウィンドウで構成の詳細を編集します。
新しくファイアウォール サービス定義を追加する場合は、 /etc/vmware/firewallディレクトリに XML ファイルを追加で作成します。そのあと esxcfg-firewall -e <新しいサービス名>コマンドを使用して新しいサービスを有効にすることができます。
ESX が提供する既存のサービスを強化する場合は、 /etc/vmware/firewallディレクトリにある元のファイルから XML 定義 ( services.xmlまたはその他のいずれかのファイル) をコピーします。元のサービスと区別するために新しいサービスの名前を指定します。元のサービスは古い名前のままで使用できます。次に、古いサービスを無効にし、新しいサービスを有効にする必要があります。たとえば、 esxcfg-firewall -d ftpClient -e myFtpClientとします。
ESX が提供する元のファイアウォール XML ファイルは変更しないでください。それらのファイルは、のちにパッチまたはアップグレードによって置き換わる場合があり、変更が削除される場合があります。
移行
VMotion の移行に失敗した場合に仮想マシンがパワーオフされる
仮想マシンのメモリの負荷が非常に重かったなどの理由で VMotion が失敗した場合、仮想マシンがパワーオフされることがあります。今回のリリースでこの問題は解決しました。VMotion が失敗したあとも、仮想マシンは元のホスト上で実行し続けることができます。
その他の問題
pegasusおよび wsmanデーモンが停止しない場合、シャットダウンまたは再起動中に、ESX Server ホストで紫色の画面が表示され、失敗する場合がある。今回のリリースで、この問題は修正されました。
一部の ASUS システムで、ESX Server が起動に失敗し、紫色の画面が表示される
ACPI 仕様に従って、 _PRSおよび _CRSメソッドが返すデータ フォーマットは、そのフォーマットを実装しているあらゆる割り込みリンク デバイスに適している必要があります。BIOS が誤って異なるフォーマットを実装している場合、ESX Server は起動に失敗し、紫色の画面が表示される場合があります。今回の修正では、データ フォーマットの矛盾点を検出し、システム起動時に誤った情報が無視されるようになりました。NFS でスワップを読み取るときのファイル権限の問題
このリリースでは、ファイル権限の問題が修正されました。未使用のメモリがあるにもかかわらず、アイドル状態の仮想マシンからメモリを再要求される
メモリ サイズの大きい複数の仮想マシンを含む構成では、未使用のメモリがあるにもかかわらず、アイドル状態の仮想マシンからメモリの再要求が行われます。今回のリリースで、この問題は解決しました。再起動すると構成データが失われる
ESX Server サービス コンソールの /パーティションがフルになった場合、何らかのコマンドで esx.confを変更すると、すべての構成データが失われます。たとえば、ファイル システムがいっぱいになった場合、vswitch 構成を変更しようとすると、すべての構成データが失われます。その結果、再起動後にネットワークで障害が発生します。このリリースの ESX Server ではこの問題が解決されているため、このような状況でデータが損失することはありません。また、ファイル システムがいっぱいである旨を伝えるエラー メッセージが表示されます。
ネットワーク
ネイティブ VLAN の変更後、ESX Server が Intel MT または PT NIC にある CDP 情報を検出しない (KB 1006379)
ESX ホストが使用できる TCP/IP ソケットが不足し、NFS クライアントにディレクトリがマウントされている場合、ESX ホストで障害が発生する
すべての tg3 NIC で TSO フレームを無効化
tg3 NIC には、長期に渡って TSO (TCP セグメント オフロード) フレームに関する障害があり、また、この実装による大きなメリットがありません。今回のリリースから、すべての tg3 NIC で TSO フレームが無効になりました。bnx2 NIC が NetWatchDog によってリセットされると ESX Server の応答が停止する場合がある
NetWatchDogによって bnx2 NIC がリセットされると、bnx2 の初期化に失敗します。このリリースの ESX Server では、 NetWatchDogが 5 回初期化に失敗した場合に NIC のリセットを停止し、次のようなメッセージを表示する修正が含まれています。
Jul 15 10:17:09 prme-stg270 vmkernel:0:00:12:51.090 cpu12:1127)<5>bnx2:giving up resetting vmnic1 initialization failed 4 times
大規模な PCPU システムでシリアル ログが過度に実行されると、ESX Server ホストで紫色の画面にメッセージが表示されて失敗する場合がある
大規模な PCPU システムでシリアル ログが過度に実行された場合、ESX Server ホストで紫色の画面にメッセージが表示されて失敗する場合があります。今回の ESX Server リリースでは、ESX Server ホストのシリアル ログ機能の動作が変更されています。デフォルトでは、シリアル ログ機能が有効に設定されています。VirtualCenter Server では、 logSynchronousオプションが削除されています。このオプションには、[VirtualCenter] - [構成] - [詳細設定] - [VMkernel] - [起動] - [logSynchronous] からアクセスできます。現在、次のようにシリアル ログ機能を有効または無効にすることができます。- VirtualCenter Server の場合: Misc.LogToSerialオプションに適切な値を設定します。このオプションには、[VirtualCenter] - [構成] - [詳細設定] - [Misc] からアクセスできます。
- ESX Server の場合: サービス コンソールから次のコマンドを実行します。
esxcfg-advcfg –s <value> /Misc/LogToSerial
Intel igb カードが搭載されたシステムで、1 秒間に何度も割り込みが発生する
今回のリリースで、この問題は修正されました。この修正により、Intel igb カードが搭載されたシステムは、デフォルトでは動的コンサバティブ モードで実行され、1 秒間での割り込み発生率が減少します。また、最適な TCP スループットのパフォーマンスが得られます。複数のポートが開いているときに入力を誤ると、 esxcfg-firewallコマンドがパニック エラーを返す今回のリリースで、この問題は修正されました。
maxActive アップリンクの値を設定および取得するための新しいコマンド オプションを追加
このリリースの ESX Server では、 esxcfg-vswitchコマンドに新しいオプションが導入されました。追加されたオプションは、 -Xと -xです。 maxActiveアップリンクの値の設定および取得に、これらをそれぞれ使用できます。BCM5700 NIC を搭載した Dell 6650 サーバにインストールされた ESX Server では、画面が紫色になり応答が停止する場合がある
unm_nic で NetQueue がデフォルトで無効になる
ESX Server 3.5 Update 5 では、NetXen ドライバで NetQueue がデフォルトで無効になります。現在、VMware では、NetXen ドライバでの NetQueue の使用をサポートしていません。複数のクライアントが ESX Server ホストに同時に接続するときに hostd で発生するバッファの破損問題を修正
VMware Tools のアップグレード後に Linux ゲスト OS のネットワーク接続が失われる
Linux ゲスト OS 上の VMware Tools をアップグレードすると、ゲスト OS のネットワーク接続が失われます。アップグレード後に、ゲスト OS はネットワーク サービスを停止し、サービスを自動的に再起動しません。Linux ゲスト OS 上にある VMware Tools の自動アップグレードを行なった場合もこの問題が発生します。このリリースの ESX Server で、ESX Server 3.5 に搭載された BCM5715S NIC に対する esxcfg-nic -aコマンドをサポート
システムがシングル ユーザー モードに切り替わると、ファイアウォール サービスが停止する
システムがシングル ユーザー モードに切り替わると、ファイアウォール サービスなどのネットワークに関わるすべてのサービスが停止します。システムがマルチユーザー モードに戻ると、ファイアウォール サービスとその他のネットワークに関わるすべてのサービスが自動的に再起動されます。vm-supportコマンドを実行すると、 world vsi_traverseで Exception 14が発生し、ESX Server が失敗する
セキュリティ
- このアップデート リリースでは、セキュリティに関わる問題は新たに解決されていません。ただし、以前リリースされたセキュリティの修正はすべて含まれています。
サーバ構成
ゲスト OS が SCSI CD-ROM にアクセスできる (KB 1008673)
COS 用に十分なメモリがないと、システム障害が発生し、紫色の画面が表示される
ESX Server 3.5 Update 5 では、COS (Console OS) 用に予約されているメモリが増えたため、メモリ不足によりサーバで障害が発生する可能性が減少しています。ESX Server 3.5 Update 5 の新規インストールを実行した場合のみ、メモリ予約が増加します。以前の ESX Server バージョンから ESX Server 3.5 Update 5 にアップグレードする場合は、以前のバージョンのメモリ設定が保持されます。このような場合に、COS メモリ要件に応じて予約メモリおよびスワップを手動で増やすには、「 Increasing reserved physical memory for COS and swap to avoid ESX Server failure」 (KB 1013243) に記載されている手順に従ってください。このリリースの ESX Server では、IRQ 共有が原因で影響を受ける可能性がある ESX Server ホストのパフォーマンスを向上させるためのメカニズムを提供する修正が含まれています。詳細については、「 ESX Server 3.5 Might Display Performance Issues Due to IRQ Sharing」 を参照してください。
このリリースから、ESX Server をインストールしたあと、ユーザーが VI Client を使用して UTC タイム ゾーンで NTP プロパティを設定できるようになりました。
ストレージ
更新した RDM サイズが仮想マシンに表示されない
以前のリリースの ESX Server では、ESX Server を再起動した場合のみ、更新した RDM サイズが仮想マシンに表示されます。このリリースから、LUN の再スキャンを実行すると、更新した RDM サイズが仮想マシンに表示されるようになりました。ESX Server を再起動する必要はありません。ESX Server で VMFS ボリュームのスキャンを複数回実行すると、紫色の画面上にエラーが表示される
IBM Director エージェントがインストールされている ESX Server マシンで VMFS ボリュームのスキャンを複数回実行すると、紫色の画面上にエラーが表示される場合があります。このリリースでは、仮想マシンが置かれたストレージでパス フェイルオーバーが発生すると、スナップショットの操作中に仮想マシンがパワーオフされる場合があるという問題が修正されています。
VMFS アクティビティが原因で、CIB 構成の Microsoft クラスタでフェイルオーバーが発生する場合がある
筐体内クラスタ (CIB) 構成では、同じボリュームを共有している別のホストが実行した VMFS 操作によって予約の競合が発生したために、フェイルオーバーが発生する場合があります。競合が発生した場合は、Windows のイベント ログに SCSI エラーが記録されます。VMFS ボリュームで VMFS のハートビートが失われると、仮想マシンで障害が発生する
以前のリリースでは、VMFS ボリュームで VMFS のハートビートが失われると、仮想マシンをパワーオンできない場合があります。ただし、VMFS ボリュームのハートビートが失われたことを示すメッセージは VMkernel ログに記録されません。ESX 3.5 Update 5 では、次のようなログ メッセージが VMkernel ログに記録されます。Mar 24 17:06:25 blr-2nd-1-dhcp274 vmkernel:0:01:34:08.655 cpu4:1039)WARNING:FS3:ReadHostPulse:1017:FS 49c2390a-1976a3cb-1449-001aa0ae5b61 may be damaged.
Mar 24 17:06:25 blr-2nd-1-dhcp274 vmkernel:0:01:34:08.666 cpu4:1039)WARNING:FS3:ReadHostPulse:1028:Corrupt heartbeat detected at offset 0x3b9e00:[state 0 offset 0 gen 0 owner 00000000-00000000-0000-000000000000 journalAddr 0これらのログ メッセージを解決する場合は、VMware サポートにお問い合わせください。
ユーザーが EMC Invista または EMC DGC ストレージ アレイからいくつかの LUN のマップを解除して、ESX ホストで LUN を再スキャンしたあと、[ D:0x0/H:0x0 0x0 0x0 0x0] という警告メッセージが表示される。ESX 3.5 Update 5 では、この警告メッセージは修正されています。
複数の NPIV が構成された仮想マシンを複数同時に起動した場合、vport 数が合わない
この問題は、すべての仮想マシンに対して仮想ポートが作成されていないことが原因で発生します。このリリースの ESX Server では、proc ノードで作成された仮想ポート数の不整合が修正されています。DentryCache 初期化の競合状態が原因で、システムで障害が発生して紫色の画面上にエラーが表示される
アクティブでない VMFS ボリュームの数が多い ESX Server ホストで VMotion のタイムアウトが発生する
アクティブでない VMFS ボリュームが多い ESX Server ホストで、VMotion が失敗する場合があります。また、このようなホストにある仮想マシンのパワーオンに時間がかかる場合があります。ターゲットのストレージ アレイでアクティブな I/O 操作がある場合、アクティブ パスを [OFF] に設定できない
以前のリリースの ESX Server では、ESX Server ホストのサービス コンソール、VI Client、または VirtualCenter Server から esxcfg-mpathコマンドを実行することで、いつでもアクティブ ストレージ パスを [OFF] に設定できます。ESX 3. 5 Update 5 からは、ターゲットのストレージ アレイにアクティブな I/O がある場合、またはストレージ パスにアクティブな予約がある場合は、アクティブ パスを [OFF] に設定することができなくなりました。ただし、アクティブでないパスの場合は、いつでも [OFF] に設定することができます。
アップグレードおよびインストール
TCP をサポートするために構成された NFS サーバを使用した ESX Server のインストールが可能 (KB 1015512)
ESX 3.5 から ESX 3.5 Update 2 へアップグレードするときに、 More than one vmkernel foundというエラー メッセージでアップグレード処理が失敗する。この問題は、ESX 3.5 Update 5 より前の ESX 3.5 アップデート リリースへ ESX 3.5 からアップグレードするときに発生する可能性があります。
esxupdate コマンドが /etc/yum.conf でカスタマイズされた設定を保持しない
/etc/yum.confファイルに加えられたカスタム修正が、パッチまたはアップデート リリースのインストール時に上書きされ、変更内容が失われていました。今回のリリースで、この問題は修正されました。
VirtualCenter、VI Client、および Web Access
管理者権限を持たないユーザーが VI Client を起動しようとすると、[要求されたレジストリ アクセスは許可されていません] と表示される (KB 1009284)
[IP ハッシュに基づいたルート] ポリシーおよび [ビーコンの検知] ポリシーを使用するようにポートグループを構成すると、パケットの重複が発生する
このリリースより前のリリースでは、ロード バランシングに [IP ハッシュに基づいたルート] ポリシー、ネットワークのフェイルオーバー検出に [ビーコンの検知] ポリシーを使用するようにポートグループを構成すると、パケットの重複が発生します。このリリース以降、VI Client でこのように構成することはできなくなり、次のエラー メッセージが表示されます。
ネットワークのフェイルオーバー検出を 「ビーコンの検知」、ロード バランシングを 「IP ハッシュに基づいたルート」 に同時に設定することは正しい構成ではありません。設定を変更してください。
ただし、ポートグループがポリシーの設定を継承するような場合など、[IP ハッシュに基づいたルート] と [ビーコンの検知] の両方のポリシーがそのポートグループに設定されることもあります。データストア ブラウザからサイズが大きいファイルをダウンロードするとき、または仮想アプライアンスを OVF にエクスポートするときに、I/O エラーが発生する
以前のリリースでは、データストア ブラウザを使用してサイズが大きいファイルをダウンロードまたはアップロードすると、I/O エラーが表示されることがあります。この問題は、仮想アプライアンスを OVF にエクスポートするときも発生します。VI Client の hostd ログに、テキスト DiagnosticMgr.Browse を含むログ メッセージが多数表示される
VI Client を使用して ESX Server ホストに直接接続し、[管理] - [システム ログ] にある [すべて表示] ボタンをクリックすると、テキスト DiagnosticMgr.Browseと記載されたログ メッセージが hostd ログに多数表示される場合があります。 この問題は、VI Client によるログの末尾計算でのエラーが原因で発生します。今回のリリースで、このエラーは修正されました。
仮想マシンの管理
ホスト上の仮想マシンで autostart または autostop の構成が行われている場合のみ、ある条件下で ESX Server ホストがシャットダウン時に応答しなくなる場合がある。このリリースの ESX Server では、仮想マシンの自動起動および自動停止を行うスクリプトが修正され、この問題は解決しました。
このリリースの ESX Server では、ESX Server ホスト間で仮想マシンの VMotion を実行した直後に、仮想マシンのパフォーマンスが短期間低下するという問題が解決されました。
次のシナリオが原因でこの問題が発生する可能性があります。- ゲスト OS が大きいページ ファイルを頻繁に使用している
- VMotion を実行する前に仮想マシンがすでにスワップしている
既知の問題
このセクションでは、このリリースの ESX Server で確認されている既知の問題点を示します。問題の説明は、次に示す項目ごとに分かれています。
- CIM および API
- ゲスト OS
- 国際化
- 移行
- その他の問題
- ネットワーク
- サーバ構成
- ストレージ
- アップグレードおよびインストール
- 仮想マシンの管理
- VirtualCenter、VI Client、および Web Access
- VMware HA (High Availability)
CIM および API
NEC Express 5800 140Ba-10 サーバでは、 cimprovagtまたは cimserver処理は、COS 上で CPU 0 の最大 99% を使用します。その結果、 snmpdを含むほかのアプリケーションの実行は失敗します。
ESX Server 3.5 Update 5 にアップグレードしたあと、ESX Server を再起動すると、起動プロセス中に Pegasus インストール キューの障害エラーが報告される (KB 1015294)
VI Client が HP サーバにある電源冗長性センサーの名前を誤って表示する
VI Client を使用して HP サーバ システム上の ESX Server インストールに接続する場合、VI Client はサーバにある電源冗長性センサーを物理的な電源装置と誤って表示します。たとえば、2 つの物理的な電源装置がある冗長性センサー付きの HP サーバの場合、VI Client はこの冗長性センサーを 「Power Supplies for Power Supply 3」 と表示します。CIM_RecordLog インスタンスで CallMethod クエリを実行すると失敗する場合がある
ESX Server 3.5 Update 2 以降の場合、 CIM_RecordLogインスタンスで CallMethodクエリを実行すると成功しない場合があります。ただし、リモート管理コンソールまたはインターフェイスを使用して、システムのイベント ログを消去できます。IBM マルチノード システムでは、一部の CIM クラスが適切に機能しない
次に示すクラスでは、 EnumerateInstances()処理が EnumerateInstanceNames()処理よりも 1 つ少ないインスタンスを返します。- CIM_AssociatedSensor
- CIM_MemberOfCollection
次のクラスでは、一部のインスタンスで GetInstance()処理が失敗します。ただし、 EnumerateInstances()処理は成功します。
- CIM_HostedService
- CIM_Sensor
- CIM_SystemDevice
- CIM_Slot
- CIM_ElementConformsToProfile
次のクラスでは、 EnumerateInstances()および EnumerateInstanceNames()処理は失敗し、何も結果を返しません。
- CIM_OwningCollectionElement
- CIM_RedundancySet
センサーのしきい値への変更がすぐには反映されない
CIM を使用してセンサーのしきい値を変更すると、センサーの一覧に新しいプロパティの値がすぐには表示されません。変更は約 1 分後に反映されます。ESX Server 3.5 のファイアウォールによって CIM インディケーションのサポートが妨げられる
ESX Server 3.5 のファイアウォールによって発信 HTTP 接続がブロックされます。このため、インディケーションを受信者に到達させることができません。
回避策: サービス コンソールで、次のコマンドを使用してインディケーション受信者への接続用の発信ポートを開きます。
esxcfg-firewall -o <port-number>,tcp,out,http
ファイアウォール内で HTTP ポートを閉じるには、次のようにします。
esxcfg-firewall -c <port-number>,tcp,out,http
- ESX Server 3.5 リリースで、数字の電源センサーで Reset()操作を起動すると、次のエラー メッセージが表示される
CIM_ERR_FAILED:index out of bounds
回避策: RequestStateChange(Reset)操作を使用します。
- WS-Man プロトコルを使用している場合、 InvokeMethod(RequestPowerStateChange)および InvokeMethod(RequestStateChange)が失敗する
ゲスト OS
Solaris Update Manager の起動に失敗し、xterm ウィンドウにフォント関連のエラーが表示される (KB 1013079)
VMware Tools が、Windows XP Embedded Studio への SVGA ドライバの自動インストールに失敗する (KB 1015250)
Windows 7 (32 ビットおよび 64 ビット) および Windows 2008 R2 では、VMware Tools の XPDM SVGA ドライバが不安定になる。このため、これらのゲスト OS のリリースを実行する仮想マシンには、このドライバがインストールされません。また、これらのオペレーティング システムで VMware Tools の最新バージョンにアップグレードする処理では、SVGA ドライバがある場合これを削除します。
Windows 7 の [シャット ダウン] オプション リストの [スリープ] オプションは使用できない
Windows 7 仮想マシンでは、[シャット ダウン] オプション リストの [スリープ] オプションは使用できません。これは、VMware Tools がそうしたゲスト OS に XPDM SVGA ドライバをインストールしないためです。デフォルトの Vesa ドライバは含まれていますが、これはスリープ機能をサポートしていません。Windows ゲスト OS が、スタンバイ状態またはハイバネーション状態からのレジュームに失敗する場合がある
Windows Server 2008 および Windows Server 2003 ベースのゲスト OS をスタンバイ状態またはハイバネーション状態で実行する仮想マシンは、スタンバイ状態またはハイバネーション状態からレジュームした場合に応答しなくなる 可能性があります。
Microsoft サポート Web サイトで KB 946331 を参照してください。SUSE Linux Enterprise Server 10 SP 3 に VMware Tools をインストールしたあと、VMware Tools が vmxnet 高速ネットワーク サービスの起動に失敗する場合がある
回避策:次の処理を実行します。VMware Tools のインストール プロセスで、次の質問に NOと回答します。
Before running VMware Tools for the first time, you need to configure it by invoking the following command: "/usr/bin/vmware-config-tools.pl". Do you want this program to invoke the command for you now?
VMware Tools をインストールしたあと、次のコマンドを実行します。
vmware-config-tools.pl --compile
- クローン作成した Windows Vista 仮想マシンに管理者アカウントでログインできない (KB 1004301)
- Windows Vista および Windows Server 2008 の 64 ビット版のゲスト OS では、Microsoft のホットフィックスが必要
Windows Vista および Windows Server 2008 の 64 ビット版のゲスト OS に、Microsoft のホットフィックス (http://support.microsoft.com/kb/950772) を適用しないと、ゲスト OS が応答を停止して次のようなエラーを返す場合があります。
MONITOR PANIC:vcpu-3:ASSERT vmcore/vmm/cpu/segment.c:430
- VMware Tools の構成後にカーソルが表示されなくなる
この問題が発生するのは、ESX Server 3.5 と SUSE Linux Enterprise Server 8 (SP4 の有無に無関係) ゲストの組み合わせのときです。VMware Tools の構成直後にマウス カーソルが表示されなくなります。
回避策:仮想マシンを再起動します。
国際化
VI Client および Web Access では、すべてのフィールドで ASCII 以外の文字で入力できますが、次のような制限があります。
ASCII 以外の文字の入力制限
- リモート コマンド ライン インターフェイス (RCLI) では、入力文字列として ASCII 以外の値を指定することはサポートされていません。
- VMware Infrastructure 3 またはそのコンポーネントのいずれかをインストールするコンピュータの名前には、ASCII 以外の文字を使用しないでください。
- VirtualCenter Server をインストールするコンピュータまたは仮想マシンの名前には、ASCII 以外の文字を使用しないでください。ASCII 以外の文字が含まれていると、VirtualCenter Server のインストールに失敗します。
- すべてのコンポーネントについて、インストーラで指定されたデフォルトのインストール パス名を使用します。インストール パスを、ASCII 以外の文字および拡張 ASCII 文字を含むインストール パス名に変更しないでください。
- データストア名、仮想ネットワーク名、およびイメージ ファイル名 (CD、DVD、およびフロッピー ドライブ) は、ASCII 文字のみに制限されます。
- [今日のメッセージ] には ASCII 文字のみを使用する必要があります。
- VirtualCenter Server へのログインは、ユーザー名 (Windows のログイン アカウント名) に ASCII 文字のみを使用している場合にサポートされます。
- ASCII 以外の文字を使用すると、イメージのカスタマイズが失敗する場合があります。
- カスタム属性の名前と値には、ASCII 文字のみを使用する必要があります。
- 一般的なインターネットの運用およびプロトコルに適合させるため、ホスト名、ワークグループ名、ドメイン名、URL、E メール アドレス、SMTP サーバ名、SNMP コミュニティ文字列には ASCII 以外の文字を使用できません。
- ASCII エンコーディングを使用するゲスト OS のカスタマイズがサポートされていますが、UTF-8 エンコードの日本語、中国語またはドイツ語のネイティブ文字を使用するカスタマイズのサポートが制限されています。非 ASCII エンコードの所有者、組織、ユーザー名、またはパスワードを使用するカスタマイズの場合、VirtualCenter および sysprep ツールがゲスト OS と同じロケールにホストされる必要があります。このシナリオには UTF-8 エンコードの応答ファイルの使用が含まれます。
ASCII 以外の文字の表示制限
- VirtualCenter Server を言語が異なる Windows で実行中の VI Client で管理する場合、Windows における言語固有のサポート状況の違いが原因で、文字が正常に表示されない場合があります。
- ASCII 以外の文字を含むログの場所またはユーザー名がエラー メッセージに含まれる場合、ローカライズされた環境では正常に表示されません。
- VMware Converter のインポート ウィザードを使用する場合、日時書式が現在のロケールと異なる場合があります。
- ロケールが日本語の場合、[タスク ビュー] タブの [ステータス] コラムおよび [タスク詳細] では、Unicode 文字は 「???」 で表示されます。
- [概要] タブの [コマンド] セクションは適切に表示されません。
Guided Consolidation の制限
- [Guided Consolidation] タブは、en_US ロケールでのみ使用できます。
翻訳の問題
このリリースでの翻訳に関する既知の問題点は次のとおりです。
- アップグレード ウィザードが翻訳されていません。
- ESX Server ホストから送信される一部のメッセージが翻訳されていません。
- ローカライズされた一部のインターフェイスのレイアウトがまだ完成していません。
国際化に関するその他の問題点
次の追加の問題点が見つかっています。
- Virtual Infrastructure Client のホストのオペレーティング システムの言語と、VirtualCenter Server またはデータベースのホストのオペレーティング システムの言語が異なる場合、アラームの [スクリプトの実行] アクションで使用される値が VirtualCenter Server の再起動後に正しく表示されない場合があります。
- 簡体字中国語バージョンの VI Web Access では、[キャンセル] ボタンのテキストが不正で、正しく表示されません。
- ESX Server 3.5 Update 2 ホストに VirtualCenter から接続した場合、ローカライズされた VI Client がアップグレードされない
ESX Server 3.5 Update 2 のホストに VirtualCenter から接続した場合、使用中のローカライズされた VI Client が Update 2 バージョンにアップグレードされません。 - 選択した言語設定を VI Client がオーバーライドすることがある
VI Client が選択した言語設定をオーバーライドして、本来の言語ではない言語で一部のメッセージを表示する場合があります。サーバ (VirtualCenter Server および ESX Server) で設定された言語で、サーバが動的に生成したメッセージを表示する場合があります。すべてのソフトウェアをオペレーティング システムのロケールに対応した言語で実行している場合、この問題は発生しません。 - ドイツ語版 VI Client の再インストール ウィザードに誤ったテキストが表示される
ドイツ語版の VI Client では、再インストール ウィザードに誤ったテキストが表示されます。
再インストール ウィザードには、次のテキストが表示されます。
Der Installations-Assistent ermöglicht Ihnen, Virtual Infrastructure Client 2.5 zu reparieren oder zu entfernen.ウィザードに表示されるべき正しいメッセージは、次のとおりです。 The installation wizard will allow you to remove Virtual Infrastructure Client 2.5. - マシンが生成した仮想マシン名を含むリンクが機能しない
VMware Web Access を使用して、自動生成された仮想マシン名 (「+5paw55qE5qih5p2,/」 のように、通常 「+」 記号で開始して 「/」 で終了) を含むリンクをクリックしてデータストアを参照すると、Web ブラウザは空のページを表示するか、「Not Found Error」 ページを返します。ただし、VI Client を使用すれば、このような仮想マシンにアクセスできます。 - ASCII 以外の文字を含む仮想マシン名は、Web Access を使用して ESX Server にアクセスしたときに正しく表示されない場合があります。
移行
- Storage VMotion による大量の仮想ディスクの移行に失敗する
Storage VMotion を使用して大量の仮想ディスクを同時に移行すると、次のエラー メッセージを表示して失敗します。
Received an error from the server:A general system error occurred:failed to reparent/commit disk(s) (vim.fault.Timedout)
回避策:
大量の仮想ディスクを持つ仮想マシンを移行するには、次のようにバッチ処理でディスクを移行します。- 仮想マシンの構成ファイルと仮想ディスクのサブセット (1 回につき 5 つまで) を移行元から移行先へ移行します。
- 仮想マシンの構成ファイルを移行元に移行して戻します。
- すべての仮想マシン ディスクと仮想マシン構成ファイルが移行先に移されるまで、手順 1 と手順 2 を繰り返します。
- ESX Server でのコールド移行のあと、スナップショットのある仮想ディスクの CID が不正になる (KB 1005228)
- メモリ使用量が多いときに VMotion を使用した移行が 「Operation Timeout」 で失敗する場合がある
メモリ使用量が割り当て分を超え、スワップファイルが別のデータ ストア (仮想マシンのホームがあるデータ ストア以外) にある状態では、VMotion を使用した移行が常に正常に終了するとは限らず、VirtualCenter に [ Operation Timeout] というエラー メッセージが表示されて失敗する場合があります。
その他の問題
一部の Dell BIOS で、ACPI テーブルに、重複する割り込みルーティング エントリが表示される場合がある (KB 1013804)
HP Insight Manager をインストールしたあと、健全性ステータスが不完全になる (KB 1015607)
IBM Director 6.1.2 プラットフォーム エージェントがインストールされている IBM Director Server 6.1.1.1 Web インターフェイスに、vmnic の MAC アドレスが LAN 接続の名前として表示される。LAN 接続の名前を取得するには、 ElementNameプロパティを使用します。
- ESX Server ホストに IBM Systems Director 6.1 をインストールできない
ESX Server ホストへの IBM Systems Director 6.1 Server のインストールが、次のようなメッセージで失敗します。
Could not find a supported operating system for IBM Systems Director.
IBM Systems Director 6.1 Server は現時点で ESX Server 3.5 でサポートされていません。IBM Director Server は任意の Windows マシンにインストールでき、また IBM Director 共通エージェントは ESX Server 3.5 ホストにインストールできます。
- esxtop ディスク統計に複数のパスが反映されることがある (KB 1003115)
- クライアント側の CD-ROM またはフロッピーが切断状態になることがある (KB 1003118)
- IBM Director 5.20.1 Agent を ESX Server 3.5 にインストールすると、Director Console にデバイス ドライバがまったく表示されないことがある (KB 1003120)
- aacraid ドライバの I/O 負荷が重い間、ESX Server の反応が一時的に鈍くなる (KB 1003039)
- Dell OpenManage のインストール後に CPU 使用率が急速に上がる (KB 1004508)
- Converter Enterprise クライアントのプラグインは、アップグレードしたあとにインストールして有効にする必要がある
VirtualCenter Server 2.5 Update 2 は、Converter Enterprise クライアント プラグインの以前のバージョンをサポートしません。そのため、VirtualCenter Server 2.5 Update 2 にアップグレードしたあとで、Converter Enterprise クライアントのプラグインをインストールして有効にする必要があります。Converter Enterprise クライアントのプラグインをインストールして有効にするには、[プラグイン] メニューで [プラグインの管理] をクリックします。[プラグイン マネージャ] ウィンドウで、[使用可能] タブを選択し、[ダウンロードとインストール] をクリックします。
- CPU 使用率が高い状態でマルチノード IBM System x3950 M2 サーバが稼動している場合、一部の IPMI センサーの健全性ステータスが不明になる
マルチノード IBM System x3950 M2 サーバが、80 台以上の仮想マシンが存在する CPU 使用率の高いホストにある場合、一部の IPMI センサー (プロセッサ、メモリ、ストレージ、電源、システム、シャーシ、ウォッチドッグなど) の健全性ステータスが数分の間 [不明] と表示されます。
[健全性ステータス] ページを表示するには、VI Client の [構成] タブの下にある [健全性ステータス] リンクをクリックします。
回避策
センサーのステータスをアップデートするには、[健全性ステータス] ページにある [更新] をクリックします。このアップデートには、約 10 分かかります。
- センサーのステータスが 「警告」 と表示されていないときに、LSI 1078 を搭載した IBM x シリーズ サーバの健全性ステータスを VI Client が 「警告」 と表示する
VI Client は、センサーおよびサブコンポーネントが赤で表示されていないときに、LSI 1078 IR SAS コントローラを搭載した IBM System x3850 M2/x3950 M2 サーバの健全性ステータスを赤 (「警告」) で表示します。
[健全性ステータス] ページを表示するには、VI Client の [構成] タブの下にある [健全性ステータス] リンクをクリックします。
回避策
IBM Corporation から入手できる LSI 1078 IR SAS コントローラの最新のファームウェア (バージョン 01.25.82.00 以降) をインストールします。
- ESX Server Web インターフェイスで、最新の IPMI システム イベント ログ レコードを表示できないことがある
IPMI システム イベント ログ (SEL) がクリアされた場合、ESX Server Web インターフェイス ( https://<ESX Server ホストの IP アドレス>/host/ipmi_sel) から使用できる IPMI SEL エントリは、最新の IPMI SEL レコードでない場合があります。
ネットワーク
ESX Server の再起動後、一部の Intel NIC でネットワーク接続が失われる (KB 1015620)
kickstart ファイルを使用して ESX Server をインストールすると、再起動後にファイアウォール規則がリセットされる
NIS、Active Directory などの認証サーバを指定する kickstart ファイルを使用して ESX Server をインストールする場合、それらのサーバのファイアウォール規則は保存されません。ファイアウォール規則は再起動後にデフォルトの規則にリセットされま す。回避する方法については、 KB 1001154 を参照してください。ESX Server は、同一のサブネット上の vmknic を 1 つしかサポートしない (KB 1013077)
vswitch のリンクおよびリンク解除の操作で、ポートグループがある vswitch のチーミング ポリシーが正しく更新されない
何らかの NIC チーミング ポリシーがあるポートグループの指定時に、vswitch からポリシーを継承するのではなく、 esxcfg-vswitch -L/-U <vmnicX> <vSwitchY>コマンドを実行することで、リンクおよびリンク解除の操作を行うと、ポートグループがある vswitch のチーミング ポリシーが正しくアップデートされません。VI Client で、アップリンク状態 (アクティブまたはスタンバイ) が正しく表示されない場合があります。アクティブ リンクの数は、ポートグループの元のチーミング ポリシー設定に指定されているように表示されます。- NetXen P2 カードがマシン上でサポートする RAM は 128GB 以下 (KB 1009386)
- ネットワークのブロードキャスト ストーム中に ESX Server ホストが応答しなくなる
ネットワークのブロードキャスト ストームが発生すると、tg3 ネットワーク ドライバの問題が原因で ESX Server が応答しなくなる場合があります。この間、tg3 NIC を使用しているサービス コンソールや仮想マシンのネットワーク接続が失われる可能性があります。マシンを再起動するか、ドライバをアンロードしてからロードすると接続は戻ります が、この問題は解決しません。
tg3 ポートがある ESX ホストは、ブロードキャスト ストームの発生後にパケットの送受信ができなくなります。次のエラー メッセージが VMkernel ログに記録される場合があります。
1. WARNING:Net:1082: Rx storm on 1 queue 3501>3500, run 321>320
2. VMNIX:WARNING:NetCos:1086: virtual HW appears wedged (bug number 90831), resetting
- VLAN ID を 4095 にしてビーコン プローブを使用すると、重複するパケットが 2 つ作成される
VLAN ID を 4095 に設定して、関連する vSwitch をビーコン プローブで構成する場合、仮想マシンのネットワーク操作中に、重複するパケットが 2 つ作成されます。
回避策:VLAN ID を 4095 にする場合、[ネットワークのフェイルオーバー検出] を、[ビーコンの検知] ではなく [リンク状態のみ] に設定します ( KB 1004373)。
- IPv6 の netperf テストを長時間行うと失敗する
Internet Protocol Version 6 (IPv6) に対応した仮想マシンで netperf を使用した高レベルのストレスを 12 時間以上実行すると、ソケットがシャットダウンすることがあります。影響を受けるソケットは、TCP_STREAM、UDP_STREAM、 TCP_RR、および UDP_RR です。仮想マシン コンソールに次のようなエラー メッセージが表示されます。
send_tcp_rr: data recv error: Connection timed out
netperf: cannot shutdown tcp stream socket: Transport endpoint is not connected
これは既知の問題です。
- Wake on LAN (WOL) は一部の NetXen NIC カードでサポートされていない
Wake on LAN (WOL) は一部の NetXen NIC カードでサポートされていません。ただし、サービス コンソールで # ethtool vmnic*コマンドを実行すると、すべての NetXen NIC カードに対して WOL がサポートされていると、サービス コンソールに表示されます。
回避策: WOL がサポートされている別の NIC カードを使用してください。
- トラフィックがないときでも NetXen デバイスが速度 65536、半二重と表示される
この問題は、破損している Txパケットを受け取ったときに発生します。NetXen は -1ステータス エラーを返し、ハードウェア、ファームウェア、またはその両方が異常終了します。これは NetXen ドライバの既知の問題です。
回避策:NetXen ドライバをアンロードしてからロードします。
- NetXen ドライバの NIC 速度を手動で設定するとネットワーク接続が失われる
esxcfg-nicsまたはその他の任意のコマンドを使用して NetXen 3031 NIC の速度を手動で設定すると、ネットワーク接続が失われる場合があります。NetXen NIC では手動での速度設定がサポートされていません。速度はオート ネゴシエーションで設定する必要があります。
サーバ構成
起動後に ypbind (NIS) サービスが開始されない
デフォルトで ypbindが設定されているにもかかわらず、ESX Server の起動後に ypbindサービスの開始に失敗します。これは、 portmapまたは ypbindサービスのいずれかが、起動時に開始されるように正しく構成されていない場合に発生する可能性があります。トラブルシューティングのヒント、解決方法については、 KB 1015289 を参照してください。
- IBM x3850 M2 および x3950 M2 サーバの起動中にエラー メッセージが表示される
IBM x3850 M2 および x3950 M2 サーバの起動シーケンス中に、次のような SysAlert エラー メッセージが表示されることがあります。
0:00:01:02.384 cpu19:1291)USB Control/bulk timeout; usb device may not respond
メッセージはスレーブ ノードごとに表示されます。
これは既知の問題です。起動中に発生するエラーはシステムの通常機能に影響を与えず、無視してかまいません。
- N+1 構成の MSCS のマルチパス設定 (KB 1004440)
- NIS が有効になっている ESX Server で CIM-Identify クエリまたは VMware_Identity クエリを実行するとシステムが停止したように見える (KB 1004258)
- トラブルシューティング モードのときに poweroff コマンドで ESX Server がシャットダウンするが、サーバの電源が切れない
この問題は、現行リリースを含む、すべてのバージョンの ESX Server にあてはまります。ホストをトラブルシューティング (サービス コンソールのみ) モードで起動した場合、poweroff コマンドでホストの電源を切ることができません。ホスト オペレーティング システムをシャットダウンするための通常機能が実行されますが、その後 「Power down」 というメッセージが表示されます。サービス コンソールは ACPI をサポートしていないため、パワーオフ動作を完了できません。
回避策:
「Power down」 メッセージの表示後、通常の方法で手動で電源を安全に切ることができます。たとえば、リモート管理コンソールを使用する、電源スイッチを切る、電源プラグを抜くなどです。
- HP ProLiant BL 280c G6 サーバへのインストール時に、タイムアウト メッセージが表示される
ESX Server 3.5 Update 4 を HP Proliant BL 280c G6 サーバにインストールすると、次のメッセージが表示されます。
USB control / bulk_msg:timeout
このメッセージは Linux サービス コンソールから送信されたもので、USB ホスト コントローラで、接続されている USB デバイスのタイムアウトが検出されたことを示します。ホスト コントローラは高速 (ehci) または中/低速コントローラのいずれかです。ILO cdrom、キーボード、USB フラッシュ ドライブなど、接続されているデバイスとの接続が失われたことが原因になっている可能性があります。このメッセージの表示後は、デバイスの切り離しと再接 続や、システム全体の電源の切断と投入など、デバイスの電源イベントが発生するまでデバイスは機能しません。再起動しても問題が解消されない場合がありま す。 rmmodを使用して ehci ホスト コントローラをアンロードすることもできますが、この場合、高速ホスト コントローラで検出された問題だけが解消されます。
このメッセージは無視してもかまいません。USB キーボードなどのデバイスが応答しない場合、デバイスを切り離してから再接続することで、デバイスの電源イベントを実行できます (ILO ストレージ デバイスの場合はリモート メディア タブを使用)。このメッセージに関して、システムに対するその他の影響は判明していません。
ストレージ
パッシブ モードの MSCS ノードをホストする ESX マシンが、ストレージ操作中に予約の競合を報告する (KB 1009287)
- サービス コンソールへの Tivoli Storage Manager Client のインストールがエラーになる (KB 1003142)
- 「esxcfg-mpath -l」 を実行すると、不正な個数の LUN パスが報告されることがある (KB 1003141)
- fdisk -l を実行したときにローカル ストレージが表示されない場合がある (KB 1003698)
- 特定の特殊文字があると、ソフトウェア iSCSI イニシエータの CHAP 構成が壊れる (KB 1003095)
- シリアル接続された SCSI (SAS) コントローラごとに vmhba が 1 つしか見えない (KB 1004374)
- 複数の ESX ホストでダンプ パーティションを共有しているときにコア ダンプが失われる
ダンプ パーティションを共有している複数の ESX ホストで障害が発生し、コア ダンプが同時に保存された場合、コア ダンプが失われる場合があります。
- LSI ジョブと無形ストレージ プールは、次回の起動時には保持されない
LSI が実装する保全スキームによって、各ジョブおよび無形ストレージ プール (ストレージ ボリュームに関連付けられていないストレージ プール) ごとにホスト OS に新しいファイルが作成されます。これらのファイルは、次回の起動時にはなくなります。そのため、無形ストレージ プールは、ホスト OS を再起動すると使用できなくなります。また、再起動する前に実行したすべてのジョブも、表示できなくなります。
アップデート リリースでは、接続性の目的で 10GbE IP ストレージ (iSCSI および NFS) をサポートしています。パフォーマンス レベルは変動することがあります。
- 最初のデータストア エクステントが 1GB 未満の場合、複数にまたがる VMFS データストアに大きなファイルを作成できないことがある
複数にまたがる VMFS データストアに大きな仮想ディスク ファイルを作成しようとしたとき、この操作が失敗することがあります。通常、この問題は、最初のデータストア エクステントが小さい (サイズが 1GB 未満) ときに発生します。原因は、ポインタ ブロックの不足です。
回避策:可能であれば、大きなパーティションでデータストアを再作成し、その後、小さなエクステントを追加します。
- シリアル接続された SCSI (SAS) ディスク アレイを VI Client を使用して Raw デバイス マッピングのディスクとして追加できない
VI Client を使用して Raw デバイス マッピングのディスクに仮想マシンを作成するか、ハード ディスクを仮想マシンに追加するときに、[新規仮想マシン] ウィザードと [ハードウェアの追加] ウィザードの [Raw デバイスのマッピング] オプションが無効になっています。
回避策:SAS ディスクを Raw デバイス マッピングのディスクとして追加するには、次の手順に従います。
1. ESX Server のサービス コンソールで、次の構文のコマンドを実行します。
# vmkfstools -r <raw_device_path> -a <bus_type> <RDM_file_name>
2. [ハードウェアの追加] ウィザードを使用して新規に作成された仮想ディスクを既存のディスクとして仮想マシンに追加します。
- VI Client が ESX Server ホストに接続されているときに、データストアに追加された LUN の容量が表示されないことがある
VI Client の [構成] タブの [ストレージ] パネルでは、データストアのプロパティを変更できます。VI Client が ESX Server ホストに接続されているときに、データストアの [プロパティ] ウィンドウの [エクステントの追加] をクリックしてデータストアに LUN を追加した場合、追加された LUN の容量が [プロパティ] ウィンドウに表示されないことがあります。
回避策:[プロパティ] ウィンドウを閉じ、[構成] タブの [ストレージ] リンクをクリックして、[プロパティ] ウィンドウを再び開きます。
- 光学デバイスのアクセス中に ESX ホストで無視しても問題がないエラー メッセージが表示される
光学デバイスからマウント中またはコピー中に ESX Server ホストの画面に [ hda: lost interrupt] というメッセージが表示されます。このエラー メッセージは /var/log/messagesに書き込まれる場合もあります。この問題はデータを破損することがないので無視してもかまいません。
アップグレードおよびインストール
ESX Server 3.5 Update 5 にアップグレードしたあと、PS/2 キーボードが ESX Server で機能しなくなる (KB 1011852)
- ESX Server 3.5 Update 3 にアップグレード後、ローカル VMFS ボリュームを認識できない
ATA モードに構成された ICH-7 SATA コントローラをマウントしているサーバで ESX Server 3.5 Update 3 にアップグレード後、ESX Server ホストがローカル VMFS ボリュームを認識できなくなり、そのボリュームにある仮想マシンにアクセスできなくなることがあります。 注:ICH7 および HT1000 コントローラでは、ローカル VMFS ボリュームの格納は サポートされていません。詳細については、「 Upgrading to ESX Server 3.5 Update 3 Causes Local VMFS Volume to be Unrecognized」 (KB 1007724) を参照してください。
- esxupdate がディスク容量を使い切るとシステムが使用できなくなる
esxupdate を使用して ESX Server 3.5 Update 3 にアップグレードした場合、esxupdate が /、 /boot、または /usrパーティションの容量を使い切ってしまうとシステムが使用できなくなります。
回避策:パッチを適用する前に、 /、 /boot、または /usrの各パーティションに十分な空き容量があることを確認します。アップグレード用の十分な空き容量があることを調べるには、『 ESX Server 3 Patch Management Guide』 に説明のあるテスト インストールを実行します。
- esxupdate -l info コマンドでバンドルのビルド日がリリース日として表示される (KB 1009459)
ESX Server のアップグレードおよびインストール
- esxupdate を使用した ESX Server 3.5 U1 のアップグレード中に initrd の再作成に関するエラー メッセージ (ただし、無視しても問題がないメッセージ) が出力される (KB 1004321)
- esxupdate -l query コマンドで、VMware-vpxa が新規にインストールされた RPM パッケージとして表示される
VirtualCenter Server に接続された ESX Server ホストを、esxupdate ユーティリティを使用して ESX Server 3.5 リリース版にアップグレードする場合、 esxupdate - l queryコマンドは VMware-vpxa を新規にインストールされた RPM パッケージとして表示します。これは、VirtualCenter クライアントが ESX Server ホストに最初に接続するときに VMware-vpxa RPM パッケージをインストールするためです。
その他のアップグレードおよびインストールの問題
- Web Access で [パワーオフ] ボタンが機能しないことがある
場合によっては、仮想マシンの [パワーオフ] ボタンが使用できない、またはクリックしても応答しないことがあります。
回避策:ブラウザ ウィンドウを更新すると、[パワーオフ] ボタンは適切に機能します。
- VirtualCenter および VMware Update Manager のアップグレードで、Update Manager データベースのアップグレードに失敗する場合がある
統合インストーラを使用すると、VirtualCenter および VMware Update Manager を同時にアップグレードできます。しかし、カスタム データベース構成で問題が発生する可能性があります。VirtualCenter および VMware Update Manager は、情報を 1 つのデータベース、または別々のデータベースに格納できます。ユーザー環境で別々のデータベースを使用していて、アップグレード時に [カスタム] オプションを使用しない場合、VMware Update Manager のデータベースをアップグレードできない場合があります。この場合、アップグレードされずに、次のどちらかの事象が発生します。- VirtualCenter のデータベース インスタンスに Update Manager データベースがない場合、Update Manager データベースが新規に作成されます。
- Update Manager データベースがあるが、使用されていない場合、この未使用のデータベースがアップグレードされます。未使用の Update Manager データベースは、最初のインストールが完了したときに作成されます。その後、別の Update Manager データベースが作成されます。
この問題を回避するため、インストールでは [カスタム] タイプを選択して、導入環境で使用している Update Manager データベースを指定してください。
仮想マシンの管理
- 64 ビット Windows Vista および Windows 2008 ゲスト OS のコントロール パネルに VMware Tools のアイコンがない
Windows Vista および Windows 2008 ゲスト OS の VMware Tools では、32 ビットのコントロール パネルのみが利用可能なため、64 ビット OS のコントロール パネルには VMware Tools が表示されません。
回避策: VMware Tray、 C:\Program Files (x86)\VMware\VMware Tools\VMControlPanel.cpl、または <VMware tools install path>\VMControlPanel.cplにある 32 ビットのコントロール パネル アプレットを使用します。
- ファームウェアのアップグレード時に、仮想マシンで I/O が停止することがある
I/O ワークロードが大きい共有 LUN で仮想マシンを実行していて、かつ、ストレージ管理ユーティリティを使用してファームウェアをアップグレードするかストレージ コントローラを再起動する場合、すべての仮想マシンで I/O が停止することがあります。
vmkernel.log ファイルに、次のようなメッセージが表示される場合があります。
1:01:05:07.275 cpu2:1039)WARNING:FS3:4785: Reservation error:Not supported
SCSI:4506: Cannot find a path to device vmhba1:0:125 in a good state.Trying path vmhba1:0:125.
1:01:05:10.262 cpu3:1039)ALERT:SCSI:4506: Cannot find a path to device vmhba1:0:125 in a good state.Trying path vmhba1:0:125.
1:01:05:40.748 cpu1:1083)<6>mptbase:ioc0:LogInfo(0x30030108):Originator={IOP}, Code={Invalid Page}, SubCode(0x0108)
1:01:05:40.930 cpu0:1024)Log:472: Setting loglevel (via VSI) for module 'SCSI' to 5
- ホストが隔離された場合、フェイルオーバー後に仮想マシンをパワーオンできない
ホストが隔離され、隔離時の対応がクラスタのデフォルト構成である [ゲスト シャットダウン] に設定されている場合、フェイルオーバー後に仮想マシンが起動しないことがあります。これは、ノードが 5 個未満のクラスタで、ゲストのシャットダウンを完了するまでの時間が長い仮想マシンで発生することがあります。
回避策
ノードが 5 個未満のクラスタでは、[隔離時の対応] を [パワーオンのままにする] または [パワーオフ] に設定します。
仮想マシンの [隔離時の対応] を設定するには、クラスタを選択し、[設定の編集] リンクをクリックして、[VMware HA] の下にある [仮想マシンのオプション] を選択します。[隔離時の対応] ポップアップ メニューから、その仮想マシンに対して [パワーオンのままにする] オプションまたは [パワーオフ] オプションを選択します。
VirtualCenter、VI Client、および Web Access の問題
Web Access を使用して仮想マシンのパワーオンまたはパワーオフを実行すると、hostd.log に不必要な重複するエラー メッセージが書き込まれる
Web Access を使用して仮想マシンのパワーオンまたはパワーオフを実行すると、2 ~ 3 秒おきに、 /var/log/vmware/にある hostd.logファイルに、次の例に類似するエラー メッセージが記録されます。
Throw vmodl.fault.ManagedObjectNotFound
- VMware Capacity Planner Service の最新バージョンを使用していない場合、VirtualCenter Server が即時初期化に失敗する
VMware Capacity Planner Service for the VirtualCenter Server 2.5 Update 2 リリースがインストールされていない場合、VirtualCenter Server は初期化に時間がかかり、この間、VI Client は VirtualCenter Server に接続できません。また、VI Client で統合機能を使用できません。
統合機能を使用するには、VMware Capacity Planner Service の古いバージョンをアンインストールし、VMware Capacity Planner Service for the VirtualCenter 2.5 Update 2 リリースをインストールして、VirtualCenter Server を再起動します。
- VI Client のリセット センサーが一般的なシステム エラーを返す (KB 1004256)
- 一部インベントリ オブジェクトで [はじめに] タブのリンクが表示されないことがある (KB 1003216)
- VI Client でクライアント アップデートのダウンロードに関するメッセージが表示されない (KB 1004396)
- Windows のレジストリに 2 つの異なる VI Client バージョンのエントリが表示される (KB 1004352)
- 統合が次のエラーで失敗する: [VirtualCenter には、企業内のドメインやワークグループを列挙するために詳細な情報を収集する必要があります。これには数分かかることがあります。あとで操作をやり直してください。] (KB 1006099)
- ESX Server 3.5 Update 4 のインストール方法によってタイム ゾーン ラベルが異なる
Web Access を使用して kickstart ファイル ks.cfgを作成するときに、ドロップダウン メニューにあるタイム ゾーン名は [Asia-Calcutta] です。ところが、GUI またはテキストを使用してインストールを実行するときに表示される同じ項目は [Asia-Kolkata] となっています。命名が一定していないことを除き、この表示に問題はありません。
VMware HA (High Availability)
- ESX Server ホストがメンテナンス モードまたはスタンバイ モードに切り替わっているときは、仮想マシンの移行が推奨されない
VMware DRS では、ホストがメンテナンス モードまたはスタンバイ モードに切り替え中で、切り替わったあとに VMware HA のフェイルオーバー レベルに違反する場合、そのホストからの仮想マシンの移行は推奨されません (完全自動化モードの場合は実行されません)。厳密な HA のアドミッション コントロールが有効であるかどうかに関わらず、この制約は適用されます。
- ホストのフェイルオーバー後、VMware HA の健全性の監視でコンソールに再起動が表示されない
ホストで障害が発生したあと、HA クラスタで健全性の監視が有効になっていると、VMware コンソールには空のウィンドウが表示されます。このコンソールには、仮想マシンの再起動が表示されません。
回避策:
新しいコンソールを開いて、フェイルオーバー後に仮想マシンが再起動したことを確認する必要があります。
- HA ネットワーク準拠性チェック
VirtualCenter 2.5 Update 2 で HA を構成しているときに、[タスクとイベント] タブに次のエラー メッセージと推奨が表示されることがあります。
HA agent on <esxhostname> in cluster <clustername> in <datacenter> has an error Incompatible HA Network:
Consider using the Advanced Cluster Settings das.allowNetwork to control network usage.
VirtualCenter 2.5 Update 2 から、HA にはクラスタの信頼性を高める拡張ネットワーク準拠性チェックが含まれています。この拡張ネットワーク準拠性チェックによって、クラスタ全体のハートビー ト ネットワーク パスが正しいことを確認できます。詳細は、 KB 1006606 を参照してください。
ESX Server ホストでの言語パックの使用
ESX Server ホストと Virtual Infrastructure Web Access または VI Client を使用する際に、ドイツ語、日本語、または簡体字中国語をサポートするには、言語パックがホストにあり、デフォルトのロケールが該当する言語に設定されて いる必要があります。ESX Server 3.5 Update 3 から、言語パックのファイルはすべてのホストにインストールされ、ロケールを変更する前にホストにコピーする必要がなくなりました。
ホストでデフォルトのロケールを設定するには、次の手順に従います。
- /etc/vmware/hostd/config.xmlファイルを編集して、適切なデフォルトのロケールを有効にします。 config.xml内で次の行を検索します。
<locale>
<DefaultLocale>en_US</DefaultLocale>
</locale>ドイツ語の場合、その行を次の行に置き換えます。
<locale>
<DefaultLocale>de_DE</DefaultLocale>
</locale>日本語の場合、その行を次の行に置き換えます。
<locale>
<DefaultLocale>ja_JP</DefaultLocale>
</locale> - 次のコマンドを入力し、VI Web Access とホスト エージェント サービスを再開します。
service mgmt-vmware restart
service vmware-VMware Web Access restart
簡体字中国語の場合、その行を次の行に置き換えます。
<locale>
<DefaultLocale>zh_CN</DefaultLocale>
</locale>