VMware ESX Server 3i version 3.5 Update 3 Embedded | 2008年 11 月 6 日 | ビルド 123629

ドキュメントの最終更新日: 2008 年 12 月 08 日

本リリース ノートに対する追加情報およびアップデートを適宜確認してください。


このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。

注:多くの公開ドキュメントでは、VMware ESX Server 3.5 は VMware ESX 3.5、VMware ESX Server 3i バージョン 3.5 は VMware ESXi 3.5 と表記されています。このリリース ノートでは、インターフェイスとドキュメントを一致させるために、従来の製品名を使用しています。将来のリリースでは製品名をアップデートする予定です。

新機能

ここでは、次に示す VMware Infrastructure 3 のこのリリースで利用できる主要な強化機能のいくつかを紹介します。

注:VirtualCenter および ESX Server のバージョンのすべての組み合わせがサポートされているわけではありません。また、ここに示す主要機能は、ESX Server 3i version 3.5 Embedded Update 3 とともに VirtualCenter 2.5 Update 3 を使用しているのでない限り、すべてが使用可能というわけではありません。互換性に関する詳細な情報については、「 ESX Server、VirtualCenter、および VMware Infrastructure Client の互換性マトリクス」 を参照してください。

 

新機能とサポートされている I/O デバイス

 

  • コアあたりの VCPU 数の制限の増加:コ アあたりの vCPU 数の制限が 8 (VDI ワークロードの場合は 11) から 20 に上がりました。この変更はサポートする数が増えるだけで、その他のパフォーマンスの最適化は含まれていません。この増加によりユーザーは特定のワーク ロードに基づいてより柔軟にシステムを構成でき、ますます高速化するプロセッサを最大限に活用できます。実現できるコアあたりの vCPU 数は、ワークロードと、ハードウェアの詳細によって異なります。ほとんどの環境では、コアあたり 8 ~ 11 vCPU というこれまでの範囲が維持されることが予想されます。詳細については、「 VI3 パフォーマンスのベスト プラクティスとベンチマークのガイドライン」 を参照してください。
  • HP BL495c のサポート:このリリースでは、バーチャル コネクトと I/O オプションをすべて含めて HP Blade Server BL495c がサポートされるようになり、ネットワーク (アップストリーム) には 1Gb または 10Gb で、サーバ (ダウンストリーム) には 1Gb で接続できます。
  • 新規に サポートされる NIC:このリリースでは、次の NIC のサポートが追加されています。
    • Broadcom 5716 1Gb
    • Broadcom 57710 10Gb アダプタ
    • Broadcom 57711 10Gb アダプタ (速度 1Gb のみ)
    注:これらのアダプタが備える iSCSI/TOE ハードウェア負荷軽減機能は、ESX Server 3.5 ではサポートされていません。
  • 新規にサポートされる SATA コントローラ:このリリースでは、次の SATA コントローラのサポートが追加されています。
    • Broadcom HT1000 (SATA ハード ドライブとソリッド ステート ディスク デバイスを使用するネイティブ SATA モードのみのサポート)
    • Intel ICH-7 (SATA CD ドライブまたは SATA DVD ドライブを使用する IDE/ATA モードのみのサポート)
    注: これらのコントローラに接続されているドライブに VMFS データ ストアを格納することはできません。
  • 新規にサポートされるゲスト オペレーティング システム:ESX 3.5 Update 3 リリース サイクルで、次のゲスト オペレーティング システムのサポートが追加されました。
    • Ubuntu 8.04.1
    • RHEL 4.7
  • 内部 SAS ネットワーク ストレージ コントローラ:このリリースでは、Intel Modular Server MFSYS25 SAS ストレージ制御モジュール (SCM) の試験的サポートが追加されています。このプラットフォームでの既知の問題点と回避策については、「 Update 3 以降のバージョンの ESX 3.5 または ESXi 3.5 を実行している Intel Modular Server の SAS リンクとポートのフェイルオーバー」 (KB 1007394) を参照してください。
  • Qlogic 4Gb FC HBA 用割り込み調停 (IC: Interrupt Coalescing) 機能:このリリースで採用された  こ の機能では、ファイバ チャネル フレームのバースト (突発的増加) を短時間で受け取ったときに 1 つの割り込みが生成され、フレームを受け取るたびに CPU への割り込みが発生しないので、CPU の使用率と I/O あたりの CPU コストが下がり、I/O 集中型のワークロードのスループットが向上します。この機能はデフォルトで有効になっています。
  • 占有容量が小さい CIM ブローカー:SFCB がバージョン 1.3.0 にアップデートされました。
  • IBM SAN Volume Controller:固定マルチパス ポリシーと MRU マルチパス ポリシーで SVC がサポートされるようになりました。

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以前のリリースの VMware Infrastructure 3

以前のリリース (ESX Server 3i version 3.5 および VirtualCenter 2.x リリースを含む) の VMware Infrastructure 3 の機能および既知の問題点については、各リリースのリリース ノートで説明しています。次に示すリンクをクリックすると、それぞれ以前のリリースの VMware Infrastructure 3 コンポーネントのリリース ノートが表示されます。

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はじめに

注:このリリースを物理 CD メディア以外からインストールしている場合は、「 ESX Server ISO イメージのファイル名が 64 文字を超えていると内容の抽出が不完全なものになる」 (KB 1005283) のナレッジ ベース記事を参照して、インストールに関する重要な既知の問題を確認してください。

ESX Server、VirtualCenter、および VMware Infrastructure Client の互換性

ESX Server、VirtualCenter、および VMware Infrastructure Client の互換性マトリックス」 に、ESX Server、VirtualCenter、VI Client などの VMware Infrastructure 3 コンポーネントの最新バージョンと以前のバージョンの互換性に関する詳細情報が記載されています。

ハードウェアの互換性

ソフトウェアをインストールする前に ESX Server 関係の互換性ガイドをお読みください。必要なサーバ、I/O、ストレージ、ゲスト OS、管理エージェント、およびバックアップ ソフトウェアに互換性があることを確認する必要があります。また、これらのガイドでは、今回のリリースでの最小要件やスケーリング制限の問題も扱っていま す。次のリンクをクリックして、ガイドを表示してください。

新規: ドキュメント

ESX Server 3i version 3.5 Update 2 Embedded のドキュメントは、すべて ESX Server 3i version 3.5 Update 3 Embedded にも適用されます。ただし、ドキュメントの表紙には ESX Server 3i version 3.5 Update 2 Embedded および VirtualCenter 2.5 Update 2 とのみ記載されています。マニュアルおよびその他のドキュメントの完全な一覧は、「 VMware Infrastructure 3 ドキュメント」 を参照してください。

インストールおよびアップグレード

ESX Server と VirtualCenter のインストールおよび構成の具体的な手順については、『 インストール ガイド』 をお読みください。

インストールは簡単ですが、そのあとに重要な構成ステップがいくつかあります。特に次の項目をお読みください。

ESX Server 3i version 3.5 Update 3 へのアップグレードと移行

このリリースは、ESX Server 2.x (および ESX Server 3.0.x を含むそれ以降のバージョン) からの ESX Server 3i への仮想マシンの移行をサポートしています。インストールおよびアップグレード方法の詳細については、『 アップグレード ガイド』 を参照してください。

無償ライセンスの ESX Server 3i version 3.5

ESX Server 3i version 3.5 Installable および ESX Server 3i version 3.5 Embedded の Update 2 のリリースから、無償でソフトウェアをダウンロードおよびライセンス使用できます。ソフトウェアに無償ライセンスを適用する方法の詳細は、ナレッジ ベース記事 KB 1006481 を参照してください。この無償ライセンスは以前のバージョンの ESX Server 3i はサポートしていません。

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このリリースに含まれるパッチ

ESX Server 3i version 3.5 Embedded Update 3 リリース は、ISO イメージだけでなく、既存の ESX Server 3i version 3.5 Embedded ソフトウェアのインストールに適用できるパッチとしても配布されています。このパッチは、 ESX Server 3i のパッチ ダウンロード ページ からダウンロードできます。また、VMware Update Manager を使用して適用することもできます。Web サイトからダウンロードする場合は、ESXe350-200810401-O-UG がこのアップデートです。ESXe350-200810401-O-UG パッチ バンドルには、次のバンドルが含まれており、これらは VMware Update Manager で表示される個々のバンドルと同じです。

  • ESXe350-200810401-I-UG: ESX Server 3i ファームウェア アップデート詳細は、 KB 1007056 を参照してください。
  • ESXe350-200810402-T-UG: ESX Server 3i 用の VMware Tools アップデート。詳細は、 KB 1007057 を参照してください。
  • ESXe350-200810403-C-UG: ESX Server 3i 用の VI Client アップデート。このバンドルは、Update 3 から最新の バージョンの VI Client を同期させます。詳細は、 KB 1007058 を参照してください。

このリリースには、この製品のリリース日より前にリリースされた、ESX Server ソフトウェアのすべてのパッチも含まれます。それぞれのパッチに関する詳細は、 ESX Server 3i パッチ ダウンロード ページを参照してください。

ESX Server 3i version 3.5 Update 3 Installable には、次に示す以前にリリースされたバンドルに対する修正もすべて含まれています。

  • ESXe350-200809401-O-SG
  • ESXe350-200808501-O-SG
  • ESXe350-200807812-O-BG
  • ESXe350-200808501-O-SG
  • ESXe350-200804401-O-BG
  • ESXe350-200802401-O-BG
  • ESXe350-200712401-O-BG

ESX Server 3i version 3.5 Update 1 Embedded とともにリリースされたバンドル

  • ESXe350-200803201-O-UG

ESX Server 3i version 3.5 Update 2 Embedded とともにリリースされたバンドル

  • ESXe350-200808201-O-UG

それぞれのパッチの詳細については、ダウンロード ページのリストにあるドキュメントを参照してください。

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解決した問題

 

このリリースでは、次の内容に関する問題が解決しています。

バックアップ

  • Windows 2003 のゲストで VCB コマンドを実行後、VirtualCenter で VMware Tools について誤った情報が表示される
    VMware Consolidated Backup のコマンド (ファイルレベルまたはフル バックアップ) を 32 ビットまたは 64 ビットの Windows 2003 仮想マシンで実行すると、VMware Tools がまだ実行中であっても 「 VMware Tools Not Running」 というメッセージが VirtualCenter の [ 概要] タブに表示されます。今回のリリースで、この問題は解決しました。

CIM および API

  • 新規: do_gettimeofday()によって返される時間が正しくない
    do_gettimeofday()によって報告される時間が、起動後の秒数になっています。 do_gettimeofday()から返される値は、1970 年以降の秒数であるべきです。今回のリリースで、この問題は解決しました。
  • 新規: 一 部のサーバで、不正な PECI 温度センサー読み取りがレポートされることがある。不正な値は、VI Client と、プロセッサ センサーの CPU PECI tic の CIM_Sensor インスタンスの NominalReading プロパティに現れます。今回のリリースで、この問題は解決しました。
  • 大規模な NIS データベースへのアクセス時に VMware_Identity に時間がかかり過ぎる
    大規模な NIS データベースにアクセスするように構成されている ESX システムでは、VMware_Identity の列挙に時間がかかり過ぎるので、このリリースでは CIM_Identity プロバイダが無効になっています。 VMware_IdentityVMware_AccountCIM_Identity、または CIM_Accountのインスタンスを要求してもインスタンスは返されません。
  • CIM_NumericSensorクラス内の必須プロパティである MaxReadableNominalReadingNormalMaxNormalMinおよび PollingIntervalが不正な値を示す
    CIM_NumericSensorのインスタンスに、次のプロパティセットがあります: MaxReadableNominalReadingNormalMaxNormalMin。実際のセンサーがこれらのプロパティ値をサポートしていない場合、CIM の応答において、これらの値は 「0」 と表示されます。今回のリリースで、この問題は解決しました。

ゲスト OS

  • 64 ビット Ubuntu ゲスト OS で、vmxnet モジュールのロードまたは構築に失敗する
    64 ビット Ubuntu ゲスト OS で VMware Tools をインストールまたはアップグレードしているときに、インストーラで、実行中のカーネルに vmxnet をロードできないことを示すエラーが発生します。VMware Tools インストーラは構築を試みますが、モジュールのロードに失敗し、vmxnet モジュールがモジュール ディレクトリにコピーされません。今回のリリースで、この問題は解決しました。

VMware High Availability (HA)

  • HA-DRS クラスタの操作中に VI Client が、ホストを応答なしと表示することがある
    DRS クラスタに対するホストの追加や削除、DRS 推奨の適用など、HA-DRS クラスタの操作中に、ホスト IP が到達可能にもかかわらず、VI Client がホストを 「応答なし」 と表示することがあります。今回のリリースで、この問題は解決しました。
    回避策
    HA-DRS クラスタからホストを切断し、再接続します。これによってシステムが更新され、VI Client に実行済みの構成の変更が反映されます。それでも、VI Client がホストを 「応答なし」 と表示する場合は、HA-DRS クラスタからホストを切断し、ホストを削除してから、このホストを同じクラスタに追加します。

VMotion での移行

  • 新規: VMotion の実行中に生成された SNMP トラップ
    VMotion の実行中に、ソースの ESX Server ホストで SNMP トラップのパワーオフ メッセージが生成され、ターゲットの ESX Server ホストで SNMP トラップのパワーオン メッセージが生成されます。今回のリリースで、この問題は解決しました。この Update をインストールすると、VMotion 実行中にホストでトラップが生成されることはなくなります。

ネットワーク

  • 新規: ネットワーク チーミング ポリシーがポート ID に基づいている場合に、ネットワーク接続が失われることがある。
    ネットワーク チーミングを使用していて、チーミング ポリシーがポート ID に基づいているときに、ネットワーク接続が失われる場合があります。次のようなエラーメッセージが VMkernel で記録されます:
    Aug 6 23:27:07 [hostname] vmkernel:0:02:33:07.052 cpu0:1024)Net:L2Sec_EnforcePortCompliance:229:0x3000005:peer not allowed
    promiscuous, revoking setting

    仮想 vswitch のプロミスキャス モードを有効にし、 tcpdump -i portgroupを実行するとネットワーク接続は正常に機能します。しかし、 tcpdumpを停止すると、ふたたびネットワーク接続が失われます。今回のリリースで、この問題は解決しました。
  • スクリプトによるインストール中にネットワーク アダプタの連携が失われる
    スクリプトによるインストールの実行中に、次の 2 つのコマンドが、仮想スイッチ VS_VM1 上のアクティブなネットワーク アダプタの連携するペアを構成しません。かわりに、vmnic3 がアクティブ アダプタになり、vmnic4 がスタンバイ アダプタになります。
    esxcfg-vswitch -L vmnic3 VS_VM1
    esxcfg-vswitch -L vmnic4 VS_VM1

    esxcfg-vswitch -Lコマンドは、予期どおりに機能するようになり、3.0.x と同じ機能を持ちます。
  • ネットワーク ブロードキャスト ストーム中に ESX Server ホストが応答しなくなる
    ネットワーク ブロードキャスト ストームが発生すると、ESX Server ホストは、tg3 ネットワーク ドライバの問題が原因で応答しなくなる場合があります。この間、tg3 NIC を使用しているサービス コンソールまたは仮想マシンのネットワーク接続が失われることがあります。マシンを再起動するか、ドライバのアンロードまたはロードによって接続は復元さ れますが、問題は解決しません。
    tg3 ポートがある ESX Server ホストは、ブロードキャスト ストームが起きたあとには、パケットを送受信することができません。次のようなエラーメッセージが VMkernel に記録されます。

    1. WARNING:Net:1082: Rx storm on 1 queue 3501>3500, run 321>320
    2. VMNIX:WARNING:NetCos:1086: virtual HW appears wedged (bug number 90831), resetting

    今回のリリースで、この問題は解決しました。この修正によって、tg3 ドライバが応答しないときに 35 秒以内に NIC が確実にリセットされます。
  • ビーコンが有効になっているときに 2 つの NIC で構成されたチームから NIC を切り離しても NIC チーミングで詳細なエラー メッセージが表示されない
    ビーコンを使用するように NIC チーミングを設定し、 2 つの NIC で構成されたチームから NIC を 1 つ切り離すと、次のようなメッセージが表示されます。
    Removing from config file only.
    vmnic もポート グループから削除されます。

    このリリースでは、次のように適切なメッセージが表示されます。
    Need uplink:for beaconing.(Minimum 2 required).
    vmnic もポート グループに残ります。
  • NetWare ゲスト用のハイ パフォーマンス ネットワーク ドライバ
    このリリースでは、E1000.LAN ドライバと E1000 仮想 NIC エミュレーション間の互換性の問題を修正することによって NetWare ゲストのパフォーマンスが改善されています。
  • e1000 ドライバで 「 P2MCache: GetPhysMemRange failed」 というエラーが発生する
    一部のゲストの Intel Pro/1000 ギガビット イーサネット デバイス ドライバ (e1000) では、MTU バイトが rx バッファに割り当てられますが、rx バッファのサイズが 2048 バイトであるとデバイスに通知されます。これらのバッファが、ゲストの物理メモリ範囲の境界にある場合、仮想 e1000 デバイスが rx 中に割り込み、VMkernel のログに次のメッセージが出力される場合があります。
    WARNING: Alloc:ppn=0xc0000 out of range:0x0-0xc0000 (count=3)
    WARNING:P2MCache:GetPhysMemRange failed:PPN 0xc0000 canBlock 0 status Bad parameter.
    今回のリリースで、この問題は解決しました。
  • Windows ゲスト OS が再起動中またはシャットダウン中に停止する
    容量が十分でなく、ネットワークの負荷が高い場合に、Windows vmxnet ドライバが一部のパケットの送信を完了できません。Windows ゲストはこれらが完了するのを待つため、再起動中またはシャットダウン中にゲスト OS が停止します。今回のリリースで、この問題は解決しました。

セキュリティ

  • 32 ビットおよび 64 ビットのゲスト OS での VMware 権限の拡大
    VMware の CPU ハードウェア エミュレーションの欠陥により、仮想 CPU がトラップフラグの処理を誤る可能性があります。この欠陥の悪用により、ゲスト OS システムの権限の拡大が引き起こされる可能性があります。侵入者はゲスト OS のアカウントを持ち、アプリケーションを実行する能力を持つことができるからです。
    Common Vulnerabilities and Exposures Project (cve.mitre.org) では、この問題を CVE-2008-4915 として取り上げています。
  • ディレクトリの操作上の脆弱性
    VirtualCenter では、管理者に詳細な権限を持たせることが可能です。ディレクトリの操作上の脆弱性によって、管理者の権限を拡げることができる可能性があります。管理者 に Datastore.FileManagement 権限があると、この欠陥を利用することが可能です。
    Common Vulnerabilities and Exposures Project (cve.mitre.org) では、この問題を CVE-2008-4281 として取り上げています。

サーバ構成

  • シリアル ポートでのデータ損失
    このリリースでは、ESX Server ホストのシリアル ポートを使用して仮想マシンから Fax を送信すると、行の不足や不明瞭な情報などのデータ損失が発生する問題が解決しています。
    この修正は、パッチのインストール後に VMX ファイルに serial <n>.hardwareFlowControl = “TRUE”を追加することによって有効になります。
  • 起動オプション force36BitMTRRMask が不要になった
    特定のプラットフォーム上の BIOS MTRR の問題のために、以前は、VMkernel force36BitMTRRMask 起動オプションを false に設定しなければ、ESX Server の起動に失敗していました。この Update では、起動オプションを指定することなく最大 64GB のメモリを完全にサポートできるようにしました。
    この変更により、force36BitMTRRMask VMkernel 起動オプションはもうサポートされません。このオプションを設定しても何も処理は行われず (NOP)、起動には成功します。

ストレージ

  • マルチパス フェイルオーバーの制御用に iSCSI ソフトウェアでの構成の詳細オプションのサポート
    この修正により、iSCSI ソフトウェアで、構成の詳細オプション Disk.UseLunResetおよび Disk.UseDeviceResetを使用して LUN のリセットやターゲットのリセットを伴うマルチパス フェイルオーバーを制御できるようになります。
  • VI Client の [ダイナミック検出] タブでのソフトウェアの iSCSI ターゲット アドレスの追加に時間がかかる
    ターゲット検出では、そのたびに検出アドレスを追加するため長時間の遅延が生じます。検出アドレスを追加したら、再スキャンを行い、VMkernel が、追加した検出アドレスから新しいターゲットを検索できるようにする必要があります。このとき、ターゲット検出が再び実行されます。検出アドレスを追加 するたびに実行されるターゲット検出は冗長であり、不必要な遅延を生むだけです。
    この変更によって、検出アドレスを追加するたびに実行されるターゲット検出がなくなり、操作に必要な時間が短縮します。
  • ディスクのパーティション情報の更新の失敗
    ディスクのパーティション情報が最新の状態ではなく、インベントリが更新されない、データストアが作成、拡張、または削除されない、などさまざまな問題が発生します。次のエラー メッセージが表示されることがあります: 「 Error during the configuration of the host:Failed to update disk partition information.」。今回のリリースで、この問題は解決しました。

アップグレードおよびインストール

  • 対話モードでのキックスタート ファイルを使用した ESX Server のインストールに失敗する
    対話モードで、キックスタート ファイルを使用して ESX Server をインストールすると、anaconda インストーラが応答を停止することがあります。今回のリリースで、この問題は解決しました。
  • ESX Server のインストール中に正しいネットワーク デバイスのリストが表示される
    このリリースでは、ESX Server 3.5 の新規インストール中にネットワーク構成画面のドロップダウン メニューにサポートされていないネットワーク デバイスが表示され、サポートされているネットワーク デバイスが表示されない場合があった問題が解決しています。対応するドライバ モジュールがインストーラ環境にロードされていないネットワーク デバイスは、リストからは除外されます。

仮想マシンの管理

  • 新規: キーボード ポートにデータを送信すると仮想マシンがシャットダウンすることがある
    通常は発生しない容量のデータをキーボード I/O ポートに送信すると、仮想マシンがシャットダウンする場合があります。この問題は、ゲスト OS からキーボード ポートへのアクセス権限がある場合に発生します。この問題は、ESX Server ホストやほかの仮想マシンには影響はありません。今回のリリースで、この問題は解決しました。

 

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既知の問題点

このリリースの既知の問題点を次に示します。

バックアップ

  • Consolidate Helper のスナップショットが自動的に削除されない場合がある
    ESX Server 3.5 Update 2 リリースでは、Consolidate Helper スナップショットが繰り返し作成され、スナップショット作成中に仮想マシンを使用できなくなる時間を最小限に抑えます。その結果として、 Consolidate Helper スナップショットの名前が Consolidate Helper ではなく Consolidate Helper- xxx になりました。ESX Server 3.5 Update 2 以降と VMware Consolidated Backup 1.1 を組み合わせて使用する場合、スナップショットを削除するときに vcbMounter が処理に失敗すると、この一時的なスナップショットは取り残される可能性があります。 vbCleanup.batコマンドは、この Consolidate Helper- xxx スナップショットを削除しません。VI Client を使用して手動で削除する必要があります。VMware Consolidated Backup 1.5 では、この問題は発生しません。

CIM および API

  • ESX Server 3.5 のファイアウォールによって CIM インディケーションのサポートが妨げられる
    ESX Server 3.5 のファイアウォールによって発信 HTTP 接続がブロックされます。このため、インディケーションを受信者に到達させることができません。解決策:サービス コンソールで、次のコマンドを使用してインディケーション受信者への接続用の発信ポートを開きます。
    esxcfg-firewall -o <port-number>,tcp,out,http
    ファイアウォール内で http ポートを閉じるには、次のようにします。
    esxcfg-firewall -c <port-number>,tcp,out,http
  • IBM マルチノード システムでは、一部の CIM クラスが適切に機能しない
    確認されている問題を次に示します。次のクラスでは、 EnumerateInstance処理が EnumerateInstanceNames処理よりも 1 つ少ないインスタンスを返します。
    • CIM_AssociatedSensor
    • CIM_MemberOfCollection
    次のクラスでは、一部のインスタンスで GetInstance処理が失敗します。ただし、 EnumerateInstances処理は成功します。
    • CIM_HostedService
    • CIM_Sensor
    • CIM_SystemDevice
    • CIM_Slot
    • CIM_ElementConformsToProfile
    次のクラスでは、 EnumerateInstancesおよび EnumerateInstanceNames処理は失敗し、何も結果を返しません。
    • CIM_OwningCollectionElement
    • CIM_RedundancySet
  • RequestStateChange(RestoreDefaultThresholds) の処理でエラーが発生する
    ESX Server 3.5 リリースの場合、RequestStateChange(RestoreDefaultThresholds) 処理において、一部のセンサーで次のようなエラー メッセージが表示されます。
    CIM_ERR_FAILED:index out of bounds

    エラー メッセージが表示されますが、CIMOM はしきい値をリストアします。
  • VI Client が HP サーバにある電源冗長性センサーの名前を誤って表示する
    VI Client を使用して HP サーバ システム上の ESX Server インストールに接続する場合、VI Client はサーバにある電源冗長性センサーを物理的な電源装置と誤って表示します。たとえば、2 つの物理的な電源装置がある冗長性センサー付きの HP サーバの場合、VI Client はこの冗長性センサーを 「Power Supplies for Power Supply 3」 と表示します。
  • CIM_RecordLog インスタンスで CallMethod クエリーを実行すると失敗する場合がある
    ESX Server 3.5 Update 3 の場合、CIM_RecordLog インスタンスで CallMethod クエリー (cm) を実行すると成功しない場合があります。ただし、リモート管理コンソールまたはインターフェイスを使用して、システムのイベント ログを消去できます。
  • センサーの閾値への変更がすぐには反映されない
    CIM を使用してセンサーの閾値を変更すると、センサーの一覧に新しいプロパティの値がすぐには表示されません。変更は約 1 分後に反映されます。
  • 一部の Dell MLK ハードウェアで、OMC_Memory インスタンスの NumberOfBlocks プロパティの値が 0 になる。この問題については調査中です。
  • ESX Server 3.5 Update 3 を実行している HP 380 G5 マシンで、CIM_IPProtocolEndpoint クエリの応答として IPMI ボードの IP アドレスが返されない。
  • WS-Man プロトコルを使用している場合、センサーまたは SEL に対する InvokeMethod(RequestStateChange) が失敗する。
  • WS-Man プロトコルを使用している場合、ModifyInstance() 呼び出しによるセンサー閾値変更が失敗する。
  • WS-Man プロトコルを使用している場合、ESX Server 3.5 Update 3 でインディケーションが機能しない。
  • IBM x3850 M2 および x3950 M2 サーバで、一部の OMC_DiscreteSensor インスタンスのデバイス ID が不正 (デバイス ID の最終セグメントが -1)。
  • WS-Man プロトコルを使用している場合、InvokeMethod(RequestPowerStateChange) が失敗する。
  • IBM x3850 M2 および x3950 M2 サーバで、シャーシ侵入インディケーションが使用できない。

ゲスト OS

  • 仮想マシンのデフォルトの RAM サイズ 512MB では、64 ビット版の Solaris 10 Update 4 のグラフィカル インストールに失敗する
    ESX Server 3.5 Update 3 Installable または ESX Server 3.5 Update 3 Embedded のインストール後、仮想マシンのデフォルトの RAM サイズ 512MB では、64 ビット版の Solaris 10 Update 4 のグラフィカル インストールは失敗します。
    回避策:Solaris 10 Update 4 のテキスト モード インストーラを使用するか、仮想マシンの RAM 容量を 580MB 以上に設定します。
  • ツールの自動アップグレード後に Linux ゲスト OS のネットワーク接続が失われる
    Linux ゲスト OS の VMware tools のバージョンが古くなり、ツールの自動アップグレードが実行されると、ゲスト OS のネットワーク接続が失われます。ツールの自動アップグレードのあと、ゲスト OS はネットワーク サービスを停止し、ツールのアップグレード後も自動的にサービスを再起動することはありません。
    回避策:ゲスト OS で手動でサービスを再起動するか、ツールの自動アップグレードのあとにゲスト OS を再起動します。
  • Windows Vista および Windows Server 2008 の 64 ビット版のゲスト OS では、Microsoft のホットフィックスが必要
    Windows Vista および Windows Server 2008 の 64 ビット版のゲスト OS に、Microsoft のホットフィックス (http://support.microsoft.com/kb/950772) を適用しないと、ゲスト OS が応答を停止して次のようなエラーを返す場合があります。
    MONITOR PANIC:vcpu-3:ASSERT vmcore/vmm/cpu/segment.c:430
  • Windows ゲスト OS が、スタンバイ状態またはハイバネーション状態からのレジュームに失敗する場合がある
    Windows Server 2008 および Windows Server 2003 ベースのゲスト OS をスタンバイ状態またはハイバネーション状態で実行する仮想マシンは、スタンバイ状態またはハイバネーション状態からレジュームした場合に応答しなくなる 可能性があります。
    Microsoft サポート Web サイトで KB 946331 を参照してください。
  • Ubuntu ゲスト内の VMware Tools アンインストーラで vmxnet モジュールが削除されない (KB 1004351)
  • クローン作成した Windows Vista 仮想マシンに管理者アカウントでログインできない (KB 1004301)
  • Linux ゲストでの VMware Tools のアップグレード時にネットワーク サービスを手動で再起動する必要がある (KB 1004322)
  • Windows ゲストで VMware Tools のアップグレードが続行できない (KB 1004317)
  • Ubuntu 7.10 64 ビット SMP が、Intel ホストでの実行中、インストール中、または起動中に停止することがある (KB 1004384)

VMware High Availability (HA)

  • HA ネットワーク準拠性チェック
    VirtualCenter 2.5 Update 2 で HA を構成しているときに、[タスクとイベント] タブに次のエラー メッセージと推奨が表示されることがあります。

    HA agent on <esxhostname> in cluster <clustername> in <datacenter> has an error Incompatible HA Network:
    Consider using the Advanced Cluster Settings das.allowNetwork to control network usage.


    VirtualCenter 2.5 Update 2 から、HA にはクラスタの信頼性を高める拡張ネットワーク準拠性チェックが含まれています。この拡張ネットワーク準拠性チェックによって、クラスタ全体のハートビー ト ネットワーク パスが正しいことを確認できます。詳細は、 KB 1006606 を参照してください。
  • ESX Server ホストがメンテナンス モードまたはスタンバイ モードに入っているときは、仮想マシンの移行は推奨されない
    ホストがメンテナンス モードまたはスタンバイ モードに切り替え中で、切り替わったあとに VMware HA のフェイルオーバー レベルに違反する場合、そのホストからの仮想マシンの移行は推奨されません (完全自動化モードの場合は実行されません)。厳密な HA の許可制御が有効であるかどうかに関わらず、この制約は適用されます。
  • ホストのフェイルオーバー後、VMware HA の健全性の監視はコンソールに再起動を表示しない
    ホストで障害が発生したあと、HA クラスタで健全性の監視が有効になっていると、VMware コンソールには空のウィンドウが表示されます。このコンソールには、仮想マシンの再起動が表示されません。

    回避策:
    新しいコンソールを開いて、フェイルオーバー後に仮想マシンが再起動したことを確認する必要があります。

国際化

VI Client および VI VMware Web Access では、すべてのフィールドで ASCII 以外の文字で入力できますが、次のような制限があります。

ASCII 以外の文字の入力制限

  • リモート コマンド ライン インターフェイス (RCLI) では、入力文字列として ASCII 以外の値を指定することはサポートされていません。
  • VMware Infrastructure 3 またはそのコンポーネントのいずれかをインストールするコンピュータの名前には、ASCII 以外の文字を使用しないでください。
  • VirtualCenter Server がインストールされているコンピュータまたは仮想マシンの名前に、ASCII 以外 の文字を含むコンピュータ名を使用しないでください。使用すると、VirtualCenter Server のインストールは失敗します。
  • すべてのコンポーネントについて、インストーラで指定されたデフォルトのインストール パス名を使用するようにします。インストール パスを変更する際に、ASCII 以外の文字や拡張 ASCII 文字が含まれるインストール パス名を使用しないでください。
  • データストア名、仮想ネットワーク名、およびイメージ ファイル名 (CD、DVD、およびフロッピー ドライブ) は、ASCII 文字にのみ制限されます。
  • [今日のメッセージ] には ASCII 文字のみを使用するようにします。
  • VirtualCenter サーバへのログインは、ユーザー名 (Windows のログイン アカウント名) に ASCII 文字のみを使用している場合にサポートされます。
  • ASCII 以外の文字を使用すると、イメージのカスタマイズが失敗する場合があります。
  • カスタム属性の名前と値には、ASCII 文字のみを使用する必要があります。
  • 一般的なインターネットの慣例やプロトコルに適合するためには、ホスト名、ワークグループ名、ドメイン名、URL、E メール アドレス、SMTP サーバ名、SNMP コミュニティ文字列には ASCII 以外の文字は使用できません。
  • ASCII エンコーディングを使用するゲスト OS のカスタマイズがサポートされていますが、UTF-8 エンコードの日本語、中国語またはドイツ語のネイティブ文字を使用するカスタマイズのサポートが制限されています。非 ASCII エンコードの所有者、組織、ユーザー名、またはパスワードを使用するカスタマイズの場合、VirtualCenter および sysprep ツールがゲスト OS と同じロケールにホストされる必要があります。このシナリオには UTF-8 応答ファイルの使用が含まれます。

ASCII 以外の文字の表示制限

  • VirtualCenter サーバを言語が異なる Windows で実行中の VI Client で管理する場合、Windows における言語固有のサポート状況の違いが原因で、文字が正常に表示されない場合があります。
  • ASCII 以外の文字を含むログの場所またはユーザー名がエラー メッセージに含まれる場合、ローカライズされた環境では正常に表示されません。
  • VMware Converter のインポート ウィザードを使用する場合、日時書式が現在のロケールと異なる場合があります。
  • ロケールが日本語の場合、[タスク ビュー] タブの [ステータス] コラムおよび [タスク詳細] では、Unicode 文字は 「???」 で表示されます。
  • [概要] タブの [コマンド] セクションは適切に表示されません。

Guided Consolidation の制限

[Guided Consolidation] タブは、en_US ロケールでのみ使用できます。

翻訳の問題

このリリースでの翻訳に関する既知の問題点は次のとおりです。

  • アップグレード ウィザードが翻訳されていません。
  • ESX Server ホストから送信される一部のメッセージが翻訳されていません。
  • ローカライズされた一部のインタフェースのレイアウトがまだ完成していません。

国際化に関するその他の問題点

次の追加の問題点が見つかっています。

  • VMware Infrastructure Client のホストのオペレーティング システムの言語と、VirtualCenter サーバまたはデータベースのホストのオペレーティング システムの言語が異なる場合、アラームの [スクリプトの実行] アクションで使用される値が VirtualCenter サーバの再起動後に正しく表示されない場合があります。
  • 簡体字中国語バージョンの VI Web Access では、[キャンセル] ボタンのテキストが不正で、正しく表示されません。
  • 選択した言語設定を VI Client がオーバーライドすることがある
    VI Client が選択した言語設定をオーバーライドして、本来の言語ではない言語で一部のメッセージを表示する場合があります。サーバ (VirtualCenter サーバおよび ESX Server) で設定された言語で、サーバが動的に生成したメッセージを表示する場合があります。すべてのソフトウェアをオペレーティング システムのロケールに対応した言語で実行している場合、この問題は発生しません。
  • ドイツ語版 VI Client の [再インストール] ウィザードに誤ったテキストが表示される
    ドイツ語版の VI Client では、[再インストール] ウィザードに誤ったテキストが表示されます。
    再インストール ウィザードには、
    インストール ウィザードでは VMware Infrastructure Client 2.5 を削除できます。」 と表示されずに、「 Der Installations-Assistent ermöglicht Ihnen,VMware Infrastructure Client 2.5 zu reparieren oder zu entfernen.」 と表示されます。
  • マシンが生成した仮想マシン名を含むリンクが機能しない

    VMware Web Access を使用して、自動生成された仮想マシン名 (「+5paw55qE5qih5p2,/」 のように、通常 「+」 記号で開始して 「/」 で終了) を含むリンクをクリックしてデータストアを参照すると、Web ブラウザは空のページを表示するか、「ページが見つかりません」 というエラーを返します。ただし、VI Client を使用して、このような仮想マシンにアクセスできます。

VMotion での移行

その他の問題

ネットワーク

  • 新規: IPv6 用の拡張 netperf テストに失敗する
    仮想マシンが 12 時間以上有効になっている Internet Protocol Version 6 (IPv6) で、netperf を使用して高レベルの負荷のテストを行うと、 ソケットがシャットダウンすることがあります。次のソケットが影響を受けることが判明しています: TCP_STREAM、UDP_STREAM、TCP_RR、および UDP_RR。仮想マシンのコンソールに、次の例のようなエラー メッセージが表示されます。

    send_tcp_rr:data recv error:Connection timed out
    netperf:cannot shutdown tcp stream socket:Transport endpoint is not connected

    これは、既知の問題です。
  • ジャンボ フレームの受信中に Microsoft Windows 仮想マシンでエラーが発生する
    ESX ホストがデバッグ モードで起動されている場合、ジャンボ フレームの受信中に Microsoft Windows 仮想マシンでエラーが発生し、ブルー スクリーンが表示されます。
  • NetXen NIC 用ドライバが ESX Server ホストで最大 31GB の物理 RAM をサポートする (KB 1003046)
  • VLAN ID を 4095 にしてビーコン プローブを使用すると、重複するパケットが作成される
    VLAN ID を 4095 に設定して、関連する vSwitch をビーコン プローブで構成する場合、仮想マシンのネットワーク操作中に、重複するパケットが作成されます。
    回避策: VLAN ID を 4095 で使用する場合、[ネットワークのフェイルオーバー検出] を、[ビーコンの検知] ではなく [リンク状態のみ] に設定します。( ( KB 1004373

サーバ構成

ストレージ

アップグレードおよびインストール

 

VirtualCenter のアップグレードおよびインストール

ESX Server のアップグレードおよびインストール

その他のアップグレードおよびインストールの問題

仮想マシンの管理

  • 新規: 64 ビット版の Windows Vista および Windows 2008 ゲスト OS のコントロール パネルに VMware Tools のアイコンが表示されない
    Windows Vista および Windows 2008 ゲスト OS では、コントロール パネルで VMware Tools が使用できるのは 32 ビット版のみです。したがって 64 ビット版の OS のコントロール パネルには VMware Tools は表示されません。

    回避策:VMware Tray または C:\Program Files (x86)\VMware\VMware Tools\VMControlPanel.cpl<VMware Tools のインストール パス>\VMControlPanel.cplから使用可能な 32 ビット版のコントロール パネル アプレットを使用します。
  • 「作成」 権限を持つユーザーが仮想マシンを作成できない (KB 1004417)
  • クローン作成した仮想マシンに DNS のサフィックスが含まれない (KB 1004299)
  • テンプレートからの仮想マシンのデプロイが、権限がない旨を伝えるエラーで失敗する (KB 1004295)
  • クローン作成した仮想マシンが元の仮想マシンの .vmdk ファイルを参照する (KB 1004176)
  • VMware Tools のカスタム スクリプトが、サスペンドとシャットダウンの各イベント時に実行されない (KB 1004390)
  • ホストが隔離された場合、フェイルオーバー後に仮想マシンをパワーオンできない
    ホストが隔離され、隔離時の対応がクラスタのデフォルト構成である [ゲスト シャットダウン] に設定されている場合、フェイルオーバー後に仮想マシンが起動しないことがあります。これは、ノードが 5 個未満のクラスタで、ゲストのシャットダウンを完了するまでの時間が長い仮想マシンで発生することがあります。
    回避策
    ノードが 5 個未満のクラスタでは、隔離時の対応を [パワーオンのままにする] または [パワーオフ] に設定します。
    仮想マシンの [隔離時の対応] を設定するには、クラスタを選択し、[設定の編集] リンクをクリックして、[VMware HA] の下にある [仮想マシンのオプション] を選択します。  [隔離時の対応] ポップアップ メニューから、その仮想マシンに対して [パワーオンのままにする] オプションまたは [パワーオフ] オプションを選択します。    
  • ファームウェアのアップグレード時に、仮想マシンの I/O が停止することがある
    I/O ワークロードが大きい共有 LUN で仮想マシンを実行していて、かつ、ストレージ管理ユーティリティを使用してファームウェアをアップグレードするかストレージ コントローラを再起動する場合、すべての仮想マシンの I/O が停止することがあります。
    vmkernel.log ファイルに、次のようなメッセージが表示される場合があります。
    1:01:05:07.275 cpu2:1039)WARNING:FS3:4785: Reservation error:Not supported
    SCSI:4506: Cannot find a path to device vmhba1:0:125 in a good state.Trying path vmhba1:0:125.
    1:01:05:10.262 cpu3:1039)ALERT:SCSI:4506: Cannot find a path to device vmhba1:0:125 in a good state.Trying path vmhba1:0:125.
    1:01:05:40.748 cpu1:1083)<6>mptbase:ioc0:LogInfo(0x30030108):Originator={IOP}, Code={Invalid Page}, SubCode(0x0108)
    1:01:05:40.930 cpu0:1024)Log:472: Setting loglevel (via VSI) for module 'SCSI' to 5

VirtualCenter と VI Client、Web Access の問題

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