VMware ESX Server 3i version 3.5 Update 4 Embedded リリース ノート
VMware ESX Server 3i version 3.5 Update 4 Embedded | 2009 年 3 月 30 日 | ビルド 153875
ドキュメントの最終更新日:2009 年 4 月 13 日
注 : リリース ノートに対する追加情報およびアップデート情報を適宜確認してください。リリースノートの最新情報は、英語版を参照してください。
このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。
注:多くの公開ドキュメントでは、VMware ESX Server 3.5 は VMware ESX 3.5、VMware ESX Server 3i バージョン 3.5 は VMware ESXi 3.5 と表記されています。このリリース ノートでは、インターフェイスとドキュメントを一致させるために、従来の製品名を使用しています。将来のリリースでは製品名をアップデートする予定です。
新機能
注:
- VirtualCenter および ESX Server のバージョンのすべての組み合わせがサポートされているわけではありません。また、ここに示す主要機能は、ESX Server 3.5 Update 4 とともに VirtualCenter 2.5 Update 4 を使用しているのでない限り、すべてが使用可能というわけではありません。互換性に関する詳細な情報については、「 ESX Server、VirtualCenter、および VMware Infrastructure Client の互換性マトリックス」 を参照してください。
- ネイティブ SATA ドライブに VMFS データストアを格納することはできません。
ここでは、次に示す VMware ESX Server のこのリリースで利用できる主要な強化機能のいくつかを紹介します。
拡張版 vmxnet アダプタのサポート強化 :このバージョンの ESX Server には、次のゲスト OS 用の新しいバージョンの vmxnet ドライバ (拡張版 vmxnet) が付属しています。
- Microsoft Windows Server 2003、Standard Edition (32 ビット)
- Microsoft Windows Server 2003、Standard Edition (64 ビット)
- Microsoft Windows Server 2003、Web Edition
- Microsoft Windows Small Business Server 2003
- Microsoft Windows XP Professional (32 ビット)
新しいバージョンの vmxnet では仮想マシンのネットワーク パフォーマンスが向上し、VMware Tools をアップグレードする必要があります。
Intel Xeon プロセッサ 5500 シリーズに対応:Xeon プロセッサ 5500 シリーズのサポートが追加されました。このサポートには、Enhanced VMotion 機能が含まれています。Enhanced VMotion でサポートされる以前のプロセッサ ファミリの詳細については、 Enhanced VMotion Compatibility (EVC) processor support (KB 1003212) を参照してください。
QLogic ファイバ チャネル アダプタ ドライバのアップデート:QLogic ファイバ チャネル アダプタ用のドライバとファームウェアが、それぞれバージョン 7.08-vm66 と 4.04.06 にアップデートされました。このリリースでは、QLogic の FC アダプタ用管理ツールの相互運用性が修正され、また拡張 NPIV がサポートされています。
Emulex ファイバ チャネル アダプタ ドライバのアップデート :Emulex ファイバ チャネル アダプタ用ドライバがバージョン 7.4.0.40 にアップグレードされました。このリリースでは、HBAnyware 4.0 Emulex 管理スイートがサポートされています。
LSI の megaraid_sas および mptscsi ストレージ コントローラ用ドライバのアップデート :LSI の megaraid_sas および mptscsi ストレージ コントローラ用のドライバが、それぞれバージョン 3.19vmw と 2.6.48.18 vmw にアップデートされました。このアップグレードによって、この 2 つのドライバのパフォーマンスが向上し、イベント処理機能が強化されました。
新規にサポートされるゲスト OS:このリリースでは、次のゲスト OS のサポートが追加されました。
このリリースでサポートされているゲストの詳細については、『ゲスト OS インストール ガイド』 www.vmware.com/files/jp/pdf/GuestOS_guide_jp.pdf を参照してください。
- SUSE Linux Enterprise Server 11 (32 ビットおよび 64 ビット)
- SUSE Linux Enterprise Desktop 11 (32 ビットおよび 64 ビット)
- Ubuntu 8.10 Desktop Edition および Server Edition (32 ビットおよび 64 ビット)
- Windows Preinstallation Environment 2.0 (32 ビットおよび 64 ビット)
また、このリリースでは、次のゲスト用のビルド済みのカーネル モジュール (PBM) が追加されました。
- Ubuntu 8.10
- Ubuntu 8.04.2
新規にサポートされる管理エージェント: サポートされる管理エージェントに関する最新情報は、「 VMware ESX Server Supported Hardware Lifecycle Management Agents」(VMware ESX Server でサポートされているハードウェア ライフサイクル管理エージェント) を参照してください。
新規にサポートされる I/O デバイス:次のオンボード プロセッサ、I/O デバイス、ストレージ サブシステムがインボックスでサポートされます。
SAS コントローラと SATA コントローラ:
新規にサポートされる SATA コントローラは次のとおりです。
- PMC 8011 (SAS および SATA ドライブ用)
- Intel ICH9
- Intel ICH10
- CERC 6/I SATA/SAS 統合 RAID コントローラ (SAS および SATA ドライバ用)
- HP Smart Array P700m コントローラ
- SATA コントローラのサポートにはいくつかの制限があります。詳細については、 SATA Controller Support in ESX 3.5 (KB 1008673) を参照してください。
- ネイティブ SATA ドライブに VMFS データストアを格納することはできません。
注:
ネットワーク カード: 新規にサポートされるネットワーク インターフェイス カードは次のとおりです。
- HP NC375i 統合クアッド ポート マルチファンクション ギガビット サーバ アダプタ
- HP NC362i 統合デュアル ポート ギガビット サーバ アダプタ
- Intel 82598EB 10 ギガビット AT ネットワーク接続
- HP NC360m デュアル 1 ギガビット/NC364m クアッド 1 ギガビット
- Intel ギガビット CT デスクトップ アダプタ
- Intel 82574L ギガビット ネットワーク接続
- Intel 10 ギガビット XF SR デュアル ポート サーバ アダプタ
- Intel 10 ギガビット XF SR サーバ アダプタ
- Intel 10 ギガビット XF LR サーバ アダプタ
- Intel 10 ギガビット CX4 デュアル ポート サーバ アダプタ
- Intel 10 ギガビット AF DA デュアル ポート サーバ アダプタ
- Intel 10 ギガビット AT サーバ アダプタ
- Intel 82598EB 10 ギガビット AT CX4 ネットワーク接続
- NetXtreme BCM5722 ギガビット イーサネット
- NetXtreme BCM5755 ギガビット イーサネット
- NetXtreme BCM5755M ギガビット イーサネット
- NetXtreme BCM5756 ギガビット イーサネット
サポート拡大:E1000 Intel ネットワーク インターフェイス カード (NIC) を、NetWare 5 および NetWare 6 ゲスト OS で利用できるようになりました。
オンボード管理プロセッサ:
- IBM システム管理プロセッサ (iBMC)
- Sun StorageTek 2530 SAS アレイ
- Sun Storage 6580 アレイ
- Sun Storage 6780 アレイ
ストレージ アレイ:
以前のリリースの VMware Infrastructure 3
以前のリリース (ESX Server 3i version 3.5 および VirtualCenter 2.x リリースを含む) の VMware Infrastructure 3 の機能および既知の問題点については、各リリースのリリース ノートで説明しています。次に示すリンクをクリックすると、それぞれ以前のリリースの VMware Infrastructure 3 コンポーネントのリリース ノートが表示されます。
- ESX Server 3i version 3.5 Update 3 Embedded
- ESX Server 3i version 3.5 Update 2 Embedded
- ESX Server 3i version 3.5 Update 1 Embedded
- ESX Server 3i version 3.5 Embedded
- VirtualCenter 2.5 Update 3
- VirtualCenter 2.5 Update 2
- VirtualCenter 2.5 Update 1
- VirtualCenter 2.5
- VirtualCenter 2.0.2
- VirtualCenter 2.0.1
- VirtualCenter 2.0
はじめに
ESX Server、VirtualCenter、および VMware Infrastructure Client の互換性
「 ESX Server、VirtualCenter、および VMware Infrastructure Client の互換性マトリックス」 に、ESX Server、VirtualCenter、VI Client などの VMware Infrastructure 3 コンポーネントの最新バージョンと以前のバージョンの互換性に関する詳細情報が記載されています。
ハードウェアの互換性
• ハードウェアの互換性について:
ハードウェア互換性リストが、Web ベースの互換性ガイドとして次のページで利用できるようになりました。
www.vmware.com/resources/compatibilityこの新しい形式では、当社のすべての互換性ガイドに 1 か所からアクセスできます。以前の PDF バージョンは今後更新されません。Web ベースの互換性ガイドには、ガイドを検索し、検索結果を PDF フォーマットで保存するオプションが用意されています。
互換性ガイドが更新されたときに通知を受けるには、 で登録を行ってください。
• VMware Infrastructure の互換性について:
VMware Infrastructure 互換性マトリックス ( PDF)
マニュアル
ESX Server 3i version 3.5 Update 3 Embedded のマニュアルは、すべて ESX Server 3i version 3.5 Update 4 Embedded にも適用されます。マニュアルおよびその他のドキュメントのすべてのリストについては、「 VMware Infrastructure 3 ドキュメント」 を参照してください。
インストールおよびアップグレード
ESX Server と VirtualCenter のインストールおよび構成の具体的な手順については、「 インストール ガイド」 をお読みください。
インストールは簡単ですが、そのあとに重要な構成ステップがいくつかあります。特に次の項目をお読みください。
- 『 ESX Server 3i Embedded セットアップ ガイド』 の 「VirtualCenter および ESX Server 3i のライセンスの概要」
- 『 ESX Server 3i 構成ガイド』 の 「ネットワーク」
- 『 ESX Server 3i 構成ガイド』 のファイアウォール ポート構成の 「セキュリティ」
ESX Server 3i version 3.5 Update 4 へのアップグレードと移行
このリリースは、ESX Server 2.x (および ESX Server 3.0.x を含むそれ以降のバージョン) からの ESX Server 3i への仮想マシンの移行をサポートしています。インストールおよびアップグレード方法の詳細については、『 アップグレード ガイド』 を参照してください。
VMware Tools のアップグレード
このバージョンの ESX Server では VMware Tools をアップグレードする必要があります。
無償ライセンスの ESX Server 3i version 3.5
ESX Server 3i version 3.5 Installable および ESX Server 3i version 3.5 Embedded の Update 2 のリリースから、無償でソフトウェアをダウンロードおよびライセンス使用できます。ソフトウェアに無償ライセンスを適用する方法の詳細は、ナレッジ ベース記事 KB 1006481 を参照してください。この無償ライセンスは以前のバージョンの ESX Server 3i はサポートしていません。
このリリースに含まれるパッチ
ESX Server 3i version 3.5 Embedded Update 4 リリース は、ISO イメージだけでなく、既存の ESX Server 3i version 3.5 Embedded ソフトウェアのインストールに適用できるパッチとしても配布されています。このパッチは、 ESX Server 3i のパッチ ダウンロード ページ からダウンロードできます。また、VMware Update Manager を使用して適用することもできます。Web サイトからダウンロードする場合は、ESXe350-200903201-O-UG がこのアップデートです。ESXe350-200903201-O-UG パッチ バンドルには、次のバンドルが含まれており、これらは VMware Update Manager で表示される個々のバンドルと同じです。
- ESXe350-200903201-I-UG: ESXi 3.5 U4 用のファームウェア アップデート
- ESXe350-200903202-T-UG: ESXi 3.5 U4 用の VMware Tools アップデート
- ESXe350-200903203-C-UG: ESXi 3.5 U4 用の VI Client アップデート: このバンドルは、Update 4 以降の最新のバージョンと VI Client を同期させます。
このリリースには、この製品のリリース日より前にリリースされた、ESX Server ソフトウェアのすべてのパッチも含まれます。それぞれのパッチに関する詳細は、 ESX Server 3i パッチ ダウンロード ページを参照してください。
ESX Server 3i version 3.5 Update 4 Installable には、次に示す以前にリリースされたバンドルに対する修正もすべて含まれています。
- ESXe350-200903411-O-BG
- ESXe350-200901401-O-SG
- ESXe350-200811401-O-SG
- ESXe350-200810401-O-UG
- ESXe350-200809401-O-SG
- ESXe350-200808501-O-SG
- ESXe350-200807812-O-BG
- ESXe350-200808501-O-SG
- ESXe350-200804401-O-BG
- ESXe350-200802401-O-BG
- ESXe350-200712401-O-BG
ESX Server 3i version 3.5 Update 1 Embedded とともにリリースされたバンドル
- ESXe350-200803201-O-UG
ESX Server 3i version 3.5 Update 2 Embedded とともにリリースされたバンドル
- ESXe350-200808201-O-UG
ESX Server 3i version 3.5 Update 3 Embedded とともにリリースされたバンドル
- ESXe350-200810401-O-UG
それぞれのパッチの詳細については、ダウンロード ページのリストにあるドキュメントを参照してください。
解決した問題
このリリースでは、次の内容に関する問題が解決しています。
バックアップ
- 最新情報:カタログ ファイルの名前が変更された場合、vcbResAll -a オプションを使用した仮想マシンのリストアに失敗する
カタログ ファイルの名前を変更し、vcbResAll コマンドの -aオプションを使用して仮想マシンをリストアしようとすると、VCB がリストアに失敗して、コンソールに次のエラー メッセージが表示されます。
Error:Cannot read catalog file
回避策
vcbRestoreコマンドを使用して仮想マシンをリストアします。詳細については、『仮想マシン バックアップ ガイド』 の 「vcbRestore ユーティリティを使用した仮想マシンのリストア」 のセクションを参照してください。
vcbResAllコマンドの -aオプションの使用は、このリリース以降サポートされなくなります。
CIM および API
- クラス CIM_NumericSensor内の必須プロパティ MaxReadable、 NominalReading、 NormalMax、 NormalMin、および PollingIntervalに誤った値が表示される
CIM_NumericSensor のインスタンスには、次のプロパティ セットがあります。
MaxReadable、NominalReading、NormalMax、NormalMin。実際のセンサーがこれらのプロパティ値をサポートしていない場合、CIM の応答において、これらの値は表示されないのではなく 「0」 と表示されます。
今回のリリースで、この問題は解決しました。 - ESX Server 3.5 Update 3 を実行している HP 380 G5 マシンで、 CIM_IPProtocolEndpointクエリの応答として IPMI ボードの IP アドレスが返されない
今回のリリースで、この問題は解決しました。 CIM_IPProtocolEndpointは仕様どおりに動作します。 - ESX Server 3.5 の Update 2 より、VMware_Account ( CIM_Accountのサブクラス) のインスタンスの SystemName プロパティの値が 「0」 と表示される
SystemName プロパティには、サーバの BIOS UUID が含まれます。
今回のリリースで、この問題は解決しました。 - IBM Athena ハードウェアで、一部の OMC_DiscreteSensorインスタンスのデバイス ID が不正 (デバイス ID の最終セグメントが -1)
今回のリリースで、この問題は解決しました。 - sfcbd スクリプトを使用すると予期しない動作を生じることがある
ESX Server 3i version 3.5 Update 4 では、small-footprint CIM ブローカー (SFCB) デーモンは /etc/init.d/sfcbdおよび /etc/init.d/sfcbd-watchdogの 2 つのスクリプトによって制御されます。しかし、起動、停止、再起動の操作を /etc/init.d/sfcbdスクリプトを使用して実行すると、予期しない動作が起こることがあります。起動、停止、再起動の操作に使用する正しいスクリプトは sfcbd-watchdogスクリプトです。
今回のリリースで、この問題は解決しました。今後は、 sfcbdスクリプトで start、stop、または restart オプションを付けてコマンドを実行しても処理は実行されず、操作が許可されないことを示すエラー メッセージが表示されます。 - OpenIPMI ドライバが拡張され、PCI バスと割り込みで HP IPMI コントローラを操作し、OEM メッセージ チャネルをサポートするようになった
これらの変更は、OEM メッセージをメモリ問題のレポートに使用する HP G6 サーバ用に必要です。 - 誤った 「checksum failed」 メッセージがログに記録される
特定の状況下で [ IpmiIfcFruBoard:checksum failed ...] などのメッセージがログに記録されます。ただし、実際のエラーを示すものではありません。このメッセージは無視してください。
今回のリリースで、この問題は解決しました。誤った 「checksum failed」 メッセージがログに記録されることはなくなりました。 - メッセージ 「storelib Physical Device Device ID」 でログがいっぱいになる
LSI Logic ドライバ (megaraid2、megaraid_sas、mptscsi) を使用するプロバイダによって 「 ... cimprovagt:storelib Physical Device Device ID」 のようなメッセージが繰り返しログに記録され、/var/log/messages ログがいっぱいになる場合があります。.これらのメッセージはデバッグ コードの一部であり、ここでログに記録されるべきではありません。
この問題は、このリリースで解決しています。 - 新規: HP の CIM プロバイダを ESX Server 3i version 3.5 Update 3 にロードできないことがある (KB 1009671)
ゲスト OS
- 最新情報:ESX Server 3.5 Update 4 では、Solaris 10 32 ビットおよび Solaris 9 32 ビットで使用されるデフォルトの仮想 NIC が変更された
パフォーマンス向上のため、Solaris 10 32 ビットおよび Solaris 9 32 ビット用のデフォルト仮想ネットワーク インターフェイス カード (NIC) が vlance (Solaris pcn ドライバ) から Intel E1000 (Solaris e1000g ドライバ) に変更されました。 - 特定のゲスト OS で、BusLogic SCSI アダプタが誤ってサポート対象として表示される
VI Client を使用して、Windows Vista 32 ビットまたは Windows Server 2008 32 ビットで利用可能なアダプタを表示すると、BusLogic SCSI アダプタがサポート対象として表示されます。実際には、このアダプタは推奨されません。
今回のリリースで、この問題は解決しました。Windows Vista 32 ビットまたは Windows Server 2008 32 ビットを使用する仮想マシンの SCSI コントローラ設定を編集するときに、BusLogic は [Not Recommended] と表示されます。 - ESX Server 3.5 Update 4 よりも前のバージョンでは、64 ビット SMP のゲストで、特定のマルチスレッド アプリケーションが不安定になることがあった
今回のリリースで、この問題は解決しました。 - ゲスト OS で日本語バージョンの VMware Tools を ESX 3.0.2 U1 から ESX Server 3.5 U1 にアップグレードすると、アップグレードに失敗する場合がある
この問題が発生すると、次のようなエラー メッセージが表示されます。
An error occurred while the conversion.Check if the path is available
ESX Server 3.5 Update 4 で、この問題は修正されました。 - PAE 対応の Windows 2000 仮想マシンが応答しなくなる
PAE (Physical Address Extension) 対応の Windows 2000 仮想マシンが再起動時に応答しなくなったり、ランダムに動作しなくなったりする
今回のリリースで、この問題は解決しました。 - RVI 対応の AMD ホストで VMotion の処理が一時的にフリーズすることがある
VMotion を使用して RVI 対応の AMD ホストにある仮想マシンを移行するときに、VMotion の処理が完了するまえに一時的にフリーズするように見える場合があります。
今回のリリースで、この問題は解決しました。
ネットワーク
- 新規:e1000 仮想デバイスを使用するように構成されているゲストを再起動するときに仮想マシンの PXE ブートに失敗する
e1000 仮想デバイスを使用するように構成されている仮想マシンは、再起動時に IP アドレスの取得に失敗します。ESX Server 3.5 Update 4 で、この問題は解決しました。 - ESX Server 3.5 Update 4 よりも前のバージョンで、Broadcom bnx2 NIC の Wake On LAN (WOL) サポートを認識しないことがある
場合によっては、オンボードの Broadcom bnx2 NIC が存在していても、ESX Server 3.5 が NIC の WOL 対応を認識しないことがあります。今回のリリースで、この問題は解決しました。 - ウォッチドッグ タイマーによって、tg3 ドライバを使用して NIC がリセットされると、NIC が応答しなくなることがある
ウォッチドッグ タイマーによって、tg3 ドライバを使用して、HP NC7782 ギガビット イーサネット アダプタがある BCM5703 カードがリセットされるとき、リセット プロセスが初期化されない場合があります。この場合、NIC が応答しなくなり、 vmkernelログ ファイルに次のメッセージが記録されます。
tg3_init_rings failed, err -12 for device vmnicx
今回のリリースで、この問題は解決しました。
サーバ構成
- ESX Server ホストのセンサー情報が VI Client の UI に表示されない
ESX Server ホストのセンサー情報が、VI Client の UI の [構成] > [健全性ステータス] タブに表示されないことがあります。数分しても情報が表示されない場合は、サービス コンソールで、コマンド service pegasus restartを使用して Pegasus を再起動してください。 - 新規:LabManager 環境で、コピー オン ライト (COW) ヒープがほとんど残っていないとき、仮想マシンはパワーオンされるが、すべてのディスクが接続されない場合がある
この問題は、LabManager を使用した仮想マシンのパワーオン時に COW ヒープがほとんど残っていない場合に発生します。すべてのディスクを開いた状態で仮想マシンをパワーオンするために十分な COW ヒープがなかった場合、その仮想マシンはパワーオンされますが、残っている COW ヒープに格納できる数のディスクだけが開きます。
今回のリリースで、この問題は解決しました。したがって、COW ヒープが要求に応えられないため特定の仮想マシンに接続されているすべてのディスクを開くことができない場合は、仮想マシンがパワーオンされません。
ストレージ
- 新規: このリリースの前は、ストレージ アレイ側での LUN のプロパティや属性の変更が ESX Server で検出されなかった
この問題が発生する状況を次の例に示します。VMFS ボリュームを Symm7 LUN 上に構築したあとで Symm 7 を Symm 6 に再構成したとします。この場合、LUN の変更は検出されますが、LUN UUID が正しく報告されません。
今回のリリースで、この問題は解決しました。 ESX Server 3.5 に誤った VMkernel の警告メッセージが表示される
ESX Server 3.5 に、SCSI-3 プロトコルをサポートしないデバイスが検出されたことを示す、誤った VMkernel 警告メッセージが表示されることがあります。ただし、そのデバイスは ESX Server 3.5 で機能します。このメッセージの内容は次のようなものです。
vmkwarning:Dec 12 14:57:11 [host name] vmkernel: 0:00:00:18.539 cpu5:1048)
WARNING: ScsiUid: 550: Path 'vmhba2:C0:T0:L12' : supports ANSI version 'SCSI-2'
(0x2). In order to be used with ESX a device must support the SCSI 3 protocol.今回のリリースで、この問題は解決しました。この修正によって、SCSI 3 非対応デバイスが検出された場合に、VMkernel ログに次のような警告メッセージが記録されるようになりました。
Support for SCSI-2 devices may be deprecated in a future release- ESX Server 3.5 Update 3 の Emulex ドライバが、場合によっては Emulex ファイバ チャネル アダプタと互換性がない
ファームウェア バージョン 1.00a5 以前の Emulex LPe1150 ファイバ チャネル アダプタで ESX Server 3.5 Update 3 に付属する Emulex ドライバが使用されると、ドライバによって、 Emulex ファイバ チャネル アダプタを要求されないことがあります。
今回のリリースで、この問題は解決しました。この問題に対する当社のドライバが ESX Server 3.5 Update 4 でアップデートされました。新しいドライバは、ファームウェア バージョン 1.00a5 以前を使用する Emulex ファイバ チャネル アダプタとも互換性があります。つまり、アップデートされたドライバは Emulex ファイバ チャネル アダプタのファームウェア バージョンに関係なく機能します。 - Dell Open Manage 管理エージェントが実行されている ESX Server 3i version 3.5 Update 4 で、CPU 使用量が急激に増加することがある
Dell Open Manage 管理エージェントが LSI MPT SCSI ドライバまたは MegaRAID SAS ドライバと通信をしているときに、CPU 使用量が急激に増加していました。LSI MPT SCSI ドライバおよび MegaRAID SAS ドライバのアップデートされたバージョンを使用すれば CPU 使用量の急増は発生しないため、この問題はこのリリースでは解決されています。 - VMware ESX Server 3.5 Update 4 で、VMkernel I/O スタックの LUN キューの深さを調整する適応キューの深さアルゴリズムが導入された
輻輳が検出されると、VMkernel は LUN のキューの深さを抑制します。輻輳状態が解消されると、VMkernel はキューの深さを少しずつ元に戻そうとします。デフォルトでは、このアルゴリズムは無効です。このアルゴリズムの有効化についての詳細は、 Controlling LUN queue depth throttling in VMware ESX for 3PAR Storage Arrays (KB 1008113) を参照してください。 - Storage VMotion で .vmx ファイルの移動が 「データストアのディスク容量不足」 というエラーで失敗する場合がある
.vmxファイルを 1 つのデータストアから別のデータストアに移動しようとすると、移動元データストア内のすべてのディスクの一時的なスナップショットが作成されます。このと き、移動元データストアに、すべての一時的なスナップショットに十分な容量がない場合があります。結果的に、移動先のディスクに十分な容量があっても、 「データストアのディスク容量不足」 というエラーで移動に失敗します。このエラーは、Storage VMotion コマンドでディスクを 1 つだけ移動する場合にも発生します。
今回のリリースで、この問題は解決しました。今回のリリースでは、Storage VMotion コマンドで移動するディスクの一時的なスナップショットだけが作成されます。 - RDM でゲスト OS とストレージが正しく通信できない
Raw Device Mapping (RDM) モードでは、ストレージからゲスト OS に返されたデータ量が、1 つの SCSI 問い合わせで 36 バイトを超えると、ゲスト OS とストレージが正しく通信できなくなることがあります。Microsoft Virtual Shadow Copy Service (VSS) や NetApp SnapDrive などの製品で問題が発生する可能性があります。この問題は、このリリースで解決しています。 - Emulex ファイバ チャネル アダプタの使用時に ESX Server ホストが応答しなくなることがある
Emulex ファイバ チャネル アダプタを使用している ESX Server ホストが応答しなくなる場合があります。vmkernel ログ ファイルに、次のようなエントリが記録されます。
WARNING:SCSI:2897: CheckUnitReady on vmhba1:1:0 returned Storage initiator error 0x0/0x0 sk 0x0 asc 0x0 ascq 0x0
このリリースでは、この問題を解決するために Emulex ドライバがアップデートされています。 - 新規:ESX3.5 Update 3 で、vmkernel ログに大量の予約の競合エラーが記録される
今回のリリースで、この問題は解決しました。予約の競合エラーは vmkernel ログ ファイルに記録されなくなりました。システムで大量の予約の競合が発生しているとき、旧リリースと同様に Sync CR <count>というメッセージは出力されます。
アップグレードおよびインストール
- nForce イーサネット NIC が ESX Server 3.5 から切断される
NVIDIA nForce イーサネット チップセットがパケット送信完了時に割り込みの発行に失敗し、接続が切断されることがあります。ホストを再起動すると接続が回復されますが、サーバがしば らく実行されていると、再び切断されることがあります。次のようなエラー メッセージが VMkernel ログ ファイルに記録されます。
Jan 1 12:00:00 esx vmkernel:9:01:01:10.001 cpu1:1200)WARNING:LinNet:4288: Watchdog timeout for device vmnic0
Jan 1 12:00:00 esx vmkernel:9:01:01:10.001 cpu1:1200)<6>vmnic0:Got tx_timeout. irq:00000020
Jan 1 12:00:00 esx vmkernel:9:01:01:10.001 cpu1:1200)<6>vmnic0:Ring at 6a02800:get 6a02a10 put 6a02a10
Jan 1 12:00:00 esx vmkernel:9:01:01:10.001 cpu1:1200)<6>vmnic0:Dumping tx registers
今回のリリースで、この問題は解決しました。 - ESX Server のアップグレードまたはインストール後に Pegasus のエラー メッセージが表示される
ESX Server 2.x または 3.x のシステムを ESX Server 3.5 Update 1、Update 2、または Update 3 にアップグレードするか、ESX 3.5 のこれらの Update バージョンを新規にインストールしたあとに、次のようなエラー メッセージで Pegasus のサービスに失敗する場合があります。
Processing /var/pegasus/vmware/install_queue/1 [FAILED]
ERROR:See log - /var/pegasus/vmware/install_queue/1.log
Processing /var/pegasus/vmware/install_queue/1 [FAILED]
ERROR:See log - /var/pegasus/vmware/install_queue/1.log
Starting Pegasus CIMOM (cimserver)...[ OK ]
起動プロセス中にサービスの起動ステータスにその他の install_queue エラー メッセージが表示される場合もあります。
今回のリリースで、この問題は解決しました。 - ESX Server 3i version 3.5 Update 4 より前のバージョンでは、特定の状況下で USB デバイスとの接続がすべて失われる
この問題は、ESX Server では発生しません。この問題は、ESX Server 3i version 3.5 の Update 4 より前のバージョンにあてはまる問題です。特定のチップ セット (Broadcom のものなど) には、すべての USB デバイス (USB フラッシュ ドライブや USB CD-ROM ドライブなどの USB ストレージ デバイスを含む) の接続を失わせる USB 高速ホスト コントローラを備えています。「非同期パーク モード ビット」 に関する問題が、この接続の問題の発生原因です。
このリリースでこの問題は解決しています。ESX Server 3i version 3.5 Update 4 は、影響を受けるチップ セットの 「非同期パーク モード ビット」 を選択的に無効にする修正を含みます。その結果、USB 高速ホスト コントローラと USB デバイス間の接続を妨げることを防いでいます。 - ESX のスクリプト インストール用の起動ファイルが使用できるライセンスを提供しない場合、ESX Server は ESX のライセンスがないと表示する
スクリプト インストールで ESX をインストールしたあと、/etc/vmware ディレクトリに有効なライセンス ファイルがあるにもかかわらず、VI Client は ESX の 「ライセンスがない」 と表示します。
今回のリリースで、この問題は解決しました。 - VMware Tools のアップグレード後、[レガシー vmware-toolbox スクリプト(Legacy vmware-toolbox Script)] タブの設定がデフォルトに戻る(KB 1003047)
- Update Manager を U2 にアップグレードするときに、次のエラー メッセージが表示される: [The wizard was interrupted, please run the installation again (ウィザードは中断されました。もう一度インストールを実行してください)] (KB 1006583)
仮想マシンの管理
- /proc/stat で仮想マシンの CPU 使用率がレポートされない (KB 1007854)
- ESX ホストを VirtualCenter サーバに登録できない
ネットワークの問題が原因で、ESX 3.0.x Server ホストにあり、VMware Tools version 3.5 がインストールされた仮想マシンで実行している VirtualCenter サーバに ESX Server ホストを登録できない場合があります。仮想マシンを実行している ESX Server ホストのバージョンに合わせて VMware Tools をダウングレードしたら、ESX Server ホストを登録できるようになります。次のようなエラー メッセージが vpxd ログに記録される場合があります。
[2008-06-14 18:13:45.407 'App' 2296 error] [VpxVmdbCnx] Failed to connect to [host name].Check that authd is running correctly (lib/connect error 11)今回のリリースで、この問題は解決しました。
- Windows EBS 2008 64 ゲストのデフォルトのメモリ サイズが不十分
ESX Server 3.5 Update 4 よりも前のバージョンでは、Windows Essential Business Server (EBS) 2008 64 ビットのゲスト OS にデフォルトで十分なメモリが割り当てられません。2048MB というデフォルト メモリ サイズでは不十分で、仮想マシンのロードに失敗します。 今回のリリースで、この問題は解決しました。ESX Server 3.5 Update 4 では、Windows EBS 2008 64 ビット ゲスト OS のデフォルトのメモリ サイズが 4096MB になりました。 - 最新情報: VMware Consolidated Backup の実行後に VMware Tools のステータスが 「実行していない」 になる (KB 1008709)
既知の問題点
このセクションでは、すでに確認されている既知の問題点を次の項目ごとに示します。
- CIM および API
- ゲスト OS
- 国際化
- VMotion での移行
- その他の問題
- ネットワーク
- サーバ構成
- ストレージ
- アップグレードおよびインストール
- 仮想マシンの管理
- VirtualCenter、VI Client、および Web Access
- VMware High Availability (HA)
CIM および API
- VI Client が HP サーバにある電源冗長性センサーの名前を誤って表示する
VI Client を使用して HP サーバ システム上の ESX Server インストールに接続する場合、VI Client はサーバにある電源冗長性センサーを物理的な電源装置と誤って表示します。たとえば、2 つの物理的な電源装置がある冗長性センサー付きの HP サーバの場合、VI Client はこの冗長性センサーを 「Power Supplies for Power Supply 3」 と表示します。 - CIM_RecordLog インスタンスで CallMethod クエリーを実行すると失敗する場合がある
ESX Server 3.5 Update 2 以降のバージョンでは、 CIM_RecordLogインスタンスで CallMethod クエリーを実行すると成功しない場合があります。ただし、リモート管理コンソールまたはインターフェイスを使用して、システムのイベント ログを消去できます。 - IBM マルチノード システムでは、一部の CIM クラスが適切に機能しない
確認されている問題を次に示します。次のクラスでは、 EnumerateInstances()処理が EnumerateInstanceNames()処理よりも 1 つ少ないインスタンスを返します。- CIM_AssociatedSensor
- CIM_MemberOfCollection
- CIM_HostedService
- CIM_Sensor
- CIM_SystemDevice
- CIM_Slot
- CIM_ElementConformsToProfile
- CIM_OwningCollectionElement
- CIM_RedundancySet
- センサーの閾値への変更がすぐには反映されない
CIM を使用してセンサーの閾値を変更すると、センサーの一覧に新しいプロパティの値がすぐには表示されません。変更は約 1 分後に反映されます。 - RequestStateChange(RestoreDefaultThresholds) の処理でエラーが発生する
ESX Server 3.5 リリースの場合、 RequestStateChange(RestoreDefaultThresholds)処理において、一部のセンサーで次のようなエラー メッセージが表示されます。
CIM_ERR_FAILED:index out of bounds
エラーメッセージが表示されますが、CIMOM はしきい値をリストアします。 - ESX Server 3.5 リリースで、数字の電源センサーで Reset() 操作を起動すると、次のエラー メッセージが表示される。
CIM_ERR_FAILED:index out of bounds
回避策として、RequestStateChange(Reset) 操作を使用します。 - WS-Man プロトコルを使用している場合、 ModifyInstance()呼び出しによるセンサーしきい値変更が失敗する。
- ESX Server 3.5 Update 4 にアップグレードした ESX Server 3.5 ホストが、 CIM_AssociatedSensorインスタンスを正しくレポートしない
CIM_AssociatedSensorに対する EnumerateInstance()と Association()の各クエリがインスタンスを返しません。
回避策:ESX Server 3.5 Update 4 のクリーン インストールを行います。 - 一部の Dell MLK ハードウェアで、 OMC_Memoryインスタンスの NumberOfBlocksプロパティの値が 0 になる。この問題については調査中です。
- PROCHOT センサーを備えた一部の HP システムの ESX Server 3.5 で、不正確な健全性ステータスの警告が表示される (KB 1009137)
- WS-Man プロトコルを使用している場合、 InvokeMethod(RequestPowerStateChange)および InvokeMethod(RequestStateChange)が失敗する。
ゲスト OS
- Windows ゲスト OS が、スタンバイ状態またはハイバネーション状態からのレジュームに失敗する場合がある
Windows Server 2008 および Windows Server 2003 ベースのゲスト OS をスタンバイ状態またはハイバネーション状態で実行する仮想マシンは、スタンバイ状態またはハイバネーション状態からレジュームした場合に応答しなくなる 可能性があります。
Microsoft サポート Web サイトで KB 946331 を参照してください。 - Linux ゲストでの VMware Tools のアップグレード時にネットワーク サービスを手動で再起動する必要がある (KB 1004322)
- クローン作成した Windows Vista 仮想マシンに管理者アカウントでログインできない (KB 1004301)
- Ubuntu 8.04 LTS と Ubuntu 7.10 の 64 ビット SMP が、Intel ホストでの実行中、インストール中、または起動中に停止することがある (KB 1004384)
- Ubuntu ゲスト内の VMware Tools アンインストーラで vmxnet モジュールが削除されない (KB 1004351)
- Windows Vista および Windows Server 2008 の 64 ビット版のゲスト OS では、Microsoft のホットフィックスが必要
Windows Vista および Windows Server 2008 の 64 ビット版のゲスト OS に、Microsoft のホットフィックス (http://support.microsoft.com/kb/950772) を適用しないと、ゲスト OS が応答を停止して次のようなエラーを返す場合があります。
MONITOR PANIC:vcpu-3:ASSERT vmcore/vmm/cpu/segment.c:430 - VMware Tools の自動アップグレード後に Linux OS がネットワークから切断される
Linux ゲスト OS の VMware Tools のバージョンが古くなり、自動ツール アップグレードが実行された場合、ゲスト OS がネットワークから切断されます。自動ツール アップグレード後、ゲスト OS のネットワーク サービスが停止し、ツールのアップグレード後にサービスが自動的に再起動されません。
回避策:自動ツール アップグレード後に、ゲスト OS で手動でネットワーク サービスを再起動するか、ゲスト OS を再起動します。 - Microsoft Windows Embedded Studio の Component Designer への vmx_svga ドライバのインポートに失敗する
Microsoft Windows Embedded Studio の Component Designer に vmx_svga ドライバを正常にインポートできず、 C:\Program Files\VMware\VMware Tools\Drivers\video\vmx_svga.inf:An error occurred while getting the vendors list section nameという警告メッセージが表示されます。
回避策:- C:\Program Files\VMware\VMware Tools\Drivers\video\vmx_svga.infを開きます。
- vmx_svga.infファイルの [Manufacturer] セクションから 「, NTamd64.5.1, NTx86.6.0, NTamd64.6.0, NTia64」 を削除します。
- vmx_svga ドライバを Component Designer にインポートします。vmx_svga ドライバが Component Designer に正常にインポートされます。
- インポートしたドライバを vmx_svga.sidとして保存します。
- vmx_svga.sidを Component Database にインポートします。
- VMware Tools の構成後にカーソルが表示されなくなる
この問題が発生するのは、ESX Server 3.5 Update 4 と SUSE Linux Enterprise Server 8 (SP4 の有無に無関係) ゲストの組み合わせのときです。VMware Tools の構成直後にマウス カーソルが表示されなくなります。
回避策:仮想マシンを再起動します。 - 新規:仮想マシン インターフェイス (VMI) を使用している仮想マシンが応答しなくなることがある
回避策:仮想マシンが応答しなくなった場合は、次の手順に従います。- vm-support -xコマンドを実行してその仮想マシンのワールド ID を確認します。
- vmkload_app -k 9 widコマンドを実行して仮想マシンを完全に終了し、再起動できるようにします。ここでの wid はワールド ID を示しています。
国際化
VI Client および VI VMware Web Access では、すべてのフィールドで ASCII 以外の文字で入力できますが、次のような制限があります。
ASCII 以外の文字の入力制限
- リモート コマンド ライン インターフェイス (RCLI) では、入力文字列として ASCII 以外の値を指定することはサポートされていません。
- VMware Infrastructure 3 またはそのコンポーネントのいずれかをインストールするコンピュータの名前には、ASCII 以外の文字を使用しないでください。
- VirtualCenter Server をインストールするコンピュータまたは仮想マシンの名前には、ASCII 以外の文字を使用しないでください。ASCII 以外の文字が含まれていると、VirtualCenter Server のインストールに失敗します。
- すべてのコンポーネントについて、インストーラで指定されたデフォルトのインストール パス名を使用するようにします。インストール パスを、ASCII 以外の文字および拡張 ASCII 文字を含むインストール パス名に変更しないでください。
- データストア名、仮想ネットワーク名、およびイメージ ファイル名 (CD、DVD、およびフロッピー ドライブ) は、ASCII 文字のみに制限されます。
- [今日のメッセージ] には ASCII 文字のみを使用するようにします。
- VirtualCenter サーバへのログインは、ユーザー名 (Windows のログイン アカウント名) に ASCII 文字のみを使用している場合にサポートされます。
- ASCII 以外の文字を使用すると、イメージのカスタマイズが失敗する場合があります。
- カスタム属性の名前と値には、ASCII 文字のみを使用する必要があります。
- 一般的なインターネットの運用およびプロトコルに適合させるため、ホスト名、ワークグループ名、ドメイン名、URL、E メール アドレス、SMTP サーバ名、SNMP コミュニティ文字列には ASCII 以外の文字を使用できません。
- ASCII エンコーディングを使用するゲスト OS のカスタマイズがサポートされていますが、UTF-8 エンコードの日本語、中国語またはドイツ語のネイティブ文字を使用するカスタマイズのサポートが制限されています。非 ASCII エンコードの所有者、組織、ユーザー名、またはパスワードを使用するカスタマイズの場合、VirtualCenter および sysprep ツールがゲスト OS と同じロケールにホストされる必要があります。このシナリオには UTF-8 応答ファイルの使用が含まれます。
ASCII 以外の文字の表示制限
- VirtualCenter サーバを言語が異なる Windows で実行中の VI Client で管理する場合、Windows における言語固有のサポート状況の違いが原因で、文字が正常に表示されない場合があります。
- ASCII 以外の文字を含むログの場所またはユーザー名がエラー メッセージに含まれる場合、ローカライズされた環境では正常に表示されません。
- VMware Converter のインポート ウィザードを使用する場合、日時書式が現在のロケールと異なる場合があります。
- ロケールが日本語の場合、[ タスク ビュー] タブの [ステータス] コラムおよび [タスク詳細] では、Unicode 文字は 「???」 で表示されます。
- [概要] タブの [コマンド] セクションは適切に表示されません。
Guided Consolidation の制限
- [Guided Consolidation] タブは、en_US ロケールでのみ使用できます。
翻訳の問題
このリリースでの翻訳に関する既知の問題点は次のとおりです。
- アップグレード ウィザードが翻訳されていません。
- ESX Server ホストから送信される一部のメッセージが翻訳されていません。
- ローカライズされた一部のインタフェースのレイアウトがまだ完成していません。
国際化に関するその他の問題点
次の追加の問題点が見つかっています。
- Virtual Infrastructure Client のホストのオペレーティング システムの言語と、VirtualCenter サーバまたはデータベースのホストのオペレーティング システムの言語が異なる場合、アラームの [ スクリプトの実行] アクションで使用される値が VirtualCenter サーバの再起動後に正しく表示されない場合があります。
- 簡体字中国語バージョンの VI Web Access では、[ キャンセル] ボタンのテキストが不正で、正しく表示されません。
- ESX Server 3.5 Update 2 ホストに VirtualCenter から接続した場合、ローカライズされた VI Client がアップグレードされない
ESX Server 3.5 Update 2 のホストに VirtualCenter から接続した場合、使用中のローカライズされた VI Client が Update 2 バージョンにアップグレードされません。 - 選択した言語設定を VI Client がオーバーライドすることがある
VI Client が選択した言語設定をオーバーライドして、本来の言語ではない言語で一部のメッセージを表示する場合があります。サーバ (VirtualCenter サーバおよび ESX Server) で設定された言語で、サーバが動的に生成したメッセージを表示する場合があります。すべてのソフトウェアをオペレーティング システムのロケールに対応した言語で実行している場合、この問題は発生しません。 - ドイツ語版 VI Client の再インストール ウィザードに誤ったテキストが表示される
ドイツ語版の VI Client では、再インストール ウィザードに誤ったテキストが表示されます。
再インストール ウィザードには、次のテキストが表示されます。
Der Installations-Assistent ermöglicht Ihnen, Virtual Infrastructure Client 2.5 zu reparieren oder zu entfernen.ウィザードに表示されるべき正しいメッセージは、次のとおりです。 The installation wizard will allow you to remove Virtual Infrastructure Client 2.5. - マシンが生成した仮想マシン名を含むリンクが機能しない
VMware Web Access を使用して、自動生成された仮想マシン名 (「+5paw55qE5qih5p2,/」 のように、通常 「+」 記号で開始して 「/」 で終了) を含むリンクをクリックしてデータストアを参照すると、Web ブラウザは空のページを表示するか、「Not Found Error」 ページを返します。ただし、VI Client を使用すれば、このような仮想マシンにアクセスできます。
VMotion での移行
- サスペンドされた仮想マシンで ESX Server 3.0.x から ESX Server 3.5.x へのコールドマイグレーションが失敗する (KB 1004419)
- [独立型 - 通常] と設定されている仮想ディスクに対する VMware Storage VMotion の処理が失敗する (KB 1004094)
- ESX Server 2.x ホストから ESX Server 3.5.x ホストへのコールドマイグレーションが失敗する (KB 1004462)
- Storage VMotion による大量の仮想ディスクの移行に失敗する
Storage VMotion を使用して大量の仮想ディスクを同時に移行すると、次のエラーメッセージを出力して失敗します。
Received an error from the server:A general system error occurred:failed to reparent/commit disk(s) (vim.fault.Timedout)
回避策:
大量の仮想ディスクを持つ仮想マシンを移行するには、次のようにバッチ処理でディスクを移行します。- 仮想マシンの構成ファイルと仮想ディスクのサブセット (1 回につき 5 つまで) を移行元から移行先へ移行します。
- 仮想マシンの構成ファイルを移行元に移行して戻します。
- すべての仮想マシン ディスクと仮想マシン構成ファイルが移行先に移されるまで、手順 1 と手順 2 を繰り返します。
- メモリ スナップショットがある仮想マシンで ESX Server 3.0.x から ESX Server 3.5.x へのコールドマイグレーションが失敗する (KB 1004418)
- ESX Server でのコールド移行の後、スナップショットのある仮想ディスクの CID が不正になる (KB 1005228)
- メモリ使用量が多いときに VMotion を使用した移行が 「Operation Timeout」 で失敗する場合がある
メモリ使用量が割り当て分を超え、スワップファイルが別のデータ ストア (仮想マシンのホームがあるデータ ストア以外) にある状態では、VMotion を使用した移行が常に正常に終了するとは限らず、VirtualCenter に 「 Operation Timeout」 というエラー メッセージが表示されて失敗する場合があります。
その他の問題
- esxtop ディスク統計に複数のパスが反映されることがある (KB 1003115)
- クライアント側の CD-ROM またはフロッピーが切断状態になることがある (KB 1003118)
- サービス コンソールでパラレル ポート ドライバをロードすると、ESX Server ブート ログに警告が生成される (KB 1003091)
- SSL 証明書の検証が有効にされていても、VirtualCenter サーバがホスト IP アドレスの変更を検出しない (KB 1003066)
- aacraid ドライバの I/O 負荷が重い間、ESX Server の反応が一時的に鈍くなる (KB 1003039)
- Converter Enterprise クライアントのプラグインは、アップグレードしたあとにインストールして有効にする必要がある
VirtualCenter サーバ 2.5 Update 2 は、Converter Enterprise クライアント プラグインの以前のバージョンをサポートしません。そのため、VirtualCenterサーバ 2.5 Update 2 にアップグレードしたあとで、Converter Enterprise クライアントのプラグインをインストールして有効にする必要があります。Converter Enterprise クライアントのプラグインをインストールして有効にするには、[プラグイン] メニューで [プラグインの管理] をクリックします。[プラグイン マネージャ] ウィンドウで、[使用可能] タブを選択し、[ダウンロードとインストール] をクリックします。 - ESX 3.5 で、ACPI IRQ リソース設定に関する無視してもかまわない警告が発生することがある
ESX サーバの起動中に BIOS 内の ACPI テーブルが解析され、プラットフォーム上の割り込みリンク デバイスの現在の、および使用可能な IRQ リソース設定が確認されます。特定のサーバでは、現在のリソース設定 (_CRS) が、使用可能なリソース設定 (_PRS) の 1 つではない場合があります。この場合、次のような警告が表示されます。
"WARNING:VMKAcpi:291: Interrupt (5) from _CRS is not one of _PRS values"
"WARNING:VMKAcpi:399: IRQ from _CRS is bad or not in _PRS, will use from _PRS"
この警告は無視してもかまいません。今回のリリースでは、警告メッセージが表示されなくなりました。この情報はログ ファイルに記録されるようになりました。 - CPU 使用率が高い状態でマルチノード IBM System x3950 M2 サーバが稼動している場合、一部の IPMI センサーの健全性ステータスが 「不明」 になる
マルチノード IBM System x3950 M2 サーバが、80 以上の仮想マシンが存在する CPU 使用率の高いホストにある場合、一部の IPMI センサー (プロセッサ、メモリ、ストレージ、電源、システム、シャーシ、ウォッチドッグなどのセンサー) の健全性ステータスが数分の間 「不明」 と表示されます。
[健全性ステータス] ページを表示するには、VI Client の [構成] タブの下にある [健全性ステータス] リンクをクリックします。
回避策
センサーのステータスをアップデートするには、[健全性ステータス] ページにある [更新] をクリックします。このアップデートには、約 10 分かかります。 - センサーのステータスが 「警告」 と表示されていないときに、LSI 1078 を搭載した IBM x シリーズ サーバの健全性ステータスを VI Client が 「警告」 と表示する
VI Client は、センサーおよびサブコンポーネントが赤で表示されていないときに、LSI 1078 IR SAS コントローラを搭載した IBM System x3850 M2/x3950 M2 サーバの健全性ステータスを赤 (「警告」) で表示します。
[健全性ステータス] ページを表示するには、VI Client の [構成] タブの下にある [健全性ステータス] リンクをクリックします。
回避策
IBM Corporation から入手できる LSI 1078 IR SAS コントローラの最新のファームウェア (バージョン 01.25.82.00 以降) をインストールします。 - ESX Server Web インターフェイスで、最新の IPMI システム イベント ログ レコードを表示できないことがある
IPMI システム イベント ログ (SEL) がクリアされた場合、ESX Server Web インターフェイス ( https://<ESX Server ホストの IP アドレス>/host/ipmi_sel) から使用できる IPMI SEL エントリは、最新の IPMI SEL レコードでない場合があります。 - ESX Server 3i version 3.5 で再起動の実行時にサーバの再起動に失敗することがある (KB 1009394)
ネットワーク
- 最新情報:unm_nic ドライバではデフォルトで NetQueue が有効になっているが、VMware では現時点で NetQueue がサポートされていない
回避策:
- 次のコマンドを使用してドライバをアンロードします。
vmkload_mod -u unm_nic - 次のコマンドを使用して NetQueue を無効にします。
esxcfg-module -s multi_ctx=0 unm_nic - 次のコマンドを使用してドライバを再びロードします。 vmkload_mod unm_nic
注: esxcfg-moduleの代わりに次のコマンドを使用すると、NetQueue が無効な状態でドライバがロードされますが、この設定は持続しません。
vmkload_mod unm_nic multi_ctx=0 - (オプション) ドライバで NetQueue が無効になっているかどうかを確認するには、次のコマンドを使用します。
esxcfg_module -g unm_nic
次の文字列が表示されます。 multi_ctx=0
- 次のコマンドを使用してドライバをアンロードします。
- NetXen P2 カードがマシン上でサポートする RAM は 128GB 以下
- ネットワークのブロードキャスト ストーム中に ESX Server ホストが応答しなくなる
ネットワークのブロードキャスト ストームが発生すると、tg3 ネットワーク ドライバの問題が原因で ESX Server が応答しなくなる場合があります。この間、tg3 NIC を使用しているサービス コンソールや仮想マシンのネットワーク接続が失われる可能性があります。マシンを再起動するか、ドライバをアンロードしてからロードすると接続は戻ります が、この問題は解決しません。
tg3 ポートがある ESX ホストは、ブロードキャスト ストームの発生後にパケットの送受信ができなくなります。次のエラー メッセージが VMkernel ログに記録される場合があります。
1. WARNING:Net:1082: Rx storm on 1 queue 3501>3500, run 321>320
2. VMNIX:WARNING:NetCos:1086: virtual HW appears wedged (bug number 90831), resetting - VLAN ID を 4095 にしてビーコン プローブを使用すると、重複するパケットが 2 つ作成される
VLAN ID を 4095 に設定して、関連する vSwitch をビーコン プローブで構成する場合、仮想マシンのネットワーク操作中に、重複するパケットが 2 つ作成されます。
回避策: VLAN ID を 4095 で使用する場合、[ネットワークのフェイルオーバー検出] を、[ビーコンの検知] ではなく [リンク状態のみ] に設定します。( ( KB 1004373) - 直接コンソール上のネットワーク構成情報の表示が一定していない
ESX Server 3i ホストで [F2] > [ネットワーク アダプタ] を選択してネットワーク構成情報を表示した場合、ユーザー インターフェイスに NIC の MAC アドレスが表示されることもあれば、カードのその他の識別情報が表示されることもあります。 - Microsoft Windows 仮想マシンがジャンボ フレームの受信中に機能停止する
ESX Server ホストがデバッグ モードで起動された場合、Microsoft Windows 仮想マシンがジャンボ フレームの受信中に機能停止し、ブルー スクリーンが表示されます。 - IPv6 の netperf テストを長時間行うと失敗する
Internet Protocol Version 6 (IPv6) に対応した仮想マシンで netperf を使用した高レベルのストレスを 12 時間以上実行すると、ソケットがシャットダウンすることがあります。影響を受けるソケットは、TCP_STREAM、UDP_STREAM、 TCP_RR、および UDP_RR です。仮想マシン コンソールに次のようなエラー メッセージが表示されます。
send_tcp_rr: data recv error: Connection timed out
netperf: cannot shutdown tcp stream socket: Transport endpoint is not connected
これは既知の問題です。 - Wake on LAN (WOL) は一部の NetXen NIC カードでサポートされていない
Wake on LAN (WOL) は一部の NetXen NIC カードでサポートされていません。ただし、サービス コンソールで # ethtool vmnic*コマンドを実行すると、すべての NetXen NIC カードに対して WOL がサポートされていると、サービス コンソールに表示されます。
回避策: WOL がサポートされている別の NIC カードを使用してください。 - 新規:トラフィックがないときでも NetXen デバイスが速度 65536、半二重と表示される
この問題は、破損している Txパケットを受け取ったときに発生します。NetXen は -1ステータス エラーを返し、ハードウェア、ファームウェア、またはその両方が異常終了します。これは NetXen ドライバの既知の問題です。
回避策:NetXen ドライバをアンロードしてからロードします。 - NetXen ドライバの NIC 速度を手動で設定するとネットワーク接続が失われる
esxcfg-nicsまたはその他の任意のコマンドを使用して NetXen 3031 NIC の速度を手動で設定すると、ネットワーク接続が失われる場合があります。NetXen NIC では手動での速度設定がサポートされていません。速度はオート ネゴシエーションで設定する必要があります。 - ethtool で間違ったファームウェア バージョンが表示される
NIC のファームウェア バージョン番号が 2 桁で終わる場合、ethtool でバージョン番号が間違って表示される場合があります。たとえば、バージョン番号が 4.4.14 (2 桁) の場合、ethtool ではファームウェア バージョンが 4.4.> と表示されます。
サーバ構成
- ESX Server ホストに IBM Systems Director 6.1 をインストールできない
ESX Server ホストへの IBM Systems Director 6.1 Server のインストールが、次のようなメッセージで失敗します。
Could not find a supported operating system for IBM Systems Director.
IBM Systems Director 6.1 Server は現時点で ESX Server 3.5 でサポートされていません。IBM Director Server は任意の Windows マシンにインストールでき、また IBM Director 共通エージェントは ESX Server 3.5 ホストにインストールできます。 - vSwitch の誤った MTU 設定によってパケットがドロップされる (KB 1008676)
- IBM x3850 M2 および x3950 M2 サーバの起動中にエラー メッセージが表示される
IBM x3850 M2 および x3950 M2 サーバの起動シーケンス中に、次のような SysAlert エラー メッセージが表示されることがあります。
0:00:01:02.384 cpu19:1291)USB Control/bulk timeout; usb device may not respond
メッセージはスレーブ ノードごとに表示されます。
これは既知の問題です。起動中に発生するエラーはシステムの通常機能に影響を与えず、無視してかまいません。 - N+1 構成の MSCS のマルチパス設定 (KB 1004440)
- アクティブ ノードの起動ディスクへのすべてのパスが SAN 構成からの起動に使用できなくなった場合、Microsoft Cluster Service が失敗する (KB 1003754)
- 物理 CPU が 32 個を超える ESX Server ホストで、ストレージ ヒープが早期に枯渇することがある (KB 1002822)
- ESX Server 3i version 3.5 ホストの再スキャン中に仮想マシンが応答しなくなる
ESX Server 3i version 3.5 でホストの再スキャン中に再スキャン処理が終了するまでホストと仮想マシンが応答しなくなる場合があります。この間、SSH 接続とクライアント接続を含む仮想マシンへの接続、およびクラスタ内の他のストレージ モジュールへの通信が失われます。再スキャン処理が完了すると、仮想マシンは再び応答を開始します。
この問題に回避策はありません。 - 一部の Linux ゲストで SELinux の Enforcing モードがオンになっている場合、VMware Tools をアンインストールするとファイル システムが読み取り専用になる (KB 1008090)
ストレージ
- [ストレージ サマリ (Storage Summary)] に LUN の不正なデバイス パスが表示される(KB 1003064)
- ESX Server 2.x ホストから ESX Server 3.x ホストに手動で移行された仮想マシンが、パワーオンされないことがある (KB 1003069)
- 「esxcfg-mpath -l」 を実行すると、不正な個数の LUN パスが報告されることがある (KB 1003141)
- Emulex LP1150 または LPe1150 HBA 上の SAN から ESX Server が起動できない (KB 1003067)
- リムーバブル ストレージ デバイスが存在していると、Converter が物理マシンを ESX Server 仮想マシンに正しく変換できないことがある (KB 1003042)
- 特定の特殊文字があると、ソフトウェア iSCSI イニシエータの CHAP 構成が壊れる (KB 1003095)
- QLogic アダプタ経由で McData FC スイッチに接続されているストレージ デバイスが再起動後に表示されなくなることがある (KB 1003040)
- Boot BIOS が有効なとき、一部ファイバ チャネル ホスト バス アダプタが初期化されない (KB 1003192)
- IBM x3650 Type 7979 で、ESX Server で 2 個目のホスト バス アダプタ SAS LSI3444E が認識されない (KB 1004486)
- シリアル接続された SCSI (SAS) コントローラごとに vmhba が 1 つしか見えない (KB 1004374)
- ESX Server ホストで、EMC CX3 シリーズのアレイから iSCSI ターゲットにアクセスできなくなる場合がある (KB 1004318)
- 複数の ESX ホストでダンプ パーティションを共有しているときにコア ダンプが失われる
ダンプ パーティションを共有している複数の ESX ホストで障害が発生し、コア ダンプが同時に保存された場合、コア ダンプが失われる場合があります。 - LSI ジョブと無形ストレージ プールは、次回の起動時には保持されない
LSI が実装する保全スキームによって、各ジョブおよび無形ストレージ プール (ストレージ ボリュームに関連付けられていないストレージ プール) ごとにホスト OS に新しいファイルが作成されます。これらのファイルは、次回の起動時にはなくなります。そのため、無形ストレージ プールは、ホスト OS を再起動すると使用できなくなります。また、再起動する前に実行したすべてのジョブも、表示できなくなります。
アップデート リリースでは、接続性の目的で 10GbE IP ストレージ (iSCSI および NFS) をサポートしています。パフォーマンス レベルは変動することがあります。 - 最初のデータストア エクステントが 1GB 未満の場合、複数にまたがる VMFS データストアに大きなファイルを作成できないことがある
複数にまたがる VMFS データストアに大きな仮想ディスク ファイルを作成しようとしたとき、この操作が失敗することがあります。通常、この問題は、最初のデータストア エクステントが小さい (サイズが 1GB 未満) ときに発生します。原因は、ポインタ ブロックの不足です。
回避策:可能であれば、大きなパーティションでデータストアを再作成し、その後、小さなエクステントを追加します。 - シリアル接続された SCSI (SAS) ディスク アレイを VI Client を使用して Raw デバイス マッピングのディスクとして追加できない
VI Client を使用して Raw デバイス マッピングのディスクに仮想マシンを作成するか、ハード ディスクを仮想マシンに追加するときに、[新規仮想マシン] ウィザードと [ハードウェアの追加] ウィザードの [ Raw デバイスのマッピング] オプションが無効になっています。
回避策:SAS ディスクを Raw デバイス マッピングのディスクとして追加するには、次の手順に従います。
1. ESX Server のサービス コンソールで、次の構文のコマンドを実行します。
# vmkfstools -r <raw_device_path> -a <bus_type> <RDM_file_name>
2. [ハードウェアの追加] ウィザードを使用して新規に作成された仮想ディスクを既存のディスクとして仮想マシンに追加します。 - 仮想マシンが、Intel I/O Controller Hub 9 (ICH9) または Intel I/O Controller Hub 10 (ICH10) を使用する物理 CD-ROM にアクセスできない
この問題は、ESX Server 3i version 3.5 Update 4 Embedded および ESX Server 3i version 3.5 Update 4 Installable で起きています。ゲスト OS 内からホストの物理 CD-ROM ドライブにアクセスすることができません。この問題は、ESX Server ホストを CD-ROM ドライブに CD がない状態で起動した場合に発生します。ESX Server ホストの起動時に CD がドライブに存在しなければ、ゲスト OS から CD-ROM にアクセスすることができません。
回避策:CD を挿入したあとに、次の手順を実行してストレージ アダプタを再スキャンします。- VI Client を使用して ESX Server ホストにログインします。
- [ 構成] タブをクリックします。
- [ ストレージ アダプタ] に移動します。
- 上部右隅にある [ 再スキャン...] をクリックします。
- VI Client が ESX Server ホストに接続されているときに、データストアに追加された LUN の容量が表示されないことがある
VI Client の [構成] タブの [ストレージ] パネルでは、データストアのプロパティを変更できます。VI Client が ESX Server ホストに接続されているときに、データストアの [プロパティ] ウィンドウの [ エクステントの追加] をクリックしてデータストアに LUN を追加した場合、追加された LUN の容量が [プロパティ] ウィンドウに表示されないことがあります。
回避策:[プロパティ] ウィンドウを閉じ、[ 構成] タブの [ ストレージ] リンクをクリックして、[プロパティ] ウィンドウを再び開きます。 - 光学デバイスのアクセス中に ESX ホストで無視してもかまわないエラー メッセージが表示される
光学デバイスからマウント中またはコピー中に ESX 3.5 Update 4 リリースを実行しているホストの画面に 「hda:lost interrupt」 というメッセージが表示されます。このエラー メッセージは /var/log/messagesに書き込まれる場合もあります。この問題はデータを破損することがないので無視してもかまいません。
アップグレードおよびインストール
- 新規:Dell PowerEdge サーバで、システムの起動中に USB 関連のエラー メッセージが表示されることがある
ESX Server 3i version 3.5 が Dell システムにインストールされているとき、次のような SysAlert エラー メッセージが起動シーケンス中に表示される場合があります。
0.00.00.34.081 cpu4:1197)Usb control/bulk timeout; usb devices may not respond
起動中に発生するエラーはシステムの通常の機能に影響しないので、無視してもかまいません。 - ESX Server 3.5 Update 3 にアップグレード後、ローカル VMFS ボリュームを認識できない
ATA モードに構成された ICH-7 SATA コントローラをマウントしているサーバで ESX Server 3.5 Update 3 にアップグレード後、ESX Server ホストがローカル VMFS ボリュームを認識できなくなり、そのボリュームにある仮想マシンにアクセスできなくなることがあります。 注:ICH7 および HT1000 コントローラでは、ローカル VMFS ボリュームの格納は サポートされていません。詳細については、 ESX Server 3.5 Update 3 にアップグレードするとローカル VMFS ボリュームを認識できなくなる (KB 1007724) を参照してください。 - ESX Server 3i version 3.5 ホストで、リカバリ CD からの起動中に特殊文字が表示される
リカバリ CD からの起動中に ESX Server 3i version 3.5 ホストのブートローダ進行状況インジケータに特殊文字が表示されます。これらの文字は無視しても問題ありません。 - 新規: esxupdate -l info コマンドでバンドルのビルド日がリリース日として表示される (KB 1009459)
ESX Server のアップグレードおよびインストール
- ESX Server のインストーラは無効なサブネット マスクを受け付けて、インストールを続行する
テキスト モードで ESX Server をインストールする場合、無効なサブネット マスクを入力しても、インストーラはエラー メッセージを出力せずに処理を続行します。GUI モードのインストールでは、入力されたサブネット マスクの値が 255 を超えた場合に限り、インストーラはエラー メッセージを出力します。 - ルート パーティションがほぼ満杯のときに ESX Server 3 バージョン 3.5 にアップグレードすると、システム構成が不完全になることがある (KB 1003311)
その他のアップグレードおよびインストールの問題
- VirtualCenter 2.5 へのアップグレード時、または VirtualCenter 2.5 への ESX Server 3.0.1 の追加時に、ESX Server 3.0.1 上の仮想マシンが予期せずに再起動する場合がある (KB 1003401)
- Netware が稼働する仮想マシンで、VMware Tools に対する自動アップグレードを実行できない (KB 1003058)
- VMware Consolidated Backup バージョン 1.5 以前のアップグレード時に InstallShield が応答しなくなる場合がある (KB 1002603)
- ESX Server 2.5 から ESX Server 3.5 へのアップグレード後に VMotion が使用不可になる (KB 1003060)
- ESX Server 2.5x から ESX Server 3.5 または ESX Server 3i への移行後、RDM 共有ストレージ上の仮想マシンが無効になる (KB 1003092)
- Web Access で [パワーオフ] ボタンが機能しないことがある
場合によっては、仮想マシンの [パワーオフ] ボタンが使用できない、またはクリックしても応答しないことがあります。
回避策:ブラウザ ウィンドウを更新すると、[パワーオフ] ボタンは適切に機能します。 - VirtualCenter および VMware Update Manager のアップグレードで、Update Manager データベースのアップグレードに失敗する場合がある
統合インストーラを使用すると、VirtualCenter および VMware Update Manager を同時にアップグレードできます。しかし、カスタム データベース構成で問題が発生する可能性があります。VirtualCenter および VMware Update Manager は、情報を 1 つのデータベース、または別々のデータベースに格納できます。ユーザー環境で別々のデータベースを使用していて、アップグレード時に [カスタム] オプションを使用しない場合、VMware Update Manager のデータベースをアップグレードできない場合があります。この場合、アップグレードされずに、次のどちらかの事象が発生します。- VirtualCenter のデータベース インスタンスに Update Manager データベースがない場合、Update Manager データベースが新規に作成されます。
- Update Manager データベースがあるが、使用されていない場合、この未使用のデータベースがアップグレードされます。未使用の Update Manager データベースは、最初のインストールが完了したときに作成されます。その後、別の Update Manager データベースが作成されます。
この問題を回避するため、インストールでは [カスタム] タイプを選択して、導入環境で使用している Update Manager データベースを指定してください。 - VMware Update Manager Update 2 のアップグレード中に、[ディスクを挿入してください: 1] ダイアログ ボックスが表示される (KB 1006565)
仮想マシンの管理
- 64 ビット Windows Vista および Windows 2008 ゲスト OS のコントロール パネルに VMware Tools のアイコンがない
Windows Vista および Windows 2008 ゲスト OS の VMware Tools では、32 ビットのコントロール パネルのみが利用可能なため、64 ビット OS のコントロール パネルには VMware Tools が表示されません。
回避策: VMware Tray、 C:\Program Files (x86)\VMware\VMware Tools\VMControlPanel.cpl、または <VMware tools install path>\VMControlPanel.cplにある 32 ビットのコントロール パネル アプレットを使用します。 - クローン作成した仮想マシンに DNS のサフィックスが含まれない (KB 1004299)
- クローン作成した仮想マシンが元の仮想マシンの .vmdk ファイルを参照する (KB 1004176)
- 「作成」権限を持つユーザーが仮想マシンを作成できない (KB 1004417)
- VMware Tools のカスタム スクリプトが、サスペンドとシャットダウンの各イベント時に実行されない (KB 1004390)
- ファームウェアのアップグレード時に、仮想マシンで I/O が停止することがある
I/O ワークロードが大きい共有 LUN で仮想マシンを実行していて、かつ、ストレージ管理ユーティリティを使用してファームウェアをアップグレードするかストレージ コントローラを再起動する場合、すべての仮想マシンで I/O が停止することがあります。
vmkernel.log ファイルに、次のようなメッセージが表示される場合があります。
1:01:05:07.275 cpu2:1039)WARNING:FS3:4785: Reservation error:Not supported
SCSI:4506: Cannot find a path to device vmhba1:0:125 in a good state.Trying path vmhba1:0:125.
1:01:05:10.262 cpu3:1039)ALERT:SCSI:4506: Cannot find a path to device vmhba1:0:125 in a good state.Trying path vmhba1:0:125.
1:01:05:40.748 cpu1:1083)<6>mptbase:ioc0:LogInfo(0x30030108):Originator={IOP}, Code={Invalid Page}, SubCode(0x0108)
1:01:05:40.930 cpu0:1024)Log:472: Setting loglevel (via VSI) for module 'SCSI' to 5 - ホストが隔離された場合、フェイルオーバー後に仮想マシンをパワーオンできない
ホストが隔離され、隔離時の対応がクラスタのデフォルト構成である [ゲスト シャットダウン] に設定されている場合、フェイルオーバー後に仮想マシンが起動しないことがあります。これは、ノードが 5 個未満のクラスタで、ゲストのシャットダウンを完了するまでの時間が長い仮想マシンで発生することがあります。
回避策
ノードが 5 個未満のクラスタでは、[隔離時の対応] を [パワーオンのままにする] または [パワーオフ] に設定します。
仮想マシンの [隔離時の対応] を設定するには、クラスタを選択し、[設定の編集] リンクをクリックして、[VMware HA] の下にある [仮想マシンのオプション] を選択します。[隔離時の対応] ポップアップ メニューから、その仮想マシンに対して [パワーオンのままにする] オプションまたは [パワーオフ] オプションを選択します。
VirtualCenter、VI Client、および Web Access の問題
- VMware Capacity Planner Service の最新バージョンを使用していない場合、VirtualCenter サーバが即時初期化に失敗する
VMware Capacity Planner Service for the VirtualCenter Server 2.5 Update 2 リリースがインストールされていない場合、VirtualCenter サーバは初期化に時間がかかり、この間、VI Client は VirtualCenter サーバに接続できません。また、VI Client で統合機能を使用できません。
統合機能を使用するには、VMware Capacity Planner Service の古いバージョンをアンインストールし、VMware Capacity Planner Service for the VirtualCenter 2.5 Update 2 リリースをインストールして、VirtualCenter サーバを再起動します。 - VI Client のリセット センサーが一般的なシステム エラーを返す (KB 1004256)
- 一部インベントリ オブジェクトで [はじめに] タブのリンクが表示されないことがある (KB 1003216)
- VI Client をインストールする前に、64 ビット版 Windows で .NET Framework 2.0 をインストールする必要がある (KB 1004093)
- VI Client でクライアント アップデートのダウンロードに関するメッセージが表示されない (KB 1004396)
- 自動 Tools アップグレードを行うと、IP アドレスと DNS のエントリが仮想マシンの [概要] タブに表示されなくなる (KB 1004487)
- VI Client で Update Manager プラグインと Converter Enterprise プラグインが使用できない (KB 1004292)
- Windows のレジストリに 2 つの異なる VI Client バージョンのエントリが表示される (KB 1004352)
- Windows Server 2003 SP1 に VI Client 2.0.x がインストールされている場合、VI Client 2.5 の自動ダウンロードに失敗する (KB 1003620)
- 統合が次のエラーで失敗する: [VirtualCenter には、企業内のドメインやワークグループを列挙するために詳細な情報を収集する必要があります。これには数分かかることがあります。あとで操作をやり直してください。](KB 1006099)
VMware High Availability (HA)
- ESX Server ホストがメンテナンス モードまたはスタンバイ モードに切り替わるときに、仮想マシンの移行が推奨されない
ホストがメンテナンス モードまたはスタンバイ モードに切り替え中で、切り替わったあとに VMware HA のフェイルオーバー レベルに違反する場合、VMware HA ではそのホストからの仮想マシンの移行が推奨されないか、または実行されません (完全自動化モードの場合)。厳密な HA の許可制御が有効であるかどうかに関わらず、この制約は適用されます。 - ホストのフェイルオーバー後、VMware HA の健全性の監視でコンソールに再起動が表示されない
ホストで障害が発生したあと、HA クラスタで健全性の監視が有効になっていると、VMware コンソールには空のウィンドウが表示されます。このコンソールには、仮想マシンの再起動が表示されません。
回避策:
新しいコンソールを開いて、フェイルオーバー後に仮想マシンが再起動したことを確認する必要があります。 - HA ネットワーク準拠性チェック
VirtualCenter 2.5 Update 2 で HA を構成しているときに、[タスクとイベント] タブに次のエラー メッセージと推奨が表示されることがあります。
HA agent on <esxhostname> in cluster <clustername> in <datacenter> has an error Incompatible HA Network:
Consider using the Advanced Cluster Settings das.allowNetwork to control network usage.
VirtualCenter 2.5 Update 2 から、HA にはクラスタの信頼性を高める拡張ネットワーク準拠性チェックが含まれています。この拡張ネットワーク準拠性チェックによって、クラスタ全体のハートビー ト ネットワーク パスが正しいことを確認できます。詳細は、 KB 1006606 を参照してください。