VMware Infrastructure Management Installer | 2008 年 10 月 3 日

VirtualCenter 2.5 Server Update 3 | 2008 年 10 月 3 日

Virtual Infrastructure Client | 2008 年 10 月 3 日

詳細は、「 適切な VMware Infrastructure Management Installer の選択」を参照してください。

ドキュメントの最終更新日: 2008 年 10 月 21 日

本リリース ノートに対する追加情報およびアップデート情報を適宜確認してください。

このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。

注意:多くの公開ドキュメントでは、VMware ESX Server 3.5 は VMware ESX 3.5、VMware ESX Server 3i バージョン 3.5 は VMware ESXi 3.5 と表記されています。このリリース ノートでは、インターフェイスとドキュメントを一致させるために、従来の製品名を使用しています。将来のリリースでは製品名をアップデートする予定です。

新機能

このリリースでは、いくつかの問題が解決されています。詳細については、「 修正済みの問題」のセクションを参照してください。

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以前のリリースの VMware Infrastructure 3

以前のリリースの VMware Infrastructure 3 の機能および既知の問題点については、各リリースのリリース ノートで説明しています。次に示すリンクをクリックすると、それぞれ以前のリリースの VMware Infrastructure 3 コンポーネントのリリース ノートが表示されます。

ESX Server のリリース

VirtualCenter のリリース

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はじめに

注意:このリリースを物理 DVD メディア以外のソースからインストールしている場合は、「 ESX Server ISO イメージのファイル名が 64 文字を超えていると内容の抽出が不完全なものになる」(KB 1005283) のナレッジ ベース記事を参照して、インストールに関する重要な既知の問題を確認してください。

ESX Server、VirtualCenter、および Virtual Infrastructure Client の互換性

ESX Server、VirtualCenter、および Virtual Infrastructure Client の互換性マトリックス」に、ESX Server、VirtualCenter、VI Client などの VMware Infrastructure 3 コンポーネントの最新バージョンと以前のバージョンの互換性に関する詳細情報が記載されています。

ソフトウェアをインストールする前に ESX Server 関係の互換性ガイドをお読みください。サーバ、I/O、ストレージ、ゲスト OS、管理エージェント、およびバックアップ ソフトウェアに互換性があることを確認する必要があります。また、これらのガイドでは、今回のリリースでの最小要件やスケーリング制限の問題も扱っています。次のリンクをクリックして、ガイドを表示してください。

  • ESX Server 3.5 および ESX Server 3i システム互換性ガイド ( PDF
  • ESX Server 3.5 および ESX Server 3i I/O 互換性ガイド ( PDF
  • ESX Server 3.5 および ESX Server 3i ストレージ / SAN 互換性ガイド ( PDF
  • ESX Server 3.5 および ESX Server 3i バックアップ ソフトウェア互換性ガイド ( PDF

インストールおよびアップグレード

ESX Server と VirtualCenter のインストールおよび構成の具体的な手順については、「 インストール ガイド」 をお読みください。

インストール手順は簡単ですが、そのあとに重要な構成ステップがいくつかあります。特に次の項目をお読みください。

VMware Infrastructure Management Installer と物理メディアを使用したインストール

新規: このリリースでは、物理メディアを使用して VMware Infrastructure ソフトウェアをインストールする場合、VMware Infrastructure Management Installer で DVD ドライブが必要になります。

適切な VMware Infrastructure Management Installer の選択

ダウンロードで利用可能な VMware Infrastructure Management Installer には 2 つのビルドがあります。次のうちの 1 つを選択します。

  • VMware-VIMSetup-2.5.0-U3-English.isoまたは VMware-VIMSetup-2.5.0-U3-English.zip– これらのファイルは、VI Client の英語版のみを含んでおり、Windows システムの言語に関係なく英語で実行されます。中国語、ドイツ語、日本語の Windows オペレーティング システム上で、英語で実行する VI Client をインストールする場合にこの インストーラを使用します。
  • VMware-VIMSetup-2.5.0-U3-localized.isoまたは VMware-VIMSetup-2.5.0-U3-localized.zip– これらのファイルには、英語、中国語、ドイツ語、および日本語で実行するために必要なすべてのファイルをインストールするローカライズ版のインストーラが含まれています。実行環境で使用される VI Client は、インストールする Windows オペレーティング システムのロケールが、中国語、ドイツ語、または日本語の場合、それに対応する言語になります。Windows オペレーティング システムのロケールの設定が中国語、ドイツ語、日本語以外である場合は、英語版の VI Client が使用されます。

Virtual Infrastructure Client インストーラの変更

VI Client のスタンドアロン インストーラ (ESX Server Web Access から入手可能) を使用すると、VMware Infrastructure Update サービスのインストールができます。VMware Infrastructure Update サービスは、ESX Server 3i ホストのアップデートおよびパッチの適用のために使用されます。スタンドアロンの VI Client インストーラでは、必要のない VMware Infrastructure Update サービスがインストールされないようにするため、このツールのインストールがオプションに変更されています。VirtualCenter 統合インストーラ (VirtualCenter 2.5 Update 3 のダウンロードに含まれる) では、インストールオプション [VI Client] を選択すると VMware Infrastructure Update Service をインストールすることができます。  

VirtualCenter 2.5 Update 3 へのアップグレードまたは移行

このリリースでは、VirtualCenter 1.4.1、VirtualCenter 2.0.2 (Update 1、Update 2、Update 3、Update 4、および Update 5 を含む)、VirtualCenter 2.5、VirtualCenter 2.5 Update 1、または VirtualCenter 2.5 Update 2 から、VirtualCenter 2.5 Update 3 へのアップグレードがサポートされています。「 アップグレード ガイド」 に記載されているアップグレードおよび移行手順の詳細およびガイドラインを確認してください。

注意:VMware Update Manager の以前のバージョンは、VirtualCenter 2.5 Update 3 との互換性はなく、インストール プロセス中に VMware Update Manager 1.0 Update 3 にアップグレードする必要があります。

プラグインのアップデート

VMware Infrastructure 3 ソフトウェアスイートのこのリリースには、次のものも含まれています。

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解決した問題

このリリースでは、次の内容に関する問題が解決しています。

その他の問題

  • FLEX ライセンス サーバのアップグレード
    このリリースの VirtualCenter では、FLEX ライセンス サーバがバージョン 10.8.6 にアップグレードされ、以前のリリースのライセンス サーバの既知の問題が解決され、デバッグ性能が強化されています。この新しい FLEX ライセンス サーバは、VMware Infrastructure Management Installer と一緒にパッケージ化されています。ライセンス サーバの新規インストールではこの新しいバージョンが使用されますが、VMware Infrastructure Management Installer を使用して既存のインストールをアップグレードする場合にはライセンス サーバは自動的にはアップグレードされません。既存のライセンス サーバをアップグレードするには、インストーラのディレクトリ構成にある /vpxフォルダにあるスタンドアロンのインストーラ ( VMware-licenseserver.exe) を使用してください。

セキュリティ

  • WebAccess コンポーネント JRE がバージョン 1.5.0_16 にアップデートされた
    現在インストールされている JRE のバージョンは、パッチの導入履歴によって異なります。
    バージョン 1.5.0_16 およびそれ以前のバージョンで修正されたセキュリティ上の問題については、
    java.sun.com/j2se/1.5.0/ReleaseNotes.html の JRE リリース ノートを参照してください。
    JRE 1.5.0_16 で修正されたセキュリティ上の問題に関する CVE 識別子のリストについては、Secunia による報告 ( secunia.com/advisories/31010) を参照してください。

  • VMware VirtualCenter のパスワードがエラー ウィンドウに表示される場合がある
    このリリースでは、ログイン画面にユーザーのパスワードがテキストで表示される場合があるという問題は解決されています。Virtual Infrastructure Client 2.5 とともに実行している VirtualCenter Server 2.0 へのログイン時に、ログインに失敗すると VI Client のダイアログ ボックスにユーザーのパスワードが表示される場合がありました。ログインの失敗を警告するこのダイアログ ボックスが、ほかのウィンドウの下に隠されている場合がありました。
    Common Vulnerabilities and Exposures (cve.mitre.org) プロジェクトでは、この問題に CVE-2008-4278 を割り当てています。

サーバ構成

  • カスタム設定の vpxa サーバの IP アドレス設定が機能しない
    このリリースでは、以前のリリースの、vpxa <serverIP>オプションへの変更が有効にならないという問題は解決されています。vpxa エージェントは、 <serverIP>に指定されている IP にハートビートを送信せず、host sync に指定されている IP に送信します。
    ESX Server 3.5 でこの機能を有効にするには、 vpxa.cfgファイルに次の行を追加して変更します。
         <preserveServerIp> true </preserveServerIp>
    この機能が有効になると、 vpxa.cfgファイルは次の一例のようなものとなります。
         <config>
              <vpxa>
                   **** existing stuff *****
                   <preserveServerIp> true </preserveServerIp>
              </vpxa>
              **** existing stuff *****
         </config>
  • ホスト DNS 構成が接尾辞のないドメイン エントリを受け付けない
    VirtualCenter の以前のリリースでは、接尾辞を含まないドメイン エントリでホストを構成できませんでした。たとえば、ホスト名 host123 を host123 として構成できず、host123.com や host123.net のようなドメイン エントリにする必要があります。      このリリースでは、この問題を解決し、ホストを接尾辞なしのドメイン エントリで構成できるようになりました。

 

アップグレードおよびインストール

  • ESX Server ホストに VirtualCenter から接続した場合、ローカライズされた VI Client がアップグレードされない
    このリリースでは、ESX Server ホストにグローバル版の VirtualCenter を使用して接続した場合に、使用中のローカライズされた VI Client が Update 2 バージョンにアップグレードされないという問題が解決されています。
  • 統計イベントおよびタスクがデータベースから削除されない
    以前のリリースでは、VMware Infrastructure Management Installer を使用して既存の VirtualCenter インストールをアップグレードするときに、インストーラでパフォーマンスデータのタスクおよびイベントを保存することを選択できます。データを削除するオプションを選択してもデータベースから情報は全く削除されず、すべての統計が残されていました。このリリースでは、削除するオプションを選択すると、選択したデータはデータベースから削除されます。
  • VI Client は、インストールされたプラグインを正しく認識する
    以前のリリースでは、プラグインが有効になる前、または完全にインストールされる前に Plugin Manager ウィンドウを閉じてからもう一度 Plugin Manager ウィンドウを起動すると、[ インストール済み (Installed)] タブにインストール済みのプラグインが表示されず、プラグインがインストールされているにもかかわらず [ 使用可能 (Available)] タブに [ ダウンロードとインストール (Download and install)] ボタンが表示されます。この問題は、このリリースで解決しています。
  • VirtualCenter 2.5 Update 2 の Web インターフェイスからダウンロードしたインストール ファイルを使用すると VI Client のインストールに失敗する
    VirtualCenter 2.5 Update 2 の Web インターフェイスからダウンロードされる VI Client インストール ファイルは不完全である場合があり、ファイル容量が、ファイルをダウンロードするたびに異なることがありました。ダウンロードしたインストールファイルを実行すると、VI Client のインストールは失敗し、次の例に似たエラー メッセージが表示されます。
    Initialization setup failure
    この問題は、このリリースで解決しています。

VirtualCenter、VI Client、および Web Access

  • VirtualCenter サーバの VI Client に対する応答を持続
    このリリースでは、VirtualCenter データベースの SQL スクリプトを変更し、VirtualCenter サーバ が複数のタイムアウトがある VI Client への応答を停止する問題を解決し、ユーザーが VirtualCenter サーバにログインしないようにしています。
  • ESX Server のサービス コンソールからの NTP サービスおよび SSH サービスの起動と停止が、VI Client に反映されない
    このリリースでは、ESX Server のサービス コンソールから実行された、NTP クライアントおよび SSH サーバ サービスの起動および停止が、VI Client に反映されないという問題を解決しています。
  • VI Client から、仮想マシンへのコンソールを開く際に、アサート エラー 1319 が発生する
    このリリースでは、「 VMware VirtualCenter unrecoverable error: (mks) ASSERT C:/ob/bora-59306/bora/lib/left/pollLeft.c:1420 bugNr=1319」というようなエラーが、仮想マシンへのコンソールを開くときに発生する問題を解決しています。
  • QueryPerf クエリ操作を行なうと、接続されている仮想マシンのパフォーマンス統計が返される
    このリリースでは、パフォーマンス統計を取得する間に仮想マシンが削除されると、1 つ以上の仮想マシンに対して実行された QueryPerf 操作に失敗するという問題が解決されています。
    このリリースからは、パフォーマンス統計の取得中に仮想マシンが削除された場合は、QueryPerf クエリは接続されている仮想マシンのパフォーマンス統計を返します。
  • 1 つのフォルダ構造内に 2400 を超える仮想マシンがあっても VirtualCenter サーバは応答可能
    このリリースでは、単一のフォルダ構造の中に 2400 を超える仮想マシンがあり、かつ SQL Server 2005 または SQL Server 2000 を外部データベース サーバとして使用しているときに [ タスクおよびイベント (Task & Events)] タブを選択すると、VirtualCenter サーバが次のメッセージを返して停止するという問題が解決しています。
    データベースを一時的に使用できないか、ネットワークに問題があります。(Database temporarily unavailable or has network problems)
  • 仮想マシン フォルダを削除しても ESX Server ホストのデータストアから仮想マシンは削除されない
    このリリースから、[仮想マシンおよびテンプレート (VirtualMachines and Templates)] ビューで仮想マシンフォルダを削除しても、ホストのデータストアから仮想マシンは削除されません。管理ホストにあった仮想マシンはホストに残りますが、VirtualCenter サーバはそれらを管理しなくなります。
  • VI Client の個別の仮想マシンおよびリソース プール用にアクセス権を構成できる
    このリリースから、VI Client が ESX Server 3.5 以降を実行するホストに直接接続されている場合は、個別の仮想マシンおよびリソース プール用に [ 権限(Permissions)] タブが使用できます。
  • 「Resources」という名前のリソース プールが作成されても VirtualCenter サーバは起動する
    以前のリリースでは、VirtualCenter サーバ に「Resources」という名前のリソース プールを作成して VMware VirtualCenter サーバ サービスを再起動すると、VirtualCenter サーバの起動に失敗し、次の例のようなメッセージが表示されます。
    Could not start the VMware VirtualCenter Server service on Local Computer.
    Error 1067:The Process terminated unexpectedly.

    この問題は、このリリースで解決しています。
  • ESX Server 3.0.x ホストの VirtualCenter 2.5 Update 2 では、仮想マシンまたはテンプレートで Sysprep が機能しない
    VirtualCenter 2.5 Update 2 で作成されたカスタマイズ仕様を持つ仮想マシンまたはテンプレートでは、仮想マシンが ESX Server 3.0.x ホストにデプロイされていると sysprep が実行されません。仮想マシンはデプロイされていても、sysprep は実行されず、カスタマイズ仕様の作成のために使用されたオリジナルと同じ NETBIOS 名を持つ仮想マシンのクローンを持つことになります。クローンは、指定されたドメインに加わったり、カスタマイズ スクリプトを部分的に実行したりすることはありません。この問題は、このリリースで解決しています。
  • グループの権限をオーバーライドしてもグループ名の大文字と小文字の表示は発生しない
    このリリースでは、管理対象エンティティに定義されたグループの権限をオーバーライドしたときに VirtualCenter サーバが [ 権限 (Permissions)] タブに大文字と小文字の 2 種類のグループ名を表示することがあるという問題が解決されています。

VMware High Availability (HA)

  • HA ネットワーク準拠性チェック
    VirtualCenter 2.5 Update 2 で HA を構成しているときに、[ タスクとイベント] タブに次のエラー メッセージと推奨が表示されることがあります。
    HA agent on <esxhostname> in cluster <clustername> in <datacenter> has an error Incompatible HA Network:
    Consider using the Advanced Cluster Settings das.allowNetwork to control network usage.

    VirtualCenter 2.5 Update 2 から、HA にはクラスタの信頼性を高める拡張ネットワーク準拠性チェックが含まれています。この拡張ネットワーク準拠性チェックによって、クラスタ全体のハートビート ネットワーク パスが正しいことを確認できます。VirtualCenter 2.5 Update 3 では、HA 構成の問題の発生を避けるためにこのチェックをバイパスすることができます。このチェックをバイパスするには、HA の詳細設定に das.bypassNetCompatCheck=trueを追加します。
  • HA-DRS クラスタで、メンテナンス モードへの切り替えタスクが停止し、仮想マシンが移行されない
    VirtualCenter の以前のリリースでは、HA-DRS クラスタに十分なフェイルオーバー キャパシティがない場合に、メンテナンス モードに切り替わるホストから仮想マシンを自動的に移行できませんでした。メンテナンス モードへの切り替えタスクは 2% のまま止まり、HA 許可制御が無効でも完了しません。このリリースでは、HA 許可制御が無効の場合に退避を可能にして、この問題を解決しました。許可制御はデフォルトで有効なので注意してください。詳細は、「 DRS および VMware DPM の使用時にVMware HA の厳密な許可制御を有効または無効にする意味」(KB 1007006) を参照してください。仮想マシンがほかの理由で動かせない場合は、このタスクは停止する場合があります。
  • HA の詳細設定を作成するとそれらを削除できなくなる
    以前のリリースでは、HA クラスタの [詳細オプション] ページで詳細設定を作成するとそれらは削除できません。詳細設定を削除しようとすると、オブジェクト参照エラーが表示されます。このリリースでは、この問題は解決され、詳細設定は正常に削除できます。
  • 仮想マシン ユーザー権限で DRS クラスタ内の仮想マシンをパワーオンできない
    このリリースでは、以前のリリースの、仮想マシンユーザー権限のユーザーは、DRS が [ 手動] に設定されていると DRS クラスタ内の仮想マシンをパワーオンできないという問題は解決されています。
  • VMware HA エージェントによるメモリ消費が増加すると ESX Server ホストが応答しなくなる
    このリリースでは、VMware HA エージェントによるメモリ消費が大きいと HA が有効なクラスタ内の ESX Server ホストが応答しなくなるという問題が解決されています。
    ESX Server ホストが応答しなくなると、次の例のようなメッセージがログ ファイルに記録されます。
    <Log_Date> 01:01:39 <Host-Name> kernel:size-32 367 754 64 13 13 1
    <Log_Date> 01:01:39 <Host-Name> kernel:Out of Memory:Killed process <Process_ID>(<Process_Name>).
    <Log_Date> 01:17:52 <Host-Name> syslogd 1.4.1:restart.
  • HA-DRS クラスタの操作中に、VI Client で ESX Server ホストが応答していないと表示されることがある
    このリリースでは、DRS クラスタのホストの追加や削除、DRS 推奨事項の適用、リソース プールをまたぐ仮想マシンの移行、リソース プール内の仮想マシンのパワーオンやパワーオフの操作の実行などのような HA-DRS クラスタの操作中に、ホスト IP に到達可能な場合でも VI Client で ESX Server ホストが Not respondingと表示される問題が解決されています。
    注意:このアップデートは、ESX Server 3i ホストではパッチ ESXe350-200809401-I-SG、ESX Server ホストではパッチ ESX350-200809404-SG との組み合わせでこの問題を完全に解決しています。
  • [No management Network Redundancy] 警告の抑止
    このリリースでは、HA クラスタ内のノードとして構成されたホスト用に、警告メッセージ [Host xxx currently has no management network redundancy] を抑止するオプションを備えています。 HA クラスタ内に構成されていないホストでこの警告を抑止するには、詳細オプションの das.ignoreRedundantNetWarning を「true」に設定します。クラスタ内ですでに構成されているホストでこの警告が表示される場合は、オプションを設定して HA を再構成し、ホスト上の構成の問題を消去します。
  • ESX Server ホスト名が大文字でも小文字でもクラスタでの VMware HA の構成が可能
    VirtualCenter Update 2 リリースで、大文字のホスト名を持つ ESX Server ホストがあるクラスタで、VMware HA の構成に失敗し、次の例のようなエラー メッセージが表示されることがあります。
    Unable to contact primary HA agent in cluster/
    このリリースでこの問題は解決され、VMware HA は ESX Server ホストの名前が大文字でも小文字でもクラスタで構成できます。

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既知の問題点

バックアップ

  • Consolidate Helper のスナップショットが自動的に削除されない場合がある
    ESX Server 3.5 Update 2 リリースでは、Consolidate Helper スナップショットが繰り返し作成され、スナップショット作成中に仮想マシンを使用できなくなる時間を最小限に抑えます。その結果として、Consolidate Helper スナップショットの名前が Consolidate Helper ではなく Consolidate Helper-XXX になりました。ESX Server 3.5 Update 2 と VMware Consolidated Backup 1.1 を組み合わせて使用する場合、スナップショットを削除するときに vcbMounter が処理に失敗すると、この一時的なスナップショットは取り残される可能性があります。vbCleanup.bat コマンドは、この Consolidate Helper-XXX スナップショットを削除しません。VI Client を使用して手動で削除する必要があります。VMware Consolidated Backup 1.5 では、この問題は発生しません。
  • 静止スナップショットの作成中に仮想マシンでアプリケーションを実行すると、エラーが返されることがある
    仮想マシンの静止スナップショットの作成では、アプリケーションが実行されている仮想マシンと対話する必要があります。アプリケーションが負荷が高い処理を行なっている場合は、静止スナップショットの作成中に問題が生じる場合があります。これらの問題は、ディスクへの書き込み障害などのアプリケーション エラーあるいはスナップショットの作成エラーのどちらでもありえます。
    パワーオン状態の仮想マシンのクローンを作成することができます。しかし、静止スナップショットの作成に伴って生じるため、高負荷のアプリケーションを仮想マシンで実行している場合はエラーを受け取る可能性があります。
    注意:静止スナップショット作成操作の一部として、仮想マシンでカスタム スクリプトを実行できます。こうしたスクリプトを使用して、アプリケーションをシャットダウンしてスナップショット作成の後にそれを戻すようにできる場合もあります。こうしたカスタムスクリプトの実行に関する詳細は、VMware Infrastructure のドキュメントセットの『仮想マシン バックアップ ガイド』の「VMware Consolidated Backup」の章を参照してください。

CIM および API

  • VI Client が HP サーバにある電源冗長性センサーの名前を誤って表示する
    VI Client を使用して HP サーバ システム上の ESX Server インストールに接続する場合、VI Client はサーバにある電源冗長性センサーを物理的な電源装置と誤って表示します。たとえば、2 つの物理的な電源装置がある冗長性センサー付きの HP サーバの場合、VI Client はこの冗長性センサーを 「Power Supplies for Power Supply 3」 と表示します。
  • CIM_RecordLog インスタンスで CallMethod クエリーを実行すると失敗する場合がある
    ESX Server 3.5 Update 2 の場合、CIM_RecordLog インスタンスで CallMethod クエリー (cm) を実行すると成功しない場合があります。ただし、リモート管理コンソールまたはインターフェイスを使用して、システムのイベント ログを消去できます。
  • CIM_NumericSensor クラスの必須プロパティ MaxReadable、NominalReading、NormalMax、NormalMin、および PollingInterval に誤った値が表示される
    CIM_NumericSensor のインスタンスには、MaxReadable、NominalReading、NormalMax、および NormalMin のプロパティ セットがあります。実際のセンサーがこれらのプロパティ値をサポートしていない場合、CIM の応答において、これらの値は「不明」ではなく「0」と表示されます。
  • IBM マルチノード システムでは、一部の CIM クラスが適切に機能しない
    確認されている問題を次に示します。次のクラスでは、EnumerateInstance 処理が Enumerate InstanceNames 処理よりも 1 つ少ないインスタンスを返します。
    • CIM_AssociatedSensor
    • CIM_MemberOfCollection
    • 次のクラスでは、一部のインスタンスで GetInstance 処理が失敗します。ただし、EnumerateInstances 処理は成功します。
    • CIM_HostedService
    • CIM_Sensor
    • CIM_SystemDevice
    • CIM_Slot
    • CIM_ElementConformsToProfile
    次のクラスでは、EnumerateInstances および EnumerateInstanceNames 処理は失敗し、何も結果を返しません。
    • CIM_OwningCollectionElement
    • CIM_RedundancySet
  • センサーの閾値への変更がすぐには反映されない
    CIM を使用してセンサーの閾値を変更すると、センサーの一覧に新しいプロパティの値がすぐには表示されません。変更は約 1 分後に反映されます。
  • RequestStateChange(RestoreDefaultThresholds) の処理でエラーが発生する
    ESX Server 3.5 リリースの場合、RequestStateChange(RestoreDefaultThresholds) 処理において、一部のセンサーで次のようなエラー メッセージが表示されます。
    CIM_ERR_FAILED:index out of bounds

    エラーメッセージが表示されますが、CIMOM は閾値をリストアします。
  • WS-Man プロトコルを使用している場合、センサーまたは SEL に対する InvokeMethod(RequestStateChange) が失敗する。
  • WS-Man プロトコルを使用している場合、InvokeMethod(RequestPowerStateChange) が失敗する。
  • ESX Server 3.5 のファイアウォールによって CIM インディケーションのサポートが妨げられる
    ESX Server 3.5 のファイアウォールによって発信 HTTP 接続がブロックされます。このため、インディケーションを受信者に到達させることができません。
    解決策:サービス コンソールで、次のコマンドを使用してインディケーション受信者への接続用の発信ポートを開きます。
    esxcfg-firewall -o <port-number>,tcp,out,http
    ファイアウォール内で http ポートを閉じるには、次のようにします。
    esxcfg-firewall -c <port-number>,tcp,out,http
  • ESX Server 3.5 Update 2 を実行している HP 380 G5 マシンで、CIM_IPProtocolEndpoint クエリの応答として IPMI ボードの IP アドレスが返されない。
  • ESX Server 3.5 リリースで、数字の電源センサーで Reset() 操作を起動すると、次のエラー メッセージが表示される。
    CIM_ERR_FAILED:index out of bounds
    回避策として、RequestStateChange(Reset) 操作を使用します。
  • ESX Server 3.5 Update 2 で、VMware_Account (CIM_Account のサブクラス) のインスタンスの SystemName プロパティの値が 「0」 と表示される。SystemName プロパティには、サーバの BIOS UUID が含まれます。
  • 一部のサーバで、不正な PECI 温度センサー読み取りがレポートされることがある。不正な値は、VI Client と、プロセッサ センサーの CPU PECI tic の CIM_Sensor インスタンスの NominalReading プロパティに現れます。
  • ESX Server 3.5 Update 2 がインストールされているサーバで、「service:wbem」 が http ポート 5888 で使用可能であると SLP がレポートする。しかし、デフォルトのファイアウォール設定では、ポート 5888 にアクセスできません。ポートにアクセスするには、ファイアウォール構成でポートのブロックを解除します。
  • WS-Man プロトコルを使用している場合、ESX Server 3.5 Update 2 でインディケーションが機能しない。 IBM Athena ハードウェアで、一部の OMC_DiscreteSensor インスタンスのデバイス ID が不正 (デバイス ID の最終セグメントが -1)。
  • WS-Man プロトコルを使用している場合、ModifyInstance() 呼び出しによるセンサー閾値変更が失敗する。
  • IBM Athena サーバで、シャーシ侵入インディケーションが使用できない。
  • ESX Server 3.5 Update 2 にアップグレードした ESX Server 3.5 ホストが、 CIM_AssociatedSensorインスタンスを正しくレポートしない。 CIM_AssociatedSensorに対する EnumerateInstance()および Association()クエリがインスタンスを返しません。回避策として、ESX Server 3.5 Update 2 のクリーン インストールを行うか、ESX Server 3.5 U1 のクリーン インストールを行なってから ESX Server 3.5 Update 2 にアップグレードします。
  • 一部の Dell MLK ハードウェアで、OMC_Memory インスタンスの NumberOfBlocks プロパティの値が 0 になる。この問題については調査中です。

ゲスト OS

国際化

VI Client および VI WebAccess では、すべてのフィールドで ASCII 以外の文字で入力できますが、次のような制限があります。

ASCII 以外の文字の入力制限

  • リモート コマンド ライン インターフェイス (RCLI) では、入力文字列として ASCII 以外の値を指定することはサポートされていません。
  • Virtual Infrastructure 3 またはそのコンポーネントのいずれかをインストールするコンピュータの名前には、ASCII 以外の文字を使用しないでください。
  • VirtualCenter サーバをインストールするコンピュータまたは仮想マシンの名前に ASCII 以外の文字があった場合、VirtualCenter サーバのインストールに失敗します。
  • すべてのコンポーネントについて、インストーラで指定されたデフォルトのインストール パス名を使用するようにします。インストーラが ASCII 以外の文字および拡張 ASCII 文字を含むインストール パス名をサポートしないため、インストール パスを変更しないでください。
  • データストア名、仮想ネットワーク名、およびイメージ ファイル名 (CD、DVD、およびフロッピー ドライブ) は、ASCII 文字のみに制限されます。
  • [今日のメッセージ] には ASCII 文字のみを使用するようにします。
  • VirtualCenter サーバへのログインは、ユーザー名 (Windows のログイン アカウント名) に ASCII 文字のみを使用している場合にサポートされます。
  • ASCII 以外の文字を使用すると、イメージのカスタマイズが失敗する場合があります。
  • カスタム属性の名前と値には、ASCII 文字のみを使用する必要があります。
  • 一般的なインターネットの運用およびプロトコルに適合させるため、次の項目は非 ASCII 文字を含むことができません。ホスト名、ワークグループ名、ドメイン名、URL、E メール アドレス、SMTP サーバ名、SNMP コミュニティー文字列。
  • ASCII エンコーディングを使用するゲスト OS のカスタマイズがサポートされていますが、UTF-8 エンコードの日本語、中国語またはドイツ語のネイティブ文字を使用するカスタマイズのサポートが制限されています。非 ASCII エンコードの所有者、組織、ユーザー名、またはパスワードを使用するカスタマイズの場合、VirtualCenter および sysprep ツールがゲスト OS と同じロケールにホストされる必要があります。このシナリオには UTF-8 応答ファイルの使用が含まれます。

ASCII 以外の文字の表示制限

  • VirtualCenter サーバを言語が異なる Windows で実行中の VI Client で管理する場合、Windows における言語固有のサポート状況の違いが原因で、文字が正常に表示されない場合があります。
  • ASCII 以外の文字を含むログの場所またはユーザー名がエラー メッセージに含まれる場合、ローカライズされた環境では正常に表示されません。
  • VMware Converter のインポート ウィザードを使用する場合、日時書式が現在のロケールと異なる場合があります。
  • ロケールが日本語の場合、[タスク ビュー] タブの [ステータス] コラムおよび [タスク詳細] では、Unicode 文字は 「???」 で表示されます。
  • [概要] タブの [コマンド] セクションは適切に表示されません。

Guided Consolidation の制限

[Guided Consolidation] タブは、en_US ロケールでのみ使用できます。

翻訳の問題

このリリースでの翻訳に関する既知の問題点は次のとおりです。

  • アップグレード ウィザードが翻訳されていません。
  • ESX Server ホストから送信される一部のメッセージが翻訳されていません。
  • ローカライズされた一部のインタフェースのレイアウトがまだ完成していません。

国際化に関するその他の問題点

次の追加の問題点が見つかっています。

  • Virtual Infrastructure Client のホストのオペレーティング システムの言語と、VirtualCenter サーバまたはデータベースのホストのオペレーティング システムの言語が異なる場合、アラームの [スクリプトの実行] アクションで使用される値が VirtualCenter サーバの再起動後に正しく表示されない場合があります。
  • 簡体字中国語バージョンの VI Web Access では、[キャンセル] ボタンのテキストが不正で、正しく表示されません。
  • 選択した言語設定を VI Client がオーバーライドすることがある
    VI Client が選択した言語設定をオーバーライドして、本来の言語ではない言語で一部のメッセージを表示する場合があります。サーバ (VirtualCenter サーバおよび ESX Server) で設定された言語で、サーバが動的に生成したメッセージを表示する場合があります。すべてのソフトウェアをオペレーティング システムのロケールに対応した言語で実行している場合、この問題は発生しません。
  • ドイツ語版 VI Client の再インストール ウィザードに誤ったテキストが表示される
    ドイツ語版の VI Client では、再インストール ウィザードに誤ったテキストが表示されます。
    再インストール ウィザードには、
    インストール ウィザードでは Virtual Infrastructure Client 2.5 を削除できます。」 と表示されずに、「 Der Installations-Assistent ermöglicht Ihnen,Virtual Infrastructure Client 2.5 zu reparieren oder zu entfernen.」 と表示されます。
  • マシンが生成した仮想マシン名を含むリンクが機能しない
    WebAccess を使用して、自動生成された仮想マシン名 (「+5paw55qE5qih5p2,/」 のように、通常 「+」 記号で開始して 「/」 で終了) を含むリンクをクリックしてデータストアを参照すると、Web ブラウザは空のページを表示するか、「Not Found Error」 ページを返します。ただし、VI Client を使用すれば、このような仮想マシンにアクセスできます。
  • 日本語版の VI Client の使用中に、[ネットワークの追加] ウィザードの [ネットワーク アクセス] ページのテキストが正しく表示されない
    日本語版の VI Client の使用して VirtualCenter にアクセスしているときに、[ネットワーク アクセス] ページに表示されるネットワークの詳細 (IP アドレス)が正しく表示されません。
    [ネットワーク アクセス] ウィンドウは、[構成] タブの下の [ネットワーク] オプションから、[ネットワークの追加] を選択すると、[ネットワークの追加] ウィザードに表示されます。
    回避策:ネットワーク情報 (IP アドレス) は、[ネットワーク アダプタ] ページで表示できます。[ネットワーク] を表示するには、[ 構成] > [ ネットワーク] > [ プロパティ] > [ ネットワーク アダプタ] を選択してください。

VMotion での移行

その他の問題

ネットワーク

サーバ構成

ストレージ

アップグレードおよびインストール

その他のアップグレードおよびインストールの問題

VirtualCenter のアップグレードおよびインストール

仮想マシンの管理

  • クローン作成した仮想マシンに DNS のサフィックスが含まれない (KB 1004299)
  • クローン作成した仮想マシンが元の仮想マシンの .vmdk ファイルを参照する (KB 1004176)
  • テンプレートからの仮想マシンのデプロイが、権限がない旨を伝えるエラーで失敗する (KB 1004295)
  • 「作成」権限を持つユーザーが仮想マシンを作成できない (KB 1004417)
  • ファームウェアのアップグレード時に、仮想マシンで I/O が停止することがある
    I/O ワークロードが大きい共有 LUN で仮想マシンを実行していて、かつ、ストレージ管理ユーティリティを使用してファームウェアをアップグレードするかストレージ コントローラを再起動する場合、すべての仮想マシンで I/O が停止することがあります。
    vmkernel.log ファイルに、次のようなメッセージが表示される場合があります。
    1:01:05:07.275 cpu2:1039)WARNING:FS3:4785: Reservation error:Not supported
    SCSI:4506: Cannot find a path to device vmhba1:0:125 in a good state.Trying path vmhba1:0:125.
    1:01:05:10.262 cpu3:1039)ALERT:SCSI:4506: Cannot find a path to device vmhba1:0:125 in a good state.Trying path vmhba1:0:125.
    1:01:05:40.748 cpu1:1083)<6>mptbase:ioc0:LogInfo(0x30030108):Originator={IOP}, Code={Invalid Page}, SubCode(0x0108)
    1:01:05:40.930 cpu0:1024)Log:472: Setting loglevel (via VSI) for module 'SCSI' to 5
  • ホストが隔離された場合、フェイルオーバー後に仮想マシンをパワーオンできない
    ホストが隔離され、隔離時の対応がクラスタのデフォルト構成である [ゲスト シャットダウン] に設定されている場合、フェイルオーバー後に仮想マシンが起動しないことがあります。これは、ノードが 5 個未満のクラスタで、ゲストのシャットダウンを完了するまでの時間が長い仮想マシンで発生することがあります。
    回避策
    ノードが 5 個未満のクラスタでは、隔離時の対応を [パワーオンのままにする] または [パワーオフ] に設定します。
    仮想マシンの [隔離時の対応] を設定するには、クラスタを選択し、[設定の編集] リンクをクリックして、[VMware HA] の下にある [仮想マシンのオプション] を選択します。  [隔離時の対応] ポップアップ メニューから、その仮想マシンに対して [パワーオンのままにする] オプションまたは [パワーオフ] オプションを選択します。    
  • VMware Tools のカスタム スクリプトが、サスペンドとシャットダウンの各イベント時に実行されない (KB 1004390)
  • VMware Capacity Planner Service の最新バージョンを使用していない場合、VirtualCenter サーバが即時初期化に失敗する
    VMware Capacity Planner Service for the VirtualCenter Server 2.5 Update 2 リリースがインストールされていない場合、VirtualCenter サーバは初期化に時間がかかり、この間、VI Client は Virtual Center サーバに接続できません。また、VI Client で統合機能を使用できません。
    統合機能を使用するには、VMware Capacity Planner Service の古いバージョンをアンインストールし、VMware Capacity Planner Service for the Virtual Center 2.5 Update 2 リリースをインストールして、VirtualCenter サーバを再起動します。
  • [Run Once] ページで指定したコマンドの実行に失敗する
    Virtual Infrastructure クライアントの [ゲスト カスタマイズ] ウィザードの [Run Once] ページで、最後の文字が引用符のコマンドを指定している場合、ユーザーがカスタマイズされたゲスト OS システムにログ オンしているときにはコマンドは失敗します。
    回避策:[Run Once] ページでコマンドを指定するときには、最後に引用符を置かないようにしてください。
  • ゲスト OS をカスタマイズするときにライセンスキーを入力しない場合、Windows 2000 および Windows 2003 の仮想マシンのクローン作成に失敗する
    Windows 2000 または Windows 2003 の仮想マシンのクローン作成時に、[ゲストのカスタマイズ オプションの選択] ページで [ カスタマイズ ウィザードを使用してカスタマイズする] を選択し、かつ [VMware Infrastructure Client Windows ゲスト カスタマイズ] ウィザードの [Windows ライセンス] の [ サーバ ライセンス情報を入力する] チェック ボックスにチェックをしなかった場合は、クローン操作は失敗し、次の例のようなメッセージが表示されます。
    Customization Failed.

VirtualCenter、VI Client、および Web Access の問題

VMware High Availability (HA)

  • ESX Server ホストがメンテナンス モードまたはスタンバイ モードに切り替わるときに、仮想マシンの移行が推奨されない
    ホストがメンテナンス モードまたはスタンバイ モードに切り替え中で、切り替わったあとに VMware HA のフェイルオーバー レベルに違反する場合、そのホストからの仮想マシンの移行は推奨されません (完全自動化モードの場合は実行されません)。厳密な HA の許可制御が有効であるかどうかに関わらず、この制約は適用されます。
  • ホストのフェイルオーバー後、VMware HA の健全性の監視でコンソールに再起動が表示されない
    ホストで障害が発生したあと、HA クラスタで健全性の監視が有効になっていると、VMware コンソールには空のウィンドウが表示されます。このコンソールには、仮想マシンの再起動が表示されません。
    回避策:新しいコンソールを開いて、フェイルオーバー後に仮想マシンが再起動したことを確認する必要があります。
  • HA-DRS クラスタの操作中に VI Client が、ホストを応答なしと表示することがある
    DRS クラスタに対するホストの追加や削除、DRS 推奨の適用など、HA-DRS クラスタの操作中に、ホスト IP が到達可能にもかかわらず、VI Client がホストを 「応答なし」 と表示することがあります。
    回避策:HA-DRS クラスタからホストを切断し、再接続します。これによってシステムが更新され、VI Client に実行済みの構成の変更が反映されます。 それでも、VI Client がホストを 「応答なし」 と表示する場合は、HA-DRS クラスタからホストを切断し、ホストを削除してから、このホストを同じクラスタに追加します。  
  • VirtualCenter サーバのアップグレード後に ESX Server ホストでの HA エージェントの再構成に失敗することがある
    HA が有効なクラスタを含む VirtualCenter サーバをアップグレードし、ESX Server ホストが VirtualCenter に再接続されると、ESX Server ホストの 1 つの HA エージェントの再構成に失敗し、次の例のような HA エージェント エラーが表示されます。
    HA agent on <Host_Name> in cluster <Cluster_Name> in <Datacetner_Name> has an error:
    cmd addnode failed for primary node:/opt/vmware/aam/bin/ft_startup failed

    回避策:VirtualCenter サーバのアップグレードのあと、クラスタで HA を無効にしてからもう一度有効にします。
  • HA ネットワーク準拠性チェック
    VirtualCenter 2.5 Update 2 で HA を構成しているときに、[タスクとイベント] タブに次のエラー メッセージと推奨が表示されることがあります。

    HA agent on <esxhostname> in cluster <clustername> in <datacenter> has an error Incompatible HA Network:
    Consider using the Advanced Cluster Settings das.allowNetwork to control network usage.


    Virtual Center 2.5 Update 2 から、HA にはクラスタの信頼性を高める拡張ネットワーク準拠性チェックが含まれています。この拡張ネットワーク準拠性チェックによって、クラスタ全体のハートビート ネットワーク パスが正しいことを確認できます。詳細は、 KB 1006606 を参照してください。

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