VMware Converter Enterprise Update 2 for VirtualCenter 2.5
VMware Converter Enterprise Update 2 for VirtualCenter 2.5 | 2008 年 7 月 25 日 | ビルド 62397
ビルド 62397 は、VMware Converter Enterprise for VirtualCenter 2.5 のアップデートリリースです。
リリース ノートの概要
このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。
- VMware Converter Enterprise for VirtualCenter の紹介
- Converter Enterprise Update 2 for VirtualCenter 2.5 の変更点
- インストールに関する注意事項
- アップグレードに関する注意事項
- プラットフォーム
- 相互運用性とサポートされているゲスト OS
- 既知の問題(国際化に関する問題を含む)
- 修正済みの問題
このリリース ノートでは、VMware Converter Enterprise for VirtualCenter モジュールに関する情報を提供します。VirtualCenter の新機能と要件、インストールについては、『VMware Infrastructure 3 バージョン 3.5 リリース ノート』をご覧ください。
VMware Converter Enterprise for VirtualCenter の紹介
VMware Converter Enterprise for VirtualCenter は VirtualCenter 向けのアドオン プラグインであり、物理マシンおよび仮想マシンの両方を VMware Infrastructure に移行するための、使いやすく、拡張性の高い統合ソリューションを提供します。大規模移行用に最適化された Converter Enterprise では、VirtualCenter ユーザー インターフェイスを使用して、物理から仮想 (P2V) および仮想から仮想 (V2V) への移行タスクを作成、編集、監視することができます。Converter Enterprise はまた、サポートしているサードパーティのイメージを直接 VirtualCenter の管理対象仮想マシンにインポートできます。
物理から仮想(P2V)への移行では、Converter Enterprise はホット クローニングを使ってライブ移行が可能になり、このため、ソース物理マシンの中断やダウンタイムを生じることがありません。ホット クローニングでは、物理ソースにエージェントがインストールされ、変換前にボリューム シャドウ コピー サービス(VSS)スナップショットを使用するように変換されます。稼働中の物理環境にエージェントをインストールする方法を取らない場合は、従来のコールド クローニングによる P2V 変換を使用できます。コールド クローニングでは、物理マシンをシャット ダウンし、Converter Enterprise Boot CD を使用してオフライン変換を行います。
Converter Enterprise は、VirtualCenter 管理下の仮想マシンを、VMware Workstation や VMware Server、VMware ACE、VMware Fusion などの、ホスト ベースの VMware プラットフォームにエクスポートする機能も備えています。
Converter Enterprise Update 2 for VirtualCenter 2.5 の変更点
VMware Converter Enterprise Update 2 for VirtualCenter 2.5 は、VMware Converter Enterprise for VirtualCenter 2.5 のアップデートリリースです。次の機能拡張が施されています。
- システム管理者は、物理から仮想 (P2V) への繰り返しタスクをいくつでもスケジュール設定し、変換後の仮想マシンを保持する方法を指定可能
- システム管理者は、ソースの物理マシンにある 1 つの物理ディスクの各ボリュームを、ターゲットにある複数のデータストアに分けられた独立した仮想ディスクに変換可能
- システム管理者は、ボリュームベースのクローン作成時に、ターゲット仮想マシンのすべてのシステム リストア チェックポイントを削除可能
- Microsoft Windows Vista 32 ビット版および 64 ビット版のオペレーティング システムの完全サポート
- いくつかの国際化に関する問題点が判明しています。「既知の問題点」のセクションの最後に示してあります
このリリースでは、「 修正済みの問題」で説明しているようにバグが修正されています。また「 既知の問題」で説明する問題が存在します。
インストールに関する注意事項
VMware Converter Enterprise for VirtualCenter のインストールは、既存の VirtualCenter 2.5 以降のサーバとの接続を必要とします。Converter Enterprise のインストールごとに、VirtualCenter サーバ インスタンスを 1 つのみ関連付ける必要があります。
VMware Converter Enterprise for VirtualCenter は、サーバ コンポーネント 1 つとクライアント コンポーネント 1 つで構成されます。サーバ コンポーネントは、VirtualCenter サーバと同じシステムにインストールしても、別のシステムにインストールしてもかまいません。クライアント コンポーネントは、基本的には VMware Infrastructure Client(VI Client とも表記)のプラグイン インターフェイスです。
VMware Converter Enterprise for VirtualCenter のサーバ コンポーネントは、インストールされているスタンドアロンの VMware Converter 3.x 製品と共存できます。
VMware Converter Enterprise Update 2 for VirtualCenter 2.5 へのアップグレードの際には、インストーラによってシステムの再起動が要求されます。システムを再起動することによってアップグレードが正常に完了します。
スタンドアロン Converter Enterprise パッケージをインストールする際に、英語のビルドを選択した場合は、英語バージョンだけがインストールされます。ローカライズされたビルドを選択した場合は、オペレーティング システムで使用されている言語と同じバージョンがインストールされます。
アップグレードに関する注意事項
Update 2 の統合インストーラを実行して、Converter Enterprise サーバ Update 2 にアップグレードします。Update 2 サーバは、Update 2 クライアントのみと互換性があります。Converter Enterprise クライアント プラグインも Update 2 にアップグレードする必要があります。
VI Client Update 2 でクライアント プラグインを Update 2 にアップグレードする際、Converter Enterprise クライアント プラグインの以前のバージョンをアンインストールする必要はありません。以前のバージョンは Converter Enterprise クライアント プラグイン Update 2 と共存できます。
VI Client Update 2 でクライアント プラグインを Update 2 にアップグレードするには
- VI Client のメイン メニューで、[ プラグイン] をクリックしたあと [ 使用可能] タブをクリックし、[ ダウンロードしてインストール] をクリックします。
- [ インストール済み] タブをクリックして、[ 有効化] をクリックします。
- [ インストール済み] タブに正しいバージョン番号 (4.0.1.62397) が表示されていることを確認します。
VI Client Update 1 以前のバージョンでクライアント プラグインをアップグレードするには
- [スタート] - [設定] - [コントロール パネル] - [プログラムの追加と削除]を選択します。
- [ VMware Converter Enterprise クライアント] をクリックして、[ 削除] をクリックします。
- VI Client のメイン メニューで、[ プラグイン] をクリックしたあと [ 使用可能] タブをクリックし、[ ダウンロードしてインストール] をクリックします。
- [ インストール済み] タブをクリックして、[ 有効化] をクリックします。
- [ インストール済み] タブに正しいバージョン番号 (4.0.1.62397) が表示されていることを確認します。
VI Client Update 2 リリースから、クライアント プラグイン マネージャに次の機能拡張が含まれています。
- 1 つの VI Client インスタンスに複数のバージョンのクライアント プラグインが共存可能: GA、Update 1 などの以前のバージョンの Converter Enterprise クライアントと Update 2 は、1 つの VI Client に共存できます。各クライアント プラグインは、同じバージョンの Converter Enterprise サーバのみと互換性があります。
- クライアント プラグインとサーバとの互換性を検出可能: VI Client が互換性がないことを検出すると、[ 使用可能] タブにダウンロードおよびインストール オプションが表示され、互換性のあるクライアント プラグインのダウンロードとインストールができます。
<build number>
VirtualCenter 2.5 へのアップグレードの際に新規データベースのインストールを選択した場合は、アップグレードのあと VI Client で Converter Enterprise を使用することができなくなります。詳細については、VMware ナレッジ ベース の記事「Update Manager および Converter Enterprise プラグインが VI Clientで使用できない」を参照してください。この記事は、 kb.vmware.com/kb/1004292で参照できます。
プラットフォーム
VMware Converter Enterprise for VirtualCenter 2.5 のサーバ コンポーネントは、次のプラットフォームにインストールできます。
- Windows 2000 Server SP4(Update Rollup 1)
- Windows XP Pro SP2(32 ビットおよび 64 ビット)
- Windows 2003 Server SP1(32 ビットおよび 64 ビット)
- Windows 2003 Server R2(32 ビットおよび 64 ビット)
- Windows Vista(32 ビットおよび 64 ビット)
インポートやエクスポート、再構成が可能な仮想マシンおよびサードパーティのイメージは、VMware Converter Enterprise for VirtualCenter のサーバ コンポーネントがインストールされたオペレーティング システムによって決まります。オペレーティング システムの互換性については、次の表を参照してください。
Converter Enterprise サーバがインストール |
互換性を持つソース仮想マシンまたはサードパーティ イメージのオペレーティング システム |
||||
Windows NT |
Windows 2000 |
Windows XP |
Windows 2003 |
Windows Vista |
|
Windows 2000 |
X |
X |
|
|
|
Windows XP Pro |
X |
X |
X |
X |
X |
Windows 2003 Server SP1 |
X |
X |
X |
X |
X |
Windows 2003 Server R2 |
X |
X |
X |
X |
X |
Windows Vista(32 ビットおよび 64 ビット) |
X |
X |
X |
X |
X |
相互運用性とサポートされているゲスト OS
VMware Converter Enterprise for VirtualCenter 2.5 がサポートしている操作対象のソースおよびターゲットは次のとおりです。
物理マシンからのインポート (ソース) |
各種サードパーティ フォーマット および VMware 製品からのインポート (ソース) |
VMware ホスト ベースおよびデータセンター製品の 仮想マシンへのエクスポート (ターゲット) |
---|---|---|
ホット クローニングまたはコールド クローニングで VI3 仮想マシンにインポート可能なオペレーティング システム
|
|
サポート対象外
|
StorageCraft ShadowProtect、Acronis True Image、および Symantec Backup Exec System Recovery イメージのインポートに関する条件および制限事項については、『VMware Converter Enterprise for VirtualCenter管理ガイド』を参照してください。
次のゲスト OS に対するサポートは試験的なサポートです。VMware Converter Enterprise for VirtualCenter は、これらのオペレーティング システムを含むソース イメージのクローンを作成できますが、ターゲット仮想マシンはインポート後の追加構成なしに動作することもあれば、動作しないこともあります。具体的には、ソース イメージにサポート対象外のハードウェアが含まれている場合は、ターゲット仮想マシンを使用する前に、その構成の変更が必要になることがあります。
- Linux
- Windows NT 3.x
- Windows ME
- Windows 98
- Windows 95
- MS-DOS
既知の問題
今回の VMware Converter Enterprise リリースには、次の問題点あることが確認されています。
Converter Enterprise サーバを削除する際に警告メッセージが表示されない
インストーラを使用して Microsoft Windows 2003 R2 SP1 ホストにインストールされている Converter Enterprise サーバを削除する場合に、[プログラムのメンテナンス] ページの [削除] をクリックすると、事前にユーザーへの確認が行われることなくサーバが削除されます。Converter サービスがまだ実行中であってもこのように処理されます。現状ではこれを回避する方法はありません。
boot.ini ファイルに変更された multi 構文がある場合、Microsoft Windows を実行している仮想マシンのクローン作成に失敗する
boot.ini ファイルに変更された multi 構文 [multi(xxx)disk(xxx) rdisk(xxx)partition(xxx)\%systemroot%] がある場合、Microsoft Windows を実行しているマシンのクローン作成(ホット、コールドの両方とも)は失敗します。Converter は、boot.ini にここに示している形式ではない行があるシステムをサポートしていません。回避策として、標準の構文を使用します。詳細については、 kb.vmware.com/kb/1005291を参照してください。
仮想 NIC を複数持つ Windows Vista 仮想マシンで、設定にカスタマイズ機能が使用されていると、一部の NIC が固定 IP を取得できない
Vista ゲスト OS システムで複数の NIC の固定 IP 設定を構成する場合、設定がすべての NIC に正しく適用されるとは限らない場合があります。回避策として、固定 IP 設定を手動で構成します。
インポートされた仮想マシンのカスタマイズ時にエラーが発生する
インポートされた仮想マシンをカスタマイズし、インポート率が 100% に達したときに、エラー(UNKNOWN_METHOD_FAULT.summary)が表示されます。Microsoft Windows 2000 を実行している Converter Enterprise サーバでこの問題が発生した場合は、回避策として SP3 以降にアップグレードします。Microsoft Windows XP でこの問題が発生した場合は、SP1 以降にアップグレードします。
仮想マシンのインポート時に、マシン名が長すぎるとタスクが完了しない
仮想マシンのインポート時に、ターゲットの仮想マシン名に 60 文字を超える名前を指定するとタスクが完了しません。ターゲットの仮想マシン名の入力フィールドは 80 文字まで入力できますが、入力した名前にタイムスタンプが付加されます。名前とタイムスタンプを組み合わせた文字数がこの制限を超えると問題が発生します。回避策として、ターゲットのマシン名には 60 文字以下の名前を使用します。
U2 の英語版から U2 のローカライズ版にアップグレードするには英語版の削除が必要
Upgrade 2 の英語版をインストールしていて、Upgrade 2 のローカライズ版をインストールしたい場合は、まず英語版を削除してからローカライズ版をインストールする必要があります。現状ではこれを回避する方法はありません。
Microsoft Windows NT では、クローン作成された仮想マシンにドライブ レターが保持されない
Windows NT4 マシンのクローンを作成し、[ボリュームごとに別々のディスクを作成]オプションを選択すると、ターゲットの仮想マシンのアクティブ ボリュームおよびシステム ボリューム以外のボリュームのドライブ レターが変更されます。回避策として、ターゲットの仮想マシンでディスク アドミニストレータを起動し、ボリュームを右クリックして [ドライブ文字の割り当て] オプションを起動し、ボリュームのドライブ文字を手動でリセットします。
Converter プラグインのダウンロード中にエラーメッセージが表示される
Update Manager および Converter のインストールに成功したあとに、Converter のプラグインをダウンロードするとエラーメッセージ([セットアップ初期化ファイルの読み取りエラー])が表示されます。続いて [プラグインがダウンロードされてインストールされました] というメッセージが表示されますが、ダウンロードおよびインストールの処理は進行しません。回避策として、VirtualCenter からログアウトしてからもう一度ログインしてください。エラーメッセージが表示されてプロセスが停止しているように見えますが、Converter プラグインのダウンロードは実際には成功しています。
Converter Enterprise が仮想マシンをインポートしているときに VirtualCenter サーバを再起動するとインベントリの同期が外れる
インポート中に VirtualCenter サーバを再起動すると、実行中の Converter のタスクが [最近のタスク] ペインに表示されません。インポート タスクの実行中に VirtualCenter サーバを停止すると、ターゲット仮想マシンが使用不能になります。ターゲット仮想マシンをいったん削除してから、インポートし直す必要があります。
無効なカスタマイズ値を使って Windows Vista ソース マシンをインポートすると、ターゲット マシンが壊れる
Windows Vista ソース マシンをカスタマイズしたときに次の状況があると、ターゲット仮想マシンがエラー メッセージを発行し、再起動を繰り返します。
- 製品キーが正しくない
- ドメイン名またはドメイン管理者の資格が無効である
- ドメイン コントローラに到達できない。原因としては、たとえば、仮想マシンにネットワーク接続がない、あるいはドメイン コントローラがネットワークに存在しないなど
回避策:カスタマイズ値が有効であることを確認してください。可能なら、ドメインに参加しないでください。
Converter Enterprise でパワーオン状態にあるホスト ベースのソースをインポートできる
Converter Enterprise では、パワーオン状態かサスペンド中のホスト ベースのソースをインポートできますが、この操作はサポートされていません。Workstation 5.5 または 6.0 ソース マシンのインポートが試みられたときはエラー メッセージを表示して終了されなければなりません。
回避策:インポートの前に仮想マシンをシャットダウンして、パワーオフにしてください。
Windows システムでの受信ファイル共有接続のためのファイアウォール設定
受信ファイルの共有接続を可能にするには、次の場合に Windows ファイアウォールを設定する必要があります。
- マシンを使用してスタンドアロン イメージをホスティングする
- スタンドアロン ターゲットとしてマシンを使用する
- マシンをリモートにホット クローニングする
Windows ファイアウォールを使用する場合、[ファイルとプリンタの共有]を許可する必要があります。また、ファイルとプリンタの共有ポートにアクセスするには、ファイアウォールが許可する IP アドレスのスコープを変更しなければならない場合があります。[ファイルとプリンタの共有]を有効にして、IP アドレスのスコープを変更するには、次の手順に従います。
Windows XP
- [スタート] - [設定] - [コントロール パネル] を選択して、[Windows ファイアウォール] を開きます。
- [例外] タブをクリックして、[ファイルとプリンタの共有] を選択します。
- [編集] をクリックします。
- 示された各ポートについて、[スコープの変更] をクリックし、[カスタムの一覧] を選択します。
- アクセスする必要がある IP アドレスの範囲を追加します。
Windows Vista
- [コントロール パネル] を開き、[管理ツール] - [キュリティが強化された Windows ファイアウォール] 選択します。
- [受信の規則] ダブルクリックし、ルールのリストで [ファイルとプリンタの共有 (SMB 受信)] のルールを選択します。
- [プロパティの表示] を選択し、[プロパティ] で [スコープ] 選択して、[リモート IP アドレス] 選択します。
必要に応じて、次のどれかを選択して、許可する IP アドレスのスコープを変更します(デフォルトでは、ローカル サブネット IP のみ許可)。
- 任意の IP アドレス
- ファイル サーバにアクセスする必要がある IP アドレスのカスタムの一覧(デフォルトでは、この一覧には「local subnet」が含まれる)
サードパーティのファイアウォールを使用している場合は、次のファイル共有ポートへのアクセスを許可する必要があります:TCP 139 と 445、UDP 137 と 138。
リモートの物理マシン ソースから VMware Converter Enterprise Agent を手動でアンインストールしなければならないことがある
ソース物理マシンから VMware Converter Enterprise Agent を手動でアンインストールしなければならないことがあります。VMware Converter Enterprise Agent は、ソース物理マシン側で[プログラムの追加と削除]コントロール パネルを使用してアンインストールできます。
IDE と SCSI ディスクが混在するソースで起動可能な仮想マシンが生成されないことがある
SCSI と IDE の両方のディスクを持つソース マシンでは、ディスク一覧の最後に IDE ディスクが表示されます。ソース マシンが IDE ディスクから起動することになっている場合、Converter Enterprise が作成したターゲット仮想マシンは間違ったディスクから起動します。これは、VMware 仮想マシンがディスク一覧の先頭のディスクを探すためです。回避策:
- インポートされた仮想マシンを起動し、F2 キーを押して BIOS に進みます。
- [Bootメニュー]に進みます。
- 問題のハードディスク ドライブの行に強調表示を移動して、Enter キーを押します。
- システム ディスクが最初に表示されるようにディスクの起動順序を変更します。
- 次に進みます。
タスクにカスタマイズ設定が含まれていると、Sysprep によってドライブ文字マッピングが削除される
カスタマイズ オプションを選択し、2 回目の sysprep による再起動後の[お待ちください]画面でターゲット仮想マシンに問題が発生する場合は、カスタマイズなしでインポートをやり直す必要があります。この問題は、Microsoft の sysprep の問題が原因で発生します。ドライブ文字マッピングが削除されているため、いくつかのファイルにアクセスできなくなります。
再構成後に仮想マシンを手動で再起動すると、カスタマイズ内容が適用されない
カスタマイズのプロセスは次の順序で発生します。
- Converter Enterprise を使用して仮想マシンのイメージをカスタマイズし、100% 完了を待ちます。
- 仮想マシンをパワーオンにします。
- 自動的に再起動するのを待ちます。
- Sysprep によってカスタマイズ内容が処理されます。
- Sysprep によって仮想マシンが再起動されます。
- Windows オペレーティング システムが読み込まれて、ネットワーク構成が発生します。
ステップ 2 のあと、仮想マシンが完全に再起動するのを待たずに仮想マシンを手動で再起動すると、カスタマイズ プロセスが機能しません。
回避策:ソース マシンで[Autologon]を無効にします。最初の起動でマシンが完全に再起動するのを待ちます。最初に起動したあと、マシンを 2 回再起動すると、安全にログインできます。
Converter Enterprise によって、ソース マシン上の物理シリアル ポートと仮想シリアル ポートが区別されない
移行中、仮想シリアル ポートは物理シリアル ポートとして扱われます。たとえば、ソース マシンに物理シリアル ポートと仮想シリアル ポートが 2 つずつある場合、インポートすると、ターゲット マシンに 4 つのシリアル ポートが作成されます。
OEM タイプのパーティションを選択すると、Windows 2000 仮想マシンのインポートに失敗する
ボリュームのサイズ変更の有無に関わらず、クローンでボリュームを個別選択する場合は、ディスク上の OEM パーティションや診断用パーティションを選択しないでください。必要なボリュームは、アクティブなパーティションとシステム パーティション、任意のデータ パーティションだけです。
ESX Server をターゲットとする大量の未使用領域を持つ大容量ディスクのクローン作成に失敗する
ESX Server をターゲットとする大量の未使用領域を持つ大容量ディスクの変換時、Converter Enterprise のインポート ウィザードの[ソース データ]ページで[サイズを変更せずに全ディスクをインポートします ]を選択すると、インポートに失敗することがある。ログを調べ、NFS 障害を含むエラー メッセージがある場合は、サイズ変更の有無にかかわらず[ボリュームのインポート]を使用してください。
USB デバイスを使用して ESX Server 3.0.x に Windows Vista をインポートすると重大なシステム エラーが発生する
USB ポートを持つ Windows Vista ソースが ESX 3.0.x ターゲットにインポートされると、ターゲット マシンでは USB デバイスをサポートしていないため、仮想マシンが初回起動時にブルー スクリーンを表示します。
回避策:変換後の vmx ファイルから usb.present = "TRUE" を削除してから、ターゲット仮想マシンをパワーオンしてください。
問題が発生したか、途中でキャンセルされた Converter Enterprise インポート タスクを再度インポートすると、ソースが使用中であると報告されて失敗する
問題が発生したか、途中でキャンセルされたインポート タスクを、そのあとすぐに再実行すると、Converter Enterprise は失敗し、ソース マシンが使用中であると報告されます。インポート タスクで問題が発生したり、途中でキャンセルされたりすると、VMware Infrastructure Client はすぐにこれを報告しますが、Converter がターゲットの仮想マシンを削除するには数分かかります。ソース マシンを再インポートする前に、ターゲット仮想マシンが削除されるまで待ってください。これは、VirtualCenter クライアントのタスク区画の「仮想マシンの削除タスク」(Converter Enterprise サーバによって生成されるメッセージ)が正常終了を示すことで分かります。
ソース マシンのディスク サイズが 256GB より大きいと、VirtualCenter への Converter 操作が失敗する
VMware Converter Enterprise でディスク サイズが 256GB より大きいソース マシンをインポートすると、仮想マシンの作成に失敗します。これは、VMFS(Virtual Machine File System)の制限です。デフォルトでは、データストア作成時のブロック サイズ制限は 1MB です。ファイル サイズを大きくするには、もっと大きなブロック サイズを持つ VMFS3 データストアを作成します。
ブロック サイズ制限は次のとおりです。
- VMFS2:1、2、4、8、16、32、64MB
- VMFS3:1、2、4、8MB
64 ビット Windows Vista Enterprise システムへの Converter Enterprise Server リモート エージェントのデプロイに失敗する
Converter Enterprise エージェントは、VirtualCenter Server 2.5 が管理するターゲットに、リモートにリモート ソースのホット クローン作成を行います。しかし、64 ビット Windows Vista Enterprise の場合は、リモート エージェントはデプロイはされますが、実行に失敗します。このため、それらシステムをリモートにホット クローニングすることができません。
回避策 1:リモート ソースをパワーオフにします。VMware Converter Enterprise Boot CD を使用して、コールド クローニングでシステムをインポートします。
回避策 2:リモートのホット クローン作成の前に Windows Vista のユーザー アカウント制御(UAC)を無効にします。 詳細は、Microsoft Web サイトで「Windows User Account Control Step-by-Step Guide」を検索してください。
VMware Converter Enterprise が短いホスト名を読み取れない
Converter Enterprise エージェントではなく、クライアント マシンが解決可能な VirtualCenter 用の短いマシン名を使用して VMware Infrastructure Client にログインすると、エージェントが VirtualCenter との接続に失敗します。リモート ホット クローニングの設定中に Converter Enterprise Server が VirtualCenter アクセスしようとすると、次のエラー メッセージが発行されます。「 Unable to find the server. Verify that the server name is correct and then try again.」
回避策:完全修飾ホスト名か IP アドレスを使用して VMware Infrastructure Client にログインしてください。または、VirtualCenter サーバの短いホスト名がリモート ホストから必ず解決できるようにします。
動的ディスクを持つシステムの Acronis イメージのインポートに失敗する
いくつかの環境で、動的ディスクを持つシステムの Acronis イメージのインポートが次のエラー メッセージで失敗します: 「Guest OS not found.」VMware Converter Enterprise は動的ディスクを持つシステム イメージのインポートをサポートしていません。
[ボリュームごとに別々のディスクを作成] オプションはマルチブート システムには推奨されない
変換ウィザードの [ソース データ] ページにある[ボリュームごとに別々のディスクを作成] オプションは、マルチブート システムをサポートしていません。マルチブート構成の物理マシンまたは仮想マシンのクローンを作成する場合は、認識済みのシステム ボリューム以外の各システム ボリュームは新しいディスクに配置されます。これによって、ターゲット仮想マシンは追加のシステムボリュームで起動することができなくなります。
回避策:追加のシステム ボリュームの選択を解除し、ターゲットの仮想マシンにそれらをクローン作成しないようにします。
Windows Vista を仮想マシンにインポートしたあと CD-ROM デバイスが機能しない
ESX 3.x または VMware Workstation 6 より前のバージョンの Workstation に Windows Vista をインポートしたあとに、CD-ROM デバイスが機能しなくなります。Windows Vista に付属の CD-ROM ドライバは、ESX 3.x およびバージョン 6 より前の Workstation でエミュレートされている CD-ROM デバイスで機能しません。ゲスト OS としての Windows Vista は、ESX 3.0.x および Workstation 5.x では試験的にサポートされています。ゲスト OS としての Vista の完全サポートは Workstation 6 で提供されており、Workstation 4.x および ESX 2.x では Vista はサポートしていません。Windows Vista を試験的にサポートしている VMware 製品のリストは、『ゲスト OS インストール ガイド』 www.vmware.com/pdf/GuestOS_guide.pdfを参照してください。
国際化の問題
VMware Converter Enterprise Update 2 for VirtualCenter 2.5 のこのリリースはローカライズされています。
ターゲットの仮想マシン名に ASCII 以外の文字が使用されている場合、仮想マシンのエクスポートは完了しない
仮想マシンのエクスポートの際に [エクスポート] ウィザードでターゲットの仮想マシン名に ASCII 以外の文字を入力すると、タスクは成功しません。これは Unicode の問題で、すべての言語にあてはまります。回避策として、マシン名のフィールドで ASCII 以外の文字の使用を避けてください。
Converter プラグイン マネージャのローカライズ版のビルド番号が、Microsoft Windows の [プログラムの追加と削除] に表示されるビルド番号と異なる
Converter Enterprise クライアントのローカライズ版の場合、Microsoft Windows の [プログラムの追加と削除] 画面に表示されるビルド番号は、4.0.1.62398 です。Converter を VI Client にインストールした場合、プラグイン マネージャ ウィンドウに表示されるビルド番号は 4.0.1.62397 です。この相違は既知の問題で、特に問題の原因となることはありません。
英語以外のオペレーティング システムで Update 1 から Update 2 にアップグレードする際に、英語以外のオペレーティング システムで英語版のアプリケーションを使用したい場合は、すべてのロケールのビルドではなく英語版のインストーラを使用する
ローカライズ版(英語版以外)のオペレーティング システムで実行する Converter Enterprise アプリケーションを U2 にアップグレードする場合で、英語でアプリケーションを実行したい場合は、必ず英語版のインストーラを使用してアップグレードを行います。アップグレードに、ローカライズ版のオペレーティング システムですべてのロケール用のインストーラを使用すると、Converter は基のオペレーティング システムのロケールで実行されます。
フォルダ名および構成ファイル名に ASCII 以外の文字が使用されている仮想マシンは Fusion でパワーオンにできない
フォルダ名または構成ファイル (.vmx) 名に ASCII 以外の文字が含まれている仮想マシンをエクスポートすると、その仮想マシンは VMware Fusion ではパワーオンできません。
インポート ウィザードで、ASCII 以外の文字を使用するコンピュータまたは DNS 名を指定すると、リモート エージェントのインストールに失敗する
Converter Enterprise リモート エージェントのインストール時に、インポート ウィザードのコンピュータまたは DNS 名のフィールドに ASCII 以外の文字を使用した場合、インストールは失敗します。[ログ情報] ボタンをクリックすると、エラー ログの場所に関するメッセージが表示されます。回避策として、かわりに IP アドレスを使用します。
日本語版のインポート ウィザードの [ソース]画面および[ターゲット] 画面のテキストが一部表示されない
インポートウィザードの画面の一部で、日本語のテキストが表示されません。これは [ソース] 画面および[ターゲット] 画面で発生します。この表示されないテキストは、英語版の [ソース] 画面では次のように表示されます: [インポートのソースの選択(Step 1: Choose a source for import.)]。この表示されないテキストは、英語版の [ターゲット] 画面では次のように表示されます: [新しい仮想マシンのターゲットの選択(Step 2: Choose a source for import.)]。現状ではこれを回避する方法はありません。
ドイツ語版のインポート ウィザードおよびエクスポート ウィザードの[リソースプール]ページの一部のテキストの表示が不完全
インポート ウィザードおよびエクスポート ウィザードの[リソースプール]ページの一部のドイツ語のテキストの表示が不完全です。このテキストは英語版では次のように表示されます:[リソース プールによって、ホストまたはクラスタ内でコンピューティング リソースを階層管理できます。(Resource pools allow hierarchical management of computing resources within a host or cluster.)仮想マシンおよび子プールはその親プールのリソースを共有します。(Virtual machines and child pools share the resources of their parent pool.)]現状ではこれを回避する方法はありません。
英文字で始まる ASCII 以外の文字列が、カスタマイズ ウィザード内のあるフィールドで使用されているとカスタマイズに失敗する
Converter Enterprise のカスタマイズ ウィザードでは、[コンピュータ名]、[ドメイン名]、[ワークグループ] フィールドには ASCII 以外の文字を使用できません。ウィザードではこれらのフィールドへの ASCII 以外の文字の入力は無効になりますが、英文字で始まる ASCII 以外の文字列の場合、現状ではユーザー インタフェースはこれを排除せずに受け入れます。しかし、カスタマイズは意図したとおりに実行されないことがあります。現状ではこれを回避する方法はありません。
インストールの制限事項
VMware Converter Enterprise for VirtualCenter 2.5 の Update 1 および Update 2 をインストールするコンピュータの名前には、ASCII 以外の文字を使用しないでください。これは、インストール パス名にも適用される制限事項です。インストーラは、インストール パス名での ASCII 以外の文字の使用はサポートしていないため、デフォルトのパス名を使用してください。
構成および表示に関する制限事項
- データストア名、仮想ネットワーク名、およびイメージ ファイル名(CD、DVD、およびフロッピー ドライブ)は、ASCII 文字しか使用できません。
- 一般的なインターネットの運用およびプロトコルに適合させるため、次の項目は ASCII 文字だけでなければなりません。ホスト名、ワークグループ名、ドメイン名、URL、E メール アドレス、SMTP サーバ名、SNMP コミュニティー文字列です。
- Converter Enterprise のインポート ウィザードを使用する場合、日付と日時の書式が現在のロケールと異なる場合があります。
修正済みの問題
ビルド 62397では、次に示す既知の問題が解決されています。
- 短時間内に複数のジョブを実行すると、VMware Converter Enterprise Server が異常終了します。この問題は、Update 2 リリースで修正されています。
- スケジュール設定されたタスクが VirtualCenter インベントリ内の切断されたホストに対してインポートまたはエクスポート操作を行おうとすると、Converter Enterprise Server がクラッシュします。この問題は、Update 2 リリースで修正されています。
- VirtualCenter サーバを再起動すると、スケジュール設定されたタスクが実行されないことがあります。 この問題は、Update 2 リリースで修正されています。
- デュアル ブート システムのホットクローン作成では、 boot.iniが指示するデフォルトのオペレーティング システムのクローンのみ作成できます。この問題は、Update 2 リリースで修正されています。
- スケジュールの実行時に Converter Enterprise Server がネットワークから切断されていると、スケジュール設定されたタスクが実行されません。この問題は、Update 2 リリースで修正されています。
- Windows NT ゲストを含む Microsoft Virtual PC 2007 イメージをパワーオンにすると、重大なシステム エラーが発生します。この問題は、Update 2 リリースで修正されています。
- 以前は、[所有者名] および [会社名] フィールドに ASCII 以外の文字が使用されているとイメージのカスタマイズに失敗することがありました。この問題は、Update 2 リリースで修正されています。
- アップグレードのあとに VI Client に表示される Converter Enterprise サーバのバージョンが正しくないです。この問題は、Update 2 リリースで修正されています。