VMware Converter Enterprise Update 4 for VirtualCenter 2.5 リリース ノート
VMware Converter Enterprise | 2009 年 2 月 23 日 | ビルド 62418 ドキュメントの最終更新日: 2009 年 2 月 23 日 ビルド 62418 は、VMware Converter Enterprise for VirtualCenter 2.5 のアップデート リリースです。 |
このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。
- VMware Converter Enterprise for VirtualCenter の紹介
- Converter Enterprise Update 4 for VirtualCenter 2.5 の概要
- インストールに関する注意事項
- アップグレードに関する注意事項
- プラットフォーム
- 相互運用性とサポートされているゲスト OS
- 修正済みの問題
- 既知の問題 (国際化に関する問題を含む)
このリリース ノートでは、VMware Converter Enterprise for VirtualCenter モジュールに関する情報を提供します。VirtualCenter の新機能、要件、およびインストールについては、『VMware Infrastructure 2.5 Update 4 リリース ノート』 をご覧ください。
VMware Converter Enterprise for VirtualCenter の紹介
VMware Converter Enterprise for VirtualCenter は、物理マシンおよび仮想マシンの両方を VMware Infrastructure に移行するための、使いやすく、拡張性の高い統合型ソリューションを提供する VirtualCenter 向けのアドオン プラグインです。大規模移行用に最適化された Converter Enterprise では、VirtualCenter ユーザー インターフェイスを使用して、物理から仮想 (P2V) および仮想から仮想 (V2V) への移行タスクを作成、編集、監視することができます。また、Converter Enterprise は、サポートしているサードパーティのイメージを VirtualCenter の管理対象仮想マシンに直接インポートできます。
物理から仮想 (P2V) への移行では、Converter Enterprise はホット クローニングを使用してライブ移行が実行できます。このため、ソース物理マシンの中断やダウンタイムが生じることがありません。ホット クローニングでは、物理ソースにエージェントがインストールされ、変換前にボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) スナップショットを活用するように変換されます。稼働中の物理環境にエージェントをインストールする方法を取らない場合は、従来のコールド クローニングによる P2V 変換を使用できます。コールド クローニングでは、物理マシンをシャット ダウンし、Converter Enterprise 起動 CD を使用してオフライン変換を行います。
Converter Enterprise は、VirtualCenter が管理する仮想マシンを、VMware Workstation、VMware Server、VMware ACE、VMware Fusion など、ホスト ベースの VMware プラットフォームにエクスポートする機能も備えています。
Converter Enterprise Update 4 for VirtualCenter 2.5 の概要
VMware Converter Enterprise Update 4 for VirtualCenter 2.5 は、VMware Converter Enterprise for VirtualCenter 2.5 のアップデート リリースです。
このリリースでは、ゲスト OS として、Windows Server 2008 をカスタマイズ機能も含めてサポートしています。
このリリースでは、「 修正済みの問題」 で説明しているようにバグが修正されています。また 「 既知の問題」 で説明する問題が存在します。
インストールに関する注意事項
VMware Converter Enterprise for VirtualCenter のインストールには、既存の VirtualCenter 2.5 以降のサーバとの接続が必要です。Converter Enterprise のインストールごとに、VirtualCenter サーバのインスタンスを 1 つだけ関連付ける必要があります。
VMware Converter Enterprise for VirtualCenter は、サーバ コンポーネント 1 つとクライアント コンポーネント 1 つで構成されます。サーバ コンポーネントは、VirtualCenter サーバと同じシステムにインストールしても、別のシステムにインストールしてもかまいません。クライアント コンポーネントは、VMware Infrastructure Client (VI Client とも表記) のプラグイン インターフェイスです。
VMware Converter Enterprise for VirtualCenter のサーバ コンポーネントは、インストールされているスタンドアロンの VMware Converter 3.x 製品と共存できます。
統合インストーラを使用して VMware Converter Enterprise Update 4 for VirtualCenter 2.5 にアップグレードすると、インストーラによってシステムの再起動が要求されます。システムを再起動することによってアップグレードが正常に完了します。(スタンドアロン インストーラを使用している場合は、再起動は必要ありません。)
スタンドアロン Converter Enterprise パッケージをインストールする際に、英語のビルドを選択した場合は、英語バージョンだけがインストールされます。ローカライズされたビルドを選択した場合は、オペレーティング システムで使用されている言語と同じバージョンがインストールされます。
アップグレードに関する注意事項
Update 4 の統合インストーラを実行して、Converter Enterprise サーバ Update 4 にアップグレードします。Update 4 サーバは、Update 4 クライアントのみと互換性があります。Converter Enterprise クライアント プラグインも Update 4 にアップグレードする必要があります。
VI Client Update 2 以降でクライアント プラグインを Update 4 にアップグレードする際、Converter Enterprise クライアント プラグインの以前のバージョンをアンインストールする必要はありません。以前のバージョンは Converter Enterprise クライアント プラグイン Update 4 と共存できます。
VI Client Update 2 以降でクライアント プラグインを Update 4 にアップグレードするには
- VI Client のメイン メニューで、[プラグイン] をクリックしたあと [使用可能] タブをクリックし、[ダウンロードしてインストール] をクリックします。
- [インストール済み] タブをクリックして、[有効化] をクリックします。
- [インストール済み] タブに正しいバージョン番号 (4.0.3.62417) が表示されていることを確認します。
VI Client Update 1 以前のバージョンでクライアント プラグインをアップグレードするには
- [スタート] - [設定] - [コントロール パネル] - [プログラムの追加と削除] を選択します。
- [VMware Converter Enterprise client] をクリックして、[削除] をクリックします。
- VI Client のメイン メニューで、[プラグイン] をクリックしたあと [使用可能] タブをクリックし、[ダウンロードしてインストール] をクリックします。
- [インストール済み] タブをクリックして、[有効化] をクリックします。
- [インストール済み] タブに正しいバージョン番号 (4.0.3.62417) が表示されていることを確認します。
Update 2 リリースから、クライアント プラグイン マネージャでは、次のように機能が拡張されています。
- 1 つの VI Client インスタンスに複数のバージョンのクライアント プラグインが共存可能: GA または Update 1 のバージョンの Converter Enterprise クライアント プラグインは、1 つの VI Client 上で Update 2、Update 3、Update 4 のいずれとの組み合わせでも共存できます。(GA と Update 1 は同じクライアント上で共存できません)。各クライアント プラグインは、同じバージョンの Converter Enterprise サーバとのみ互換性があります。
- クライアント プラグインとサーバとの互換性を検出可能: VI Client が互換性がないことを検出すると、[使用可能] タブにダウンロードおよびインストール オプションが表示され、互換性のあるクライアント プラグインのダウンロードとインストールができます。
VirtualCenter 2.5 へのアップグレードの際に新規データベースのインストールを選択した場合は、アップグレードのあと VI Client で Converter Enterprise プラグインを使用することができなくなります。データベースがすでに存在しているサーバに、それと同じタイプの新規データベースをインストールすると、インストーラによって既存のデータベースは上書きされるため、既存のデータベースにあるデータはすべて消去されます。データベースがすでに存在しているサーバに、それと異なるタイプの新規データベースをインストールすると、VMware VirtualCenter で今まで使用していた DSN に、新しくインストールしたデータベースが指定されます。そのため、この DSN を使用して既存のデータベースにアクセスできなくなり、そのデータベース内のデータを使用できません。
VirtualCenter 2.5 にアップグレードする際は、アップグレード ウィザードで、[既存のデータベース サーバを使用する] オプションを選択することをお勧めします。これにより、既存のデータが保持され、すべてのプラグインを VI Client で使用できます。ただし、新規データベースのインスタンスをインストールするよう選択した場合は、Update Manager および Converter Enterprise をアンインストールしてから再度インストールする必要があります。新規インストールを行うと、確実に必要なエントリがデータベースに追加され、プラグインが VI Client で使用できるようになります。
プラットフォーム
VMware Converter Enterprise for VirtualCenter 2.5 のサーバ コンポーネントは、次のプラットフォームにインストールできます。
- Windows 2000 Server SP4 (Update Rollup 1)
- Windows XP Pro SP2 (32 ビットおよび 64 ビット)
- Windows 2003 Server SP1 および R2 (32 ビットおよび 64 ビット)
- Windows Vista (32 ビットおよび 64 ビット)
インポートやエクスポート、再構成が可能な仮想マシンおよびサードパーティのイメージは、VMware Converter Enterprise for VirtualCenter のサーバ コンポーネントがインストールされたオペレーティング システムによって決まります。オペレーティング システムの互換性については、次の表を参照してください。
Converter Enterprise サーバがインストール されているオペレーティング システム |
互換性を持つソース仮想マシンまたはサードパーティ イメージのオペレーティング システム |
||||
Windows NT |
Windows 2000 |
Windows XP |
Windows 2003 |
Windows Vista |
|
Windows 2000 |
○ |
○ |
|
|
|
Windows XP Pro |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
Windows 2003 Server |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
Windows Vista |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
相互運用性とサポートされているゲスト OS
サポートされるソースおよびターゲットについては、『VMware Converter Enterprise 管理ガイド』 を参照してください。
次のゲスト OS に対するサポートは試験的なサポートです。VMware Converter Enterprise for VirtualCenter は、これらのオペレーティング システムを含むソース イメージのクローンを作成できますが、ターゲット仮想マシンはインポート後に追加構成することなく動作することもあれば、動作しないこともあります。具体的には、ソース イメージにサポート対象外のハードウェアが含まれている場合は、ターゲット仮想マシンを使用する前に、その構成の変更が必要になることがあります。
- Linux
- Windows NT 3.x
- Windows ME
- Windows 98
- Windows 95
- MS-DOS
修正済みの問題
このリリースでは、以前のリリースの既知の問題が 1 つ修正されています。
- 日本語版の [インポート] ウィザードの [ソース] および [ターゲット] 画面で、表示されない日本語のテキストがありました。この問題は現在解決されています。
既知の問題
今回の VMware Converter Enterprise リリースには、次の問題点あることが確認されています。
Windows Vista ホストからの Windows NT4 のリモート ホット クローニングはサポートされない
Converter Enterprise サーバを Windows Vista ホストにインストールし、Windows NT4 のリモート ホット クローニングをしようとすると、Converter Enterprise エージェントの展開には成功しますが、リモート マシン上で Converter Enterprise サービスを開始できません。この手順による変換はサポートされていません。
VirtualCenter、あるいは ESX または ESXi に向けてのソース マシンの変換に失敗し、 NFC エラーが表示される
変換用に、別のソース ディスクにあるソース ボリュームを選択した場合に、VirtualCenter、あるいは ESX または ESXi に向けてのクローン作成プロセスに失敗し、NFC エラーが表示されることがあります。この問題は、Converter Enterprise サーバと、VirtualCenter サーバまたは ESX/ESXi とが通信に使用している特定のネットワーク環境によって発生する可能性があります。詳細は、「 VMware Converter の障害の原因となるネットワーク デバイスおよびデバイス設定の調査 (KB 1004615)」 のナレッジ ベース記事を参照してください。
イメージのカスタマイズで、Sysprep ファイル情報に関するダイアログ ボックスが表示される
インポートまたはエクスポート中に仮想マシンをカスタマイズするとき、あるいは既存のマシンを再構成するときに、プロセスによってカスタマイズ パラメータを設定している際に、マシンが自動的に再起動し、追加のファイルが必要であることを示す Sysprep ダイアログ ボックスを表示することがあります。
回避策: Windows のミニ セットアップが見つけられないファイルのリストをメモしておきます。ソース マシン上にある必要なファイル (たとえば Thawbrkr.dll など) を Sysprep インストール ファイル フォルダ c:\sysprep\i386 にコピーしてから インポート (またはエクスポート)およびカスタマイズ、または再構成を実行します。Sysprep で要求されるファイルは、通常はソース マシンの次の場所にあります: C:\Windows\system32
仮想マシンが起動し、カスタマイズが完了すると Sysprep ディレクトリは削除されます。
WAN リンクを使用して変換しているときに SSL ハンドシェイクがタイムアウトする
vCenter Converter は、WAN を介した変換をサポートしていません。WAN リンクを使用して変換を実行しようとした場合、2 分間で SSL ハンドシェイクのタイムアウトが起こります。
回避策: この 2 分間のハンドシェイク タイムアウトを避けるには、ホストされているターゲット マシン (Workstation など)への変換を同じ LAN で実行し、一時的に仮想マシンをコピーしてからそれをリモート サイトへ WAN を使用して送信します。目的のターゲットが Workstation 仮想マシンである場合は、これによって処理は完了します。目的のターゲットが ESX の場合は、Workstation 仮想マシンを ESX サーバにインポートします。
FAT32 ボリュームの容量の設定が 32GB より大きい場合に Windows オペレーティング システムのクローン作成に失敗する
一部の Windows オペレーティング システムで、ホット クローニングまたはコールド クローニング中に、ファイル割り当てテーブル (File Allocation Table、FAT32) のボリュームを 32GB より大きい容量に変更すると、変換が新しいボリュームをフォーマットする際に失敗します。これは、FAT32 ファイル システムの既知の制限事項です。
次の回避策をとることができます。
- FAT32 の最大容量を 32GB 以内にする。
- ディスク ベースのコールド クローニングを実行する。
- 最小の容量が 32GB より大きい場合は FAT32 ボリュームを選択しない。
詳細については、Microsoft の ヘルプおよびサポートの Web サイトを検索してください。
Windows Server 2008 のデフォルトの管理パスワードが、カスタマイズのあとには保持されない
カスタマイズすると、Windows Sysprep ユーティリティによって Windows Server 2008 の管理アカウントは削除されて再作成されます。カスタマイズ後に最初に仮想マシンを起動するときには、管理パスワードを再設定する必要があります。
Microsoft Virtual PC イメージのインポートに失敗し、 Could not parse the VMC configuration fileというエラー メッセージが表示される
VMware Converter Enterprise がインストールされている Microsoft Windows システムで、Virtual PC イメージのインポートを正常に行うには、Microsoft XML Parser (MSXML) 2.6、3.0、または 4.0 がインストールされている必要があります。
VMware Tools が仮想マシンにインストールされない
Windows 2000 Professional SP4 仮想マシンを VMware ESX 3.5 にインポートまたはリモート ホット クローニングすると、VMware Tools がターゲット仮想マシンにインストールされません。これは、タスクの作成時にツールをインストールするように指定しても発生します。
回避策: 回避策として、VMware Tools を手動でインストールし
同じマシンに、Update Manager クライアント プラグインが先にアップロードされていると、Converter クライアント プラグインをダウンロードできないことがある
Update Manager クライアント プラグインと Converter クライアント プラグインの両方を同じ VI Client にインストールする場合、Update Manager を最初にインストールすると、Converter プラグインをインストールできないことがあります。Converter クライアント プラグインのインストールのプログレス バーが進行しません。
回避策: インストールのプログレス バーの右にある [キャンセル] をクリックして、Converter プラグインのインストールをキャンセルします。そのあと、再度 [ダウンロードしてインストール] をクリックします。これで、Converter プラグインがインストールされます。
カスタム設定を使用して 手動で Windows Vista ソース マシンを仮想マシンに変換すると、変換したマシンのユーザー アカウントが期待通りに動作しない
特に、システム管理者権限を持つユーザー アカウントが初めは有効な状態だった場合も、カスタマイズ プロセスでシステム管理者アカウントが無効になるため、そのユーザー アカウントは無効になります。ほかに有効な状態になっているユーザー アカウントがない場合は、ログオンする方法がないため、新しく作成した仮想マシンを使用できません。
回避策: ソース マシンでシステム管理者権限を持つほかのユーザーを作成してから、変換およびカスタマイズを行います。
Converter サーバを削除する際に警告メッセージが表示されない
インストーラを使用して Converter サーバを削除する場合に、[プログラムのメンテナンス] ページの [削除] をクリックすると、事前にユーザーへの確認が行われることなくサーバが削除されます。Converter サービスがまだ実行中であってもこのように処理されます。現状ではこれを回避する方法はありません。
boot.ini ファイルに変更された multi 構文がある場合、Microsoft Windows を実行している仮想マシンのクローン作成に失敗する
boot.ini ファイルに変更された multi 構文 [multi(xxx)disk(xxx) rdisk(xxx)partition(xxx)\%systemroot%] がある場合、Microsoft Windows を実行しているマシンのクローン作成 (ホット、コールドの両方とも) は失敗します。Converter は、boot.ini にここに示している形式ではない行があるシステムをサポートしていません。回避策として、標準の構文を使用します。
仮想 NIC を複数持つ Windows Vista 仮想マシンで、設定にカスタマイズ機能が使用されていると、一部の NIC が固定 IP を取得できない。
Vista ゲスト OS で複数の NIC の固定 IP 設定を構成する場合、設定がすべての NIC に正しく適用されないことがあります。回避策として、固定 IP 設定を手動で構成します。
インポートされた仮想マシンのカスタマイズ時にエラーが発生する
インポートされた仮想マシンをカスタマイズし、インポート率が 100% に達したときに、エラー (UNKNOWN_METHOD_FAULT.summary) が表示されます。Microsoft Windows 2000 を実行している Converter Enterprise サーバでこの問題が発生した場合は、回避策として SP3 以降にアップグレードします。Microsoft Windows XP でこの問題が発生した場合は、SP1 以降にアップグレードします。
仮想マシンのインポート時に、マシン名が長すぎるとタスクが完了しない
仮想マシンのインポート時に、ターゲットの仮想マシン名に 60 文字を超える名前を指定するとタスクが完了しません。ターゲットの仮想マシン名の入力フィールドには最大 80 文字入力できますが、入力した名前にタイムスタンプが付加されます。名前とタイムスタンプを組み合わせた文字数がこの制限を超えると問題が発生します。回避策として、ターゲットのマシン名には 60 文字以下の名前を使用します。
Microsoft Windows NT では、クローン作成された仮想マシンにドライブ文字が保持されない
Windows NT4 マシンのクローンを作成し、[ボリュームごとに別々のディスクを作成] オプションを選択すると、ターゲットの仮想マシンのアクティブ ボリュームおよびシステム ボリューム以外のボリュームのドライブ文字が変更されます。回避策として、ターゲット仮想マシンでディスク アドミニストレータを起動し、ボリュームを右クリックして [ドライブ文字の割り当て] オプションを起動し、ボリュームのドライブ文字を手動でリセットします。
Converter Enterprise が仮想マシンをインポートしているときに VirtualCenter サーバを再起動するとインベントリの同期が外れる
インポート中に VirtualCenter サーバを再起動すると、実行中の Converter のタスクが [最近のタスク] ペインに表示されません。インポート タスクの実行中に VirtualCenter サーバが停止すると、ターゲット仮想マシンが使用不能になります。ターゲット仮想マシンを一度削除してから、インポートし直す必要があります。
無効なカスタマイズ値を使って Windows Vista ソース マシンをインポートすると、ターゲット マシンが壊れる
Windows Vista ソース マシンをカスタマイズしたときに次の状況があると、ターゲット仮想マシンがエラー メッセージを発行し、再起動を繰り返します。
- 製品キーが正しくない。
- ドメイン名またはドメイン管理者の資格が無効である。
- ドメイン コントローラに到達できない。原因としては、たとえば、仮想マシンにネットワーク接続がない、あるいはドメイン コントローラがネットワークに存在しないなど。
回避策: カスタマイズ値が有効であることを確認してください。可能な場合は、ドメインに参加しないでください。
Converter Enterprise でパワーオン状態にあるホスト ベースのソースをインポートできる
Converter Enterprise では、パワーオン状態またはサスペンド中のホスト ベースのソースをインポートできますが、この操作はサポートされていません。
回避策: インポートの前に仮想マシンをシャットダウンして、パワーオフしてください。
Windows システムでの受信ファイル共有接続のためのファイアウォール設定
受信ファイルの共有接続を可能にするには、次の場合に Windows ファイアウォールを設定する必要があります。
- マシンを使用してスタンドアロン イメージをホスティングする
- スタンドアロン ターゲットとしてマシンを使用する
- マシンをリモートにホット クローニングする
Windows ファイアウォールを使用する場合、[ファイルとプリンタの共有] を許可する必要があります。また、ファイルとプリンタの共有ポートにアクセスするには、ファイアウォールが許可する IP アドレスのスコープの変更が必要な場合があります。[ファイルとプリンタの共有] を有効にして IP アドレスのスコープを変更するには、次の手順に従います。
Windows XP
- [スタート] - [設定] - [コントロール パネル] を選択して、[Windows ファイアウォール] を開きます。
- [例外] タブをクリックして、[ファイルとプリンタの共有] を選択します。
- [編集] をクリックします。
- 表示されたポートごとに、[スコープの変更] をクリックし、[カスタムの一覧] を選択します。
- アクセスする必要がある IP アドレスの範囲を追加します。
Windows Vista
- [コントロール パネル] を開き、[管理ツール] - [キュリティが強化された Windows ファイアウォール] を選択します。
- [受信の規則] をダブルクリックし、ルールのリストで [ファイルとプリンタの共有 (SMB 受信)] のルールを選択します。
- [プロパティの表示] を選択し、[プロパティ] で [スコープ] を選択して、[リモート IP アドレス] を選択します。
必要に応じて、次のいずれかを選択して、許可する IP アドレスのスコープを変更します (デフォルトでは、ローカル サブネット IP のみ許可)。
- 任意の IP アドレス
- ファイル サーバにアクセスする必要がある IP アドレスのカスタムの一覧 (デフォルトでは、この一覧には 「local subnet」 が含まれる)。
サードパーティのファイアウォールを使用している場合は、次のファイル共有ポートへのアクセスを許可する必要があります: TCP 139 と 445、UDP 137 と 138。
リモートの物理マシン ソースから VMware Converter Enterprise Agent を手動でアンインストールしなければならないことがある
ソース物理マシンから VMware Converter Enterprise Agent を手動でアンインストールしなければならないことがあります。VMware Converter Enterprise Agent は、ソース物理マシン側で [プログラムの追加と削除] コントロール パネルを使用してアンインストールできます。
IDE と SCSI ディスクが混在するソースで起動可能な仮想マシンが生成されないことがある
SCSI と IDE の両方のディスクを持つソース マシンでは、ディスク一覧の最後に IDE ディスクが表示されます。ソース マシンが IDE ディスクから起動することになっている場合、Converter Enterprise が作成したターゲット仮想マシンは誤ったディスクから起動します。これは、VMware 仮想マシンがディスク一覧の先頭のディスクを探すためです。
回避策:
- インポートされた仮想マシンを起動し、<F2> キーを押して BIOS に進みます。
- [Boot メニュー] に進みます。
- 問題のハード ディスク ドライブの行に強調表示を移動して、<Enter> キーを押します。
- システム ディスクが先頭になるようにディスクの起動順序を変更します。
- 次に進みます。
タスクにカスタマイズ設定が含まれていると、sysprep によってドライブ文字マッピングが削除される
カスタマイズ オプションを選択し、2 回目の sysprep による再起動後の [お待ちください] 画面でターゲット仮想マシンに問題が発生する場合は、カスタマイズせずにインポートし直す必要があります。この問題は、Microsoft の sysprep の問題が原因で発生します。ドライブ文字マッピングが削除されているため、いくつかのファイルにアクセスできなくなります。
再構成後に仮想マシンを手動で再起動すると、カスタマイズ内容が適用されない
カスタマイズのプロセスは次の順序で発生します。
- Converter Enterprise を使用して仮想マシンのイメージをカスタマイズし、100% 完了するのを待ちます。
- 仮想マシンをパワーオンします。
- 自動的に再起動するのを待ちます。
- sysprep によってカスタマイズ内容が処理されます。
- sysprep によって仮想マシンが再起動されます。
- Windows オペレーティング システムがロードされて、ネットワーク構成が行われます。
手順 2 のあと、仮想マシンが自動的に再起動するのを待たずに仮想マシンを手動で再起動すると、カスタマイズ プロセスが機能しません。
回避策: ソース マシンで [Autologon] を無効にします。最初の起動でマシンが自動的に再起動するのを待ちます。最初に起動したあと、マシンを 2 回再起動されると、安全にログインできます。
Converter Enterprise によって、ソース マシン上の物理シリアル ポートと仮想シリアル ポートが区別されない
移行中、仮想シリアル ポートは物理シリアル ポートとして扱われます。たとえば、ソース マシンに物理シリアル ポートと仮想シリアル ポートが 2 つずつある場合、インポートすると、ターゲット マシンに 4 つのシリアル ポートが作成されます。
OEM タイプのパーティションを選択すると、Windows 2000 仮想マシンのインポートに失敗する
ボリュームのサイズ変更の有無に関わらず、クローンでボリュームを個別に選択する場合は、ディスク上の OEM パーティションや診断用パーティションを選択しないでください。必要なボリュームは、アクティブなパーティション、システム パーティション、および任意のデータ パーティションだけです。
すべてのディスクのサイズを維持したままインポートすると、大量の未使用領域があるディスクのクローン作成処理が失敗する (ESX 3.0 以下のみが該当)
この現象は、ESX Server が未使用領域にゼロを書き込んで埋めるときに、10 分以上かかると発生します (約 20GB)。
回避策: ログを調べ、NFC 障害のエラー メッセージがある場合は、別のクローン作成方法 (サイズ変更の有無は問わず、[ボリュームを選択...] 方法) を使用します。
USB デバイスを使用している Windows Vista ソースを ESX Server の一部のバージョンにインポートすると重大なシステム エラーが発生する
USB ポートを持つ Windows Vista ソースが ESX 3.0、3.0.1、または 3.0.2 ターゲットにインポートされると、ターゲット マシンでは USB デバイスをサポートしていないため、仮想マシンの初回起動時にブルー スクリーンが表示されます。
回避策: 変換後の vmx ファイルから usb.present = "TRUE" を削除してから、ターゲット仮想マシンをパワーオンしてください。
問題が発生したか、途中でキャンセルされた Converter Enterprise インポート タスクを再度インポートすると、ソースが使用中であると報告されて失敗する
問題が発生したか、途中でキャンセルされたインポート タスクを、そのあとすぐに再実行すると、Converter Enterprise は失敗し、ソース マシンが使用中であると報告されることがあります。インポート タスクで問題が発生したり、途中でキャンセルされたりすると、VMware Infrastructure Client はすぐにこれを報告しますが、Converter がターゲット仮想マシンを削除するには数分かかります。ソース マシンを再インポートする前に、ターゲット仮想マシンが削除されるのを待ってください。これは、VirtualCenter クライアントのタスク ペインの 「仮想マシンの削除タスク」(Converter Enterprise サーバによって生成されるメッセージ) が正常終了を示すことでわかります。
ソース マシンのディスク サイズが 256GB より大きいと、VirtualCenter への Converter 操作が失敗する
VMware Converter Enterprise でディスク サイズが 256GB より大きいソース マシンをインポートすると、仮想マシンの作成に失敗します。これは、VMFS (Virtual Machine File System) の制限です。デフォルトでは、データストア作成時のブロック サイズ制限は 1MB です。ファイル サイズを大きくするには、より大きいブロック サイズを持つ VMFS3 データストアを作成します。
ブロック サイズ制限は次のとおりです。
- VMFS2: 1、2、4、8、16、32、64MB
- VMFS3: 1、2、4、8MB
Windows Vista システムへの Converter Enterprise サーバ リモート エージェントの展開に失敗する
Converter Enterprise エージェントは、VirtualCenter サーバ 2.5 が管理するターゲットに、リモート ソースをリモートにホット クローニングします。しかし、Windows Vista の場合、リモート エージェントの展開はされますが、実行に失敗します。このため、それらシステムをリモートにホット クローニングすることができません。
回避策 1: リモート ソースをパワーオフします。VMware Converter Enterprise 起動 CD を使用して、コールド クローニングでシステムをインポートします。
回避策 2: リモートにホット クローニングする前に Windows Vista のユーザー アカウント制御 (UAC) を無効にします。詳細は、Microsoft Web サイトで 「Windows User Account Control Step-by-Step Guide」 を検索してください。
VMware Converter Enterprise が短いホスト名を読み取れない
Converter Enterprise エージェントではなく、クライアント マシンが解決可能な VirtualCenter 用の短いマシン名を使用して VMware Infrastructure Client にログインすると、エージェントが VirtualCenter との接続に失敗します。リモート ホット クローニングの設定中に Converter Enterprise サーバが VirtualCenter サーバにアクセスしようとすると、次のエラー メッセージが発行されます: 「 Unable to find the server.Verify that the server name is correct and then try again.」。
回避策: 完全修飾ホスト名または IP アドレスを使用して VMware Infrastructure Client にログインします。または、VirtualCenter サーバの短いホスト名がリモート ソースから必ず解決できるようにします。
動的ディスクを持つシステムの Acronis イメージのインポートに失敗する
いくつかの環境では、動的ディスクを持つシステムの Acronis イメージのインポートが次のエラー メッセージが表示されて失敗します: 「Guest OS not found.」。VMware Converter Enterprise は動的ディスクを持つシステム イメージのインポートをサポートしていません。
[ボリュームごとに別々のディスクを作成します] オプションはマルチブート システムには推奨されない
変換ウィザードの [ソース データ] ページにある [ボリュームごとに別々のディスクを作成します] オプションは、マルチブート システムをサポートしていません。マルチブート構成の物理マシンまたは仮想マシンのクローンを作成する場合は、認識済みのシステム ボリューム以外の各システム ボリュームは新しいディスクに配置されます。これによって、ターゲット仮想マシンは追加のシステム ボリュームで起動することができなくなります。
回避策: 追加のシステム ボリュームの選択を解除し、ターゲット仮想マシンにそれらのクローンを作成しないようにします。
Windows Vista を仮想マシンにインポートしたあと CD-ROM デバイスが機能しない
ESX 3.x または VMware Workstation 6 より前のバージョンの Workstation に Windows Vista をインポートしたあと、CD-ROM デバイスが機能しなくなります。Windows Vista に付属されている CD-ROM ドライバは、ESX 3.x およびバージョン 6 より前の Workstation にエミュレートされている CD-ROM デバイスで機能しません。ゲスト OS としての Windows Vista は、ESX 3.0.x および Workstation 5.x では試験的にサポートされています。ゲスト OS としての Vista の完全サポートは Workstation 6 で提供されており、Workstation 4.x および ESX 2.x では Vista はサポートしていません。Windows Vista を試験的にサポートしている VMware 製品のリストは、『ゲスト OS インストール ガイド』 を参照してください。
国際化の問題
VMware Converter Enterprise Update 4 for VirtualCenter 2.5 のこのリリースはローカライズされています。
Windows 2000 または NT に VMware Converter Enterprise Server をインストールしたあと、ドイツ語版の再起動ウィンドウのテキストが一部表示されない
現状ではこれを回避する方法はありません。
U4 の英語版から U4 のローカライズ版にアップグレードするには英語版の削除が必要
Update 4 の英語版をインストールしていて、Update 4 のローカライズ版をインストールしたい場合は、まず英語版を削除してからローカライズ版をインストールする必要があります。現状ではこれを回避する方法はありません。
ターゲットの仮想マシン名に ASCII 以外の文字が使用されている場合、仮想マシンのエクスポートは完了しない
仮想マシンのエクスポートの際に [エクスポート] ウィザードでターゲットの仮想マシン名に ASCII 以外の文字を入力すると、タスクは成功しません。これは Unicode の問題で、すべての言語にあてはまります。回避策として、マシン名のフィールドで ASCII 以外の文字の使用を避けてください。
Converter プラグイン マネージャのローカライズ版のビルド番号が、Microsoft Windows の [プログラムの追加と削除] に表示されるビルド番号と異なる
Converter Enterprise クライアントのローカライズ版の場合、Microsoft Windows の [プログラムの追加と削除] 画面に表示されるビルド番号は、4.0.3.62418 です。Converter を VI Client にインストールした場合、プラグイン マネージャ ウィンドウに表示されるビルド番号は 4.0.3.62417 です。この相違は既知の問題で、特に問題の原因となることはありません。
英語以外のオペレーティング システムで Update 1 から Update 2、 Update 3、または Update 4 にアップグレードする際に、英語以外のオペレーティング システムで英語版のアプリケーションを使用したい場合は、すべてのロケールのビルドではなく英語版のインストーラを使用する
ローカライズ版 (英語版以外) のオペレーティング システムで実行する Converter Enterprise アプリケーションを U2、U3、または U4 にアップグレードする場合で、英語でアプリケーションを実行したい場合は、必ず英語版のインストーラを使用してアップグレードを行います。アップグレードに、ローカライズ版のオペレーティング システムですべてのロケール用のインストーラを使用すると、Converter は基盤のオペレーティング システムのロケールで実行されます。
フォルダ名および構成ファイル名に ASCII 以外の文字が使用されている仮想マシンは Fusion でパワーオンできない
フォルダ名または構成ファイル (.vmx) 名に ASCII 以外の文字が含まれている仮想マシンをエクスポートすると、その仮想マシンは VMware Fusion ではパワーオンできません。
インポート ウィザードで、ASCII 以外の文字を使用するコンピュータまたは DNS 名を指定すると、リモート エージェントのインストールに失敗する
Converter Enterprise リモート エージェントのインストール時に、インポート ウィザードのコンピュータまたは DNS 名のフィールドに ASCII 以外の文字を使用した場合、インストールは失敗します。[ログ情報] ボタンをクリックすると、エラー ログの場所に関するメッセージが表示されます。回避策として、かわりに IP アドレスを使用します。
ドイツ語版のインポート ウィザードおよびエクスポート ウィザードの [リソース プール] ページのテキストの表示が不完全
インポート ウィザードおよびエクスポート ウィザードの [リソース プール] ページの一部のドイツ語のテキストの表示が不完全です。このテキストは英語版では次のように表示されます: [リソース プールによって、ホストまたはクラスタ内でコンピューティング リソースを階層管理できます。(Resource pools allow hierarchical management of computing resources within a host or cluster.) 仮想マシンおよび子プールはその親プールのリソースを共有します。(Virtual machines and child pools share the resources of their parent pool.)]。現状ではこれを回避する方法はありません。
英文字で始まる ASCII 以外の文字列が、カスタマイズ ウィザード内のあるフィールドで使用されているとカスタマイズに失敗する
Converter Enterprise のカスタマイズ ウィザードでは、[コンピュータ名]、[ドメイン名]、[ワークグループ] フィールドには ASCII 以外の文字を使用できません。ウィザードではこれらのフィールドへの ASCII 以外の文字の入力は無効になりますが、英文字で始まる ASCII 以外の文字列の場合、現状ではユーザー インターフェイスはこれを排除せずに受け入れます。しかし、カスタマイズは意図したとおりに実行されないことがあります。現状ではこれを回避する方法はありません。
インストールの制限事項
VMware Converter Enterprise for VirtualCenter 2.5 の Update 1、Update 2、Update 3、および Update 4 をインストールするコンピュータの名前には、ASCII 以外の文字を使用しないでください。これは、インストール パス名にも適用される制限事項です。インストーラは、インストール パス名での ASCII 以外の文字の使用はサポートしていないため、デフォルトのパス名を使用してください。
構成および表示に関する制限事項
- データストア名、仮想ネットワーク名、およびイメージ ファイル名 (CD、DVD、およびフロッピー ドライブ) は、ASCII 文字しか使用できません。
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- 一般的なインターネットの運用およびプロトコルに適合させるため、次の項目には ASCII 文字だけを使用する必要があります。該当する項目は、ホスト名、ワークグループ名、ドメイン名、URL、E メール アドレス、SMTP サーバ名、SNMP コミュニティ文字列です。