VMware Update Manager 1.0 Update 1 | 2008 年 4 月 30 日 | ビルド 63966

ビルド 63966 は、ビルド 63965 にリソースファイルが追加されたビルドです。

注:ビルド番号 63965 は、VI Client の『プラグインについて』ウィンドウに表示され、ビルド番号 63966 は、『コントロールパネル』の『プログラムの追加 / 削除』ウィンドウに表示されます。

リリース ノートの概要

このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。

このリリース ノートでは、VMware VirtualCenter のオプション モジュールである VMware Update Manager に関する情報を提供します。VirtualCenter の新機能と要件、インストールについては、製品の『VMware Infrastructure 3 バージョン 3.5 リリース ノート』をご覧ください。

インストールに関する注意事項

Update Manager をインストールするには、既存の VirtualCenter サーバ 2.5 以降とのネットワーク接続が必要です。Update Manager モジュールのインストールごとに、1 つの VirtualCenter Server インスタンスに関連付ける必要があります。Update Manager モジュールは、プラグイン 1 つとサーバ コンポーネント 1 つで構成されます。プラグインは VI Client 上で動作し、サーバ コンポーネントは VirtualCenter サーバ と同じシステムにインストールしても、別のシステムにインストールしてもかまいません。

オプションの Update Manager Download Service インストーラにはデータベースが必要です。インストール プログラムには、SQL Server 2005 Express データベースを作成するオプションが含まれています。または、既存の Microsoft SQL Server データベースや Oracle データベースを使用することもできます。

アップグレードに関する注意事項

Update Manager クライアントと Update Manager サーバの両方をそれぞれ Update Manager 1.0 Update 1 クライアントと Update Manager 1.0 Update 1 サーバにアップグレードする必要があります。また、VirtualCenter サーバ 2.5 は VirtualCenter サーバ 2.5 Update 1 に、VirtualCenter 2.5 クライアント は VirtualCenter 2.5 Update 1 クライアントにアップグレードする必要があります。このとおりにアップグレードしなかった場合、インストールとアップグレードに関する『 既知の問題点』が発生する可能性があります。

Update Manager 1.0 Update 1 は VirtualCenter サーバ 2.5 との互換性がなく、Update Manager 1.0 は VirtualCenter サーバ 2.5 Update 1 との互換性がありません。

互換性マトリックス

 

Update Manager 1.0

Update Manager 1.0 Update 1

VirtualCenter 2.5

不可

VirtualCenterサーバ2.5 Update 1

不可

Update Manager 1.0 を Update Manager 1.0 Update 1 にアップグレードすると、構成ファイル vci-integrity.xml(C:\Program Files\VMware\Infrastructure\Update Manager)がインストーラによって上書きされます。このファイルで直接編集した設定はアップグレード時に維持されませんが、UI からこのファイルに書き込まれた設定は維持されます。変更した設定を保存するには、アップグレードを実行する前にこのファイルのバックアップを作成してください。

最小ハードウェア要件

Update Manager の最小ハードウェア要件は、Update Manager のデプロイ方法によって異なります。Update Manager と同じマシンにデータベースをインストールする場合、メモリ サイズとプロセッサ速度の要件が高くなります。許容できるパフォーマンスを確保するための最小要件は次のとおりです。

  • プロセッサ:
    2GHz 論理コア 2 つ以上の Intel または AMD の x86 プロセッサ
  • ネットワーク:
    10/100 Mbps
  • メモリ:
    • 2GB RAM(Update Manager と VirtualCenter サーバのマシンが異なる場合)
    • 4GB RAM(Update Manager と VirtualCenter サーバのマシンが同じ場合)

ディスク ストレージ要件は、実際の導入状況によって異なります。詳細については、 VMware Update Manager Sizing Estimator を参照してください。

最高のパフォーマンスを得るには、Update Manager とVMware Server ホストの間にギガビット接続を使用します。ただし、10/100Mbps 接続でも問題はありません。

ネットワーク ポートの要件

VMware Update Manager のネットワーク ポートの要件については、『 VMware Update Manager ネットワーク ポートの要件』(KB 1004543)を参照してください。

相互運用性とサポートされているゲスト OS

Update Manager 1.0 Update 1 は VirtualCenter サーバ 2.5 Update 1 以降との互換性があります。VirtualCenter サーバ 2.5 Update 1 については、『VMware Infrastructure 3 リリース ノート』を参照してください。

  • VMware ESX 3.5 Update 1およびVirtual Center 2.5 Update 1( HTML
  • VMware ESX 3.5 Update 1 EmbeddedおよびVirtual Center 2.5 Update 1( HTML
  • VMware ESX 3.5 Update 1 InstallableおよびVirtual Center 2.5 Update 1( HTML

Update Manager は、次をはじめとしてさまざまな ESX ホスト、仮想マシン、およびアプリケーションをスキャン、修正できます。

VMware ESX のスキャンと修正

  • VMware ESX 3.5 以降
  • VMware ESXi 以降


仮想マシンのスキャンと修正

  • Windows XP Professional、SP2 必須、32 ビット
  • Windows XP Professional、64 ビット
  • Windows 2000 Server SP4(Update Rollup 1)
  • Windows 2000 Professional、SP4 必須
  • Windows Server 2003、SP1 必須
  • Windows Server 2003 R2
  • Windows Server 2003 x64
  • Windows Server 2003 Standard/Web、32 ビットおよび 64 ビット
  • Windows Vista Business
  • Windows Vista Enterprise
  • Windows Vista Business(x64)
  • Windows Vista Enterprise(x64)

仮想マシンのスキャン

  • Red Hat Enterprise Linux AS 3.0(Update 5 必須)
  • Red Hat Enterprise Linux ES 3.0(Update 5 必須)
  • Red Hat Enterprise Linux AS 4.0(Update 2 必須)
  • Red Hat Enterprise Linux ES 4.0(Update 2 必須)

アプリケーションのスキャンと修正

  • Internet Information Server(IIS)
  • Windows Media Player バージョン 7.0 以降
  • Microsoft SQL Server バージョン 7.0/2000/2005
  • Microsoft SQL Server Desktop Edition(MSDE)バージョン 1.0 以降
  • Exchange 2000 Server および Exchange Server 5.0
  • Internet Explorer バージョン 4.0 以降
  • Outlook Express バージョン 4.01 以降
  • Microsoft Site Server 3.0
  • ISA Server 2000
  • Microsoft .NET Framework バージョン 1.0 以降
  • Microsoft Data Access Components(MDAC)2.5 以降
  • BizTalk Server 2000 以降
  • SNA Server 4.0
  • Host Integration Server 2000
  • WinZip 8.1 以降
  • Apache 1.3/2.0
  • Firefox 1.0 以降
  • RealPlayer 10 以降
  • Adobe Acrobat Reader

解決した問題

Update Manager 1.0 Update 1 では、Update Manager 1.0 での次の既知の問題が解決しています。

  • 多数のオブジェクトの集合のスキャンまたは修正で Update Manager が機能しなくなることがある。
  • クラスタからホストを削除したあと、そのホストに対する再帰処理が失敗する。
  • 修正後にベースラインに適応しなくなり、適応させるために複数回修正が必要になる場合がある。
  • Update Manager エージェントのインストール中に Linux 仮想マシンをシャットダウンすると問題が起きる。
  • ネットワーク接続の問題が原因でダウンロード タスクに失敗することがある。
  • データベースの大文字と小文字の区別の設定が検索結果に影響する。

既知の問題点

インストールとアップグレード

VMware Update Managerプラグインをインストールできない
Update Manager プラグインのインストールが、次のメッセージで失敗する場合があります。

  • エラー 25089 - VirtualCenter サーバで不正なユーザー名/パスワード
  • エラー 25085 - セットアップ中に、VMware VirtualCenter サーバへの VMware Update Manager 拡張機能の登録に失敗しました。

詳細については、『 VMware Update Manager プラグインをインストールできない』(KB 1003468)を参照してください。

Update Manager プラグインを起動できない場合がある
正しくインストールされますが、Update Manager プラグインの起動に失敗する場合があります。

詳細については、『 VMware Update Manager プラグインをインストールできない』(KB 1004680)を参照してください。

VirtualCenter サーバ 2.5 Update 1 へのアップグレード後に Update Manager プラグインを使用できなくなる場合がある
VirtualCenter 2.5 Update 1 へのアップグレード後、VirtualCenter サーバ用に新規データベースをインストールしようとしたときに、VI Client で Update Manager プラグインを使用できません。詳細については、『 VI Client で Update Manager プラグインと Converter Enterprise プラグインを使用できない』(KB 1004292)を参照してください。

VirtualCenter と Update Manager のアップグレード後、Update Manager プラグインを起動できない場合がある
VirtualCenter アップグレード インストールが完了し、Update Manager のアップグレードも完了したあと、Update Manager プラグインの起動に失敗する場合があります。Update Manager は起動し、新しいポートを使用して接続しようとしますが、VirtualCenter では、前のインストールのポート設定が使用されます。詳細については、『 VirtualCenter で、インストール時に指定されたカスタム ポートが使用されない』(KB 1004412)を参照してください。

Update Manager サーバのアップグレード後に Update Manager プラグインのダウンロード ボタンを使用できない

回避策:Update Manager クライアント インストーラをインストール ディレクトリ(\docroot\vci\downloads\VMware-UMClient.exe)から手動で実行します。デフォルトのインストール ディレクトリは C:\Program Files\VMware\Infrastructure\Update Manager\ です。

Update Manager のアップグレード後、Update Manager プラグインを有効にできない
Update Manager と VirtualCenter サーバを異なるホストで実行している場合、Update Manager をアップグレードすると、Update Manager の構成ファイル内のプロキシ情報が失われます。VI Client が Update Manager Web サーバに接続しません。

回避策:Update Manager 1.0 Update 1 のインストールを修復します。

VI Client と Update Manager プラグインのバージョンが異なるとエラーが発生する
VI Client のあるバージョンと Update Manager プラグインの別のバージョンをインストールした場合、また VI Client と Update Manager プラグインのどちらか一方だけをアップグレードし、他方をアップグレードしなかった場合、エラー メッセージが表示されます。

回避策:VI Client および Update Manager プラグインのアップグレード

Update Manager と VirtualCenter が異なるマシンにインストールされている場合に Update Manager のアップグレードに失敗する場合がある
Update Manager と VirtualCenter サーバが別のマシンにインストールされている場合、統合インストーラを使用して Update Manager をアップグレードするときに、「 権限が不十分(Insuffiecient Privileges)」などのエラーメッセージが表示される場合があります。

回避策:[キャンセル] ボタンをクリックしてインストールをキャンセルします。システムを再起動し、統合インストーラを使用して Update Manager をアップグレードします。

Update Manager と VirtualCenter が異なるマシンにインストールされている場合に Update Manager のアップグレードに失敗する場合がある
Update Manager と VirtualCenter サーバが別のマシンにインストールされている場合、統合インストーラを使用して Update Manager をアップグレードするときに、「 無効なHTTPポート番号またはTCP/IPを使用しています。」などのエラーメッセージが表示される場合があります。HTTPポート番号は、1-65535範囲にする必要があります。

回避策:Update Managerをアップグレードする前に、Converter Enterprise(インストールの場合)およびUpdate Managerサービスを停止してください。

スキャンと修正

ESX ホストのスキャンと修正中に Update Manager でエラー メッセージが報告される
Update Manager がインストールされているマシンに複数の NIC がある場合、Update Manager で ESX ホストのスキャンと修正に失敗します。詳細については、『 Update Manager ホストに複数の NIC がある場合、VMware Update Manager のホスト スキャンが「パッチ用のメタデータが見つかりません」で失敗する』(KB 1004330)を参照してください。

新規 Update Manager で ESX のスキャンに失敗する場合がある
Update Manager で、ESX のスキャンに失敗し、「パッチ メタデータが見つかりません(Patch Metadata Not Found) 」というエラー メッセージが表示される場合があります。. 詳細については、『 デフォルト以外の Web サービス HTTP ポートの使用時に Update Manager で ESX のアップデートのスキャンに失敗する』(KB 1003943)を参照してください。

Update Manager 1.0 で仮想マシンのスキャンに失敗する場合がある
Update Manager 1.0 Update 1 Guest Agent が同じ仮想マシンにインストールされている場合、Update Manager 1.0 で仮想マシンをスキャンできない場合があります。

回避策:Update Manager 1.0 Update 1 Guest Agent を仮想マシンからアンインストールし、再度スキャンを実行します。

スケジュール設定された修正タスクに失敗する場合がある
[対象外] リスト内のパッチ数が多すぎる場合、スケジュール設定された修正タスクが失敗し、「 指定パラメータが正しくありません。<値>」というエラー メッセージが表示される場合があります。

回避策:必要なパッチのベースラインを作成して [対象外(Exclusions)] リスト内のパッチ数を減らしてから、修正タスクのスケジュールを設定します。

Update Manager の使用

Update Manager サーバを使用できなくなると空のエラー メッセージが表示される
Update Manager クライアント プラグインが有効になっていて、Update Manager サーバが使用できなくなると、サービス停止を示す通常のメッセージに加えて空のポップアップ メッセージが表示されます。

回避策:[OK] をクリックします。Update Manager サーバを再起動し、プラグインを再度有効にします。

VCI_UNDO_ORACLE.sql スクリプトがエラーにかかわらず正常に完了する
VCI_UNDO_ORACLE.sql スクリプトを実行すると、多くのエラーが発生します。ただし、スクリプトが正常に完了します。

オンライン ヘルプ

間違いと漏れ
Update Manager のオンライン ヘルプの「ベースラインとの連携」セクションに小さな間違いと情報の漏れがあります。詳細については、『VMware Update Manager Administration Guide』を参照してください。

国際化の問題

名前に ASCII 以外の文字があるコンピュータに Update Manager サーバをインストールできない
名前に ASCII 以外の文字があるコンピュータに Update Manager サーバをインストールしようとすると、インストールに失敗します。

名前に ASCII 以外の文字があるディレクトリに Update Manager をインストールできない
Update Manager のインストール ウィザードでは、製品のインストール先ディレクトリしてデフォルト(C:\Program Files\VMware\Infrastructure\Update Manager)以外のディレクトリを選択できます。ASCII 以外の文字を含むフォルダをインストール先ディレクトリに選択すると、インストールに失敗します。

名前に ASCII 以外の文字があるディレクトリにパッチをダウンロードできない
Update Manager のインストール ウィザードでは、パッチのダウンロード先ディレクトリとしてデフォルト(C:\Documents and Settings\All Users\Application Data\VMware\VMware Update Manager\Data\)以外のディレクトリを選択できます。ASCII 以外の文字を含むフォルダを選択しても、次の手順に進むことができ、警告メッセージは表示されませんが、インストールの開始時にエラー メッセージが表示され、インストールに失敗します。

スキャンのスケジュール設定ウィザードで全角の数字は無効
スキャンのスケジュール設定ウィザードで、いずれかの時間フィールドに全角の数字を入力して次のページに進むと、値が 0 になります。全角の数字が無効であることを通知する警告メッセージは表示されません。

スキャンのスケジュール設定ウィザードで、ASCII 以外の文字の最大数をタスク名として入力できない
スキャンのスケジュール設定ウィザードで、タスク名に ASCII 以外の文字の最大数である 80 文字が含まれる場合、ウィザードを完了することはできますが、[最近のタスク] パネルにエラー メッセージが表示されます。その他の警告メッセージは表示されません。名前に ASCII 以外の文字の最大数が含まれるタスクは [スケジュール設定タスク(Scheduled Tasks)] パネルに表示されません。

回避策:タスク名を短くします。

ローカライズの問題

Update Manager のアップグレード時にインストーラを VirtualCenter サーバに再登録する必要がある
アップグレードが必要なローカリゼーション ファイルが多数あります。

回避策

スタンドアロンの Update Manager インストーラでは、コマンド ラインから VMware-UpdateManager.exe を実行したときにのみ再登録が行われます。コマンドは > VMware-UpdateManager.exe /S /V"VC_SERVER_ADMIN_PASSWORD=\"<PASSWORD> \" VUM_FORCE_REGISTER_EXTENSION=1" です。ここで PASSWORD は VirtualCenter サーバの管理者のパスワードです。

Update Manager のアップグレード時に、スケジュールしたアップデートのダウンロード タスクがローカライズされない

スケジュール アップデート ダウンロード ウィザードには、ローカライズされていないフィールドが含まれる
スケジュール アップデート ダウンロード ウィザードでは、デフォルトのタスク名およびタスク説明が中国語にローカライズされていません。

修正ウィザードの[設定が完了しました]ページには、ローカライズされていない文字が含まれる
修正ウィザードでは、修正のスケジュールを設定できます。修正をすぐに開始するように構成すると、ウィザードの[設定が完了しました]ページでは、「Immediate」がローカライズされません。

権限の割り当てウィンドウには、テキストのカットオフがある
インベントリでは権限をホストに割り当て、VMware Update Manager のコンプライアンスの状態の表示を選択した場合は、権限の説明がカットオフされています。

ベースライン ウィザード追加には、テキストのカットオフがある
ベースライン ウィザード追加の[設定が完了しました]ページでは、テキストがカットオフされることがあります。

Update Manager Download Service のインストール ウィザードにはテキストのカットオフがある
Update Manager Download Service のインストールをキャンセルすると、インストールウィザードの[InstallShield ウィザードが完了しました]ページには、カットオフされたテキストが含まれます。