VMware Virtual SAN 6.0 | 2015 年 3 月 12 日 | ビルド 2494585

これらのリリース ノートへの追加や更新を確認してください。

リリース ノートの概要

このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。

新機能

Virtual SAN 6.0 には、多くの新機能および機能強化が含まれています。Virtual SAN 6.0 リリースの主要な機能強化は以下のとおりです。

  • 新しいオンディスク フォーマット:Virtual SAN 6.0 は、Virsto テクノロジーに基づく新しいオンディスク仮想ファイル フォーマット 2.0 をサポートします。これは、ログ ベースのファイル システムで、きわめて拡張性の高いスナップショット、および Virtual SAN クラスタ単位のクローン管理サポートを提供します。

  • ハイブリッド構成とオール フラッシュ構成:Virtual SAN 6.0 では、ハイブリッド構成とオール フラッシュ構成の両方がサポートされます。

  • フォールト ドメイン:Virtual SAN 6.0 では、Virtual SAN クラスタがデータ センター内の複数のラックやシャーシにまたがる場合、ホストをラックやシャーシの障害から保護するためにフォールト ドメインの構成をサポートします。

  • プロアクティブ リバランス:Virtual SAN 6.0 リリースでは、新たに追加されたクラスタ ストレージ キャパシティを使用するためにリバランス操作をトリガする機能が付加されました。

  • Just a Bunch Of Disks (JBOD):Virtual SAN 6.0 では、ブレード サーバ環境で使用される JBOD ストレージをサポートします。

  • ディスク サービサビリティ:Virtual SAN では、vSphere Web Client からロケータの LED を有効/無効にして障害中にストレージ デバイスの場所を特定する機能が提供されています。

  • デバイスまたはディスク グループの待避:Virtual SAN では、デバイスまたはディスク グループの削除時に、デバイスおよびディスク グループからデータを退避させる機能が提供されています。

VMware Virtual SAN コミュニティ

Virtual SAN コミュニティ Web サイト を使用して、Virtual SAN の使用中に発生した問題に対してフィードバックを提供したり、サポートを依頼します。

このリリースのアップグレード

Virtual SAN のアップグレードの詳細については、「 VMware Virtual SAN 6.0 のドキュメント」を参照してください。

制限

オール フラッシュ構成では、Virtual SAN は各ディスク グループにつき最大で 600 GB までの書き込みバッファ キャッシュをサポートします。

Virtual SAN 6.0 リリースにおけるその他の構成制限の最大値については、『構成の上限』ドキュメントを参照してください。  

既知の問題

  • Virtual SAN データストアに仮想マシンを作成した後、一部の仮想マシンのコンプライアンス ステータスが「該当なし」と表示されることがある
    通常、Virtual SAN ストレージ プロバイダは、Virtual SAN クラスタの作成時に自動的に vCenter Server に登録されます。登録中には、すべての Virtual SAN ポリシーに基づくストレージ リソースが自動的に vCenter Server と同期されます。 しかし、同期のプロセスが失敗すると、仮想マシンのコンプライアンス ステータスは「該当なし」と表示されます。これは、既存のストレージ ポリシーが、仮想マシンが配置されているデータストアがサポートしていないデータストアの機能を参照しているためです。

    回避策:次の手順を実行してストレージ プロバイダを再スキャンします。

    1. vSphere Web Client ナビゲータで、vCenter Server を参照します。

    2. [管理] タブをクリックして、 [ストレージ プロバイダ] をクリックします。

    3. リストからアクティブな Virtual SAN ストレージ プロバイダを選択して、 [ストレージ プロバイダの再スキャン] アイコンをクリックします。

    SPBM サービスを再起動することもできます。

    Linux ベースの vCenter Server の場合、以下の手順を実行します。

    1. SSH 経由で root としてログインします。

    2. service vmware-sps restartコマンドを実行して、プロファイル駆動型ストレージ サービスを再起動します。

    Windows 上の vCenter Server の場合、以下の手順を実行します。

    1. [開始] > [ファイル名を指定して実行] をクリックし、 services.mscと入力して [OK] をクリックします。[サービス] のウィンドウが開きます。

    2. [VMware vSphere Profile-Driven Storage サービス] を右クリックして、 [再起動] をクリックします。

  • スナップショットのある仮想マシンを Virtual SAN データストアから他のデータストアに移行またはクローンの作成を行おうとすると失敗することがある
    vSphere の CloneVM API (Virtual SAN から non-Virtual SAN へのリンク クローンを作成するために使用される createNewChildDiskBacking、または Virtual SAN から non-Virtual SAN への移行のための moveChildMostDiskBacking のいずれかの VirtualMachineRelocateDiskMoveOptions など)を使用して作成されたスナップショットを持つ、Virtual SAN 上に存在する仮想マシンのリンク クローンを作成する場合に、ターゲット データストアが Virtual SAN でないと、そのリンク クローンは失敗します。

    回避策:スナップショットをベース仮想マシンから削除し、Virtual SAN をターゲット データストアとして使用するか、仮想マシンを Virtual SAN から別のデータストアに移動してから、この操作を繰り返します。

  • ストレージ ポリシーの設定を更新すると、Virtual SAN クラスタ内で起動されるデータ再同期タスクが多くなりすぎる
    vSphere Web Client で下のストレージ ポリシーの設定を更新した後に、Virtual SAN クラスタを参照し、 [監視] タブ > [ポリシー] > [物理ディスクの配置] タブをクリックするか、または、RVC ツールを使用して vsan.resync_dashboardコマンド実行した場合、クラスタ内に、新しいポリシー設定で最近更新された複数のオブジェクトに対する、現在処理中の再同期タスクが非常に多数表示されます。

    • [フラッシュ読み取りキャッシュの予約] ポリシーの予約済みのフラッシュ容量を増やす

    • [オブジェクトあたりのディスク ストライプの数] ポリシーのストライプ幅の設定を変更する

    • 比例する容量の値を増やす

    • キャッシュ予約がゼロよりも大きい値に設定されている場合に、[許容する障害の数] ポリシーの設定を変更する

    この症状は、オブジェクトに再同期される必要があるデータが大量に含まれている場合に発生します。しかし、少量のデータ量しか検出されない場合は、再同期タスクはなんの症状も示さずに迅速に完了します。

    回避策:再同期タスクが完了するのを待ちます。

  • 名前が変更されたタグが、仮想マシン ストレージ ポリシーの編集ウィザードで消えてしまったように見える
    仮想マシン ストレージ ポリシーには、データストア タグに基づくルールが含まれることがあります。タグの名前を変更した場合、このタグを参照する仮想ストレージ ポリシーは、このタグを自動的にアップグレードせず、このタグを「なし」と表示します。

    回避策:「なし」と表示されているタグを、仮想マシン ストレージ ポリシーから取り除いてから、名前を変更したタグを追加し、すべての期限切れエンティティに仮想マシン ストレージ ポリシーを再適用します。

  • RVC ツールを使用して、コマンド vsan.v2_ondisk_upgrade --allow-reduced-redundancy を実行すると、アップグレード プロセスがオブジェクトのアップグレード フェーズで失敗し、次のエラーが表示される
    オブジェクト バージョンの再構成に失敗しました。オブジェクトは 1 つ以上の低いバージョンのディスクに配置されています

    オンディスク フォーマットをバージョン 1.0 から 2.0 にアップグレードするために、RVC ツールを使用して、コマンド vsan.v2_ondisk_upgrade --allow-reduced-redundancyを実行すると、1 つ以上のオブジェクトをアップグレードするアップグレード プロセスが失敗します。

    回避策:次の手順を使用してアップグレード コマンドを実行し、残りのオブジェクトを 2.0 に正常にアップグレードします。

    1. RVC ツールにログインします。

    2. コマンド vsan.v2_ondisk_upgrade --allow-reduced-redundancyを実行します。

  • データストア タグを削除しても、仮想マシンのコンプライアンスのステータスが自動的に更新されない
    仮想マシンのストレージ ポリシーを定義する際に、タグを使用および参照できます。参照されたタグが削除されても、仮想マシンのコンプライアンスのステータスが変わりません。

    回避策:なし。

  • ホストを再起動すると、ディスクをフラッシュまたは HDD とマークしようとして前回失敗したタスクが正常に終了する
    通常、ディスク グループにすでに追加されているディスクをマークしようとすると、タスクは自動的にエラーになります。この症状は、ディスクがどのディスク グループにも属さない場合のみ、vSphere Web Client で、Virtual SAN クラスタに移動して [管理] タブ > [設定] > [ディスク管理] をクリックするか、 [ホスト] > [管理] > [ストレージ] > [ストレージ デバイス] ビューに移動すると、Virtual SAN 内でディスクをフラッシュまたは HDD とマークできるために発生します。ただしこのような場合、ホストを再起動すると、失敗したタスクが正常に完了し、ディスク タイプが変更されます。

    回避策:なし。

  • ホストを全データ移行モードで配置すると、特定の仮想マシンでコンプライアンスが失われる
    強制プロビジョニング ストレージ ポリシー属性を使用するために、仮想マシンがプロビジョニングされるホストを、全データ移行退避モードで配置すると、仮想マシンで冗長性が失われて要求された数の障害を許容できなくなる場合があります。たとえば、許容する障害の数 (FTT) 属性 = 1 としてオブジェクトを最初にプロビジョニングする場合を考えます。その後で FTT=2 としてオブジェクトを再構成し、強制プロビジョニング = 1 とするとき、Virtual SAN が新しいポリシー設定を使用してオブジェクトを再構成すると、オブジェクトは FFT=1 のままになります。さらに、完全データ移行モードを使用してホストを退避させると、指定したオブジェクトで冗長性が誤って失われ、FTT=0 に変更されることがあります。

    回避策:ホストで、強制プロビジョニング ポリシーを使用するように構成されている仮想マシンを実行している場合は、そのホストを全データ移行モードにしないでください。

  • ストレージ ポリシーを適用すると、Virtual SAN データストアの名前が空になり、vSphere Web Client にフォールト ドメインの数が誤って表示される
    仮想マシン ストレージ ポリシーの「許容する障害の数」属性が構成され、Virtual SAN クラスタがサポート可能なホストの数より多くの障害を許容すると、vSphere Web Client のタスク コンソールに、構成されているフォールト ドメインの数が誤って表示され、Virtual SAN データストアの名前が空白で表示されます。

    回避策:なし。

  • vCenter Server のアップグレード後に、仮想マシン ポリシーのコンプライアンス ステータスが更新されない
    vCenter Server のアップグレード後、クラスタ内の各 Virtual SAN ホストをバージョン 5.5 から 6.0 にアップグレードする作業が完了するまで、仮想マシンのストレージ ポリシーのコンプライアンス ステータスが自動的に更新されない場合があります。これは、アップグレード中は、ストレージ ポリシー ベース管理 (SPBM) が、Virtual SAN クラスタ内で動作している仮想マシンのストレージ ポリシーのコンプライアンス ステータスの更新に失敗するため発生します。すべてのホストが 6.0 にアップグレードされると、この問題は自動的に解決します。

    回避策:ESXi ホスト上の管理エージェントを再起動します。

    1. ダイレクト コンソールから、 [トラブルシューティング オプション] を選択して Enter キーを押します。

    2. [管理エージェントの再起動] を選択して Enter キーを押します。

    3. F11 キーを押して再起動を確認します。ESXi ホストが、管理エージェントおよびサービスを再起動します。管理エージェントを再起動するとき、vSphere Web Client または vCenter Server からこのホストにアクセスする際に、一時的に接続が切断されることがあります。

    PuTTY またはローカル CLI コンソールを使用して、管理エージェントを再起動することもできます。

    1. ルート ユーザーとしてログインします。

    2. /etc/init.d/vpxa restartコマンドを実行します。

    ESXi ホストで管理エージェントを再起動しない場合は、次の手順を実行します。

    1. vSphere Web Client で、 [ポリシーおよびプロファイル] > [仮想マシン ストレージ ポリシー] をクリックします。

    2. 編集するストレージ ポリシーを選択して、 [仮想マシン ストレージ ポリシーの編集] アイコンをクリックします。

    3. [ルール セット 1] をクリックして、既存のルールを編集し、 [OK] をクリックします。
      選択した仮想マシンの仮想マシン ストレージ ポリシーのコンプライアンス ステータスが、「旧バージョン」に変更されました。

  • RVC ツールを使用して Virtual SAN クラスタを 6.0 にアップグレードしようとすると、「権限が拒否されました」で操作の完了が失敗する
    RVC ツールを使用して、Virtual SAN クラスタをバージョン 5.5 から 6.0 にアップグレードしようとすると、プロセスが失敗する場合があります。この問題は、ディスク フォーマット アップグレード フェーズ中に、ツールが、データをクラスタ内の他のホストに退避させようとし、アクセス不可能なオブジェクトを検出したときに発生します。その結果、データの退避が失敗し、最終的にアップグレード プロセスが停止します。

    回避策:クラスタ内にアクセス不可能なオブジェクトが存在する場合は、次のコマンドを実行して、ディスク フォーマットをアップグレードします。

    1. RVC ツールにログインします。

    2. コマンド vsan.v2_ondisk_upgrade --allow-reduced-redundancy --ignore-objects cluster-nameを実行します。

    3. アップグレード コマンドにより、仮想マシンのリソースの可用性が制限されることがあります。

  • [コンポーネントの再同期] ページに、仮想マシンおよび仮想マシン テンプレートの再同期タスクしか表示されない
    vSphere Web Client で Virtual SAN クラスタに移動し、 [監視] タブ > [Virtual SAN] > [コンポーネントの再同期] をクリックすると、現在同期中の仮想マシンと仮想マシン テンプレートの再同期ステータスのみが表示されます。[コンポーネントの再同期] ページには、Virtual SAN クラスタで現在再同期中の他のオブジェクトに関する情報は表示されません。

    回避策:なし。

  • [ディスク管理] ページで、Virtual SAN クラスタ内のホストごとに異なるネットワーク パーティション グループが表示される
    このリリースでは、Virtual SAN に、拡張されたノード間ネットワーク通信プロトコルと新しいデフォルト ディスク フォーマットが導入されています。その結果、Virtual SAN クラスタに ESXi 5.5 ホストと ESXi 6.0 ホストの混合環境がある場合、Virtual SAN ネットワークは自動的にパーティション分割され、Virtual SAN はデータ破損を回避するために、ホストを異なるネットワーク パーティションに配置します。

    回避策:ESXi ホストを 6.0 にアップグレードします。ESXi 6.0 ホストを Virtual SAN 5.5 クラスタに追加しないようにします。

  • Distributed Power Management が無効になっているとき、クラスタで Virtual SAN を有効にしようとすると、エラー メッセージが表示される
    このメッセージは、DPM (Distributed Power Management) と DRS (Distributed Resource Scheduler) が無効になっている場合でも表示されます。このメッセージは、以前適用され現在も使用中の特定の設定によってトリガされる場合があります。

    回避策:次の手順を実行します。

    1. vSphere Web Client ナビゲータで、Virtual SAN クラスタを参照して移動します。

    2. [管理] タブをクリックして、 [設定] をクリックします。

    3. [サービス] メニューの [vSphere DRS] を選択し、 [編集] をクリックします。

    4. DRS を有効にし、[電力管理] オプションを無効にして、 [OK] をクリックします。

    5. (オプション) [編集] をクリックして、DRS を無効にします。

    6. Virtual SAN を再び有効にします。

  • Virtual SAN データストアに存在する仮想マシン ファイルで、[データストアからのダウンロード] オプションが機能しない
    通常、[データストアからのダウンロード] オプションを使用すると、仮想ディスクまたは他の仮想マシン ファイルをデータストアからダウンロードできます。このオプションは、 [管理] タブ、 [ファイル] の順にクリックすると、任意のデータストアで利用できるようになります。ただし、Virtual SAN データストア上のファイルに対して実行すると、ダウンロード タスクが完了せず、進捗状況が 0% まま変化しません。

    回避策:仮想マシンを一時的に Virtual SAN 以外のデータストア(VMFS、NFS など)に移行してから、ファイルをダウンロードします。

  • 非準拠データストアに移行されるパワーオンステータスの仮想マシンに関して、ポリシーのコンプライアンス ステータスが誤って報告される
    準拠しているパワーオンステータスの仮想マシンを非準拠データストアに移行すると、仮想マシンのポリシーのコンプライアンス ステータスが誤って [準拠] と報告されます。

    回避策:仮想マシンで手動によるコンプライアンス チェックを実行します。

    1. vSphere Web Client で、 [ポリシーおよび プロファイル] > [仮想マシン ストレージ ポリシー] をクリックします。

    2. ストレージ ポリシーをダブルクリックします。

    3. [監視] タブで [仮想マシンと仮想ディスク] をクリックします。

    4. 仮想マシン ストレージ ポリシーのコンプライアンス チェックのトリガ を選択します。
      [コンプライアンス ステータス] 列に、仮想マシンのポリシーのコンプライアンス ステータスが表示されます。

    :仮想マシンのホストまたはクラスタでストレージ ポリシーが無効にされている場合に仮想マシンのコンプライアンスを確認すると、機能が無効であるため確認の結果は非準拠となります。

  • [再適用] 操作を開始して正常に完了した後も仮想マシン オブジェクトのステータスが [期限切れ] のままになる
    新しいストレージ要件に従って既存の仮想マシン ストレージ ポリシーを編集する場合、関連付けられた仮想マシン オブジェクト(ホームまたはディスク)のステータスが [期限切れ] になることがあります。 [再適用] 操作をクリックしても、ステータスは変化しません。この問題は、現在の環境で仮想マシン オブジェクトの構成がサポートされない場合に発生します。

    回避策:Virtual SAN クラスタにリソース(ホストまたはディスク)をさらに追加し、 [再適用] をもう一度クリックします。

  • クラスタ レベルでディスク障害が検出されても、Virtual SAN はエラー メッセージを表示しない
    物理ディスク エラーは、全体的なパフォーマンスに影響し、Virtual SAN クラスタのストレージ容量を減少させる可能性があります。永続的なデバイス損失やディスク障害が発生したとき、Virtual SAN は問題を示すエラー メッセージを表示しません。

    回避策:次の手順を実行すると、Virtual SAN のホストまたはディスク グループの健全性ステータスを監視できます。

    1. vSphere Web Client ナビゲータで、Virtual SAN クラスタを参照して移動します。

    2. [管理] タブで、 [設定] をクリックします。

    3. [Virtual SAN] の下で、 [ディスク管理] をクリックします。

    4. 選択に応じて、[Virtual SAN の健全性ステータス] 列で、ホストまたはディスク グループのステータスを表示できます。
      ディスク障害が発生したホストまたはディスク グループの [Virtual SAN の健全性ステータス] 列には、ステータスが [非健全] と表示されます。

  • 仮想マシンを異なるタイプのデータストア間で移行した場合、仮想マシンのコンプライアンス ステータスが更新されないことがある
    仮想マシンを異なるタイプのデータストア間(Virtual SAN と VMFS など)で移行した場合、vSphere Web Client が仮想マシンのストレージのコンプライアンス ステータスを更新しないことがあります。

    回避策:仮想マシンを移行した後、ストレージ ポリシーのコンプライアンスを確認します。

    1. vSphere Web Client で、仮想マシンを参照します。

    2. 右クリックして [仮想マシン ポリシー] を選択し、 [仮想マシン ストレージ ポリシーのコンプライアンスのチェック] をクリックします。
      システムによりコンプライアンスが検証されます。

  • [Virtual SAN データストアの合計容量] フィールドに、正常なディスクと異常なディスク両方の合計容量が表示される
    Virtual SAN クラスタを選択して、 [管理] > [Virtual SAN] > [全般] に移動すると、[Virtual SAN データストアの合計容量] フィールドに、特定のディスクを使用できない場合やホストに到達できない場合でも、正常なディスクと異常なディスクの両方を含めたストレージ容量が表示されます。異常なディスクの容量は、合計容量には含まれていても利用することはできません。

    回避策:なし。

  • 仮想マシンがターゲット データベースでサポートされていない場合、Virtual SAN データストアに存在する仮想マシンでフォールト トレランスを有効にしようとすると失敗する
    Virtual SAN データストアの仮想マシンではフォールト トレランスがサポートされていないため、この問題が発生します。

    回避策:Virtual SAN データストアの仮想マシンを、フォールト トレランスがサポートされている他の共有データストアに移行します。

  • Virtual SAN のデフォルト ストレージ ポリシーと同じ名前を持つ複数のストレージ ポリシーの一覧が、[ポリシーおよびプロファイル] に表示される
    vSphere Web Client で [ポリシーおよびプロファイル] > [仮想マシン ストレージ ポリシー] に移動すると、同じポリシー名を使用する複数のストレージ ポリシーが表示されていることがあります。vCenter Server インスタンスに Virtual SAN クラスタが構成されない場合でも、vCenter Server ごとに Virtual SAN のデフォルト ポリシーが事前定義されます。1 つの vCenter Server についての Virtual SAN のデフォルト ポリシーはそれぞれ独立しています。vSphere Web Client の [VC] 列で、各 vCenter Server インスタンスへのデフォルト ストレージ ポリシーの割り当てを確認できます。

    回避策:なし。

  • [ストレージ プロバイダ] タブに Virtual SAN のストレージ プロバイダが表示されない
    クラスタで Virtual SAN を有効にすると、すべての Virtual SAN ストレージ プロバイダが自動的に登録されます。しかし、vSphere Web Client ナビゲータで vCenter Server に移動して、 [管理] > [ストレージ プロバイダ] をクリックすると、Virtual SAN のストレージ プロバイダが表示されないことがあります。

    回避策:vSphere Web Client を更新します。

  • Virtual SAN データストアにファイルをアップロードできない
    [Virtual SAN データストア] に移動し、 [管理] > [ファイル] をクリックして、ファイルをアップロードするために [データストアにファイルをアップロード] をクリックすると、Virtual SAN はアップロード プロセスを開始しますが、進捗のないまま停止します。ファイルは Virtual SAN データストアにアップロードされません。

    回避策:なし。

  • データストア ブラウザを使用して Virtual SAN データストアからファイルをダウンロードできない
    [Virtual SAN データストア] に移動し、 [管理] > [ファイル] をクリックして、ファイルをダウンロードするために [データストアからのダウンロード] をクリックすると、Virtual SAN はダウンロード プロセスを開始しますが、進捗のないまま停止します。

    回避策:なし。

  • リソースの使用中にストレージ ポリシーを削除しようとすると失敗する
    仮想マシンに関連付けられていない仮想マシン ストレージ ポリシーを削除しようとすると、タスクが失敗することがあります。仮想マシン ストレージ ポリシーはデータストアのデフォルト ストレージ ポリシーとして割り当てられるため、このような問題が発生します。

    回避策:次の手順を実行して、データストアに別のストレージ ポリシーを割り当てます。

    1. デフォルト ストレージ ポリシーを変更する Virtual SAN データストアを参照します。

    2. [管理] タブをクリックして、 [設定] をクリックします。

    3. [全般] をクリックし、[デフォルト ストレージ ポリシー] ペインの [編集] をクリックします。

    4. 使用可能なストレージ ポリシーのリストから、デフォルトとして指定するポリシーを選択し、 [OK] をクリックします。