VMware vSphere 4 新機能 | JP
 

ヴイエムウェアは、主要製品である VMware Infrastructure の名前を VMware vSphere™ に変更しました。VMware vSphere 4.0 は VMware Infrastructure 3 の次期メジャー バージョンです。

業界初のクラウド オペレーティング システムである VMware vSphere™ は、仮想化機能を活用して、データ センターを大幅に簡素化されたクラウド コンピューティング インフラストラクチャへと変換します。VMware vSphere を利用することで、IT 部門は、社内外のリソースを安全に、低リスクで使用して、柔軟性と信頼性に優れた次世代の IT を提供できます。

VMware vSphere は、13 万社以上が導入している実績のある VMware Infrastructure プラットフォームを基盤としているため、設備投資コストと運用コストを大幅に削減できます。また、IT サービスの提供をより詳細に制御できると同時に、任意のオペレーティング システム、アプリケーション、およびハードウェアを選択できる柔軟性を維持しています。

vSphere 4.0 の新機能と拡張機能を、次の主なメリットに従って説明します。

管理の簡素化

  • vCenter Server 4.0: vCenter Server 4.0 によって、大規模な環境の管理を簡素化し、パフォーマンス管理を改善し、ストレージの管理コストを削減し、仮想環境の導入と継続的な管理に伴う複雑さを軽減できます。導入と構成が一度で済み、検索に基づくナビゲーションが可能で、また複数の vCenter Server を 1 つの画面で確認できます。vCenter Server をリンク モードで相互に接続することもできます。『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • ホスト プロファイル: ユーザー定義の構成ポリシーを使用することで、ホスト構成の管理を簡素化できます。プロファイル ポリシーを使用すると、ホストの構成をホストごとに、手動で、または UI を使用して行う必要はなく、データ センター全体における構成の一貫性と正確さを効率的に維持できます。検証された既知の 最適な構成の設計図をホスト プロファイル ポリシーに取り込み、これを利用して複数ホスト上でネットワーク、ストレージ設定、セキュリティ設定などを構成できます。ホスト プロファイル ポリシーでは、データ センター全体が標準のホスト構成に準拠しているかどうかも監視できます。ポリシーによって、小規模または大規模な環境でのホスト構成の管理を簡素化でき、これは特にスケールアウト時に有用です。『 ESX 構成ガイド』 および 『 ESXi 構成ガイド』 を参照してください。
  • vCenter Server リンク モード: vCenter Server システムをリンク モードで相互に接続すると、管理者は、接続された複数の vCenter Server 間でロールやライセンスを共有できます。管理者は、1 つの vSphere Client セッションを起動することにより、インベントリ全体の概要を取得できます。また、vSphere Client では、複数の vCenter Server システム間のすべてのオブジェクトを検索する詳細検索インターフェイスをサポートします。『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • vApp: vApp によって、複数の仮想マシンにある n 階層アプリケーションが 1 つの vApp エンティティにカプセル化され、そのアプリケーションの導入と継続的な管理が簡素化されます。vApp には仮想マシンだけでなく、その相互依存性やリソース割り当てがカプセル化されるので、アプリケーション全体の電源操作、クローン作成、導入、および監視を 1 ステップで実行できます。vCenter Server では、vApp の作成と実行、また Open Virtualization Format (OVF) 1.0 標準に従ったインポートとエクスポートがサポートされるようになりました。『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • ライセンスの一元管理: vSphere 4.0 では、ライセンスのレポートと管理が一元化されました。すべてのホストをアップグレードすると、ライセンス サーバや、ホストのライセンス ファイルが不要になります。すべての製品と機能のライセンスは、25 文字のライセンス キーにカプセル化されており、vCenter Server 4.0 から管理と監視が可能です。『 ESX および vCenter Server インストール ガイド』、『 ESXi Installable および vCenter Server セットアップ ガイド』、および 『 ESXi Embedded および vCenter Server セットアップ ガイド』 を参照してください。
  • パフォーマンス チャートの拡張: パフォーマンス チャートが拡張され、CPU、メモリ、ディスク、およびネットワークなどのパフォーマンス メトリックを、複数のチャート間を移動せずに 1 つのビューで確認できるようになりました。パフォーマンス チャートは次の点も改善されました。
    • 集計チャートに高レベルでのリソース分布の概要が表示され、リソースの使用量が多い箇所の特定に役立ちます。
    • 仮想マシン、ホスト、リソース プール、クラスタ、およびデータストアのサムネール ビューから、個々のチャートを簡単に表示できます。
    • インベントリ内の複数のレベル間を移動できるので、パフォーマンスの問題の根本的原因を短時間で特定できます。
    • 詳細なストレージ ビューに、ファイル タイプ別の使用率と未使用のキャパシティが表示されます。
    パフォーマンス チャートのオンライン ヘルプと 『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • イベントとアラームの拡張: データストアやクラスタなど管理下のエンティティに対する vCenter Server のアラームのサポートが拡張され、インフラストラクチャ リソースの監視を強化できます。低レベルのハードウェアとホストのイベントが vSphere Client に表示されるようになったため、障害をすぐに特定し、隔離できます。イベント発生時に作動し、重大なエラー状態が発生した場合にユーザーに通知するようにアラームを設定できるようになりました。また、アラームは、不正作動の回数を最小限に抑えるため、特定の時間条件が満たされたときにだけ作動します。『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • ESX エラー報告の拡張: vSphere 4.0 には、ホストごとのネットワーク、ストレージ、および VMFS の問題を vSphere Client のイベント タブに報告する機能があります。各エラー イベントには、イベントの説明とエラーの詳細な解決手順を示す特定のナレッジ ベースの記事へのリンクもあります。vSphere 4.0 には、イベントとアラームの機能を使用して、このようなイベントに特定のアラームを設定する機能もあります。『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • 仮想マシンのパフォーマンス カウンタの Perfmon への統合: vSphere 4.0 では、VMware Tools がインストールされているときに、CPU やメモリなどの仮想マシンのパフォーマンス カウンタを Microsoft Windows ゲスト OS の Perfmon に統合できます。この機能によって、仮想マシンの所有者はゲスト OS 内で正確にパフォーマンスを分析できます。vSphere Client のオンライン ヘルプを参照してください。
  • ネットワーク レベルとデータストア レベルでの権限: vCenter Server 4.0 では、データストア レベルとネットワーク レベルで権限を設定できます。管理者は、特定のユーザー群によるデータストアまたはネットワークへのアクセスを許可または拒否できます。『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • ストレージ認識の改善: カスタマイズ可能なレポートとトポロジ マップによって、vSphere 4.0 と共有ストレージとの対話の可視性が向上しました。このリリースでは、仮想マシンごと、データストアごと、またその他のレポートを使用して、環境内の容量の使用率を制御できます。物理構成の問題は、vSphere Client のストレージ ビュー タブでトポロジ マップを使用して確認できます。『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • データストアの一元管理: vSphere Client のデータストア ビューを使用して、データストアの作成、構成、およびセキュリティ設定が可能になり、またフォルダを使用してデータストアを組織的な構造として管理できるようになりました。『 ESX 構成ガイド』、『 ESXi 構成ガイド』、および 『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • vSphere コマンドライン インターフェイス: このリリースに含まれる vSphere コマンドライン インターフェイス (vSphere CLI) を ESX/ESXi システムや vCenter Server 4.0 システム、また ESX/ESXi version 3.5 Update 2 以降に使用できます。vSphere CLI には、 vicfg-dnsvicfg-ntpvicfg-uservmware-cmdvicfg-iscsi など、多数の新しいコマンドがあります。vSphere CLI の詳細については、 vSphere CLI の製品ページ(英語)を参照してください。
  • vSphere Management Assistant: vSphere Management Assistant (vMA) は vSphere コマンドライン インターフェイスとパッケージ化されたその他のソフトウェアを含む仮想マシンであり、開発者や管理者は、ESX/ESXi システムを管理するエージェントやスクリプトの実行に使用できます。vMA の機能には、パスワードやコマンド ラインを入力しないで vSphere CLI を使用できる非対話形式のログインや、ESX/ESXi サーバからのログ ファイルの収集があります。vMA の詳細については、 vMA のホーム ページ(英語)を参照してください。
  • vSphere Host Update Utility: vSphere Host Update Utility を使用して、ESX ホスト (バージョン 3.0 以降) を ESX 4.0 にリモートでアップグレードできます。直感的なユーザー インターフェイスでは、リモート アップグレードのリアルタイムのステータスが表示され、またアップグレード後に実行するカスタム スクリプトを指定できます。新しい機能として、アップグレードに失敗した場合はロールバックが可能です (サポートされているシナリオの場合)。このロールバック機能によって、小規模な環境を簡単に管理できるようになります。『 vSphere アップグレード ガイド』 を参照してください。
  • リソース使用量の統計: vCenter Server では、クラスタ内の仮想マシンのレベルとリソース プールの集計レベルの両方で、CPU とメモリの詳細な使用量の統計が表示されるようになりました。統計には、CPU の使用量と必要量、およびプライベート、共有、バルーン済み、スワップ済みのメモリ使用量の内訳があります。『 vSphere リソース管理ガイド』(英語版)を参照してください。
  • Guided Consolidation の拡張: Guided Consolidation サービスが vCenter Server のプラグイン モジュールになりました。このサービスは vCenter Server とは別のシステムにインストールできるので、統合処理に関わるオーバーヘッドが下がり、vCenter Server の最高のパフォーマンスを引き出すことができます。また、Guided Consolidation では、Windows の英語以外のバージョンを実行するシステムを検出し、分析することもできます。Guided Consolidation では、一度に最大 100 台の物理マシンを同時に分析し、推奨される統合を提示できます。『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • vCenter Server のコンポーネントとプラグインのサービス管理: vCenter Server には、vCenter Server と関連する拡張機能のコンポーネントの健全性を表示するサービス管理コンソールがあります。管理者は、健全性ステータスに基づき、管理インフラストラクチャ内で障害をすぐに特定し、解決できます。『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • vCenter Orchestrator による自動化とオーケストレーション: vCenter Orchestrator は VMware vSphere のタスクを自動化し、複数のソリューション間のオーケストレーションを実現する強力なワークフロー エンジンです。VMware vCenter Orchestrator を使用すると、ベスト プラクティスを取り込み、ワークフローに変えることができます。このプロセスによって、一貫性と標準化、また既存の IT ポリシーへの全体的なコンプライアンスを実現できます。vCenter Orchestrator には拡張可能なワークフローのライブラリがあり、インフラストラクチャを管理する構成可能な自動プロセスを作成および実行できます。Orchestrator ではすべての処理が vCenter Server API に公開されるので、すべての処理を独自の自動プロセスに統合できます。また、オープン プラグイン アーキテクチャにより、ほかの管理ソリューションとの統合も可能です。『 VMware vCenter Orchestrator 4.0 リリース ノート』(英語版)を参照してください。

アプリケーション サービス

可用性

  • フォールト トレランス: VMware Fault Tolerance (FT) は、サーバ ハードウェアの障害が発生したときに可用性を維持します。すべての仮想マシンでダウンタイムが生じたり、データが失われたりしません。特定の仮想マシンに対して FT を有効にすると、その仮想マシンのセカンダリ コピーが別の ESX ホストでロックステップ方式の同期で実行されます。この設定により、2 台の仮想マシン間で状態を保持したフェイルオーバーがすぐに可能になります。どちらのホストでもハードウェアの障害に起因する中断は発生しません。『 vSphere 可用性ガイド』を参照してください。
  • Storage VMotion の拡張: Storage VMotion を vCenter Server から管理できるようになりました。また、NFS、ファイバ チャネル、iSCSI ストレージ ネットワーク プロトコルを使用できるようになりました。Storage VMotion に必要なメモリと CPU が大幅に減り、また、VMkernel のより効率的な新しいブロック コピー メカニズムが利用されるので、リソースの使用量が最小限に抑えられます。Storage VMotion のセッション中に仮想ディスク フォーマットを変換することもできます。たとえば、データストアの移行時にシック フォーマットをシン仮想ディスク フォーマットに変換できます。このリリースでは、スナップショット モードで実行している仮想マシンに Storage VMotion を使用できません。Storage VMotion セッションを実行する前にスナップショットをコミットする必要があります。『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • VMware Data Recovery: VMware Data Recovery は、仮想環境の保護における最初の防衛線です。VMware Data Recovery は、バックアップ ジョブを効率的に一元管理できるように、VMware vCenter Server に完全に統合されています。VMware Data Recovery では、仮想マシンのスナップショットを使用して、正確なコピーが短時間で作成されます。また、バックアップに使用されるディスク ストレージを節約するためにデータ デデュープ (重複排除) 機能があります。この製品では、ディスクベースのストレージとデータ デデュープのパフォーマンスと費用対効果を利用して、減り続けるバックアップ実行時間が効率的に使用されます。『 VMware Data Recovery 管理者ガイド』を参照してください。
  • Enhanced VMotion Compatibility: Enhanced VMotion Compatibility (EVC) によって、CPU に Intel FlexMigration テクノロジーと AMD-V Extended Migration テクノロジーを使用しているサーバが、古い CPU を使用しているサーバとの VMotion の互換性を維持するように自動的に構成されます。『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • VMware HA のアドミッション コントロールの改善: アドミッション コントロールが改善され、フェイルオーバー容量を予約するための構成オプションの柔軟性が増しました。『 vSphere 可用性ガイド』を参照してください。
  • VMware HA のメンテナンス モード: VMware HA で、メンテナンス作業中にフェイルオーバー処理をサスペンドするメンテナンス モードがサポートされるようになりました。『 vSphere 可用性ガイド』を参照してください。
  • Windows Server 2000、2003、2008 による高可用性クラスタリング: vSphere 4.0 では、Windows 2000 と Windows 2003 による Microsoft クラスタ サービス (MSCS) および Windows 2008 によるフェイルオーバー クラスタリングをサポートします。クラスタリングは、32 ビットと 64 ビットの両方のゲストでサポートされます。また、SAN 仮想マシンからの起動もサポートされます。さらに、アプリケーション レベルのレプリケーション (たとえば、Exchange 2007 のクラスタ連続レプリケーション (CCR)) を使用するマジョリティ ノード セット クラスタがサポートされるようになりました。重要な制限事項を含む MSCS のサポートの詳細については、『 フェイルオーバー クラスタリングと Microsoft Cluster Service のセットアップ』を参照してください。サポートされているストレージ アレイについては、『 vSphere 互換性マトリックス』(英語版)を参照してください。

セキュリティ

  • VMware vShield Zones — vShield Zones によって、仮想マシンとそのデータのプライバシーと機密性が向上します。お客様は、DMZ を含む、仮想データ センター内で機密性が高い領域、または PCI や SOX のコンプライアンスなどの規制の対象となる機密データがあるサーバへのネットワーク アクセスを監視し、強化できます。管理者は、リソース コンピューティング プールの共有による柔軟性と可用性を維持しながら、既存の vCenter Server 環境内で論理的な信頼または組織の境界間のトラフィックを安全に渡すか、阻止するか、または隔離できます。この製品は、vSphere 4.0 に付属する追加 DVD/ISO からインストールできます。 VMware vShield Zones のドキュメント(英語)を参照してください。
  • VMware VMsafe: VMware VMsafe は、vSphere のプロパティを利用して、物理マシンでは不可能であった方法で仮想マシンを保護する新しいテクノロジーです。VMware VMsafe には、パートナーが VMware 対応のセキュリティ製品を開発できるように、アプリケーション プログラミング インターフェイス (API) 共有プログラムがあります。VMsafe Security API によって、セキュリティ ベンダーは、それぞれのセキュリティ製品で仮想化の特性を利用するための知識が得られます。 VMware VMsafe セキュリティ テクノロジーのホーム ページ(英語)を参照してください。
  • VMkernel の保護: 一般的な攻撃や侵入からハイパーバイザーを保護する継続的な取り組みの一環として、VMkernel およびロードされるモジュールがディスク上やメモリ内にあるときの整合性を維持するためのメカニズムが採用されました。ディスク整合性テクノロジーによって、サーバに埋め込まれているハードウェア デバイスである TPM (Trusted Platform Module) を使用して、ハイパーバイザーの起動が保護されます。動的にロードされるコードの信憑性と整合性を確保するため、VMkernel モジュールはロード中にデジタル署名され、検証されます。これらのディスク整合性メカニズムによって、ディスクに常駐している VMkernel を上書きまたは変更しようとするマルウェアから保護されます。VMkernel は、ロード時にマイクロプロセッサの機能とメモリ整合性テクノロジーを使用して、実行中のコードを悪用する一般的なバッファ オーバーフロー攻撃からも保護されます。これらのテクノロジーによって、ハイパーバイザーの周りにより強力な防壁が作成されます。『 ESX 構成ガイド』 および 『 ESXi 構成ガイド』 を参照してください。

スケーラビリティ

  • 仮想マシンのホット アドのサポート: ESX/ESXi 4.0 で採用された新しい仮想ハードウェアでは、仮想デバイスのホット プラグがサポートされています。また、仮想マシンをパワーオフせずに、仮想マシンに仮想 CPU とメモリを追加することができます。この機能がサポートされているオペレーティング システムのリストについては、『 ゲスト OS インストール ガイド』を参照してください。
  • 8 ウェイの仮想 SMP: ESX/ESXi 4.0 では、最大 8 個の仮想 CPU を使用する仮想マシンがサポートされているので、CPU の使用量が多い、より大きなワークロードを VMware ESX プラットフォームで実行できます。また、1 ~ 8 個の任意の整数の仮想 CPU を仮想マシンに割り当てることができます。SMP が完全にサポートされているゲスト OS については、『 ゲスト OS インストール ガイド』を参照してください。
  • 255GB の RAM: 最大 255GB の RAM を ESX/ESXi 4.0 の仮想マシンに割り当てることができます。『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • 新しい仮想ハードウェア: ESX/ESXi 4.0 には、新世代の仮想ハードウェア (仮想マシン ハードウェア バージョン 7) が採用され、次の新機能が追加されました。
    • 新しいストレージ仮想デバイス
      • Serial Attached SCSI (SAS) 仮想デバイス: Windows Server 2008 のフェイルオーバー クラスタリングの構成を実行できます。
      • IDE 仮想デバイス: SCSI ドライバがない古いオペレーティング システムのサポートに適しています。
    • VMXNET 第 3 世代: 「 vNetwork」 の項のこの機能を参照してください。
    • 仮想デバイスのホット プラグのサポートおよびメモリと仮想 CPU のホット アドのサポート
    新しい ESX/ESXi 4.0 の仮想マシンでは、ハードウェア バージョン 7 がデフォルトです。ESX/ESXi 4.0 では、ESX Server version 2.x と 3.x が実行されているホストで作成された仮想マシンを引き続き実行できます。仮想ハードウェア バージョン 7 の機能を使用している仮想マシンは、バージョン 4 より前の ESX/ESXi のリリースと互換性がありません。『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • 仮想マシンの VMDirectPath: VMDirectPath I/O デバイス アクセスによって、仮想マシンから物理ハードウェア デバイスへの直接アクセスが可能になり、I/O デバイスへの規則的かつ頻繁なアクセスを必要とするワークロードの処理における CPU の効率が向上します。この機能を使用する仮想マシンでは、VMotion、ハードウェアの独立、物理 I/O デバイスの共有など、ほかの仮想化機能は使用できません。ネットワーク I/O デバイスの VMDirectPath I/O は、Intel 82598 10 ギガビット イーサネット コントローラや Broadcom 57710 と 57711 の 10 ギガビット イーサネット コントローラで完全にサポートされています。この機能は、QLogic QLA25xx 8Gb ファイバ チャネル、Emulex LPe12000 8Gb ファイバ チャネル、および LSI 3442e-R と 3801e (1068 チップ ベース) の 3Gb SAS の各アダプタのストレージ I/O デバイスでは試験的にサポートされています。『 ESX 構成ガイド』 および 『 ESXi 構成ガイド』 を参照してください。

インフラストラクチャ サービス

vCompute

  • 1TB のホスト メモリ: ESX/ESXi 4.0 では最大 1TB の RAM があるシステムがサポートされています。1TB のホスト メモリがサポートされているシステムのリストについては、『 vSphere 互換性マトリックス』(英語版)を参照してください。
  • ホスト 1 台あたり 64 個の論理 CPU と 320 台の仮想マシン (合計 512 個の仮想 CPU): ESX/ESXi 4.0 は、ホスト 1 台に配置できる仮想マシン台数が増え、大規模なマシンではさらに統合率を向上できます。『 VMware vSphere 4.0 構成の上限』(英語版)を参照してください。
  • 64 ビットの VMkernel: ESX/ESXi 4.0 ハイパーバイザーの主要コンポーネントである VMkernel が 64 ビットになりました。この機能により、これまでのリリースよりもホストの物理メモリ容量が増え、パフォーマンスが向上し、ハードウェア サポートがさらにシームレスになりました。『 vSphere リソース管理ガイド』を参照してください。
  • 64 ビットのサービス コンソール: ESX 4.0 の Linux ベースのサービス コンソールが 64 ビットになりました。サービス コンソールの新しいバージョンは、主要な Enterprise Linux ベンダーの最新リリースに基づいています。『 vSphere リソース管理ガイド』を参照してください。
  • 電力管理: ESX/ESXi 4.0 は、Enhanced Intel SpeedStep® および Enhanced AMD PowerNow! のCPU 電力管理テクノロジーをサポートしています。Dynamic Voltage and Frequency Scaling (DVFS) によって、ESX/ESXi では ESX ホストが最大の処理能力で動作していないときの消費電力を節約できます。『 vSphere リソース管理ガイド』を参照してください。
  • DPM での IPMI と iLO のリモート パワーオンの完全サポート: Wake on LAN に加えて IPMI と iLO が DPM リモート パワーオン メカニズムに追加されました。VMware のガイドラインに従ってテストされ、構成されている DRS クラスタに対して、IPMI、iLO、または Wake on LAN と DPM の使用が完全にサポートされるようになりました。IPMI、iLO、およびガイドラインの詳細については、『 vSphere リソース管理ガイド』を参照してください。

vStorage

  • 仮想ディスクのシン プロビジョニング: VMware のシン プロビジョニングによって、仮想マシンでストレージ容量を必要に応じて使用でき、仮想環境のストレージの使用率をさらに向上できます。vCenter Server 4.0 ではアラートを使用でき、ストレージ容量の割り当てと現在の使用量を追跡するアラームとレポートがあるので、管理者は仮想環境のストレージ割り当てを最適化できます。シン プロビジョニングによって、ユーザーは過剰割り当てを使用して、使用可能なストレージ容量を安全に最適化し、仮想環境のストレージ コストを削減できます。『 ESX 構成ガイド』 および 『 ESXi 構成ガイド』 を参照してください。
  • VMware PVSCSI (準仮想化 SCSI): PVSCSI アダプタは、仮想マシンのスループットを向上し、CPU 使用率を削減する、高パフォーマンスのストレージ アダプタです。これらのアダプタは、ゲスト アプリケーションによる I/O 負荷が高い環境に最適です。システム ソフトウェアのホストとなるディスク (起動ディスク) 用に 1 次アダプタを作成し、データベースなどのユーザー データを格納するディスク用に別の PVSCSI アダプタを作成することをお勧めします。1 次アダプタが、仮想マシンのゲスト OS のデフォルトになります。たとえば、ゲスト OS が Microsoft Windows 2008 の仮想マシンでは、LSI Logic がデフォルトの 1 次アダプタです。『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • vStorage VMFS ボリュームの拡大: vCenter Server 4.0 では、VMFS ボリュームのエクステントを動的に拡大して、既存のデータストアに容量を追加できます。VMFS ボリュームの拡大は、実行中の仮想マシンに影響を与えずにデータストアを拡大する新しい方法です。そのデータストアの LUN がアレイ管理ユーティリティを使用して拡大されたら、管理者は VMFS ボリュームの拡大を使用して、拡大された LUN 上の VMFS のエクステントを拡大できます。新しく使用可能な容量は、より大きな VMFS ボリューム (データストア) として、関連する拡大イベントとともに vCenter Server システムに表示されます。『 ESX 構成ガイド』 および 『 ESXi 構成ガイド』 を参照してください。
  • Pluggable Storage Architecture: PSA (Pluggable Storage Architecture) は、サードパーティのストレージ マルチパス ソリューションを有効にして作業負荷の分散と高可用性を実現するオープンなフレームワーク モジュールです。vSphere CLI または vCenter Server を使用すると、デフォルトのネイティブ マルチパスで制御されるパスを管理できます。アレイ固有の機能が必要な場合は、 マルチパス用 vStorage API を使用するサードパーティのプラグインを vSphere CLI を通じて構成できます。『 ファイバ チャネル SAN 構成ガイド』または 『 iSCSI SAN 構成ガイド』を参照してください。
  • 仮想ディスクの動的拡張: 通常モードで、VMFS スナップショットがない VMFS フラット仮想ディスクの動的拡張が可能です。新しいボリュームの拡大機能とともに使用すると、ユーザーは vSphere 4.0 内の容量の拡大を最大限の柔軟性をもって管理できます。『 ESX 構成ガイド』 および 『 ESXi 構成ガイド』 を参照してください。
  • ストレージ スタックのパフォーマンスとスケーラビリティ: 仮想化用に最適化された新しいゲスト内 SCSI ドライバと追加の ESX カーネル レベルのストレージ スタックの最適化を組み合わせることで、ストレージの I/O パフォーマンスが大幅に向上し、データベース アプリケーションやメッセージング アプリケーションなど、I/O 負荷が高いアプリケーションも仮想化の有力候補になります。『 ESX 構成ガイド』 および 『 ESXi 構成ガイド』 を参照してください。
  • ソフトウェア iSCSI と NFS でのジャンボ フレームのサポート: vSphere 4.0 では、1Gb と 10Gb NIC 上の NFS と iSCSI でジャンボ フレームがサポートされるようになりました。『 iSCSI SAN 構成ガイド』を参照してください。
  • ファイバ チャネル オーバー イーサネット: vSphere 4.0 では、CNA (Converged Network Adapter) 上でのファイバ チャネル オーバー イーサネットのサポートを追加することにより、お客様が使用できる I/O 統合オプションの数を拡張します。vSphere 4.0 でサポートされているファイバ チャネル オーバー イーサネット CNA のリストについては、『 ハードウェア互換性ガイド』(英語)の 「IO デバイス タブ」 を参照してください。
  • アレイ ベースの LUN スナップショットによる VMFS ボリュームの管理: vSphere 4.0 では、アレイ ベースの LUN のスナップショット (およびアレイ ベースの LUN のクローン) を簡単に、また詳細に管理しながらマウントできるようになりました。そのような LUN はストレージの再スキャン後に自動的に検出され、1 つのスナップショット (または 1 つのクローン) が、ESX ホストによるマウントと使用の対象として選択されます。ただし、スナップショット (クローン) をマウントするには、スナップショット (クローン) が書き込み可能である必要があります。スナップショットまたはクローンを元の LUN と同じファームに安全にマウントするには、VMFS で新しい一意の識別子、つまり新しい VMFS ボリュームの署名をスナップショットまたはクローンに書き込む必要があります。複製されたボリュームが同じファーム内にないディザスタ リカバリのシナリオでは、新しい署名を書き込まずに LUN をマウントできます。『 ファイバ チャネル SAN 構成ガイド』または 『 iSCSI SAN 構成ガイド』を参照してください。
  • iSCSI のサポートの改善: iSCSI スタックの更新によって、ソフトウェア iSCSI (iSCSI イニシエータが ESX レイヤーで実行される iSCSI) とハードウェア iSCSI (ESX でハードウェア用に最適化された iSCSI HBA が使用される iSCSI) の両方が改善されたため、ソフトウェアとハードウェアの両方の iSCSI のパフォーマンスと機能が大幅に向上し、ソフトウェア iSCSI の CPU オーバーヘッドが大幅に削減されました。『 ファイバ チャネル SAN 構成ガイド』を参照してください。
  • サポートされる NFS データストア数の増加: ESX では、クラスタ内で最大 64 個の NFS 共有がデータストアとしてサポートされるようになりました。

vNetwork

  • vNetwork Distributed Switch: VMware の次世代の仮想ネットワーク管理ソリューションです。vNetwork Distributed Switch (vDS) は多数の ESX/ESXi ホストにまたがり、お客様は継続的なネットワーク メンテナンス作業を大幅に軽減し、ネットワーク キャパシティを短時間で拡張できます。vNetwork には新しいネットワーク VMotion テクノロジーが含まれます。また、パートナーが VMotion 対応の優れたネットワーク アプリケーションを vSphere 4.0 上に構築するための一連の関連 API があります。 また、vNetwork には次の拡張機能があります。
    • プライベート VLAN のサポート: プライベート VLAN のサポートによって、プライベート VLAN テクノロジーを導入している既存のネットワーク環境との互換性の幅が広がります。プライベート VLAN では、ユーザーが、同じネットワーク セグメントにある仮想マシン間の通信を制限し、特定のネットワーク設定に必要なサブネット数を削減できます。
    • Network VMotion: vDS によって、仮想インフラストラクチャ内を移動する仮想マシンのネットワーク状態を追跡し、ネットワークの監視とトラブルシューティングの作業を大幅に簡素化できます。
    • サードパーティの分散スイッチのサポート: vNetwork Distributed Switch (vDS) ではサードパーティの分散仮想スイッチがサポートされています。
    ESX 構成ガイド』 および 『 ESXi 構成ガイド』 を参照してください。
  • VMXNET 第 3 世代: VMXNET3 は当社の第 3 世代の準仮想化 NIC です。VMXNET3 には、拡張 VMXNET にはない次の新機能が追加されています。
    • MSI/MSI-X のサポート (ゲスト OS のカーネル サポートによる)
    • 受信側のスケーリング (Windows 2008 で、デバイスの詳細構成タブで明示的に有効にした場合にサポート)
    • IPv6 チェックサムと IPv6 対応の TSO (TCP セグメント オフロード)
    • VLAN オフロード
    • 大きな TX/RX リング サイズ (仮想マシン内で構成)
    ESX 構成ガイド』 および 『 ESXi 構成ガイド』 を参照してください。
  • IPv6 のサポート: vSphere 4.0 では、ESX/ESXi VMkernel、サービス コンソール、および vCenter Server で IPv6 がサポートされるようになりました。新しい IPv6 のサポートによって、vSphere のお客様は、IPv4 と IPv6 が混在する環境で、vCenter Server を使用して ESX と ESXi のホストを管理できます。IPv6 を使用したネットワーク ストレージ サポート (iSCSI と NFS) は試験的機能です。vSphere 4.0 での IPv6 の機能の詳細については、『 ESX 構成ガイド』 および 『 ESXi 構成ガイド』 を参照してください。

互換性とサードパーティの拡張性

  • 追加ゲスト OS のサポート: ESX/ESXi 4.0 では、以前は ESX プラットフォームでサポートされていなかったゲスト OS のサポートが追加されました。サポートが追加されたゲスト OS は次のとおりです。
    • Asianux 3.0 Server
    • CentOS 4
    • Debian 4
    • Debian 5
    • FreeBSD 6
    • FreeBSD 7
    • OS/2 4、4.5
    • MS-DOS 6.22
    • Windows 3.1
    • Windows 95
    • Windows 98
    • Windows 7 (試験的サポート)
    • Windows Server 2008 R2 (試験的サポート)
    • Windows Preinstallation Environment 2.1
    • SCO OpenServer 5
    • SCO UnixWare 7
    • Solaris 8 (試験的サポート)
    • Solaris 9 (試験的サポート)
    ゲスト OS インストール ガイド』を参照してください。
  • ゲスト OS のカスタマイズの改善: vCenter Server では、次の新しいゲスト OS プラットフォームをカスタマイズできるようになりました。
    • Windows Server 2008 (32 ビットおよび 64 ビット)
    • Ubuntu 8.04
    • Debian 4.0
    また、管理者は、Linux ゲストのタイム ゾーン情報もカスタマイズできるようになりました。『 vSphere 基本システム管理』 を参照してください。
  • サードパーティの分散スイッチのサポート: vNetwork Distributed Switch (vDS) ではサードパーティの分散仮想スイッチがサポートされています。サードパーティの分散仮想スイッチの詳細については、Cisco Systems, Inc. のドキュメントのページ www.cisco.com/go/1000v を参照してください。
  • マルチパス用 vStorage API: 標準の VMware Ready HCL 認定プログラムと統合されるストレージ パートナーのマルチパス プラグイン用のフレームワークです。マルチパス用 vStorage API は、ストレージ パートナーがマルチパス拡張機能モジュールを作成できる I/O マルチパス フレームワークを提供します。このモジュールは、VMware ESX/ESXi に接続して、パートナーのストレージ アレイ用に最適化されたストレージ パス フェイルオーバーとストレージ I/O スループットを実現します。VMware Ready 認定プログラムのストレージ パートナーを通じて、VMware ESX/ESXi をサポートするマルチパス拡張機能モジュールを認定してください。
  • ネイティブ SATA: ESX/ESXi 4.0 では、SATA インターフェイスで接続された内部 SATA ディスクがサポートされているので、お客様のストレージに対しての選択肢がさらに増えます。この選択肢によって、コストが最も低いタイプのディスク ストレージがサポートされるので、管理者はストレージのコストを削減できます。『 ESX 構成ガイド』 および 『 ESXi 構成ガイド』 を参照してください。
  • vCenter Server と vSphere Client の追加プラットフォーム: このリリースでは vCenter Server と vSphere Client で追加プラットフォームがサポートされています。

    vCenter Server 4.0 では、次のデータベースのサポートが追加されています。

    • Microsoft SQL Server 2008
    • Oracle 11g

    vCenter Server 4.0 は次の追加オペレーティング システムでサポートされています。

    • Microsoft Windows 2003 (x64)、32 ビット互換モード
    • Microsoft Windows 2008 (x64)、32 ビット互換モード
    • Microsoft Windows 2008 (x32)

    vCenter Client 4.0 は次の追加オペレーティング システムでサポートされています。

    • Microsoft Windows 2003 (x64)、32 ビット互換モード
    • Microsoft Windows 2008 (x64)、32 ビット互換モード
    • Microsoft Windows 2008 (x32)
    • Windows Vista (x32 および x64)
    具体的なエディションとアーキテクチャの詳細については、『 vSphere 互換性マトリックス』(英語版)を参照してください。
  • 仮想マシン通信インターフェイス (VMCI): ESX/ESXi 4.0 には、仮想マシンとハイパーバイザーの間、また同じホストにある仮想マシン間の高速通信を容易にする新しい仮想デバイスがあります。VMCI はゲスト ネットワークに依存しません。VMCI ソケットのライブラリが、このデバイスの使用に便利なインターフェイスを提供しています。 VMCI に関するページ(英語)を参照してください。
  • 仮想マシン通信インターフェイスのソケット API: VMCI ソケットは、仮想マシンとハイパーバイザーの間、また仮想マシン間の高速通信を実現する仮想マシン通信インターフェイス (VMCI) 用のアプリケーション プログラミング インターフェイス (API) です。 VMCI に関するページ(英語)を参照してください。
  • CIM SMASH/サーバ管理 API: VMware のハイパーバイザーでは、業界標準の CIM (Common Information Model) インターフェイスを実装して、サーバ ハードウェアの健全性が監視および管理されます。この実装は、DMTF が定義している SMASH (System Management Architecture for Server Hardware) のプロファイルに基づきます。このインターフェイスは ESX/ESXi 4.0 でサポートされています。詳細については、 VMware CIM API のドキュメントのページ(英語)を参照してください。
  • CIM ストレージ管理 API: VMware では、業界標準の CIM (Common Information Model) インターフェイスを実装して、データ センター ストレージ リソースが監視されます。この実装は、SNIA が定義している SMI-S (Storage Management Initiative-Specification) に基づきます。このインターフェイスは ESX/ESXi および vCenter Server 4.0 でサポートされています。詳細については、 VMware CIM API のドキュメントのページ(英語)を参照してください。