ESXi 4.1 Update 1 Installable | 2011 年 2 月 10 日 | ビルド 348481
ESXi 4.1 Update 1 Embedded | 2011 年 2 月 10 日 | ビルド 348481
VMware Tools | 2011 年 2 月 10 日 | ビルド 348481

ドキュメントの最終更新日: 2011 年 2 月 10 日

このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。

新機能

次の情報は VMware ESXi のこのリリースで利用可能な一部の拡張機能について説明しています。

  • vCenter および VMware Update Manager でサポートされるデータベースの追加 。vCenter 4.1 Update 1 および VMware Update Manager 4.1 Update 1 は、Microsoft SQL Server 2008 R2 および Oracle 11g R2 の各データベースの使用をサポートします。
  • VMware Update Manager を構成するユーザー インターフェイス 。vSphere 4.1 Update 1 では、 VUM (VMware Update Manager) および VMware Update Manager Download Service をインストールしたあとに構成するための、新しいグラフィカル ユーザー インターフェイスを導入しています。 このグラフィカル インターフェイスを使用すると、 VMware Update Manager がそのデータベースに対して使用する認証パスワードの再設定、 VMware Update Manager が使用する SSL 証明書の置き換え、 vCenter を使用した VMware Update Manager エクステンションの再登録などの構成が可能です。また、 VMware Update Manager Download Service が使用するプロキシ サーバや認証情報の詳細を構成できます。
  • スケーラビリティの向上 。ESXi 4.1 Update 1 は、最大 160 個の論理プロセッサをサポートします。
  • 一部のデータベースおよびターミナル サービス ワークロードでのパフォーマンスの向上 。ESXi 4.1 Update 1 ではスループットが大幅に向上しただけでなく、CPU の使用率が向上し、一部のデータベースの移行や ターミナル サービスのワークロードが大幅に軽減されています。
  • サポートされるゲスト OS の追加 。ESXi 4.1 Update 1 は、Ubuntu 10.10、 Solaris 10 U9、および RHEL 6 をサポートするようになりました。今回のリリースでサポートされるゲスト OS の 詳細な一覧については、『 VMware 互換性ガイド』 (英語版) を参照してください。

解決した問題 このリリースでは多くのバグが修正されています。これらは 「 解決した問題」 セクションに記載されています。

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ESXi 4.1 の旧リリース

ESXi 4.1 の旧リリースからある機能と既知の問題は、各リリース ノートに記載されています。旧リリースのリリース ノートを参照するには、次のリンクをクリックしてください。

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はじめに

ESXi、vCenter Server、および vSphere Client のバージョンの互換性

VMware vSphere 互換性マトリックス  』 (英語版) では、ESXi、vCenter Server、vSphere Client、およびその他の VMware 製品を含む VMware vSphere コンポーネントの現在のバージョンと旧バージョンの互換性について、詳細に説明しています。

ESX および vCenter Server と VDDK との互換性

Virtual Disk Development Kit (VDDK) 1.2 では、ESXi 4.1 Update 1 および vCenter Server 4.1 Update 1 のリリースをサポートするようになりました。VDDK の詳細については、 http://www.vmware.com/support/developer/vddk/ を参照してください。

ハードウェア互換性

  • ハードウェア互換性について

    Web ベースの互換性ガイド ( http://www.vmware.com/resources/compatibility) で、ハードウェア互換性リストを入手できます。この Web ベースの互換性ガイドは、すべての VMware 互換性ガイドへのシングル アクセス ポイントとなっており、ガイドを検索したり、検索結果を PDF 形式に保存するオプションがあります。たとえば、このガイドを利用して、使用するサーバ、I/O、ストレージ、およびゲスト OS に互換性があるかどうかを確認できます。

    互換性ガイドのアップデートの通知を受信する場合は、次の URL から登録してください。 RSS フィードへリンクする RSS イメージ

  • vSphere の互換性について:

     『VMware vSphere 互換性マトリックス』 (英語版) ( PDF

インストールおよびアップグレード

まれに、ESXi 4.1 から ESXi 4.1 Update 1 RC リリースにアップグレードできないことがあります。

この問題は、ESXi ホストが次の構成の場合にのみ発生します。

  • ESXi ホストに、 Smart Array P410i コントローラおよび cciss ドライバが搭載された HP DL380 G7 などのブロック ベースのデバイス ドライバを含む
  • ESXi 4.1 ホストに、ESXi 4.1 パッチが、パーティション 6 ではなくパーティション 5 の起動バンクにインストールされている
    注: ESXi ホストは ESXi 3.5 から ESXi 4.1 にアップグレードされている ( ESXi Installable にのみ該当)

この問題が発生する原因は、不適切に割り当てられている拡張ブート レコード (EBR) データ 構成が、拡張パーティション内にあることです。EBR のパーティション テーブル または論理パーティションのコンテンツは破損していません。パッチのインストールは、 ESXi 4.1 VMkernel で導入されたサニティー チェックが原因で失敗します。これにより、 インストール処理が途中でキャンセルされます。

この問題が発生した場合は、ESXi 4.1 Update 1 RC リリースの新規インストールを実行します。ESXi 4.1 Update 1 の GA ビルドには、 ESXi 4.1 から ESXi 4.1 Update 1 へアップグレードするための修正が含まれています。

ESXi Installable および vCenter Server のインストールおよび構成の詳細な手順については、『 ESXi Installable および vCenter Server セットアップ ガイド』、ESXi Embedded および vCenter Server のセットアップの具体的な手順については、『 ESXi Embedded および vCenter Server セットアップ ガイド』 を参照してください。

ESXi Installable のインストールが正常に終了したあと、または ESXi Embedded を正常に起動したあとに、重要な構成ステップがいくつかあります。特に、 ライセンス、ネットワーク、およびセキュリティの構成は必須です。これらの構成タスクの説明については、vSphere のドキュメントにある次のガイドを参照してください。

VMware vSphere の今後のリリースでは、VMFS バージョン 2 (VMFS2) をサポートしない可能性があります。 VMFS バージョン 3 以降にアップグレードまたは移行することをお勧めします。 詳細については、『 vSphere アップグレード ガイド』 を参照してください。

VMware vCenter Server の今後のリリースでは、 32 ビットの Windows オペレーティング システムへのインストールをサポートしません。vCenter Server 4.1 は、 Windows 64 ビット プラットフォームでのインストールのみをサポートします。VirtualCenter 2.x をインストールしている場合、 VirtualCenter のデータベースを保持しながら 64 ビットのオペレーティング システムに vCenter Server をインストールする方法については、『 vSphere アップグレード ガイド』 を参照してください。

ESXi に関連する MIB (Management Information Base) ファイルは、vCenter Server にバンドルされていません。 vCenter Server に関連する MIB ファイルのみ、 vCenter Server 4.0.X に付属しています。すべての MIB ファイルは、当社の Web サイト ( http://www.vmware.com/download) からダウンロードできます。

VMware Tools のアップグレード

VMware ESXi 4.1 Update 1 では、VMware Tools のアップグレードが必要です。VMware Tools は、 仮想マシンのゲスト OS のパフォーマンスを強化するユーティリティ スイートです。 ESXi の今回のリリースで VMware Tools に関連する解決された問題のリストは、「 VMware Tools の解決した問題」 を 参照してください。

インストール済みの VMware Tools のバージョンを特定するには、「 VMware Tools のビルド番号の確認」 (KB 1003947) を参照してください。

ESXi 4.1 Update 1 へのアップグレードまたは移行

ESXi 4.1 Update 1 は、アップグレートのために次のオプションを提供しています。

  • VMware vCenter Update Manager
  • vihostupdate コマンドライン ユーティリティです。 ESXi 4.0 から ESXi 4.1 Update 1 への直接アップグレードをサポートします。この ユーティリティには vSphere CLI が必要です。詳細については、『 vSphere アップグレード ガイド』 を参照してください。VEM バンドルを適用するには、 vihostupdate ユーティリティを使用した回避策を実行します。これにより、ESXi 4.1 Update 1 Embedded ホストを Cisco Nexus 1000 AV 2 vDS に追加できます。

ホストを ESXi 4.1 Update 1 へアップグレードするためのサポート対象のアップグレード方法:

アップグレードのタイプ

サポート対象のアップグレード ツール

ESX 3.5
Update 5

ESX 4.0

次のアップデートを含む:
Update 1
Update 2

ESX 4.1  

upgrade-from-ESXi3.5-to-4.1_update01.345122.zip (オフライン)

VUM

不可

不可

upgrade-from-esxi4.0-to-4.1-update01-345122.zip

  • VUM のホスト アップグレード ベースライン
  • vihostupdate

不可

不可

update-from-esxi4.1-4.1_update01.zip (オフライン)
  • VUM のパッチ ベースライン
  • vihostupdate
不可 不可
ESXi410-Update01 (オンライン) VUM のパッチ ベースライン 不可 不可

注:

  • アップグレード元のバージョンが ESXi 3.5.x の場合、VMware vCenter Update Manager を使用する方法がサポートされています。 詳細については、『 vSphere アップグレード ガイド』 および 『 VMware vCenter Update Manager 管理ガイド』 を参照してください。
  • アップグレード元のバージョンが ESXi 4.0.x の場合、VMware vCenter Update Manager および vihostupdate コマンドを vSphere CLI. から使用する方法がサポートされています。詳細については、『 VMware vCenter Update Manager 管理ガイド』 を参照してください。
  • アップグレード元のバージョンが ESXi 4.1.x の場合、VMware vCenter Update Manager および vihostupdate コマンドを vSphere CLI. から使用する方法がサポートされています。

このリリースに含まれるパッチ

このリリースには、この製品のリリース日以前にリリースされた ESXi のすべてのパッチが含まれています。各パッチの詳細については、VMware の 「 パッチのダウンロード」 ページ (英語版) を参照してください。

ZIP ファイル形式のほかに、ESXi 4.1 Update 1 の Enbedded および Installable リリースがパッチとして配布され、既存の ESXi 4.1 ソフトウェアに適用できます。

パッチ リリース ESXi410-Update01 には、次の各パッチが含まれています。

ESXi410-201101201-SG Updates ESXi 4.1 firmware
ESXi410-201101202-SG Updates ESXi 4.1 Tools

各パッチの内容の詳細については、ダウンロード ページに記載されているドキュメントを参照してください。

解決した問題

このセクションでは、次の内容に関し、このリリースで解決した問題について説明しています。

解決した問題のうち、既知の問題として以前記載されていたものには、† 記号が付加されています。

バックアップ

  • vCenter Server 4.1 を実行している Windows 2008 R2 仮想マシンの静止スナップショットを作成できない
    vCenter Server 4.1 がインストールされている Windows 2008 R2 仮想マシンのスナップショットを作成する場合、スナップショットの処理が完了しないときがあります。この問題は、ADAM データベースがインストールされていて、スナップショット ボリュームが読み取り専用になっている場合に、Windows 2008 R2 仮想マシンで発生します。VMware Date Recovery などのバックアップ アプリケーションで、仮想マシンのバックアップに失敗し、次のエラーが表示されます: [ <仮想マシン名> のスナップショットの作成に失敗しました、error -3960 (仮想マシンを静止させることができません)]。
    今回のリリースで、この問題は解決しました。

CIM および API

  • vCenter Server がブレード シャーシのサービス タグを誤って報告する
    ESXi 4.1 ホストを実行しているブレード サーバでは、vCenter Server がブレード サーバのサービス タグの代わりに、ブレード シャーシのサービス タグを誤って報告します。ブレード サーバが vCenter Server で管理されている場合、[vCenter Server] - [構成] タブの [プロセッサ] の下にあるシステム セクションにサービス タグの番号が表示されます。      この問題は Dell または IBM 各社のブレード サーバで報告されており、Fixed CIM OMC_Chassis インスタンスの SerialNumber プロパティの値が間違っていることが原因で発生しています。今回のリリースで、この問題は修正されました。

ゲスト OS

  • Windows ゲスト OS で、vmx_fb.dll のエラーにより障害が発生することがある
    VMware XPDM (Windows XP Display Driver Model) ドライバがインストールされている Windows ゲスト OS では、
    vmx_fb.dll エラーにより障害が発生し、ブルー スクリーンが表示されることがあります。今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • 仮想ハードウェアから報告される CPUID 情報が、物理ハードウェアの CPUID と異なる
    ゲスト ソフトウェアは CPUID 情報を使用して、基になる (仮想または物理) CPU ハードウェアの特性を判断するときがあります。一部のインスタンスでは、仮想ハードウェアから報告される CPUID 情報が物理ハードウェアの CPUID と異なります。これらの違いが原因で、ゲスト ソフトウェアの一部のコンポーネントが正常に機能しない可能性があります。今回のリリースでは、修正によって、一部の仮想ハードウェアから報告される CPUID の値が、物理ハードウェアから報告される値とより一致するようになりました。
  • VMware Tools OSP (Operating System Specific Package) を SUSE Linux 9 にインストールすると、画面の解像度のエラーが発生する
    VMware Tools OSP を SUSE Linux 9 にインストールすると、オペレーティング システムは X Window System の /etc/X11/XF86Config ファイルを構成し、vesa ビデオ ドライバが VMware ビデオ ドライバに置き換えられます。vesa 以外のビデオ ドライバを使用している場合、VMware Tools OSP はこれを置き換えません。画面の解像度を変更するために GUI または Linux の xrandr コマンドを使用すると失敗します。今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • RHEL3、RHEL4、および SLES9 用の VMware Tools RPM インストーラがパッケージの署名の確認に失敗する
    RPM インストーラを使用して、RHEL3、RHEL4、および SLES9 用の VMware Tools をインストールすると、署名の確認に失敗し、次の警告メッセージが表示されます: [
    V3 RSA/MD5 署名: NOKEY、キー ID 66fd4949 ]。これは、古いバージョンの RPM が新しいバージョンの RPM で作成された RSA 署名を確認できないために発生します。署名を確認するには、 http://www.vmware.com/download/packages.html から VMWARE-PACKAGING-GPG-DSA-KEY.pub キー ファイルをダウンロードしてください。このキー ファイルをインポートすると、警告メッセージは表示されなくなります。
  • ESXi ホストが使用できる物理メモリが少なくなると、ホット アド機能で障害が発生する
    ESXi ホストで使用できる物理メモリが、仮想マシンのオーバーヘッド メモリの 2 倍未満になると、ホット アド機能を使用した仮想マシンのメモリの増量に失敗します。
    使用できる物理メモリを vSphere Client で表示するには、[ESXi ホスト] - [リソース割り当て] - [メモリ] - [使用可能な容量] をクリックします。    
    仮想マシンのオーバーヘッド メモリを表示するには、[仮想マシン] - [リソース割り当て] - [メモリ] - [オーバーヘッド] をクリックします。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

  • WDDM ドライバのアップデート
    今回のリリースでは、WDDM (Windows Display Driver Model) ドライバがアップデートされ、Windows 仮想マシンで障害が発生してブルー スクリーンが表示されるいくつかの問題が修正されました。


  • RHEL 32 ビットおよび 64 ビット ゲスト OS で、仮想マシンのメモリ サイズのデフォルト設定が更新された
    最新の RHEL 6 オペレーティング システムの仕様 ( http://www.redhat.com/) に沿って、RHEL 32 ビットおよび 64 ビット ゲスト OS を実行する仮想マシンのデフォルト設定で、推奨されるメモリ サイズ (最小、デフォルト、最大) が更新されました。


  • ESXi 4.1 にアップグレードしたあと、DOS ベースのクライアント ソフトウェアが仮想マシンの起動に失敗することがある
    DOS ベースのクライアント ソフトウェア (Altiris Deployment Solution など) が PXE を使用して DOS イメージを起動するとき、PXE 起動シーケンスがサーバからイメージをブートストラッピングする処理に失敗し、ブート ローダが次のエラーを表示することがあります: [ ステータス: 0xc0000001]。今回のリリースで、この問題は解決しました。

その他

  • ESXi を起動するときに /var/log/vmkwarning に警告が表示される
    ESXi ホストを起動するときに
    /var/log/messages に次のような警告メッセージが表示されます。
    WARNING:AcpiShared:194 SSDTd+:Table length 11108 > 4096
    この警告は ESXi ホストが BIOS から ACPI テーブルを読み取るときに、テーブルのサイズが 4096 バイトより大きいと生成されます。この警告は問題ないため、無視してかまいません。今回の修正で、ログに出力される警告がダウングレードされています。
  • サービス コンソールの cURL RPM のアップデート
    ESX サービス コンソールの cURL RPM が curl-7.15.5-9.4652.vmw にアップデートされ、セキュリティ問題が修正されました。Common Vulnerabilities and Exposuresプロジェクト (cve.mitre.org) は、この問題に名前 CVE-2010-0734 を割り当てています。
  • Tomcat バージョンのアップデート
    Tomcat はバージョン 6.0.28 にアップデートされています。このバージョンでは、Tomcat の旧リリースにあった複数のセキュリティ問題が解決されています。Common Vulnerabilities and Exposures プロジェクト (cve.mitre.org) は、Tomcat 6.0.24 で修正されたセキュリティ問題に、次の名前を割り当てています: CVE-2009-2693、CVE-2009-2901、CVE-2009-2902、CVE-2009-3548。Common Vulnerabilities and Exposures プロジェクト (cve.mitre.org) は、Tomcat 6.0.28 で修正されたセキュリティ問題に、次の名前を割り当てています: CVE-2010-2227、CVE-2010-1157。

  • ネットワークのパフォーマンス チャート データに誤った情報が表示される
    仮想マシン単位で積み重ねて表示されるネットワークのパフォーマンス チャート データに、誤った情報が表示されます。[パフォーマンス] タブの [詳細設定] にある [チャート オプション] から、このチャートにアクセスできます。 以前のリリースでは、分散仮想スイッチ (DVS) に接続されている仮想マシンのネットワークにおいて、送信と受信の統計情報が誤って逆に表示されていました。今回の修正で、正しい統計情報が収集され、パフォーマンス チャートの UI に表示されるようになりました。


  • ESX 4.1 Update 1 パッチへの async ドライバの追加
    ESX 4.1 Update 1 パッチに含まれている async ドライバは、ISO およびパッチに組み込まれています。


  • トラステッド ブートが有効な場合、64GB を超えるメモリが搭載された ESXi ホスト マシンが起動に失敗する
    TPM (Trusted Platform Module) および TXT (Trusted Execution Technology) が利用可能な場合に、これらが BIOS から有効に設定されていると、64GB を超えるメモリが搭載された ESXi ホスト マシンが起動に失敗します。今回のリリースで、この問題は解決しました。

ネットワーク

  • bnx2 デバイスのポート数が 6 つに制限されていることが原因で、サービス コンソールにエラーが表示される
    ESXi ホストのサービス コンソールに次のようなエラー メッセージが表示されます: [
    CPU10:4118 - intr vector:290:out of interrupt vectors (割り込みベクトル不足) ]。この修正を適用する前は、MSI-X モードおよびジャンボ フレーム構成の bnx2 デバイスには、ポートが 6 つしかありませんでした。今回のリリースでは、MSI-X モードの bnx2 ドライバは、1 つの RX キューのみを割り当て、16 のポートをサポートして、メモリ リソースを節約します。今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • HP システムでは、32.networking-drivers のロード エラーにより ESXi で障害が発生する可能性がある
    一部の HP システム (HP NC522SFP デュアル ポート 10GbE ギガビット サーバ アダプタを搭載する DL 980 G7 など) では、ESXi で障害が発生し、次のようなメッセージが表示されることがあります: [
    loading 32.networking-drivers (32.networking-drivers のロード中)]。この問題は、通常、ESXi ホストの起動時またはネットワーク ドライバのインストール時に、ESXi が NetXen ドライバを起動すると発生します。これは、一部の HP システム構成によって異なります。この修正を適用すると、ESXi ホストとのギガビット イーサネット接続に NetXen NIC を使用できます。
  • e1000e v1.1.2 ドライバの追加
    以前のリリースでは、Intel e1000e v1.1.2 ドライバは ESXi にバンドルされていなかったため、別々にダウンロードして入手していました。今回のリリースでは、e1000e v1.1.2 ドライバは ESXi にバンドルされています。
  • 新しいバージョンの QLogic qla2xxx ドライバの追加
    今回のリリースでは、QLogic qla2xxx ドライバの新しいバージョン 832.k1.27.1-1vmw が認定され、リリースされています。
  • 新しいバージョンの Neterion vxge (async) ドライバの追加
    今回のリリースでは、Neterion vxge (async) ドライバ 2.0.28.21239 のバージョンが含まれています。
  • bnx2x を搭載する ESXi ホストでは障害が発生することがある
    Broadcom bnx2x (筐体内ドライバ バージョン 1.54.1.v41.1-1vmw) を搭載した ESXi 4.1 を使用すると、次のような症状がでることがあります。
    • ESXi ホストがネットワークから頻繁に切断される。
    • ESXi ホストが応答しなくなり、次のようなメッセージが記載された紫色の診断画面が表示される。
      [0x41802834f9c0]bnx2x_rx_int@esx:nover:0x184f stack:0x580067b28, 0x417f80067b97, 0x
      [0x418028361880]bnx2x_poll@esx:nover:0x1cf stack:0x417f80067c64, 0x4100bc410628, 0x
      [0x41802825013a]napi_poll@esx:nover:0x10d stack:0x417fe8686478, 0x41000eac2b90, 0x4
    • ESXi ホストが応答しなくなり、次のようなメッセージが記載された紫色の診断画面が表示される。
      0:18:56:51.183 cu10:4106)0x417f80057838:[0x4180016e7793]PktContainerGetPkt@vmkernel:nover+0xde stack:0x1
      0:18:56:51.184 pu10:4106)0x417f80057868:[0x4180016e78d2]Pkt_SlabAlloc@vmkernel:nover+0x81 stack:0x417f800578d8
      0:18:56:51.184 cpu10:4106)0x417f80057888:[0x4180016e7acc]Pkt_AllocWithUseSizeNFlags@vmkernel:nover+0x17 stack:0x417f800578b8
      0:18:56:51.185 cpu10:4106)0x417f800578b8:[0x41800175aa9d]vmk_PktAllocWithFlags@vmkernel:nover+0x6c stack:0x1
      0:18:56:51.185 cpu10:4106)0x417f800578f8:[0x418001a63e45]vmklnx_dev_alloc_skb@esx:nover+0x9c stack:0x4100aea1e988
      0:18:56:51.185 cpu10:4106)0x417f80057918:[0x418001a423da]__netdev_alloc_skb@esx:nover+0x1d stack:0x417f800579a8
      0:18:56:51.186 cpu10:4106)0x417f80057b08:[0x418001b6c0cf]bnx2x_rx_int@esx:nover+0xf5e stack:0x0
      0:18:56:51.186 cpu10:4106)0x417f80057b48:[0x418001b7e880]bnx2x_poll@esx:nover+0x1cf stack:0x417f80057c64
      0:18:56:51.187 cpu10:4106)0x417f80057bc8:[0x418001a6513a]napi_poll@esx:nover+0x10d stack:0x417fc1f0d078
    • bnx2x ドライバまたはファームウェアがパニック メッセージを送信し、次のようなメッセージのバックトレースを /var/log/vmkernel ログ ファイルに書き込む。
      vmkernel:0:00:34:23.762 cpu8:4401)<3>[bnx2x_attn_int_deasserted3:3379(vmnic0)]MC assert!
      vmkernel:0:00:34:23.762 cpu8:4401)<3>[bnx2x_attn_int_deasserted3:3384(vmnic0)]driver assert
      vmkernel:0:00:34:23.762 cpu8:4401)<3>[bnx2x_panic_dump:634(vmnic0)]begin crash dump


  • 今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • NetXen 1G NX3031 デバイスまたは複数の 10G NX2031 デバイスを使用していると、ESX ホストが起動しない、または一部のデバイスを利用できなくなることがある
    NetXen 1G NX3031 デバイスまたは複数の 10G NX2031 デバイスを使用していると、ESX 4.0 からアップグレードしたあと、ESX 4.1 ホストのサービス コンソールに次のようなエラー メッセージが表示されることがあります: [
    Out of Interrupt vectors (割り込みベクトル不足)]。NetXen 1G デバイスおよび NX2031 10G デバイスが NetQueue をサポートしていない ESX ホストでは、MSI-X 割り込みベクトルが不足することがあります。この問題により、ESX ホストが起動できなくなるか、ほかのデバイス (ストレージ デバイスなど) にアクセスできなくなる可能性があります。今回のリリースで、この問題は修正されました。

サーバ構成

  • システム クロックが提示する時間が不正確である
    ESXi ホストのシステム クロックが誤った時間を提示することがまれにあります。今回のリリースで、この問題は修正されました。

ストレージ

  • サイズの大きい .vmdk ファイルを NFS 上に作成できないことがある
    たとえば 1TB を超えるといったサイズの大きい仮想ディスク (.vmdk ファイル) を NFS ストレージ上に作成すると、作成処理に失敗し、次のエラーが表示されることがあります: [
    一般的なシステム エラーが発生しました。ディスクの作成に失敗しました: ディスクの作成エラー ]。この問題は、NFS クライアントの RPC パラメータがタイム アウトしたあと、NFS ストレージ アレイが仮想ディスクを初期化するまでの間、NFS クライアントが十分に待機しないときに発生します。デフォルトでは、タイムアウトは 10 秒です。
    今回の修正では、コマンド
    esxcfg-advcfg -s <Timeout> /NFS/SetAttrRPCTimeout を使用して RPC タイムアウト パラメータを調整する構成オプションが提供されています。
  • SCSI がサポートされていないことを示す警告メッセージが VMkernel に記録される
    SCSI がサポートされていないことを示す次のような警告メッセージが
    /var/log/vmkernel に記載されます。
    Apr 29 04:10:55 localhost vmkernel:0:00:01:08.161 cpu0:4096)WARNING:ScsiHost:797: SCSI command failed on handle 1072:Not supported .
    このメッセージは無視してかまいません。この問題のないメッセージは、特定の SCSI コマンドがストレージ アレイでサポートされていないことが原因で表示されます。サポートへの問い合わせを減らすため、今回のリリースで、この警告メッセージは
    /var/log/vmkwarning から削除されました。
  • ストレージ アレイが vSphere Client から再スキャンされると、VMkernel ログ ファイルにメッセージが記録される
    LUN が ESXi ホストマッピングされていないことが原因で、ESXi ホストが VMkernel ログ ファイルに次のようなメッセージを生成することがあります: [ 0:22:30:03.046 cpu8:4315)ScsiScan:106: Path 'vmhba0:C0:T0:L0':Peripheral qualifier 0x1 not supported ]。このメッセージが記録されるのは、ESXi ホストが起動するとき、vSphere Client からストレージ アレイの再スキャン処理を開始するとき、または ESXi ホストが起動してから 5 分おき、のいずれかのタイミングです。今回のリリースで、このメッセージは記録されなくなりました。
  • iSCSI ストレージ アレイにある LUN をスキャン中にエラー メッセージが記録される
    サービス コンソールまたは vSphere Client ([インベントリ] - [構成] - [ストレージ アダプタ] - [iSCSI ソフトウェア アダプタ]) から esxcfg-swiscsi コマンドを使用して、iSCSI ストレージ アレイにある LUN をスキャンすると、ESXi ホストで障害が発生し、紫色の画面にメッセージ [ NOT_REACHED bora/modules/vmkernel/tcpip2/freebsd/sys/support/vmk_iscsi.c:648" ] が表示されることがあります。 この問題は、
    /etc/vmware/vmkiscsid/iscsid.conf にある tcp.window.size パラメータが手動で変更された場合に発生します。今回の修正により、この問題は解決されました。 tcp.window.size パラメータがデフォルトよりも少ない値に変更された場合は、ESXi の /var/log/vmkiscsid.log に警告メッセージが記録されます。
  • ESXi ホストで、SATA ディスクに接続された LSI SAS HBA を使用していると障害が発生することがある
    SATA ディスクに接続された LSI SAS HBA を使用する ESXi ホストでデータが損失することがあります。この問題は、mptsas ドライバの最大 I/O サイズが 64KB を超えて設定され、LSI SAS HBA が SATA ディスクに接続されていると発生します。今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • SATP_ALUA をサポートする NetApp ストレージ アレイのデフォルトのパス選択ポリシーとして VMW_PSP_RR が設定された
    SATP_ALUA をサポートする NetApp ストレージ アレイのデフォルトのパス選択ポリシー (PSP) として VMW_PSP_RR ポリシーが設定されました。このポリシーを設定するには、vCenter Server を使用するか、コマンドライン インターフェイス (CLI) から行います。
    vCenter Server からこのポリシーを設定する場合は、次の手順を実行します。
    1. [構成] タブをクリックします。
    2. [ハードウェア アダプタ] の下にある左側のパネルで、[ストレージ アダプタ] を選択します。
    3. 右側のパネルで、NetApp LUN に接続する vmhba を選択します。
    4. パス ポリシーを変更する LUN を選択し、右クリックして [パスの管理] を選択します。
    5. 表示されたダイアログ ボックスの [ポリシー] の下にある [パス選択] を [ラウンド ロビン] に設定します。

      CLI からこのポリシーを設定する場合は、サービス コンソールで次のコマンドを実行します。

      # esxcli nmp satp addrule --satp="VMW_SATP_ALUA" --psp="VMW_PSP_RR" --claim-option="tpgs_on" --vendor="NETAPP" --description="NetApp arrays with ALUA support"
      # esxcli corestorage claimrule load
      # esxcli corestorage claimrule run


      今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • IBM 2810XIV ストレージ アレイのデフォルトのパス選択ポリシー (PSP) として VMW_PSP_RR が設定された
    IBM 2810XIV ストレージ アレイのデフォルトのパス選択ポリシー (PSP) として VMW_PSP_RR ポリシーが設定されました。このポリシーを設定するには、vCenter Server を使用するか、コマンドライン インターフェイス (CLI) から行います。
    vCenter Server からこのポリシーを設定する場合は、次の手順を実行します。
    1. [構成] タブをクリックします。
    2. [ハードウェア アダプタ] の下にある左側のパネルで、[ストレージ アダプタ] を選択します。
    3. 右側のパネルで、IBM LUN に接続する vmhba を選択します。
    4. パス ポリシーを変更する LUN を選択し、右クリックして [パスの管理] を選択します。
    5. 表示されたダイアログ ボックスの [ポリシー] の下にある [パス選択] を [ラウンド ロビン] に設定します。
      CLI からこのポリシーを設定する場合は、サービス コンソールで次のコマンドを実行します。
      # esxcli nmp satp addrule --satp="VMW_SATP_ALUA" --psp="VMW_PSP_RR" --claim-option="tpgs_on" --vendor="IBM" --model="2810XIV" --description="IBM 2810XIV arrays with ALUA support"
      # esxcli nmp satp addrule --satp="VMW_SATP_DEFAULT_AA" --psp="VMW_PSP_RR" --claim-option="tpgs_off" --vendor="IBM" --model="2810XIV" --description="IBM 2810XIV arrays without ALUA support" # esxcli corestorage claimrule load
      # esxcli corestorage claimrule run


      今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • 一部の LUN のターゲット情報が vCenter Server の UI に表示されない
    LUN のターゲット情報が vCenter Server の UI に表示されないときがあります。
    [構成] タブにこの情報を表示するには、次の手順を実行します。

    1. [ハードウェア] の下にある [ストレージ アダプタ] をクリックします。
    2. [ストレージ アダプタ] ペインの [iSCSI ホスト バス アダプタ] をクリックします。
    3. [表示] ペインの [パス] をクリックします。
      ESXi 4.1 Update 1 より前のリリースでは、一部の iSCSI LUN に関するターゲット情報が表示されませんでした。今回のリリースで、この問題は修正されました。


  • フロッピー ディスク上の txtsetup.oem ファイルで指定されている PVSCSI ドライバの場所が正しくない
    VMware 準仮想化 SCSI (PVSCSI) ドライバを起動ドライブとして指定して ESX 4.1 ホストに Microsoft Windows Server 2003 ゲスト OS をインストールすると、インストールが失敗し、次のエラーが表示されます。
    次のディスクを挿入してください:
    VMware PVSCSI Controller Disk
    挿入先ドライブ:
    A:
    フロッピー ディスク上の
    txtsetup.o em ファイルで指定されている PVSCSI ドライバの場所が正しくありません。今回のリリースで、この場所は修正されました。
  • ストレージの再スキャン機能が変更され、使用されなくなったストレージ デバイスに対応可能になった
    ストレージの再スキャン機能のデフォルトが変更され、APD (all paths down) 状態の発生原因となる使用されなくなったストレージ デバイスに対応するようになりました。詳細については、KB 1015084 ( http://kb.vmware.com/kb/1015084) を参照してください。 ナレッジ ベースで提供されているこの問題の回避策では、手動で詳細構成オプション /VMFS3/FailVolumeOpenIfAPD を 1 に設定したあと再スキャンを発行し、再スキャン処理が完了したら 0 に再設定するように説明しています。今回のリリースで、この問題は修正されました。再スキャン処理を開始するときに、この詳細構成オプションの設定または設定解除といった回避策を実行する必要はありません。APD 以外のボリュームにある仮想マシンでは、一部の LUN が all paths down 状態の場合でも、再スキャン処理中に障害が発生することはなくなりました。
  • 新しいバージョンの 3ware SCSI (async) ドライバの追加
    今回のリリースには、3ware SCSI (async) ドライバ 2.26.08.036vm40-1OEM バージョンが含まれています。

サポート対象のハードウェア

  • 一部の ESXi ホストでは、消費電力のグラフに情報が表示されない
    あるベンダーの一部の ESXi ホストでは、ESX 4.1 ホスト向けの vSphere Client から消費電力のグラフにアクセスしても、グラフが表示されません。チャートに 0 ワットと表示されます。vSphere Client から [ホスト] をクリックし、[パフォーマンス] タブをクリックしてドロップダウン メニューから [電源] を選択すると、消費電力のグラフにアクセスできます。 今回のリリースで、消費電力のグラフがアップデートされ、Bull、Dell、HP、三菱電機、NEC、および東芝の各社のホストも新しくサポートするようになりました。


  • Dell iDRAC デバイスの追加サポート
    今回のリリースでは、iDRAC Dell デバイス ID: 413C:a102 をサポートしています。


  • Tboot および SINIT エラーの報告および処理の強化
    Tboot がセキュア モードでの ESXi ホストの起動に失敗した場合、次のようなエラーが表示されます。
    前回の起動で Intel TXT による起動が試行され、失敗しました。TXT.ERRORCODE: <エラー コード>。<説明>
    今回のリリースで、この問題は修正されました。

アップグレードおよびインストール

  • esxupdate の依存性の解決が、パッチ ポリシーと一致していない
    esxupdate ユーティリティの依存性の解決が、パッチのビルド ポリシーと一致していません。ESXi ホストのインストール中は、エラーまたは警告メッセージは表示されません。ユーザーは、インストール後に、サービス コンソールで esxupdate --vib-view query コマンドを実行すると、インストールされた VIB 情報を確認できます。パッチの提供ポリシーは、必要最低限のバージョンの VIB を使用するために必要です。これにより、インストールする修正を制御し、ESXi ホストへの不明なアップデートや予期しないアップデートを防ぐことができます。


  • バージョン 4.1 に正常にアップグレードしたあと、ESXi ホストを再起動すると、エラー メッセージが表示される
    vihostupdate ユーティリティによって正常にアップグレードを行なったあと、ESXi ホストを再起動すると、次のエラー メッセージが表示される場合があります。[ 新しいアップグレード イメージが破損しているようです。アップグレードは失敗する可能性があります]これは、ESXi バージョン 4.0 または 4.0 Update 1 から ESX 4.1 バージョンにアップグレードした場合にのみ発生します。ESX 4.0 Update 2 からアップグレードを行なった場合、このエラーは発生しません。

  • ESXi を 2 回再起動すると DNS サーバの設定が失われる
    スクリプトを使用したインストール方法で ESXi をインストールしたあと、ESXi を 2 回再起動すると DNS サーバの設定が失われます。この設定は、インストール後に再起動を 1 回行なったあとは正常ですが、2 回目の再起動を行なったあと失われます。今回のリリースで、この問題は修正されました。

  • USB ドライブからスクリプトによるインストールを使用すると、ESXi 4.1 をアンインストールできない
    USB ドライブに保存されているスクリプトまたは USB ドライブ上のインストール メディアを使用して ESXi 4.1 をインストールしようとすると、ESXi4.1 のインストールが停止し、次のメッセージが表示されます。
    セクタの総数がトラックあたりのセクタ数の倍数ではありません !
    mtools_skip_check=1 を .mtoolsrc ファイルに追加してこのテストをスキップしてください

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

仮想マシンの管理

  • ESXi 4.1 ホストにスワップ領域がある場合でも仮想マシンのパワーオンに失敗する
    サービス コンソールに 800MB の空き容量があり、スワップが有効になっている場合でも、ESXi 4.1 ホストで稼働している仮想マシンのパワーオンに失敗し、
    /var/log/vmware/hostd.log に、エラー [ Insufficient COS swap to power on (パワーオンに必要な COS スワップ不足) ] が記録されます。また、サービス コンソールで free -m コマンドを実行すると、20MB を超える空き容量があることが示されます。今回の修正により、ESXi 4.1 ホストにスワップ領域が存在する場合は、仮想マシンをパワーオンできます。
  • 仮想マシンの移行後に、ターゲット ホストの USB デバイスが仮想マシンに割り当てられているように誤って表示される場合がある
    USB デバイスを含む仮想マシンをターゲット ホストに移行してから、ターゲット ホスト上に移行された仮想マシンに別の USB デバイスを追加すると、ターゲット ホストの USB デバイスが仮想マシンに割り当てられていない場合でも、割り当てられているように表示される場合があります。


  • 64 ビット Windows 仮想マシンをサスペンド状態からレジュームすると、仮想マシンで障害が発生することがある
    ソフトウェア技術を使用して命令セットの仮想化またはバイナリ変換 (BT) を行う 64 ビット Windows 仮想マシンがサスペンド状態からレジュームされたり、ESXi 4.1 ホストに移行されたりすると、その仮想マシンが応答しなくなり、Microsoft Windows のイベント ログに次のようなエラー メッセージが表示されることがあります。
    .NET Runtime
    .NET Runtime バージョン * 致命的な実行エンジン エラー *
    アプリケーション エラー:
    障害が発生しているアプリケーション名: oobe.exe *
    障害が発生しているモジュール名: mscorwks.dll *
    例外コード: 0xc00000005

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

vMotion および Storage vMotion

  • ESXi 3.5 ホストで作成されたスナップショットに戻ることができない
    ESXi 3.5 Update 4 から ESXi 4.1 Update 1 にアップグレードしたあと、ESXi ホストが以前のスナップショットに戻ることができません。vCenter Server に次のメッセージが表示されます: [
    このマシンのプロセッサでサポートされている機能は、チェックポイントが保存されたマシンのプロセッサでサポートされている機能とは異なります。同じ機能を持つプロセッサが使用されているマシンでスナップショットのレジュームを試みてください。 ]。 この問題は、ESX 3.0 ホストに仮想マシンを作成し、vMotion を実行して ESXi 3.5 ホストで仮想マシンをサスペンドしたあと、ESXi 4.x ホストでその仮想マシンをレジュームすると発生します。今回のリリースでは、エラー メッセージは表示されません。ESX 3.5 ホストで作成されたスナップショットに戻したり、ESXi 4.x ホストで仮想マシンをレジュームしたりできます。
  • Storage vMotion が完了したあと、仮想マシンのスワップ ファイルのサイズが増加する
    Storage vMotion を使用して、メモリ予約がされた実行中の仮想マシンを別のデータストアに移動すると、Storage vMotion が完了したあとに、仮想マシンにあるスワップ ファイルが構成したメモリと同じサイズになります。次のようなメッセージが、仮想マシンの
    vmware.log ファイルに記録される場合があります。
    May 25 16:42:38.756:vmx| FSR:Decreasing CPU reservation by 750 MHz, due to atomic CPU reservation transfer of that amount.New reservation is 0 MHz.FSR:Decreasing memory reservation by 20480 MB, due to atomic memory reservation transfer of that amount.New reservation is 0 pages.CreateVM:Swap:generating normal swap file name.
    ESXi ホストで Storage vMotion を実行すると、仮想マシンのスワップ ファイルのサイズがメモリのサイズまで増加します。今回の修正により、Storage vMotion の完了後もスワップ ファイルは同じサイズに維持されます。
  • パワーオン状態の仮想マシンの移動中に Storage vMotion タスクがキャンセルされると、ESXi ホストで障害が発生することがある
    同じデータストアに複数のディスクがあるパワーオン状態の仮想マシンを、同じホスト上にある別のデータストアに移動しているときに Storage vMotion タスクをキャンセルすると、ESXi 4.1 ホストで障害が発生し、次のエラーが表示されることがあります: [
    例外: NOT_IMPLEMENTED bora/lib/pollDefault/pollDefault.c:2059 ]。 今回のリリースで、この問題は修正されました。

VMware Tools

  • 印刷スプーラ サービスが停止したまま VMware Tools をインストールすると、エラーが表示される
    印刷スプーラ サービス ([管理ツール] - [サービス] - [Print Spooler]) が停止している仮想マシンに VMware Tools をインストールし、[VMware Tools のインストール] - [標準] または [カスタム] の順にクリックして、シン プリント機能 ([カスタム セットアップ] - [VMware デバイス ドライバ] - [シン プリント]) を選択した場合、VMware Tools をアンインストールすると、[
    ランタイム エラー !プログラム: C:¥Program Files¥VMware¥VMware Tools¥TPVCGateway.exe。このアプリケーションは、通常とは異なる方法でプログラムを終了するようにランタイムを要求しました。詳細については、アプリケーションのサポート チームにお問い合わせください ] というエラーが表示されます。[OK] をクリックしてエラー メッセージを削除し、VMware Tools をアンインストールします。 今回のリリースでは、エラー メッセージは表示されません。
  • VMware Tools のアップグレードの実行で使用する、Windows の [コントロール パネル] 内の [VMware コントロール パネル UI] ボタンが無効化される
    Windows ゲスト OS から VMware Tools のアップグレードを実行するために使用する、Windows の [コントロール パネル] 内の [VMware コントロール パネル UI] ボタンが、管理者権限を持たないユーザーの場合は無効化されます。 また、VMware Tools の [コントロール パネル] にある [仮想ディスク圧縮] および [スクリプト] オプションも、管理者権限を持たないユーザーの場合は無効化されます。 今回の修正は UI の変更のみで、カスタム アプリケーションからのアップグレードはブロックしません。すべてのユーザーによる VMware Tools のアップグレードをブロックするには、VMX ファイルに
    isolation.tools.autoinstall.disable="TRUE " パラメータを設定します。
  • vmware-open-vm-tools-xorg-utilities のインストールに失敗することがある
    vmware-open-vm-tools-xorg-utilities をゲスト OS にインストールするときに、
    /usr および / ディレクトリが別々のデバイスにマウントされている場合は、次のようなエラーが表示されます。
    失敗: 場所: ハード リンクの作成
    `/usr/lib/vmware-tools/libconf/etc/fonts/fonts.conf' =>
    `/etc/fonts/fonts.conf':無効なクロスデバイス リンク エラー

    たとえば、zypper (SLES パッケージ マネージャ) を実行して vmware-open-vm-tools-utilities をインストールする場合、画面にこのエラーが表示されることがあります。vmware-open-vm-tools-xorg-utilities が、
    /etc/fonts/fonts.conf にハード リンクを作成しようとすると、 /usr および / ディレクトリが別々のデバイスにマウントされている場合は、クロスデバイス リンクの問題が発生する場合があります。今回の修正を適用したあとは、vmware-open-vm-tools-xorg-utilities をインストールできます。
  • 静止スナップショットの作成が、英語版以外の Microsoft Windows ゲスト OS で機能しない
    この問題は、Windows の既知のフォルダ パスに ASCII 以外の文字が含まれている場合 (チェコ語版の Windows ゲスト OS のアプリケーション データ フォルダなど) に発生します。この問題が原因で、スナップショット処理が失敗します。今回のリリースで、この問題は修正されました。
     

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既知の問題

このセクションでは、次の内容に関するこのリリースの既知の問題について説明しています。

既知の問題で以前記載されていなかったものには、* 記号が付加されています。

CIM および API

  • SFCC ライブラリが、生成される XML ファイルに SetBIOSAttribute メソッドを設定しない
    SFCC (Small Footprint CIM Client) で、SFCC ライブラリが
    CIM_BIOSService クラスの SetBIOSAttribute メソッドを実行しようとすると、次のエラーを含む XML ファイルが SFCC から返されます: [ ERROR CODE="13" DESCRIPTION="The value supplied is incompatible with the type" ]。この問題は、生成される XML ファイルにメソッドのパラメータの型を設定することが、古い SFCC ライブラリでサポートされていない場合に発生します。この問題が原因で、SetBIOSAttribute メソッドを呼び出すことができません。ESXi 4.1 ホストの SFCC ライブラリは、生成されたソケット ストリーム XML ファイルに、メソッドのパラメータの型を設定しません。

    推奨するいくつかの回避策を次に示します。
    • IBM 社による CIMOM バージョンのアップデートを適用する
    • 今回の修正を使用して、IBM 社からのパッチを CIMOM バージョンに適用する
    • IBM 社が自社バージョンの SFCC ライブラリを使用する

ゲスト OS

  • メモリが 3GB 超にホットアドされると、ゲスト OS が応答しなくなることがある *
    Redhat 5.4 の 64 ビット ゲスト OS を IDE デバイスが接続されている状態で起動し、メモリが 3GB 未満から 3GB 超にホットアドされると、ゲスト OS が応答しなくなる場合があります。

    回避策: メモリのホットアドを使用して、仮想マシンのメモリ サイズを 3072MB 以下から 3072MB 超に変更しないでください。仮想マシンをパワーオフしてこの再構成を行います。ゲスト OS がすでに応答していない場合は、仮想マシンを再起動します。この問題は、オペレーティング システムの稼動中に 3GB マークを超える場合にのみ発生します。
  • Windows NT ゲスト OS をハードウェア バージョン 7 の仮想マシンにインストールするとエラーが発生する *
    ハードウェア バージョン 7 の仮想マシンに Windows NT 3.51 をインストールすると、インストール プロセスが応答しなくなります。これは Windows NT 3.51 バージョンの起動時にブルー スクリーンが表示された直後に発生します。これは Windows NT 3.51 カーネルの既知の問題です。ハードウェア バージョン 7 の仮想マシンは 34 個を超える PCI バスを搭載していますが、Windows NT カーネルがサポートするホストの最大 PCI バス数は 8 個です。

    回避策: これが新規インストールの場合は、既存の仮想マシンを削除して新しい仮想マシンを作成します。仮想マシンの作成時にはハードウェア バージョン 4 を選択してください。ハードウェア バージョンを変更するには、[新規仮想マシン] ウィザードを使用してカスタム パスを選択する必要があります。ハードウェア バージョン 4 の仮想マシンを作成し、それをハードウェア バージョン 7 にアップグレードしている場合は、VMware vCenter Converter を使用して仮想マシンをハードウェア バージョン 4 にダウングレードします。
  • VMware Tools OSP パッケージを SLES 11 ゲスト OS にインストールすると、「パッケージがサポートされていない」 というメッセージが表示される *
    VMware Tools OSP パッケージを SUSE Linux Enterprise Server 11 ゲスト OS にインストールすると、次のようなエラー メッセージが表示されます: [
    次のパッケージはベンダーによってサポートされていません ]。

    回避策: メッセージは無視してかまいません。OSP パッケージには、ベンダーのサポート対象であることを示すタグは含まれません。ただし、パッケージはサポートされています。
  • VMware カーネルのモジュールのコンパイルが、実行中のカーネルでのみサポートされる *
    現在、VMware では、カーネル モジュールのコンパイルを現在実行中のカーネルに対してのみサポートしています。

    回避策: カーネルを起動してから、そのカーネルのモジュールをコンパイルします。

その他

  • resxtop または esxtop を長期間実行するとメモリの問題が発生する場合がある *
    resxtop または esxtop を実行すると、監視対象の ESXi ホストの状況によってはメモリの使用量が徐々に増加する場合があります。つまり、2 つの表示間のデフォルトの遅延時間が 5 秒であれば、 resxtop または esxtop は約 14 時間後にシャットダウンされます。

    回避策: -nオプションを使用して繰り返し処理の総数を変更できますが、resxtop はデータが必要な場合にのみ実行するようにしてください。 resxtopまたは esxtopの統計情報を長期間にわたり収集する必要がある場合は、1 つの resxtopインスタンスまたは esxtopインスタンスを数週間または数か月実行するのではなく、 resxtopまたは esxtopを定期的にシャットダウンしてから再起動してください。
  • vSphere Client のグループ ID の長さは vCLI のグループ ID の長さより短い *
    vSphere Client を使用してグループ ID を指定する場合、9 文字しか使用できません。これに対して、
    vicfg-user vCLI を使用してグループ ID を指定する場合は、最大 10 文字まで指定できます。

    回避策: なし


  • esxcfg-pciid コマンドを実行すると、警告メッセージが表示される
    サービス コンソールで esxcfg-pciidコマンドを実行してイーサネット コントローラおよびアダプタを一覧表示しようとすると、次のような警告メッセージが表示されることがあります。
    Vendor short name AMD Inc does not match existing vendor name Advanced Micro Devices [AMD] (ベンダーの省略名 AMD Inc が既存のベンダー名 Advanced Micro Devices [AMD] と一致しません)
    kernel driver mapping for device id 1022:7401 in /etc/vmware/pciid/pata_amd.xml conflicts with definition for unknown
    kernel driver mapping for device id 1022:7409 in /etc/vmware/pciid/pata_amd.xml conflicts with definition for unknown
    kernel driver mapping for device id 1022:7411 in /etc/vmware/pciid/pata_amd.xml conflicts with definition for unknown
    kernel driver mapping for device id 1022:7441 in /etc/vmware/pciid/pata_amd.xml conflicts with definition for unknown


    この問題は、プラットフォームのデバイス記述子ファイルとドライバ固有の記述子ファイルの両方に、同じデバイスの記述があると発生します。

    回避策: この警告メッセージは無視してかまいません。
  • ESXi 4.1 Update 1 Embedded ホストを Cisco Nexus 1000V Release 4.0(4)SV1(3a) に追加できない
    vCenter Server から ESXi 4.1 Update 1 Embedded ホストを Cisco Nexus 1000V Release 4.0(4)SV1(3a) に追加できないことがあります。

    回避策
    ESXi 4.1 Update 1 Embedded ホストを Cisco Nexus 1000V Release 4.0(4)SV1(3a) に追加するには、 vihostupdateユーティリティを使用して ESXi ホストに VEM バンドルを適用します。
    次の手順を実行して、ESXi 4.1 Update 1 Embedded ホストを追加します。
    1. Cisco Nexus 1000V Release 4.0(4)SV1(3a) をセットアップします。
    2. vCenter Server をセットアップします。この際、VUM プラグインもインストールします。
    3. Cisco Nexus 1000V Release 4.0(4)SV1(3a) を vCenter Server に接続します。
    4. データ センターを作成し、ESXi 4.1 Update 1 Embedded ホストを vCenter Server に追加します。
    5. vSphere CLI から次のコマンドを実行して、ESXi 4.1 Update 1 と互換性のある AV.2 VEM ビットを ESXi ホストに追加します。
      vihostupdate.pl --server <サーバ IP> -i -b <VEM オフライン メタデータ パス>
      次のプロンプトがサービス コンソールに表示されます。
      Enter username: (ユーザー名の入力)
      Enter password: (パスワードの入力)
      Please wait patch installation is in progress ... (パッチのインストール中です。しばらくお待ちください)
    6. パッチのアップデート後、vCenter Server の ネットワーク ビュー に移動し、Cisco Nexus 1000V Release 4.0(4)SV1(3a) にホストを追加します。
    7. ESXi 4.1 Update 1 ホストが Cisco Nexus 1000V Release 4.0(4)SV1(3a) に追加されていることを確認します。

ネットワーク

  • NIC の論理デバイス名が長い場合、NIC を経由した iSCSI を構成できない
    リモート コマンド ライン インターフェイスまたはサービス コンソールからコマンド
    esxcli swiscsi nic add -n を実行すると、VMkernel NIC の論理デバイス名が 8 文字を超える場合、VMkernel NIC を経由した iSCSI 操作を構成できません。8 文字を超える vmnic 名および vmknic 名を使用するサードパーティ製 NIC ドライバは、ESXi ホストの iSCSI ポート バインド機能と連動できません。リモート コマンド ライン インターフェイスに例外エラー メッセージが表示されることがあります。サービス コンソールから esxcli swiscsi nic list、esxcli swiscsi nic add、esxcli swiscsi vmnic list などのコマンドを実行しても、サードパーティ製ドライバが作成した長い vmnic 名を処理できないため失敗します。

    回避策: サードパーティ製 NIC ドライバでは、iSCSI ポート バインドの要件を満たすために、vmnic 名を 8 バイト以下に制限する必要があります。
    注: ドライバで iSCSI ポート バインドを使用していない場合は、名前に最大 32 バイト使用できます。また、これは、ポート バインド機能がない iSCSI とも連動します。
  • 物理 NIC で制御操作を実行しているときに、ネットワーク接続およびシステムに障害が発生する *
    複数の X-Frame II s2io NIC で同じ pci-x バスを共有している場合、物理 NIC 上で MTU の変更などの制御操作を実行すると、ネットワーク接続が失われたり、システムに障害が発生したりすることがあります。

    回避策: 同じ pci-x バスを共有している複数の X-Frame II s2io NIC をスロットに置かないようにします。このような構成が必要な場合、仮想マシンがネットワーク I/O を実行している間は、物理 NIC で制御操作を実行しないようにしてください。
  • トラフィック転送中の仮想マシン上では、LPO を有効に設定すると TCP パフォーマンスが低下する場合がある *
    一部の Linux モジュールは LRO で生成されたパケットを処理できません。このため、Linux ゲスト OS を実行しているトラフィック転送中の仮想マシンでは、VMXNET2 または VMXNET3 デバイスの LRO を有効に設定すると、TCP のパフォーマンスが低下する場合があります。これらのデバイスでは、LRO はデフォルトで有効に設定されます。

    回避策: Linux ゲスト OS を実行しているトラフィック転送中の仮想マシンでは、VMXNET2 または VMXNET3 の Linux ドライバのモジュール ロード タイム パラメータに disable_lro=1 が含まれるように設定します。
  • ホストが 1016 を超える dvPort を vDS 上で使用すると、メモリの問題が生じる *
    1 つのホストが vDS 上で使用できる dvPort の最大数は 4096 ですが、ホストに対する dvPort の数が 1600 に達すると、メモリの問題が生じ始める場合があります。この問題が生じると、vDS に仮想マシンまたは仮想アダプタを追加することはできません。

    回避策: vDS 上で、ホストあたりの dvPort の最大数が 1016 になるように設定します。
  • VMXNET3 NIC を再構成すると、仮想マシンが起動することがある *
    Wake-on-LAN が有効になっている場合、仮想マシンのスリープ中に VMXNET3 NIC を再構成すると、仮想マシンがレジュームされます。

    回避策: VMXNET3 vNIC を再構成したあと (たとえば、ホット アドやホット リムーブを実行したあと)、仮想マシンを手動でスリープ モードに戻します。

ストレージ

  • VMkernel ログ ファイルに大量のストレージ関連メッセージがある *
    ストレージ デバイスへの複数の物理パスを使用してホスト上で ESXi を起動すると、VMkernel ログ ファイルに、次のようなストレージ関連のメッセージが大量に記録されます。

    Nov 3 23:10:19 vmkernel:0:00:00:44.917 cpu2:4347)Vob:ImplContextAddList:1222:Vob add (@&!*@*@(vob.scsi.scsipath.add)Add path:%s) failed:VOB context overflow
    ストレージの再スキャン中に、システムによって同様のメッセージがログに記録される場合があります。これらのメッセージ作成は予想される動作であり、何らかの障害を示しているわけではありません。問題はないため、無視してかまいません。

    回避策: メッセージを表示しないようにする場合は、ログ記録をオフにしてください。
  • 共有 LUN で永続的な予約の競合が生じると、ESXi のホストの起動に時間がかかる場合がある*
    SAN 上で LUN を共有しているホストを起動しているときに、非常に時間がかかる場合があります。これは、LUN SCSI 予約の間に競合が生じていることが原因である可能性があります。

    回避策: この問題を解決して、起動処理スピードを上げるには、起動時の同期コマンドに対するタイムアウトを 10 秒に変更します。これを行うには、 Scsi.CRTimeoutDuringBootパラメータを 10000 に設定します。

    vSphere Client のパラメータを変更するには、次の手順を実行します。
    1. vSphere Client インベントリ パネルで、ホストを選択し、[構成] タブをクリックしてから、ソフトウェアの [詳細設定] をクリックします。
    2. [SCSI] を選択します。
    3. Scsi.CRTimeoutDuringBootパラメータの値を 10000 に変更します。

サポート対象のハードウェア

  • allowInterleavedNUMANodes 起動オプションが [FALSE] である場合、ESXi が起動に失敗することがある
    MAX 5 エクステンションが適用された IBM eX5 ホストでは、ESX が起動に失敗し、サービス コンソールに
    SysAbort メッセージが表示されます。この問題は、 allowInterleavedNUMANodes 起動オプションが [TRUE] に設定されていない場合に発生することがあります。このオプションのデフォルト値は [FALSE] です。

    回避策:
    allowInterleavedNUMANodes 起動オプションを [TRUE] に設定します。ESXi ホストのこの起動オプションを設定する方法の詳細については、KB 1021454 ( http://kb.vmware.com/kb/1021454) を参照してください。
  • HP ProLiant DL370 G6 で PCI デバイスのマッピング エラーが発生する *
    I/O 処理を HP ProLiant DL370 G6 で実行すると、紫色の画面が表示されるか、Lint1 Interrupt や NMI に関するアラートがコンソールに表示される場合があります。HP ProLiant DL370 G6 サーバは、2 つの IOH (Intel I/O Hub) を備え、ACPI DMAR (Direct Memory Access Remapping) 構造定義には BIOS の不具合があります。このため、一部の PCI デバイスが間違った DMA 再マッピング ユニットの下に記述される場合があります。このように誤って記述された PCI デバイスが DMA アクセスを行うと、IOMMU に障害が発生し、そのデバイスは I/O エラーを受け取ります。デバイスによっては、この I/O エラーにより、Lint1 Interrupt または NMI に関するアラート メッセージがコンソールに表示されたり、紫色の画面が表示されてシステム障害が発生したりする場合があります。


    回避策: BIOS を 2010.05.21 以降のバージョンにアップデートします。
  • HP システムにインストールされた ESXi では HP NMI ドライバが必要になる *
    HP システム上の ESXi 4.1 インスタンスでは、マスク不可能な割り込み (NMI) を正しく処理するために HP NMI ドライバが必要です。NMI ドライバをインストールすると、NMI が正しく検出されてログに出力されます。このドライバをインストールしないと、ハードウェア障害を伝える NMI が HP システムの ESXi では無視されます。
    注意: このドライバをインストールしないと、気付かないうちにデータが破損している場合があります。

    回避策: NMI ドライバをダウンロードしてインストールします。ドライバは HP の Web サイトからオフライン バンドルとして入手可能です。また、KB 1021609 ( http://kb.vmware.com/kb/1021609) も参照してください。
  • EqualLogic ストレージにデプロイされた iSCSI データストア上で仮想マシンが実行されている場合、仮想マシンが読み取り専用になる場合がある *
    古いファームウェア バージョンの EqualLogic アレイを使用している場合に、仮想マシンが読み取り専用になる場合があります。このようなファームウェアはアレイ キューから I/O をドロップすることがあります。これにより、仮想マシンはその I/O に失敗のマークをつけ、そのあと読み取り専用に切り替わります。


    回避策: EqualLogic アレイ ファームウェアをバージョン 4.1.4 以降にアップグレードします。
  • ストレージ アレイをアップグレードしたあと、vSphere Client でハードウェア アクセラレーションのステータスが [サポート] に変更されるまで、短時間の遅延が発生する *
    ストレージ アレイのファームウェアを VAAI 機能をサポートするバージョンにアップグレードしても、vSphere 4.1 はその変更を即時に登録しません。vSphere Client は、一時的に、ハードウェア アクセラレーションのステータスを [不明] と表示します。


    回避策: この遅延には問題がありません。ハードウェア アクセラレーション ステータスは、短時間経過したあと、[サポート] に変更されます。
  • vSphere Client の一部のバージョンでは、バッテリ ステータスがアラート状態と誤って表示される場合がある *
    vSphere Client の [ハードウェア ステータス] タブでは、バッテリのリフレッシュ中に、バッテリの健全性状態が良くないことを示すアラート メッセージがバッテリのステータスに表示されます。 しかし、実際にはバッテリ レベルは良好です。

    回避策: なし。
  • P410i または P410 Smart アレイ コントローラを搭載した HP G6 プラットフォームの ESXi において、仮想マシンのパワーオン時やディスク I/O でパフォーマンスが低下する *
    このようなホストの一部では、仮想マシンのパワーオン時やディスク I/O の生成時にパフォーマンスが低下する場合があります。主な症状としては、I/O パフォーマンスが低下し、次に示すような多数のエラー メッセージが
    /var/log/messages に記録されます。
    Mar 25 17:39:25 vmkernel:0:00:08:47.438 cpu1:4097)scsi_cmd_alloc returned NULL
    Mar 25 17:39:25 vmkernel:0:00:08:47.438 cpu1:4097)scsi_cmd_alloc returned NULL
    Mar 25 17:39:26 vmkernel:0:00:08:47.632 cpu1:4097)NMP:nmp_CompleteCommandForPath:Command 0x28 (0x410005060600) to NMP device
    "naa.600508b1001030304643453441300100" failed on physical path "vmhba0:C0:T0:L1" H:0x1 D:0x0 P:0x0 Possible sense data:0x
    Mar 25 17:39:26 0 0x0 0x0.
    Mar 25 17:39:26 vmkernel:0:00:08:47.632 cpu1:4097)WARNING:NMP:nmp_DeviceRetryCommand:Device
    "naa.600508b1001030304643453441300100":awaiting fast path state update for failoverwith I/O blocked.No prior reservation
    exists on the device.
    Mar 25 17:39:26 vmkernel:0:00:08:47.632 cpu1:4097)NMP:nmp_CompleteCommandForPath:Command 0x28 (0x410005060700) to NMP device
    "naa.600508b1001030304643453441300100" failed on physical path "vmhba0:C0:T0:L1" H:0x1 D:0x0 P:0x0 Possible sense data:0x
    Mar 25 17:39:26 0 0x0 0x0


    回避策: HP 256MB P シリーズ キャッシュ アップグレード モジュール ( http://h30094.www3.hp.com/product.asp?mfg_partno=462968-B21&pagemode=ca&jumpid=in_r3924/kc) をインストールします。

アップグレードおよびインストール

  • 既存の IBM DB2 データベースを使用する vCenter Server 4.1 のインストールは、DB2 エラー メッセージが表示されて失敗することがある *
    既存の vCenter Server DB2 データベースを使用する vCenter Server 4.1 をインストールすると、次のようなエラー メッセージが表示される場合があります。
    データベース エラーが発生しました。「ODBC エラー: (5UA01) - [IBM][CLI Driver][DB2/NT64] SQL20453N タスク 「RULE_TOPN1_DB2USER1」 は現在実行中のため、削除できません。SQL 文 「CALL CREATE_TOPN_JOB1_PROC()」 を実行したときに、SQLSTATE=5UA01" が返されました。 "
    このメッセージは、DB2 で IBM の既知の問題が生じた場合に表示されます。これは、DB2 タスクが実行中で、vCenter Server インストーラが vCenter データベースを初期化できないことを示しています。

    回避策: 競合を排除して、vCenter Server をインストールするには、次の手順を実行してください。

    1. vCenter Server が実行している場合は、正常にシャットダウンしてください。
    2. [サービス] コントロール パネルを使用して、DB2 サービスを停止し、再起動します。
    3. インストール処理を再開し、既存のデータベースを上書きするオプションを確実に選択します。

  • vSphere Client のインストールが、エラーにより失敗する場合がある *
    vSphere Client のインストール中に、インストーラによって期限切れの Microsoft Visual J# ランタイムのアップグレードが試行される場合があります。アップグレードが失敗し、vSphere Client インストールが、[ The Microsoft Visual J# 2.0 Second Edition インストーラから、エラー コード 4113 が返されました] というエラーで失敗します。

    回避策: 以前のバージョンの Microsoft Visual J# をすべてアンインストールしてから、vSphere Client をインストールします。インストールによって、アップデートされた Microsoft Visual J# パッケージが組み込まれます。
  • ESXi 4.0.x を実行しているホストを、ESXi 4.1 にアップグレード修正すると失敗することがある *
    システムを再起動する前に initrd を再生成できないことが原因で、ホスト アップグレード修正が正常に実行されないことがあります。この問題は、upgrade-from-ESXi4.0-to-4.1.0-0.0.260247-release.zip と upgrade-from-esxi4.0-to-4.1-update01.zip の両方のホスト アップグレード リリース バンドルを Update Manager リポジトリにインポートした場合に発生します。Update Manager のアップグレード スキャン ロジックにある既知の問題が、この問題の原因です。

    回避策: Update Manager のリカバリを行うには、Update Manager を再インストールします。この障害が発生した ESXi 4.0.x ホストのリカバリを行うには、esxupdate コマンドライン ユーティリティを使用してアップグレード バンドルを手動でインストールします。

  • 別々の USB フラッシュ ドライブ上にある 2 台の ESXi 環境に同時にアクセスすると、システムがパニック メッセージを表示する
    2 つの異なる USB フラッシュ ドライブ上にビルド番号が同じ ESXi 環境が複数ある場合、これらにアクセスするシステムを起動すると、システムがパニック メッセージを表示します。

    回避策: いずれかの USB フラッシュ ドライブを切断し、システムを再起動します。

vMotion および Storage vMotion

  • ESXi 4.1 ホストの再起動後、vMotion が無効になる
    ESXi ホストで vMotion を有効化し、ESXi ホストを再起動すると、再起動処理が完了したあと vMotion が有効でなくなっています。


    回避策: この問題を解決するには、システム ベンダーから提供されている最新バージョンの ESXi イメージを再インストールします。

  • スワップ ファイルの再配置後にホット プラグイン処理が失敗する *
    スワップ ファイルの場所を変更したあと、DRS クラスタまたはスタンドアロン ホストにあるパワーオン状態の仮想マシンでホット プラグイン処理が失敗し、[ ターゲットの再開に失敗しました。仮想マシンが見つかりません] というエラー メッセージが表示されます。

    回避策: 次のタスクのいずれかを行なってください。
    • 該当の仮想マシンを再起動してスワップ ファイルの新しい場所を登録してから、ホット プラグイン処理を実行します。
    • vMotion を使用して該当の仮想マシンを移行します。
    • 該当の仮想マシンをサスペンドします。

 

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