VMware Infrastructure Management Installer | 2011 年 2 月 10 日 (全ロケール)
vCenter Server 4.1 Update 1 | 2011 年 2 月 10 日 | ビルド 345043
vSphere Client 4.1 Update 1 | 2011 年 2 月 10 日 | ビルド 345043

ドキュメントの最終更新日: 2011 年 2 月 10 日

リリース ノートの概要

このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。

新機能

このリリースの VMware vCenter Server 4.1 Update 1 では、次の点が改善されています。

  • ゲスト OS のカスタマイズ サポートの追加:vCenter Server で、次のゲスト OS のカスタマイズがサポートされるようになりました。
    • Windows 7 SP1 (x32 および x64)
    • Windows Server 2008 R2 SP1 (x32 および x64)
    • RHEL 6.0 (x32 および x64)
    • RHEL5.5 (x32 および x64)
  • vCenter Server のデータベース サポートの追加:vCenter Server で、次のデータベースがサポートされるようになりました。
    • Microsoft SQL Server 2008 R2
    • Microsoft SQL Server 2005 SP3
    • Oracle 11g Standard/Enterprise Release 2、11.2.0.1.0 以降 (x32 および x64)  
    • IBM DB2 -9.7.2 Express C (x32 および x64)  
    • IBM DB2 -9.7.2 Enterprise (x32 および x64)  
      IBM DB2 - 9.7.2 データベースを vCenter Server 4.1 Update 1 で使用する方法の詳細については、 KB 1033201 を参照してください。
  • 解決した問題: このリリースでは多くのバグが修正されています。これらは 「 解決した問題」 セクションに記載されています。

VMware vSphere 4.1 の旧リリース

vSphere 4.1 の旧リリースからある機能と既知の問題については、各リリース ノートに記載されています。vSphere 4.1 コンポーネントの旧リリースのリリース ノートを参照するには、次のリンクをクリックしてください。

 

はじめに

ESX、vCenter Server、および vSphere Client のバージョンの互換性

vSphere 互換性マトリックス』 (英語版) では、ESX、vCenter Server、vSphere Client、および任意の VMware 製品を含む VMware vSphere コンポーネントの現在および以前のバージョンの互換性について、詳細に説明しています。また、ESX または vCenter Server をインストールする前に、サポート対象の管理エージェントおよびバックアップ エージェントについて 『vSphere 互換性マトリックス』 (英語版) で確認してください。

インストールおよびアップグレード

vCenter Server 4.1 は、Windows 64 ビット プラットフォームのみにインストールできます。VirtualCenter 2.x をインストールしている場合、VirtualCenter のデータベースを保持しながら 64 ビットのオペレーティング システムに vCenter Server をインストールする方法については、『 vSphere アップグレード ガイド』 を参照してください。

ESX および vCenter Server のインストールと構成の具体的な手順については、『 ESX および vCenter Server インストール ガイド』 を参照してください。

正常にインストールしたあと、いくつかの構成手順、特にライセンス、ネットワーク、およびセキュリティの構成が必要です。これらの構成タスクの説明については、vSphere のドキュメントにある次のガイドを参照してください。

VMware vSphere の今後のリリースでは、VMFS バージョン 2 (VMFS2) をサポートしない可能性があります。VMFS バージョン 3 以降にアップグレードまたは移行することをお勧めします。詳細については、『 vSphere アップグレード ガイド』 を参照してください。

vCenter Server 4.1 Update 1 をインストールするか、vCenter Server 4.1 Update 1 にアップグレードする前に、データベースのパラメータ オプションが設定されていることを確認してください。詳細については、 KB 1024449 を参照してください。

vCenter Server 4.1 Update 1 へのアップグレードまたは移行

vCenter Server 4.1 Update 1 には、VirtualCenter 2.5 Update 6、vCenter Server 4.0、vCenter Server 4.0 Update 1、vCenter Server 4.0 Update 2、および vCenter Server 4.1 からアップグレードできます。

アップグレードするには、最初に、使用しているデータベースが vCenter Server 4.1 Update 1 でサポートされていることを確認し、サポートされているデータベース、SSL 証明書、および VirtualCenter Server の構成をバックアップしてから、vCenter Server のインストーラを実行します。旧バージョンの vCenter Server がコンピュータにあり、アップグレードされることを報告するメッセージが表示されます。

プラグインのアップデート

このリリースの vCenter Server 4.1 Update 1 ソフトウェア スイートには、 VMware Update ManagerVMware Guided ConsolidationVMware vCenter Converter、および VMware Orchestrator に対するアップデートが含まれます。

ドキュメント

VMware vSphere 4.1 Update 1 リリースには、VMware vSphere 4.1 のドキュメントを使用できます。次のドキュメントのページを参照してください。

国際化

VMware vSphere 4.1 Update1 は、次の言語で使用可能です。

  • 英語
  • フランス語
  • ドイツ語
  • 日本語
  • 简体字中国語

vSphere Client のロケール強制モード

vSphere 4.1 Update 1 では、実行中のオペレーティング システムが英語以外の言語であっても、インターフェイスのテキストを英語で表示するよう vSphere Client を構成できます。この構成は、コマンド ライン スイッチを使用することで、単一セッションの期間中実行されます。この構成はインターフェイスのテキストに適用されますが、日時や数値のフォーマットな ど、ほかのロケール関連の設定には影響しません。

次の vSphere Client コマンドを使用すると、単一のセッションが英語で表示されます。

vpxClient -locale en_US

vSphere 用オープン ソース コンポーネント

一般的に使用可能な vSphere の最新リリースのためのオープン ソース コンポーネント、およびそれぞれのライセンスについては、 http://www.vmware.com/download/vsphere/open_source.html の [Open Source] タブで参照できます。  このリンクから、一般的に使用可能な vSphere の最新リリース用の、ソース コードや利用可能なソース コードへの変更のために必要な GPL または LGPL、あるいはその他の類似のライセンスのソース ファイルがダウンロードできます。

解決した問題

このリリースでは、次の内容に関する問題が解決されています。解決した問題のうち、以前のリリースで既知の問題として記載されていたものには、† 記号が付加されています。

ライセンス

  • Licensing Reporting Manager でライセンス使用レポートを表示できない
    vCenter Server でライセンス使用レポートを表示するために Licensing Reporting Manager にアクセスすると、vSphere Client で次のようなエラーが表示される場合があります。
    認証が必要です

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

その他

  • vSphere 4.1 のインストール DVD や ISO イメージに vCenter Orchestrator クライアントの実行可能ファイルがない
    vCenter Orchestrator クライアントの実行可能ファイルが vCenterOrchestrator.exeファイルと一緒に vSphere 4.1 のインストール DVD や ISO イメージに含まれていません。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。 vCenterOrchestratorClient-4.1.1-733.exeファイルが、インストール ディレクトリの vpx/vcoフォルダにあります。
  • [権限の追加] ウィザードを使用してユーザーおよびグループを大規模環境で検索すると、エラーまたは不完全な結果が表示される
    Active Directory の [権限の追加] ウィンドウでユーザーとグループを検索すると、大規模な環境ではタイムアウトになります。
    今回のリリースでは、関連するタイプで検索属性をグループ化することによって、ユーザー検索が最適化されます。検索動作をさらに最適化する場合は、部分一致検索から前方一致検索に切り替えます。前方一致検索を有効にするには、 vpxd.cfgファイルで終了タグ </config>の前に次の行を追加します。
    <ads>
        <prefixMatching>true</prefixMatching>
    </ads>
  • vCenter Server のログの生成中は VMware Update Manager のログが収集されない
    vCenter 4.1 Update 1 より、VMware Update Manager と vCenter Server が同じシステムにインストールされている場合、vCenter Server のログの生成時に VMware Update Manager のログも収集されるようになりました。
    : VMware Update Manager と vCenter Server が別個のシステムにインストールされている場合、vCenter Server のログの生成時に VMware Update Manager のログは収集されません。
  • HA と DRS が有効になっているときに、vCenter Server 4.1 で重複するエラーが報告される
    vCenter Server のクラスタで、HA のアドミッション コントロールと DRS が有効になっているとき、次のような重複するエラー メッセージが vpxd.logファイルに記録される場合があります。
    [2010-10-09 19:25:14.200 04076 error 'App' opID=task-internal-1-30aac6d9-a2] [VpxdDrmInterface] Vm id -2147282016 not found.
    [2010-10-09 19:25:14.200 04076 error 'App' opID=task-internal-1-30aac6d9-a2] [VpxdDrmInterface] Vm id -2147282015 not found.

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

セキュリティ

  • Tomcat がバージョン 6.0.28 にアップデートされ、Tomcat の旧リリースにあった複数のセキュリティ問題が解決
    Common Vulnerabilities and Exposures プロジェクト ( cve.mitre.org) は、Tomcat 6.0.24 で修正されたセキュリティ問題に、次の名前を割り当てています。 CVE-2009-2693CVE-2009-2901CVE-2009-2902CVE-2009-3548

    Common Vulnerabilities and Exposures プロジェクト ( cve.mitre.org) は、Tomcat 6.0.28 で修正されたセキュリティ問題に、次の名前を割り当てています。 CVE-2010-2227CVE-2010-1157
  • vCenter Tomcat 管理アプリケーションの認証情報の公開
    Tomcat Manager アプリケーションの構成ファイルにログイン認証情報が含まれ、権限のないローカル ユーザーが読むことができます。vCenter 4.1 Update 1 では Manager アプリケーションがインストールされないので、この問題は解決しました。
    vCenter 4.1 から vCenter 4.1 Update 1 にアップデートすると、構成ファイルにログイン認証情報が含まれなくなります。
    Common Vulnerabilities and Exposures プロジェクト (cve.mitre.org) は、この問題に名前 CVE-2010-2928 を割り当てています。

サーバ構成

  • vSphere Client で詳細構成オプションを使用時にホスト プロファイルのコンプライアンスが間違って報告される
    vSphere Client で、ホスト プロファイルの詳細構成オプションを編集し、このプロファイルに対するホストのコンプライアンス チェックを実行すると、ホストが準拠していないときに準拠していると間違って報告される場合があります。  また、ホスト プロファイルをホストに適用したあとに、[詳細構成オプション  ] で行なった構成の変更が vSphere Client で報告されず、ホストに適用できる変更はないと間違って認識されます。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。ただし、既存のホスト プロファイルでこの修正を有効にするには、vCenter Server のアップグレード時に次の回避策のいずれかを実行する必要があります。
    • プロファイルを右クリックし、[参照ホストからのプロファイルの更新 ] を選択することで、参照ホストから既存のプロファイルを更新します。
    • ホスト プロファイルを vCenter Server からエクスポートし、そして、それらを vCenter Server にインポートして戻します。。
      ホスト プロファイル機能にはインポートしたプロファイルを使用します。インポートしたプロファイルには、参照ホストを含め、ホストとの関連付けがありません。したがって、関連付けを再設定する必要があります。

    vCenter Server で新規に作成するプロファイルは、前述の回避策を実行しなくても正常に機能します。

  • ESX ホスト プロファイルの準拠または非準拠のアラームが起動しない
    ESX ホストのホスト プロファイルの準拠または非準拠を監視するために vCenter Server に作成するカスタム アラームが起動しません。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

ストレージ

  • 完全な冗長パスがあるデータストアのマルチパス ステータスが 「部分的冗長性/冗長性なし」 と報告されることがある
    vSphere Client の [ストレージ ビュー ] タブで [部分的冗長性/冗長性なし ] と表示されるボリュームに、一定の条件下で、実際には完全な冗長パスがある場合があります。このような誤った報告は、ハードウェア イニシエータがある iSCSI ボリュームで発生します。

    ソフトウェア iSCSI イニシエータの場合、イニシエータ レベルで物理的な冗長性がないので、マルチパスが設定された 2 つのソフトウェア iSCSI イニシエータがあっても、システムで完全な冗長性を報告できません。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • vCenter Server で、ホスト同期タスクの実行中にエラーが報告される
    vCenter Server でホスト同期タスクが実行されるとき、次のようなエラー メッセージが vpxd.logファイルに記録されます。
    Update for property timestamp failed

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

アップグレードおよびインストール

  • Agent のアップグレード前チェック ツールで、64 ビットの ODBC DSN が検出されない
    Agent のアップグレード前チェック ツールの実行時に、[Agent 事前チェック] ウィザードで、接続できる 64 ビットの ODBC DSN が検出されません。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。[Agent 事前チェック] ウィザードで 32 ビットと 64 ビットの両方の ODBC DSN が検出されるようになりました。
  • vCenter 4.1 データ移行ツールで、データベースのバックアップまたはリストアに失敗する場合がある
    vCenter Server 4.1 は 64 ビットのオペレーティング システムだけでサポートされているので、32 ビットのオペレーティング システムから 64 ビットのオペレーティング システムにデータを移行できるようにデータ移行ツールが用意されています。しかし、このデータ移行ツールでは特定の情報の処理方法に問題があります。

    問題は、レジストリ キー、具体的には DbServerTypeレジストリ キーと DbInstanceNameレジストリ キーに関連します。 DbServerTypeレジストリ キーは、データベース タイプ Bundledまたは Customを参照し、 DbInstanceNameはデータベース インスタンスの名前を参照します。この問題は、バンドルされているデータベースに固有であり、データベースがバンドルされている vCenter Server 4.0.x インスタンスを新規にインストールすると発生します。このような状況の例として、次のレジストリ キーのエントリを想定します。

    DbServerType = Bundled
    DbInstanceName = SQLEXP_VIM

    たとえば vCenter Server 4.0.x から vCenter Server 4.0.y へのマイナー アップグレードを実行すると、レジストリ キーが次のように変更されます。

    DbServerType = Custom
    DbInstanceName = Null

    次に、データ移行ツールを使用してデータを vCenter Server 4.1 に移行すると、インスタンス名が Nullなので移行に失敗し、データは完全には移行されません。データは実際にはバンドルされているのに、データ移行ツールはカスタム データを移行する場合のように動作します。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。データ移行ツールは、このような状況で、データをバンドル データとして解釈し、データベース インスタンス名を正しく識別するようになりました。
  • データ移行ツールを使用して VirtualCenter 2.5 Update 6 から vCenter Server 4.1 にアップグレードすると、マルチパス ステータスが空白になる
    アップグレード後に vCenter Server にログインすると、[ストレージ ビュー ] タブのマルチパス ステータスが空白になります。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • vCenter Server 4.1 へのアップグレード後、vCenter Server が起動に失敗し、エラー メッセージが表示される

    この問題が発生すると、 vpxd.logファイルに次のエラー メッセージが記録されます。

    Failed to initialize:Not initialized:boolean storageIORMSupported

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • Agent のアップグレード前チェック ツールで、常に ESXi 3.x ホストのディスク領域が不十分であると報告される
    vCenter Server 環境に ESXi 3.x ホストが含まれ、ホストがアップグレードの要件を満たしていることを確認するために Agent のアップグレード前チェック ツールを実行すると、vpxa インストールに十分なディスク容量が /ディレクトリにある場合にも、VMware Agent アップグレード チェッカーで次のエラーが報告されます。
    使用できるメモリが不足しています
    vCenter Agent をインストールするために十分なメモリが ESXi ホストにありません。
    詳細については、次を参照してください。 http://kb.vmware.com/kb/1016262

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • Microsoft SQL Server 2005 データベースとともにデプロイされている vCenter Server をアップグレードすると、トランザクション ログ ファイルに大量のディスク ストレージ領域が使用される場合がある
    Microsoft SQL Server 2005 データベースとともにデプロイされている vCenter Server をバージョン 4.1 にアップグレードすると、アップグレード前のユーザー定義設定に関係なく、Microsoft SQL Server 2005 のリカバリ モデルがバルク ログに設定されます。このリカバリ モデル設定の変更によって、トランザクション ログのファイル サイズが予期せず増加し、vCenter Server に大量のディスク ストレージ領域が使用される場合があります。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • vCenter Server のインストール時に既存のデータベースを上書きしないオプションを使用すると、vCenter 4.1 へのアップグレードに失敗する場合がある
    既 存のデータベースがあるときに、既存のデータベースを上書きしないオプションを使用して、vCenter Server 4.1 にアップグレードするか、vCenter Server 4.1 を再インストールすると、vCenter Server で既存のデータベースから LDAP データを回復できず、次のようなエラーでインストールに失敗する場合があります。
    vCenter Server ディレクトリ サービスのインスタンスを作成できません。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • データベースのリカバリ中にアラーム モジュールが正しく動作しなくなり、vCenter Server が応答しなくなる
    データベースのリカバリ中にアラーム モジュールが正しく動作せず、vCenter Server が応答しなくなり、vpxd ログ ファイルに次のようなエラー メッセージが出力される場合があります。
    Violation of PRIMARY KEY constraint 'PK_VPX_ALARM_REFRESH'.Cannot insert duplicate key in object 'dbo.VPX_ALARM_REFRESH'.

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

vCenter Server、vSphere Client、および vSphere Web Access

  • アラームの状態が正常に戻ったあとも、vCenter Server のアラーム アクションが繰り返し起動する
    vCenter Server の一部のイベントと状態に基づくアラーム アクションは、アラート ステータスが緑色 (正常) に戻ったあとも繰り返し起動します。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • ネットワークのパフォーマンス チャート データに誤った情報が表示される
    仮想マシン単位で積み重ねて表示されるネットワークのパフォーマンス チャート データに、誤った情報が表示されます。チャートは、[パフォーマンス] タブの [詳細設定] 内の [チャート オプション] からアクセスできます。 以前のリリースでは、分散仮想スイッチ (DVS) に接続されている仮想マシンのネットワークにおいて、送信と受信の統計情報が誤って逆に表示されていました。今回の修正で、正しい統計情報が収集され、パフォーマンス チャートの UI に表示されるようになりました。
  • ロケール サブシステムで、ローカライズされた正しい文字列が見つからない場合に、警告メッセージが vpxd.log ファイルに繰り返し出力される
    次のような警告メッセージが vpxd.logファイルに繰り返し出力されます。

    [2010-11-04 13:22:46.253 02620 warning 'Locale'] Resource module 'alarm' not found.Using from default locale...
    [2010-11-04 13:22:46.253 02620 warning 'Locale'] Resource module 'enum' not found.Using from default locale...
    [2010-11-04 13:22:46.253 03876 warning 'Locale'] Resource module 'vm' not found.Using from default locale...
    [2010-11-04 13:22:48.269 02620 warning 'Locale'] Resource module 'perf' not found.Using from default locale...

    ロケール サブシステムで、カタログ メッセージ検索時に一致するローカライズされた文字列を見つけることができず、デフォルトのロケールが使用された場合に、この警告メッセージが繰り返されます。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。現在は、警告メッセージは最初に 1 回だけ出力されます。
  • vSphere Client で、クラスタ エンティティのメモリ使用率カウンタに表示されるパーセント値が間違っている
    vSphere Client の [パフォーマンス] タブで、グラフにメモリ使用率カウンタ (例: 平均値、最小値、最大値) が表示されます。 クラスタ エンティティの場合、これらのメモリ使用率カウンタに表示されるパーセント値が間違っています。
    メトリック値をキロバイト (KB) からバイト (B) に変換するための変換ロジックがありません。結果的に、クラスタ エンティティ レベルでメモリ使用率カウンタをパーセント単位で計算するときに、分子と分母とで異なるメトリック単位が使用されます。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • vCenter Server のリンク モードを構成しているときに、ドメイン アカウントを使用してログインすると、ホストのハードウェア ステータスが表示されない
    こ の問題は、リンク モードで、ドメイン アカウントを使用して (Windows セッションの認証情報を使用しないで) ログインすると発生します。このような状況で vSphere Client を使用する場合、ホストの [ハードウェア ステータス] タブのクリックは、最初の 1 回のみ機能します。
    別の vCenter Server インスタンスにあるホストの [ハードウェア ステータス] タブをクリックすると、次のエラーが発生します。
    エラーが発生しました。別の vSphere セッションで再度実行してください
    その後、どのホストの [ハードウェア ステータス] タブをクリックしても、同じエラーが発生します。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • vCenter Server ホストのデータ ソース名がスペースで終わる場合、ストレージ監視サービスの同期に失敗する
    ストレージ監視サービスのキャッシュ内のデータは、ストレージ情報プロバイダ データベース (vCenter Server データベース) と定期的に同期されます。しかし、データ ソース名 (DSN) の最後の文字がスペースの場合、同期プロセスに失敗します。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • vSphere Client 4.1 を使用して vCenter Server 4.0 にアクセスした場合、検索機能に結果が表示されない場合がある
    vCenter リンク モードを使用している vCenter Server 4.0 システムに vSphere Client 4.1 から接続し、検索機能を実行すると、検索結果が表示されず、検索機能が完了しないように見える場合があります。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • データベース インデックスがないため、vCenter Server でパフォーマンスの問題が発生する
    Oracle または IBM DB2 のデータベースを使用しているとき、vCenter Server データベースにインデックスがないことが原因で、vCenter Server の速度が低下する場合があります。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • リモート デスクトップ接続を使用すると、その後のログイン時に vSphere Client が機能しなくなる
    リ モート デスクトップ接続を使用した、vSphere Client への最初のユーザーのログインは成功します。しかし、別のリモート デスクトップ接続から別のユーザーが vSphere Client にログインすると、そのセッションで vSphere Client が機能しなくなります。vSphere Client では、次の 2 つの方法でエラーが報告されます。
    • 次のエラーがダイアログ ボックスに表示されます。

      VMware Infrastructure Client リカバリ不能なエラー: (app)

    • 次のメッセージが vSphere Client のログに出力されます。

      system.Runtime.Remoting.RemotingException:Failed to create an IPC Port:Access is denied

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

  • 「ディスクのデータストア使用率」 または 「データストア ディスクの割り当て超過」 の各アラームのメッセージに、メトリックがパーセントではなくキロバイト単位で表示される
    「ディスクのデータストア使用率」 または 「データストア ディスクの割り当て超過」 の各アラームの SNMP トラップや E メールのメッセージのテキストが不正確です。ディスク使用率の値はパーセント単位ですが、メッセージではキロバイト単位で表示されます。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • vSphere Client を使用して、ホット アドをサポートしている仮想マシンのメモリ サイズを MB 単位で設定しようとすると失敗する
    vSphere Client を使用して、ホット アドをサポートしている仮想マシンのメモリ サイズを変更する場合、新しい値には、古い値よりも大きい値だけを設定できます。この問題の一面として、単位を MB に変更しようとすると失敗します。
  • VMware VirtualCenter Management Webservices (vws) で、vCenter サービスの健全性ステータス データを取得できない
    名前が vws から始まるマシンに vCenter Server 4.0 をインストールしたあとで、vCenter Server の健全性ステータス データが表示されない場合があります。次のようなエラー メッセージが vws.logに記録されることがあります。
    [2010-01-31 17:51:56,165 Thread-30 ERROR 'com.vmware.vim.health.impl.ComponentSpec'] Error while trying to login to https://vws/Login java.net.UnknownHostException: vws

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • DPM (Distributed Power Management) がホストをスタンバイ モードにしようとするときに、vCenter Server が機能しなくなる場合がある
    この DPM (Distributed Power Management) の問題が発生すると、次のようなメッセージが vpxd.logファイルに記録されます。
    ASSERT d:/build/ob/bora-258902/bora/vpx/drm/vpxDrmAction.cpp:1247

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • vCenter Server で SSL 証明書を、OpenSSL 1.0.0 以降を使用して生成されたカスタム証明書に置き換えると、ストレージ監視サービスが機能しなくなる

    この問題では、次のエラーが sms.logファイルに記録されます。
    Error constructing private key

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • ストレージ監視サービス (SMS) の同期が、誤って健全性ステータス変更アラームとして送信される
    SMS では、30 分間隔でデータが同期されます。同期が実行されると、SMS の健全性ステータスが黄色に変更されます。この同期処理は警告として報告されますが、これは意図された動作ではありません。これらの誤った警告は、健全性 ステータス変更アラームに設定されているアクションを使用して配信されます。したがって、警告は通知 E メールとして送信されるか、SNMP 通知トラップとして送信されるか、またはコマンドとして実行されます。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。この同期処理の警告は送信されなくなりました。
  • スケジュール設定されている Storage vMotion タスクによる仮想ディスクのプロビジョニングに失敗する
    スケジュール設定されている Storage vMotion のタスクを使用して Storage vMotion の操作を実行すると、シック フォーマットとシン フォーマットの間の仮想マシンのディスク プロビジョニングに失敗する場合があります。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • vSphere Client 4.0 と 4.1 が同じマシンに共存するとき、vSphere Client 4.0 を使用した、既存の EVC (Enhanced vMotion Compatibility) クラスタの変更に失敗する
    この場合、EVC クラスタを変更すると、ダイアログ ボックスが開き、次のエラー メッセージが表示されます。
    メソッドが見つかりません: 'Vmomi.HostSystemArray EVCState.get_BadSoftwareHostsBlockingEVC()'

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • vSphere Client からリンク モードの vCenter Server への接続に失敗し、エラー メッセージが表示される
    バー ジョンが異なる 3 つ以上の vCenter Server インスタンス (たとえば vCenter Server 4.0 Update のインスタンスと vCenter Server 4.1 のインスタンス) をリンク モード グループに追加すると、vSphere Client から vCenter Server への接続に失敗し、次のエラー メッセージが vSphere Client に表示される場合があります。
    次の vCenter Server(s) xyz.servername.com と通信の問題があります: サーバで認証できません

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • vCenter Server と vCenter Converter が同じホストまたは別のホストにインストールされているとき、vCenter Server のステータスで報告される vCenter Converter の健全性ステータス (赤いアラート) が誤っている
    この問題では、vSphere Client の [vCenter サービス ステータス] ページで報告される vCenter Converter の健全性ステータスが誤っています。また、VMware Web サービス ログ ファイル ( VWS.log) で、次のエラー メッセージが報告されます。
    Unable to retrieve health for com.vmware.converter from any of its health URLs
    この問題は、vCenter の健全性ステータス サービスで、vCenter Converter の健全性情報の取得に失敗するため、発生します。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • 同じオブジェクトの別のアラームが無効になっている場合、vCenter のアラームが起動しない
    vCenter Server でオブジェクトに複数のアラームが定義され、その一部が無効になっている場合、vCenter でそのオブジェクトのアラームが起動しません。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • vCenter Server からリモートの Oracle データベースへの接続に予想以上に時間がかかる
    この問題は、スキーマのメタデータのロードに関係があります。この処理は最適化されていないため、リモートの Oracle データベースに最初に接続するときに、大量の不必要なデータがロードされます。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。リモート Oracle データベースへの最初の接続に要する時間が、大幅に短縮されました。
  • vCenter Server 4.1 へのアップグレード後に、仮想マシンで [設定の編集] をクリックすると、vCenter Server が機能しなくなる場合がある
    環 境に ESX/ESXi 3.5 ホストがあり、これらのホストで特定の iSCSI ストレージ デバイスを使用している場合に、この問題が発生する可能性があります。この原因は、vCenter Server 4.1 の vpxa (VirtualCenter Agent または vmware-vpxa サービスとも呼ばれる) のバグです。この問題は、ストレージ デバイスへの特定のパスが停止していると ESX/ESXi ホストで認識されている場合も発生する可能性があります。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • vSphere Client 4.1 が vCenter Server 4.0 に接続されている場合、vCenter ストレージ監視プラグインが有効にならない場合がある
    vSphere Client 4.1 が vCenter Server 4.0 に接続されているときに、vCenter ストレージ監視プラグインを有効にすると、[プラグイン マネージャ] ウィンドウに次のようなエラーが表示される場合があります。
    以下のエラーが発生したため、プラグインがサーバ vmvc38 上でロードできませんでした:
    ファ イルまたはアセンブリ 「VpxClientCommon, Version=4.1.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=7c8-0a434483c7c50」、あるいはその依存関係の 1 つをロードできませんでした。システムで、指定されたファイルを見つけることができませんでした。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • ESX ホストで複数のプロトコルを介して LUN を認識できる場合、ストレージ監視サービス (SMS) が起動しない
    ファイバ チャネルと iSCSI プロトコルを介して LUN を認識できる場合、SMS の起動に失敗します。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • フル スクリーン モードで実行されている仮想マシンで、画面下部ではマウスが正常に機能しない
    この問題は、ゲスト OS や特定のハードウェアに固有ではありません。この問題が発生すると、マウス ポインタで画面下部にアクセスできるように見えますが、実際にはクリックしても反応がありません。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • Lab Manager API スクリプトを使用して多数の仮想マシンをデプロイすると、VMware Agent サービスが応答しなくなる場合がある
    Lab Manager API スクリプトを使用して、1 ~ 2 分間隔で多数の仮想マシンをデプロイすると、約 20 台の仮想マシンをデプロイしたあとで、VMware Agent サービスが応答しなくなります。ESX ホストも応答しなくなり、残りの仮想マシンのデプロイに失敗し、次のメッセージが表示される場合があります。
    デプロイ エラー

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • 夏時間による時刻の変更後にパフォーマンス概要チャートにデータが表示されなくなる
    夏時間設定の適用後、過去 1 日、1 週間、および 1 か月のパフォーマンス概要のデータが表示されず、次のようなエラー メッセージが表示される場合があります。
    チャートをロードできませんでした
    stats.log ファイルには、次のようなメッセージが出力されます。
    [2010-11-18 10:35:15,034 http-8443-1 ERROR com.vmware.vim.stats.webui.chart.StatsChartServlet] Unable to generate performance chart image.Details:You are attempting to add an observation for t he time period Sun Oct 31 02:00:00 CET 2010 but the series already contains an observation for that time period.Duplicates are not permitted.Try using the addOrUpdate() method. org.jfree.data.general.SeriesException:You are attempting to add an observation for the time period Sun Oct 31 02:00:00 CET 2010 but the series already contains an observation for that time peri od.Duplicates are not permitted.Try using the addOrUpdate() method.

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • vCenter Server 4.1 へのアップグレード後にパフォーマンス概要データが表示されない
    vCenter Server 4.1 へのアップグレード後に、過去 1 日、1 週間、および 1 か月のパフォーマンス概要データが表示されない場合があります。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • vCenter Server 4.1 へのアップグレード後に、特定の間隔のパフォーマンス データが表示されない場合がある
    vCenter Server 4.1 へのアップグレード後、または vCenter Server を再起動するたびに、複数のスレッドが同時に同じ格納処理を実行し、一時テーブル ( VPX_TEMPTABLE[1,2,3]) 内の統計を処理しようとするため、特定の処理が完了しない場合があります。その結果、統計を収集できず、パフォーマンス概要チャートに、特定の間隔のパフォーマンス データが表示されない場合があります。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。

仮想マシンの管理

  • 仮想マシンのディスク待ち時間合計に対するデフォルトの vCenter Server アラームが、vCenter Server 4.0 と vCenter Server 4.1 で機能しない
    今 回のリリースで、この問題は修正されました。このアラームは、アップグレード時や新規インストール時に無効になり、デフォルトで作成されなくなりました。 さらに、「仮想マシンのディスク待ち時間合計 (ms)」 を使用するカスタム アラームもアップグレード後に無効になります。現在、使用可能な新しいトリガーは、「仮想マシンの最大ディスク待ち時間合計 (ms)」 です。詳細については、 KB 1025176 を参照してください。
  • 仮想ハード ディスクの追加後に仮想マシンを再構成すると、vCenter Server が応答しなくなる場合がある
    この問題では、vCenter Server デーモン ( vpxd.exe) が予期せずに終了した場合、vCenter Server が応答しなくなります。 vpxd.logファイルには、さまざまなエラーが出力されます。この問題は、vSphere Client で、仮想マシンの再構成時に、同じウィザードで仮想ハード ディスクと構成パラメータの両方を追加すると、発生します。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。
  • vCenter Server で、パワーオン状態の仮想マシンのゲストのハートビート ステータスが、緑色から黄色または赤に変わる
    緑 色のハートビート ステータスは、ゲスト OS が正常に応答していることを示し、赤や黄色は、ゲスト OS に問題があることを示します。仮想マシンのゲストのハートビートの計算は、複数の場所で実行されます。これらの計算がタイミングの問題による影響を受け、 ゲストのハートビート ステータスが不正確になる場合があります。

    今回のリリースで、この問題は修正されました。このような状況の原因となるタイミングの問題は、vSphere 4.1 で修正されました。このリリースでは、残りの計算間違いが修正されています。

VMware HA (High Availability) およびフォールト トレランス

  • クラスタに HA (High Availability) を構成すると、エラーが表示され、ESXi 4.0 以降のホストに HA を構成できない
    vCenter Server 4.1 では、HA を有効にするか、再構成すると、ESXi ホストでの VMware HA のメモリ プール予約が増加します。アップグレード前にシステム リソースの割り当てを変更した場合、この操作に失敗し、次のエラーがステータス バーに表示されます。
    [ 一般的なシステム エラーが発生しました。無効な障害]

    また、この問題が発生すると、次の文字列が vpxd.logファイルに記録されます。
    vim.fault.InsufficientMemoryResourcesFault

    今回のリリースで、この問題は修正されました。この修正で、初期の VIM メモリ割り当てが無制限に設定され、新しい VMware High Availability クラスタのメモリ設定に必要なメモリ量が確保されます。

既知の問題

既知の問題セクションでは、 機能に関する補足について説明し、 既知の問題のリストを提供します。

機能に関する補足

IPv6 は、デフォルトで無効に設定:IPv6 は、ESX 4.1 Update 1 のインストール時にデフォルトで無効に設定されます。

ハードウェア iSCSI:Broadcom ハードウェア iSCSI は、ジャンボ フレームまたは IPv6 をサポートしません。依存型ハードウェア iSCSI は、依存型および独立型のハードウェア iSCSI アダプタがホストで同時に使用される場合、同じ LUN への iSCSI アクセスをサポートしません。

既知の問題のリスト

発生が知られている問題には、次のものがあります。このあとに示す問題のリストは、vCenter Server 4.1 Update 1 が対象です。既知の問題点は次のように分類されています。

ゲスト OS

  • Windows Server 2008 R2 で仮想マシンのライブ クローン作成時にゲスト OS のカスタマイズに失敗する場合がある
    Windows Server 2008 R2 のゲスト OS で、パワーオン状態の仮想マシンのクローン作成時に仮想マシンのカスタマイズも行うと、操作に失敗します。その結果、ターゲット仮想マシンが起動しません。

    回避策:ソース仮想マシンの構成ファイルを編集します。
    1. 仮想マシンをパワーオフします。
    2. 仮想マシンを右クリックし、[設定の編集] を選択します。
    3. [オプション] タブで、[全般] を選択し、[構成パラメータ] をクリックします。
    4. disk.EnableUUIDパラメータの値を false に設定します。
    5. 仮想マシンをパワーオンします。
    6. カスタマイズ ウィザードを使用してクローンの作成とカスタマイズを行います。

国際化

  • DRS ルールの UI 画面のドロップダウン メニュー項目が誤って翻訳されている
    英語以外の UI を使用して仮想マシンとホスト間の DRS ルールを作成する場合、ドロップダウン メニューのオプションが正しく表示されません。

    回避策:なし。

その他

  • DRS を無効にしても仮想マシンとホスト間の DRS ルールが有効になっている
    DRS クラスタに対して仮想マシンとホスト間の DRS ルールを指定すると、DRS が無効の場合でも、このルールは有効のままになっています。したがって、このタイプのルールで指定されている仮想マシンを手動でパワーオンすると、この操 作がルールに違反している場合にエラーが発生することがあります。

    回避策:クラスタの [設定] ダイアログ ボックスでルールを手動で無効にします。

  • グループ ID の長さが vCLI よりも vSphere Client のほうが短いvSphere Client を使用してグループ ID を指定する場合、最大 9 文字までしか指定できません。これに対して、 vicfg-user vCLI を使用してグループ ID を指定する場合は、最大 10 文字まで指定できます。

    回避策:なし。

ネットワーク

  • vDS バッキングが無効な仮想マシン上でクローン操作が失敗する
    仮想マシンのいずれかのネットワーク アダプタが無効または欠落している vDS または dvPort グループに接続されている場合、仮想マシンのクローンを作成できません。

    回避策:すべての仮想マシンのネットワーク アダプタに有効なバッキングがあることを確認してから、仮想マシンのクローン作成を行います。

  • 読み取り専用ロールを持つ新しく追加されたユーザーが、VMkernel NIC を ESX/ESXi ホストに追加できる
    読み取り専用ロールを持つ新しく追加されたユーザーは ESX/ESXi ホスト設定を変更できませんが、現時点では例外として、VMkernel NIC を追加することができます。

    回避策:なし。この動作を想定しないでください。今後、読み取り専用ユーザーは VMkernel NIC を追加できなくなります。

  • ホストが 1016 を超える dvPort を vDS 上で使用すると、メモリの問題が生じる
    1 つのホストが vDS 上で使用できる dvPort の最大数は 4096 ですが、ホストに対する dvPort の数が 1600 に達すると、メモリの問題が生じ始める場合があります。この問題が生じると、vDS に仮想マシンまたは仮想アダプタを追加することはできません。

    回避策:vDS 上で、ホストあたりの dvPort の最大数が 1016 になるように設定します。

  • vDS バッキングが無効な仮想マシン上で破棄処理が失敗する
    仮想マシンのいずれかのデバイスが無効な vDS に接続されている場合、破棄処理が正常に完了しない場合があります。仮想マシンはホスト上で破棄されますが、vSphere Client インベントリ上には残ります。

    回避策:vCenter インベントリから仮想マシンを削除するには、仮想マシンを右クリックして、[インベントリから削除] を選択します。

  • Wake-On-LAN が有効になっていて、仮想マシンのスリープ中に vmxnet3 NIC を再構成すると、仮想マシンが再開する

    回避策:vmxnet3 vNIC を再構成したあと (たとえばホット アドやホット リムーブを実行したあと)、仮想マシンを手動でスリープさせます。

  • 1 つのバッチ内で Cisco Nexus 1000v スイッチに複数のホストを追加すると失敗する場合がある
    パッチまたはアップデートのレベルが異なる複数のホストを Cisco Nexus 1000v スイッチに追加しようとすると、ホスト追加処理が失敗します。

    回避策:パッチまたはアップデートのレベルが異なるホストは、スイッチに個別に追加するようにします。

  • 仮想マシンの MAC アドレスが競合する
    各 vCenter Server システムには vCenter Server インスタンス ID があります。この ID は 0 ~ 63 の数字で、インストール時にランダムに生成されますが、インストール後に再構成することも可能です。
    vCenter Server は vCenter インスタンス ID を使用して、仮想マシンの MAC アドレスと UUID を生成します。2 つの vCenter Server システムで同じ vCenter インスタンス ID を使用していると、複数の仮想マシンに対して同じ MAC アドレスを生成する可能性があります。これらの仮想マシンが同じネットワーク上にあると競合が発生し、パケット ロスやその他の問題につながります。

    回避策:複数の vCenter Server システムから同じネットワークへ仮想マシンをデプロイする場合は、これらの vCenter Server システムに一意のインスタンス ID があることを確認する必要があります。

    vCenter Server インスタンス ID を表示または変更する方法は、次のとおりです。

    1. vSphere Client を使用して vCenter Server にログインし、[管理] - [vCenter Server 設定] を選択します。
    2. [ランタイム設定] を選択します。
      [vCenter Server の一意 ID] テキスト ボックスに、現在の vCenter Server インスタンス ID が表示されます。
    3. この ID が一意でない場合は、[vCenter Server の一意 ID] テキスト ボックスに 0 ~ 63 までの新しい値を入力して、[OK] をクリックします。
    4. vCenter Server インスタンス ID を変更した場合は、変更を有効にするために vCenter Server を再起動する必要があります。

    MAC アドレスが競合している既存の仮想マシンがある場合は、次のように MAC アドレスを編集し、一意の値になるようにします。

    1. 仮想マシンがパワーオフ状態であることを確認します。
    2. vSphere Client のインベントリで仮想マシンを右クリックし、[設定の編集] を選択します。
    3. [ハードウェア] タブで、仮想マシンの仮想ネットワーク アダプタを選択します。
    4. [MAC アドレス] で、[手動] を選択して一意の MAC アドレスを入力します。
    5. OK をクリックします。

    または、仮想ネットワーク アダプタを [手動] の MAC アドレスを使用するように構成したあと、[自動] に再構成することで、vCenter Server に仮想ネットワーク アダプタの新しい MAC アドレスを強制的に生成させることができます。

サーバ構成

  • ESX ホストへのホスト プロファイルの適用に失敗し、操作がサポートされていないというエラーが発生する場合がある
    この問題では、vSphere Client に次のエラーが表示されます。

    サポートされていない操作: 操作がサポートされていません

    この問題が発生する原因は、ホスト プロファイルが、ESX ホストの疑似物理 NIC vusb0の設定を構成しようとするからです。しかし、疑似 NIC では、構成設定の変更が許可されていません。

    回避策:
    1. プロファイルを右クリックし、[プロファイルの編集] を選択します。
    2. ネットワーク構成の物理 NIC 構成に移動します。
    3. 物理 NIC の名前を確認し、 vusb0の物理 NIC 構成プロファイルを探します。
    4. その物理 NIC の構成プロファイルを右クリックし、[プロファイルの削除] をクリックします。
  • DvsProfile 内の PnicsByName ポリシーの更新後に、ホスト プロファイルに対するプロファイルの適用とプロファイル コンプライアンス チェックが失敗する
    DvsProfile の PnicsByName ポリシーの更新後に、ホスト プロファイルのアプリケーションおよびコンプライアンスのチェックに失敗します。この障害は複数の物理 NIC が入力されているときに発生します。ユーザー インターフェイスで複数の物理 NIC が許可されていても、DvsProfile 内の PnicsByName ポリシーに追加できる物理 NIC は 1 つのみです。

    回避策:このポリシーに対して 1 つの物理 NIC のみを追加します。

  • ホストに異なるポートグループまたは NAS データストアがある場合に、ホスト プロファイルのコンプライアンス確認時に非準拠が検出されない
    ホスト プロファイルの構成設定とはポートグループまたは NAS データストアが異なるホストに対してホスト プロファイルのコンプライアンスを確認すると、誤って 「準拠」 という結果が表示されます。
    回避策:ユーザーが [プロファイルの適用] オプションを使用してホスト プロファイルを適用しても、違いが検出され、構成が正しく適用されます。

ストレージ

  • ストレージ アレイをアップグレードしたあと、vSphere Client によるハードウェア アクセラレーション ステータスが [サポート] に変更されるまで、短時間の遅延が発生する
    ス トレージ アレイのファームウェアを VAAI 機能をサポートするバージョンにアップグレードしても、vSphere 4.1 はその変更を即時に登録しません。vSphere Client は、一時的に、ハードウェア アクセラレーションのステータスを [不明] と表示します。

    回避策:この遅延には問題がありません。ハードウェア アクセラレーション ステータスは、短時間経過したあと、[サポート] に変更されます。

サポート対象のハードウェア

  • 既存の IBM DB2 データベースを使用する vCenter Server 4.1 のインストールは、DB2 エラー メッセージが表示されて失敗することがある
    既存の vCenter Server DB2 データベースを使用する vCenter Server 4.1 をインストールすると、次のようなエラー メッセージが表示される場合があります。

    データベース エラーが発生しました。「ODBC エラー: (5UA01) - [IBM][CLI Driver][DB2/NT64] SQL20453N タスク 「RULE_TOPN1_DB2USER1」 は現在実行中のため、削除できません。SQL 文 「CALL CREATE_TOPN_JOB1_PROC()」 を実行したときに、SQLSTATE=5UA01" が返されました。

    このメッセージは、DB2 で IBM の既知の問題が生じた場合に表示されます。これは、DB2 タスクが実行中で、vCenter Server インストーラが vCenter データベースを初期化できないことを示しています。

    回避策:競合を排除して、vCenter Server をインストールするには、次の手順を実行してください。

    1. vCenter Server が実行している場合は、正常にシャットダウンしてください。
    2. [サービス] コントロール パネルを使用して、db2 サービスを停止し、再起動します。
    3. 既存のデータベースを上書きするオプションを確実に選択して、インストール処理を再開します。
  • vSphere Client のインストールが、[The Microsoft Visual J# 2.0 Second Edition インストーラから、エラー コード 「4113」 が返されました] というエラーが表示されて失敗する場合がある
    vSphere Client のインストール中に、インストーラによって期限切れの Microsoft Visual J# ランタイムのアップグレードが試行される場合があります。このアップグレードは正常に実行されず、vSphere Client のインストールは失敗します。

    回避策:前のバージョンのすべての Microsoft Visual J# をアンインストールして、vSphere Client をインストールします。インストールによって、アップデートされた Microsoft Visual J# パッケージが組み込まれます。

アップグレードおよびインストール

  • Oracle 64 ビット ODBC ドライバを使用して、Oracle データベースを持つ vCenter Server 4.1 をインストールしたり、vCenter Server 4.1 にアップグレードしたりすると、vCenter Server を開始できない場合がある
    Oracle 64 ビット ODBC ドライバを使用して、Oracle データベースを持つ vCenter Server 4.1 の新規インストールを実行したり、vCenter Server 4.1 へのアップグレードを行なったりすると、[ データベース バージョン ID 「0」 は、VirtualCenter のこのリリースと互換性がありません] というエラー メッセージが表示され、vCenter Server サービスを開始できなくなる場合があります。

    回避策:10.2.0.4 または 11.1 バージョンの Oracle 64 ビット ODBC ドライバにアップグレードします。

  • vCenter Server サービスを停止せずに vCenter Server 4.1 をアンインストールすると、ローカル ADAM インスタンスが削除されない場合がある
    vCenter Server 4.1 をアンインストールする前に、vCenter Server サービスを停止する必要があります。停止させないと、ADAM インスタンスがシステムに残ってしまう場合があります。この問題は、vCenter Server 4.1 のインストールとアップグレード、および独立型またはリンクされた vCenter Server システムの両方に当てはまります。

    回避策:vCenter Server 4.1 をアンインストールする前に、VMware VirtualCenter Server のサービスを停止してください。

  • vCenter Server のインストールまたはアップグレードによって Microsoft SQL Server 設定がサイレントで変更され、名前付きパイプが有効になる
    [TCP/IP のみを使用する] に設定された Microsoft SQL Server を使用するホスト上で、vCenter Server 4.1 をインストールしたり、vCenter Server 4.0.x を vCenter Server 4.1 にアップグレードしたりすると、インストーラによって設定が [TCP/IP および名前付きパイプを使用する] に変更されますが、この変更の通知は表示されません。

    回避策:[TCP/IP および名前付きパイプを使用する] に対して設定変更が行われても、vCenter Server の正常な処理が妨げられることはありません。ただし、次の手順を実行して、設定をデフォルトの [TCP/IP のみを使用する] に復元することができます。

    1. [スタート] - [すべてのプログラム] - [Microsoft SQL Server 2005] - [構成ツール] - [SQL Server Surface Area Configuration] の順に選択します。
    2. [Surface Area Configuration for Services and Connections] を選択します。
    3. vCenter Server 用に使用している SQL Server インスタンスで、[リモート接続] を選択します。
    4. [ローカルおよびリモート接続] にあるオプションを変更して、[適用] をクリックします。
  • vCenter Server または vSphere Client のインストール中に、vCenter Server ディレクトリ サービスを作成できない
    vCenter Server または vSphere Client のインストール パスとして圧縮フォルダを選択すると、vCenter Server ディレクトリ サービスは作成されません。

    回避策:次のいずれかの手順を実行してください。

    • ディスクを圧縮解除し、インストールを再試行する。
    • 圧縮解除されたディスク上でインストールを実行する。
  • vCenter Server のインストールが、[設定で vCenter ディレクトリ サービス インスタンスを作成できません] というエラーが表示されて失敗する
    HKLM レジストリから Everyone 権限が削除されると、vCenter Server のインストールは [ 設定で vCenter ディレクトリ サービス インスタンスを作成できません] というエラーが表示されて失敗します。

    回避策:次のようにして、HKLM レジストリに Everyone 権限を追加します。

    1. Windows コマンドラインに、 regedit と入力します。
    2. レジストリ エディタで、[HKEY_LOCAL_MACHINE] を右クリックし、[権限] を選択します。
    3. 追加 をクリックします。
    4. 詳細 をクリックします。
    5. リストから [Everyone] を選択して、[OK] をクリックします。
    6. [適用] をクリックして、[OK] をクリックします。
  • DB2 v9.5.0 データベースを使用する vCenter Server インスタンスでホストを追加できない
    IBM DB2 v9.5.0 の 64 ビット ODBC ドライバを含む vCenter Server システムを使用している場合、その vCenter Server のホストを管理できません。

    回避策:DB2 9.5 Fix Pack 5 を適用します。

  • vCenter Server 4.0 から 4.1 にアップグレードすると、vCenter GCS (Guided Consolidation Service) の登録が解除される
    この問題は、GCS が登録されている拡張機能 (プラグイン) である場合にのみ発生します。

    回避策:vCenter Server 4.1 で登録情報を設定するには、GCS を再インストールします。
  • 設定済みポートを使用して Web サービスの HTTP または HTTPS ポートが変更されても、vCenter Server のアップグレード処理が続行される
    [ポートの構成] ページに設定されたポートを使用することで、Web サービスの HTTP または HTTPS ポートが変更されても、vCenter Server のアップグレード処理は続行され、エラーは生成されません。

    回避策:なし。

  • vCenter Server をアンインストールして再インストールするとインストールが失敗する
    同じシステム上で vCenter Server をアンインストールして再インストールすると、[vCenter Server ディレクトリ サービスを作成できません ] というエラーが表示され、インストールが失敗します。

    回避策:vCenter Server をアンインストールしたあと、システムを再起動してから、vCenter Server を再インストールします。

  • 仮想マシンのディスク待ち時間合計 (ms) のトリガーが設定されている vCenter Server をアップグレードすると、エラー メッセージが表示される場合がある
    こ の問題は、仮想マシンのディスク待ち時間合計 (ms) とその他の 1 つ以上のトリガーが同時に設定されているときに、vCenter Server をアップグレードすると、発生します。このような場合、vSphere Client のトリガーのセクションでアラームを編集すると、次のエラー メッセージが表示されます。

    このアラームのトリガーが表示できないか、vSphere Client を通して変更されました。vSphere API を使用してこれらのアラームのトリガーを変更します。

    回避策:

    1. アップグレード前に、仮想マシンのディスク待ち時間合計 (ms) のトリガーを削除します。
    2. vCenter Server と vSphere Client の両方をアップグレードします。
    3. 次の新しいトリガーを追加します。仮想マシンの最大ディスク待ち時間合計 (ms)
  • vCenter Server のインストールと既存の DB2 データベースの上書きに使用したユーザー アカウントが db2user グループまたは db2admin グループのメンバーではない場合、vCenter Server のインストールが失敗する
    [ エラー 25003: リポジトリを作成できません] というエラー メッセージが、vCenter Server のインストールと既存の DB2 データベースの上書きに使用されたユーザー アカウントが db2user グループまたは db2admin グループのメンバーではない場合に表示されます。エラー メッセージのダイアログ ボックスで [OK] をクリックすると、ダイアログ ボックスが閉じ、インストールがロールバックされます。

    回避策:db2user または db2admin グループに、データベース ユーザーを追加します。データベース管理者に問い合わせてください。

  • DRS (Distributed Resource Scheduler) が有効になっているクラスタが複数ある場合、vCenter Server が機能しなくなる場合がある

    シ ステムが連続して 49.7 日間実行されると、Windows システムのアップタイムのカウンタがゼロにリセットされます。複数の DRS クラスタがあり、1 つ以上がカウンタのリセット前に作成または有効化され、1 つ以上がカウンタのリセット後に作成または有効化された場合、仮想マシンのパワーオンなどのタスクの推奨事項を提供するために DRS が起動されるときに、新規に作成されたクラスタの統計が十分に収集されていない場合は、vCenter Server が機能しなくなる場合があります。このような場合、次のエラー メッセージが vpxd.logファイルに記録されます。
    ASSERT d:/build/ob/bora-258902/bora/vpx/public¥vpxDrmStats.h:674

    回避策: vCenter Server は自動的に回復します。vCenter Server が再起動すると、すべてのクラスタで、システムのアップタイムについて一貫した表示を認識するためです。ただし、このように vCenter Server が機能しなくなるのを防ぐには、カウンタのリセット前またはリセット後にすべての DRS クラスタを有効にするか、作成します。カウンタのリセット前に一部のクラスタを作成し、リセット後に一部のクラスタを作成することはしないでください。
  • vCenter Server が Windows Server 2008 R2 にインストールされている場合、管理者権限を持つユーザーが、vCenter Server のログ バンドルの生成ユーティリティの実行時に完全なログを取得できない場合がある
    vCenter Server が Windows Server 2008 R2 にインストールされ、管理者権限を持つ vCenter Server システムのユーザーが vCenter Server のログ バンドルの生成ユーティリティを実行した場合、vcsupport フォルダに完全なログが取得されません。この問題は、組み込みの管理者ユーザー アカウントでは発生しません。

    回避策:管 理者権限を持つユーザーが、Windows Server 2008 R2 の vCenter Server システムにログインし、[スタート] - [すべてのプログラム] - [VMware] を選択し、[vCenter Server のログ バンドルの生成] を右クリックして [管理者として実行] を選択します。
  • IPv6 リンク ローカル アドレスを使用して ESX/ESXi ホストを追加すると、ホストが vCenter Server に応答しなくなる
    IPv6 リンク ローカル アドレスを使用して ESX/ESXi ホストを vCenter Server に追加すると、追加した数秒後にホストが応答しなくなります。

    回避策:なし
  • vCenter Server の再起動後に、「ディスクのデータストア使用率」 アラームが起動しない場合がある
    vCenter Server を再起動すると、「ディスクのデータストア使用率」 アラーム、または 「データストア ディスクの使用率 (%)」 トリガー タイプを使用するアラームが起動しない場合があります。

    回避策:vCenter Server を再起動するたびに、アラームを編集して、アラームの説明などに少し変更を加えます。
  • Windows Vista で、Update Manager Client のすべての [ヘルプ] ボタンでデフォルトの Update Manager ヘルプ ページが開く
    Windows Vista マシンにインストールされた Internet Explorer 7 ブラウザを使用している場合、vCenter Update Manager のコンテキストに応じたヘルプで必要なヘルプ ページが表示されません。代わりに、Update Manager の導入時のヘルプ ページが表示されます。

    回避策:Service Pack 2 を Windows Vista に適用します。詳細については、Microsoft のナレッジ ベースの記事 ( http://support.microsoft.com/kb/942172) を参照してください。

vCenter Server、vSphere Client、および vSphere Web Access

  • vCenter Server が、カスタム JDBC ポートを使用するように構成されたカスタム SQL Server データベースを使用する場合、パフォーマンス チャート データのロードでエラーが発生する
    カスタム SQL Server インスタンスが vCenter Server とともにインストールされており、カスタム JDBC ポートを使用するように構成されている場合、[ Perf Charts サービスに内部エラーが発生しました] というエラー メッセージが表示され、チャート データは表示されません。

    回避策:

    1. vCenter Server システムで、 C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥VMware¥VMware VirtualCenter に移動します。
    2. vcdb.properties ファイルを開きます。
    3. 文字列 usevcdb = true をコメント アウトします。
    4. url、driver、および dbtype が次の値であることを確認します。
      url = jdbc:sqlserver:// :;integratedSecurity=true
      driver = com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver
      dbtype = mssql
    5. データベースがローカル マシンに配置されている場合は integratedSecurity パラメータを true に設定し、リモート データベースの場合は false に設定します。
    6. VMware VirtualCenter Management WebServices サービスを再起動します。

    : この問題は、カスタム JDBC ポートを使用するように構成された Oracle または DB2 データベースでは発生しません。

  • Windows サービス パネルから VMware VirtualCenter サービスまたは VMware Web サービスを再起動しようとするとエラーが発生する
    Windows のコントロール パネルから VMware VirtualCenter サービスまたは VMware Web サービスを再起動しようとすると、次のメッセージが表示されます。
    [ エラー 1053: そのサービスは指定時間内に開始要求または制御要求に応答しませんでした]

    回避策:次の手順に従い、該当する vCenter Server ホストの 2 つのレジストリ キーを変更します。

    1. regedit を起動し、次のレジストリ キーを見つけます。

      HKEY_LOCAL_MACHINE¥System¥CurrentControlSet¥Services¥
      vctomcat¥Parameters

    2. 次の (DWORD) レジストリ値を追加します。

      Value Name: WaitHintStart
      Value:<サービス開始のための待機時間 (ミリ秒)>

      Value Name: WaitHintStop
      Value:<サービス停止のための待機時間 (ミリ秒)>

      いずれの場合にも、待機時間には 40 秒より大きい値を指定する必要があります。

    3. 次のレジストリ キーを見つけます。

      HKEY_LOCAL_MACHINE¥System¥CurrentControlSet¥Services¥
      vpxd¥Parameters

    4. 次の (DWORD) レジストリ値を追加します。

      Value Name: WaitHintStart
      Value:<サービス開始のための待機時間 (ミリ秒)>

      Value Name: WaitHintStop
      Value:<サービス停止のための待機時間 (ミリ秒)>

      いずれの場合にも、待機時間には 40 秒より大きい値を指定する必要があります。

  • vCenter Server、VMware Update Manager、または VMware Converter をチェコ語ロケールを使用してオペレーティング システムにインストールするか、またはそのオペレーティング システムで実行すると問題が発生する
    vCenter Server、Update Manager、または VMware Converter をチェコ語ロケールを使用してオペレーティング システムにインストールしようとすると、製品をインストールできなかったり、製品の使用時に機能的な問題が発生したりします。

    回避策:チェコ語ロケールのオペレーティング システムの場合、回避策はありません。英語ロケールのオペレーティング システムを使用して、製品を評価してください。

  • ESXi ホストのネットワーク設定を変更すると、一部のハードウェアの健全性監視ソフトウェアでホストを自動的に検出できなくなる
    ESXi ホストのネットワーク設定を変更すると、CIM インターフェイスに依存するサードパーティ製管理ツール (主にハードウェアの健全性監視ツール) は、SLP (Service Location Protocol) サービスを使用してそのホストを自動的かつ動的に検出できなくなります。

    回避策:サードパーティ製管理ツールで、ホストのホスト名または IP アドレスを手動で入力します。または、次のいずれかの方法で slpd および sfcbd-watchdog を再起動します。

    • Technical Support Mode に切り替えて、次のコマンドを実行します。

    • /etc/init.d/slpd restart
      /etc/init.d/sfcbd-watchdog restart

    • ダイレクト コンソール ユーザー インターフェイス (DCUI) で、管理エージェントを再起動します。これにより、この問題の影響を受けるエージェントに加えて、ホスト上の他のエージェントも再起動されます。このため、さらに障害が発生する可能性があります。
  • DB2 を使用している場合、ネットワーク接続の再開後に vCenter Server サービスが自動的に再起動しない
    IBM DB2 データベースを使用するように構成されている vCenter Server システムへのネットワーク接続を失うと、ネットワーク接続を再開しても vCenter Server サービスを開始できません。

    回避策:

    1. アプリケーション リスト ユーティリティを使用して、vCenter Server マシンから IBM DB2 データベースへの既存のすべての接続を切断します。
    2. DB2 UDB データベースに dbadm、インスタンス所有者、またはデータベース所有者としてログインします。
    3. 次のコマンドを実行して、データベースから切断するユーザーに関する情報を取得します: db2 list applications

      次のようなメッセージが表示されます。
      Auth Id         Application     Appl.           Application Id
                      Name            Handle
      --------        --------------  ----------      --------------------------
      VPX             db2bp.exe       3428            *LOCAL.DB2.100225221240
    4. アプリケーション ハンドル番号を書き留め、それを使用して、次の切断コマンドを発行します: force application <アプリケーション ハンドル番号>
  • vCenter Server が DB2 を使用するように構成されている場合、一部のエンティティでは 2 日以上前のパフォーマンス データが使用できない
    vCenter Server が DB2 を使用するように構成されている場合、一部のエンティティでは 2 日以上前のパフォーマンス データが使用できません。

    : UTIL_HEAP_SZ パラメータはメモリを割り当てます。このパラメータを調整すると、DB2 へのメモリの割り当てを増やすことができます。diaglevel を 3 に減らすと、diag.log のサイズが縮小し、過剰なログ生成が抑制されます。これにより DB2 がバックグラウンドでジョブを処理できるようになります。DB2 固有のパラメータについては、 IBM Infocenter のページを参照してください。

    回避策:DB2 9.5 を使用している場合は、DB2 9.5 Fix Pack 5 にアップグレードしてください。

  • スワップ ファイルの再配置後にホット プラグイン処理が失敗する
    スワップ ファイルの場所の変更後、DRS クラスタまたはスタンドアロン ホストにあるパワーオン状態の仮想マシンでは、ホット プラグイン処理が失敗し、[ ターゲットの再開に失敗しました。仮想マシンが見つかりません] というエラー メッセージが表示されます。

    回避策:次のいずれかの手順を実行してください。

    • 該当の仮想マシンを再起動してスワップ ファイルの新しい場所を登録してから、ホット プラグイン処理を実行します。
    • vMotion を使用して該当の仮想マシンを移行します。
    • 該当の仮想マシンをサスペンドします。
  • アクセント記号付き文字および合成文字がフランス語版のオンライン ヘルプの索引に表示されない
    vSphere Client のオンライン ヘルプ、DRS トラブルシューティングのオンライン ヘルプ、概要パフォーマンス チャートのヘルプ、および Web Access のオンライン ヘルプのフランス語版では、索引にアクセント記号付き文字および合成文字 (Æ や Œ) が表示されません。

    回避策:なし。

  • ユーザー アカウント制御が有効な Windows Server 2008 システムにホスティングされた vCenter Server インスタンスをリンク グループに追加しようとすると失敗する
    ユーザー アカウント制御 (UAC) が有効な Windows Server 2008 システムをリンク モード グループに追加するか、または隔離した場合、エラー メッセージは表示されませんが、その操作は失敗します。

    回避策:次の手順を実行してください。

    1. 次の手順を実行して、ユーザー アカウント制御 (UAC) をオフにしてから、リンク モード グループに追加します。

      1. Windows の [コントロール パネル] を開きます。
      2. [スタート] - [設定] - [コントロール パネル] - [ユーザー アカウント] の順に選択します。
      3. [ユーザー アカウント制御の有効化または無効化] をクリックします。
      4. [ユーザー アカウント制御 (UAC) を使ってコンピュータの保護に役立たせる] を選択解除し、[OK] をクリックします。
      5. マシンを再起動します。

    2. 次の手順に従ってリンク モードの構成を開始します。
      1. [スタート] - [すべてのプログラム] - [VMware] - [vCenter Server リンク モードの構成] の順に選択し、[次へ] をクリックします。
      2. [リンク モードの構成を変更] を選択し、[次へ] をクリックします。
      3. [vCenter Server インスタンスを既存のリンク モード グループかその他のインスタンスに参加させます] をクリックし、[次へ] をクリックします。
      4. サーバ名および LDAP ポート情報を入力し、[次へ] をクリックします。
      5. 終了 をクリックします。
      6. [続行] をクリックしてインストール プロンプトに従います。

    3. vCenter Server の 1 つにログインし、サーバがリンクされていることを確認します。

    4. vCenter Server がリンクされたら、UAC をオンにします。
      1. [スタート] - [設定] - [コントロール パネル] - [ユーザー アカウント] の順に選択します。
      2. [ユーザー アカウント制御の有効化または無効化] を選択します。
      3. [ユーザー アカウント制御 (UAC) を使ってコンピュータの保護に役立たせる] を選択し、[OK] をクリックします。
      4. マシンを再起動します。
  • データストアのパフォーマンス チャートに誤ったデータが表示される
    vSphere Client のデータストア インベントリ ビューから [パフォーマンス] タブを開くと、タブに 4 つのグラフが表示されます。 これらのグラフのタイトルは正しくありません。次のように読み替える必要があります。

    • ホストあたりの最大遅延
    • ホストあたりのキューの最大深さ
    • ホストあたりの読み取り回数
    • ホストあたりの書き込み回数

    一部のホストが表示されない場合がありますが、これは既知の問題です。

    回避策:データストアに関連付けられた各ホストの正しい情報を確認するには、[ホストおよびクラスタ] インベントリ ビューに切り替えて、[パフォーマンス] タブを選択して対応するカウンタを確認します。

  • [vCenter サービス ステータス] に、ロケール検出の例外エラーが表示される
    vSphere Client から vCenter Server にログインし、[管理] - [vCenter サービス ステータス] の順に移動すると、[vCenter サービス ステータス] に [ Unexpected exception in locale detection, using default: [object Error]] というエラー メッセージが表示される場合があります。このメッセージに対して [OK] をクリックすると、[ このページのスクリプトでエラーが発生しました] という Internet Explorer のスクリプト エラーが記載されたダイアログ ボックスが表示されることがあります。 ダイアログ ボックスで [はい] をクリックすると、[vCenter サービス ステータス] 画面に何も表示されなくなります。 空の画面を右クリックして、[最新の情報に更新] を選択すると、vCenter サービスのステータスが正常に表示されます。
    注:場合によっては、繰り返し [はい] をクリックしても、Internet Explorer のスクリプト エラーが再度表示されるだけで、空の画面が表示されないこともあります。 この場合、タスク マネージャで vSphere Client アプリケーションを終了し、再度ログインします。

  • Oracle データベースを使用している場合に vCenter Server 4.1 または Update 1 にアップグレードすると、パフォーマンス チャートで過去 1 週間、1 か月、および 1 年のチャートを表示したときに 1 日分のデータだけが表示される (KB 1032755)

仮想マシンの管理

  • パワーオフまたはサスペンド状態のスナップショットがある ESX 3.x 仮想マシンを別のデータストアに移行すると、ターゲットの仮想マシンが使用できなくなる場合がある
    パワーオフまたはサスペンド状態のスナップショットがある ESX 3.x 仮想マシンを別のデータストアに移行しようとすると、次の警告メッセージが表示される場合があります。

    こ の仮想マシンはスナップショットが有効になっています。特定の条件下で、一部の仮想マシン ファイルがターゲット データストアに自動的にコピーされない場合があります。残りの仮想ディスク ファイルをソース データストアから手動でコピーするまで、この仮想マシンをパワーオンできません。詳細については、VMware ナレッジ ベースで 「3.x スナップショットの移行」 を検索してください。
    仮想マシンの移行を完了し、仮想マシンをパワーオンしようとすると、次のエラー メッセージが表示される場合があります。
    [ ファイルが見つかりません]

    回避策KB 1020709 を参照してください。

vMotion および Storage vMotion

  • Storage vMotion の詳細タスクをキャンセルしたときに、仮想マシンのディレクトリが移行先データストアから削除されない
    Storage vMotion の詳細オプションを使用して、仮想マシンのハード ディスク ファイルを別のデータストアに移行することを選択し、Storage vMotion のタスクが完了する前にキャンセルすると、仮想マシンのディレクトリが、移行先のデータストアに残ります。仮想マシンのストレージをもう一度そのデータス トアに移行しようとすると、仮想名に接尾辞 _1がついた別のディレクトリがターゲットのデータストアに作成されます。

    回避策:なし

VMware HA (High Availability) およびフォールト トレランス

  • 仮想マシン列をソートしている場合、仮想マシンのカスタム監視設定が正しく適用されない
    VMware HA クラスタで仮想マシンの監視が有効になっていて、仮想マシンにカスタム監視設定を適用するときに、仮想マシン列がソートされている場合、仮想マシンに設定された値が割り当てられない場合があります。

    回避策:仮想マシンのカスタム監視設定を適用する前に仮想マシン列をソートしないでください。