VMware Workstation 8.0.2 リリース ノート
VMware Workstation 8.0.2 | 2012 年 1 月 24 日 | ビルド 591240
これらのリリース ノートの内容は以下のとおりです。新機能
VMware Workstation 8.0.2 の特長は、次のとおりです。
- ホストとして Ubuntu 11.10 がサポートされます。
- ゲストとして Fedora 16 がサポートされます。
- お客様から報告された問題の多くが解決されています。
VMware Workstation 8.0.2 は、すべての VMware Workstation 8 ユーザーのための無償アップデートです。
Workstation の以前のリリース
VMware Workstation の以前のリリースからの既知の問題については、各リリースのリリース ノートで説明されています。VMware Workstation の以前のリリースのリリース ノートを確認するには、 VMware Workstation 8.0.1 および VMware Workstation 8 を参照してください。
解決された問題
次の問題は、VMware Workstation のこのリリースで修正されています。- PID ファイル上の ACL について対処が必要でした。VMware では、この問題を報告してくれた Inode0 様に感謝しています。
- ゲストからホストに対する入力のリリース。たとえば、仮想マシンのウィンドウからホスト画面へのカーソルの移動に失敗し、回復不能なエラーが発生していました。
- ゲストから Ubuntu 11.10 ホストへのコピーと貼り付けに失敗していました。
- 共有フォルダが Fedora 16 および OpenSuse 12.1 のゲストでは機能しませんでした。
- Ubuntu 11.10 ホストで、VMware Workstation をグラブ解除または終了した後でキー リピートが無効になっていました。
- Windows ホストで、RAID システムなど、1 つ以上の物理ディスクで構成されたボリュームがホストにあった場合、物理ディスクまたはパーティションを使用するように設定された仮想マシンはパワーオンできませんでした。
- Microsoft Visual Studio 2010 SP1 がインストールされたマシンで、vix-perl のインストールに失敗し、動的リンク エラーが発生していました。
既知の問題
既知の問題は以下のように分類されます。
- リモート接続とリモート仮想マシンの問題
- ロールと権限の問題
- 共有仮想マシンの問題
- 表示と入力の問題
- フォルダとチームの変換の問題
- デバイスの問題
- 物理マシンの仮想化の問題
- ゲスト OS インストールの問題
リモート接続とリモート仮想マシンの問題
- Linux ホストに Workstation をインストールした場合、VMware Workstation Server はコア ファイルを /var/coreまたは /var/log/vmwareではなく、 /usr/binに書き込みます。
- 仮想マシン名に ASCII 以外の文字が含まれていると、Workstation を使用して、ESX または ESXi 4.1 ホストにリモート仮想マシンを作成することはできません。
-
リモート サーバーに仮想マシンをアップロードすると ( [VM] > [管理] > [アップロード])、Workstation は、新しく作成されたリモート仮想マシンの仮想イーサネット デバイスの MAC アドレスと PCI スロット番号を変更します。ゲスト OS のネットワーク設定で元のネットワーク ハードウェア構成が必要な場合、リモート仮想マシンでネットワーク エラーが発生することがあります。
対処法:リモート仮想マシンで、新しいネットワーク ハードウェア構成に合わせてゲスト OS のネットワーク設定を変更してください。 - VMware Workstation Server は、32 ビット Red Hat Enterprise Linux 6.x ホストでクラッシュする場合があります。
ロールと権限の問題
- Windows ホストで、権限を編集して管理者ロールを割り当て、直後に [削除] をクリックしてその権限を削除した場合、[権限] ダイアログボックスを開くと、元の権限は削除されずに残っています。
共有仮想マシンの問題
- Windows ホストで、共有仮想マシンのフロッピー ドライブがパワー オン時に接続するように設定されていた場合、リモート ユーザーが仮想マシンをパワー オンすると、ホスト システムに仮想マシンがパワー オンされるたびにデバイスに接続するかどうか尋ねるダイアログボックスが表示されます。仮想マシンが完全に起動してホスト システムで稼動している状態になった後に [はい] をクリックしてこのダイアログボックスを閉じると、ホスト システムの Workstation がクラッシュします。
- 32 ビットまたは 64 ビット Windows 7、64 ビット Windows 2008 R2、または 32 ビット Windows XP Professional SP3 ホストで設定を保存し、 Workstation を別のパスに再インストールすると、仮想マシン ライブラリに 共有 VM アイテムが表示されません。
-
Windows ホストで、新規仮想マシン ウィザードで ASCII 以外の文字が含まれる名前の仮想マシンを作成した場合、デスティネーション パスがシステム OS の場所以外であると、その仮想マシンを [仮想マシンを移動] オプションで共有することはできません。 VM をターゲット パスに移動できませんでした。というエラー メッセージが表示されて、共有プロセスは停止します。
対処法:仮想マシンを共有するには、新規仮想マシン ウィザードで仮想マシンを作成するときに、仮想マシン名に ASCII 文字のみを指定する必要があります。
表示と入力の問題
-
Ubuntu 11.04 ホストで、 [トレイ アイコンを表示する] アイコン設定を ( [編集] > [環境設定] > [ワークスペース]) [常時] または [仮想マシンがパワー オン状態にあるとき] に設定すると、仮想マシン アイコンが表示されません。
対処法:Ubuntu 11.04 でシステム トレイ アイコンを表示できるアプリケーションとして vmware-trayをホワイトリストに登録します。または、次の例のように、すべてのアプリケーションについて通知領域 (Systray) を有効にします。
gsettings set com.canonical.Unity.Panel systray-whitelist "['all']"
このコマンドを実行したら、いったんログアウトしてからログインします。コマンドが有効になるには数分かかることがあります。 -
Fedora 15 ホストで、DirectX 9 グラフィックス アクセラレーションが有効になった仮想マシンをパワーオンすると、「Unable to change virtual machine power state: Cannot find a valid peer process to connect to (仮想マシンの電源状態を変更できません: 接続先の有効なピア プロセスが見つかりません)」というエラーで失敗します。
対処法: [3D グラフィックスのアクセラレーション] 設定 ( [VM] > [設定] > [ハードウェア] > [ディスプレイ]) を無効にして、仮想マシンの DirectX 9 グラフィックス アクセラレーションを無効にしてください。 -
Ubuntu 11.04 ゲストでユニティ モードに入ると、ユニティ モードに入る前に開いていたアプリケーションのアプリケーション メニューが表示されません。ユニティ モードに入ってからユニティ起動メニューから開いたアプリケーションについては、アプリケーション メニューが正常に表示されます。
対処法:Ubuntu 11.04 ゲストの APPMENU (グローバル メニュー) を無効にしてください。詳細は、Ubuntu のマニュアルを参照してください。 - Windows XP 仮想マシンを、ローカル ホストからリモート サーバーにアップロードした後、フル スクリーン モードでゲストをウィンドウに合わせることができなくなります。この問題は、仮想マシンがリモート サーバーにアップロードされたときに VRAM が 4 MB に減少されたために発生します。
-
ユニティ モードで 2 つの仮想マシン間でファイルをドラッグ アンド ドロップすると、Workstation がハングします。
対処法:ユニティ モードでは、ドラッグ アンド ドロップではなく、2 つの仮想マシン間でファイルをコピーして貼り付けてください。 -
「Medal of Honor: Allied Assault」などの一部の古い OpenGL ゲームは、Workstation 8.0 仮想マシンでクラッシュする場合があります。現在の OpenGL ゲームには以前のゲームでは対応できない OpenGL 拡張機能が含まれているためです。この挙動はホスト システム上でも見られます。
対処法: MESA_EXTENSION_MAX_YEAR という名前の新しい環境変数を追加し、値を 2003 に設定してください。これはグローバル設定であるため、新しい OpenGL アプリケーションを実行するときには削除する必要があります。
フォルダとチームの変換の問題
-
Workstation ライブラリで新規作成されたフォルダを選択すると、ツールバーの [パワー オプション] ボタンが選択不可になり、フォルダで仮想マシンのバッチ パワー操作を実行できません。
対処法:フォルダで仮想マシンを選択する場合、仮想マシンで選択を無効にしてから (たとえば、フォルダ タブのどこかをクリックするなど)、 ライブラリでフォルダをもう一度選択すると、ツールバーの [パワー オプション] ボタンが選択可能になります。 -
ext4 などの一部のファイル システムで、サスペンドした仮想マシンのようなクリーンではない状態からマウントすると、ファイル システムが正常に動作しません。
対処法:仮想マシンをパワーオフしてから、仮想マシンからファイル システムをマウントします。
デバイスの問題
- Windows ホストで、コンソールが表示される前に [取外し可能デバイス] メニューの [接続] または [切断] をクリックすると、Player がクラッシュします。
- ステータス バー アイコンのコンテキスト メニューから USB デバイスを実行中の仮想マシンに接続しようとすると、Ubuntu 11.04 ホストがクラッシュする場合があります。この問題は通常、Workstation を新規インストールした後、ホストを再起動し、デバイスを初めて仮想マシンに接続するときに発生します。
-
VMware Workstation Server は、32 ビット Red Hat Enterprise Linux 6.x ホストでクラッシュする場合があります。
対処法: ホストのフィンガープリント モジュールを無効にします。
物理マシンの仮想化の問題
- 物理マシンで簡易ファイルの共有または UAC が有効になっている場合、物理マシンの仮想化ウィザードから、物理マシンを仮想化する前に簡易ファイルの共有または UAC を無効にする必要があることを知らせるエラー メッセージではなく、「incorrect user credentials (不正な認証情報)」というエラーが返されます。物理マシンを仮想化するための準備についての詳細は、オンライン ヘルプまたは Using VMware Workstation (VMware Workstation の使用方法)を参照してください。
- Workstation のインストール パスに ASCII 以外の文字が含まれている場合、物理マシンの仮想化ウィザードを使用することはできません。
ゲスト OS インストールの問題
-
RAM が 768 MB 未満のシステムには Fedora 15 をインストールできません。RAM 容量が 768 MB 未満の仮想マシンに Fedora 15 をインストールしようとすると、ゲスト システムが永久的にハングします。
対処法:仮想マシンの RAM を 768 MB 以上に設定して再試行してください。詳細については http://fedoraproject.org/ を参照してください。