VMware Workstation 10.0 リリース ノート
VMware Workstation 10.0 | 2013年 9 月 3 日 | ビルド 1295980 |
これらのリリース ノートの内容は次のとおりです。
新機能
VMware Workstation 10 は、クラス最高の Windows 8 サポートと、画期的な新機能を提供することにより、仮想マシンが PC 上に存在するか、プライベート エンタープライズ クラウド上に存在するかにかかわらず、テクニカル プロフェッショナルが仮想マシンを使用する方法を一変します。
新しいオペレーティング システムのサポート
以下のサポートが追加されました:- Windows 8.1
- Windows 8.1 Enterprise
- Windows Server 2012 R2
- Ubuntu 13.10
VMware ハードウェア バージョン 10
VMware Workstation のこのバージョンには、VMware ハードウェア バージョン 10 が含まれており、vSphere 5.5 と互換性があります。ハードウェア バージョンは新規仮想ハードウェア機能と新規機能を導入するとともに、VMware が当社の仮想マシンでレガシー オペレーティング システムを実行できるようにします。このハードウェア バージョンに含まれている新機能:
16 vCPU
仮想マシンは最大 16 の仮想 CPU を実行できるようになりました。これにより、プロセッサに大きな負担のかかるアプリケーションを仮想マシンで実行できます。注: 16 vCPU で仮想マシンを実行するには、ご使用のホストとゲストの両方のオペレーティング システムが 16 論理プロセッサをサポートしている必要があります。ご使用の物理マシンは、この構成で仮想マシンにパワーを供給するため、ハイパー スレッディングが有効化されたコアを少なくとも 8 個持っている必要があります。
8 テラバイト ディスク
仮想マシンに、2 テラバイトを超える仮想ディスクを含めることが可能になりました。ほとんどのオペレーティング システムで 2 テラバイトを超えるディスクからのブートが制限されていることを考えると、これらの大容量ディスクはファイル ストレージ用の二次ドライブとして役立ちます。注: 2TB を超えるディスクをブート ディスクに使用するには、このサイズのディスクのすべてのセクターにアクセスする必要がある GPT フォーマット ディスクを読み取るため、ご使用のゲスト オペレーティング システムは EFI を使用してブートする必要があります。さらに、Buslogic コントローラは 2TB を超えるディスクをサポートできません。
仮想 SATA ディスク コントローラ
IDE および SCSI コントローラに加えて、カスタム仮想マシンの作成時に、SATA I/O コントローラを選択できるようになりました。これにより、オペレーション システムに付属する SATA ドライバの使用が可能になります。USB の向上
USB 3 ストリームが実装されたことにより、このテクノロジーをサポートしている外付けの USB 3 ストレージ デバイスからファイルを高速転送できるようになりました。ハードディスクが小さいラップトップ コンピュータで Workstation 10 を実行している顧客は、大きなデータ ファイルやビデオ ファイルなどを外付けの USB 3 ストレージ デバイスに保存して、仮想マシン内から素早くアクセスすることができます。また VMware では、Intel、NEC、AMD、TI および Linux Kernel host xHCI ドライバの問題に対処して、USB 3 の互換性とパフォーマンス全体を向上しています。
より多くの VMnets
需要に応じるため、VMware では Workstation 10 の VMnets の数を倍増して、12 個にしました!これにより、より多くの仮想ネットワークを特定用途に特化したり、より複雑なネットワーク化された仮想環境を構築することが可能になります。SSD パススルー
Windows 8 は、SSD (ソリッド ステート ドライブ) から実行されることを検出できるため、このハードウェアに対して最適化します。Workstation 10 では、ゲスト オペレーティング システムは、仮想マシンのディスク ファイルが SSD ドライブに保存されることを検出できるため、オペレーティング システムは仮想マシンで実行される際に同様の最適化を行うことができます。
このハードウェア バージョンにはその他多くの変更が行われました。これには、一部のパフォーマンス向上、省電力、および新しいプロセッサとの互換性などが含まれています。また、Windows 仮想マシンを実行する際の VMware Workstation の起動時間および Windows の起動時間を大幅に向上しました。
有効期限付き仮想マシン
VMware は指定された日時に仮想マシンの有効期限が切れる機能を含めるため、制限された仮想マシンの機能を強化しました。この機能により、当社のお客様は、従業員、学生、顧客、請負業者などと共有するための仮想マシンを作成できます。この制限された仮想マシンは、契約の終了や、デモの回数制限切れ、またはコースの終了まで実行できます。
この有効期限機能は、Web サーバへのセキュアな接続を確立して、現在の日時を確認し、ユーザーがロジックを迂回するためにシステム クロックを後退させるのを防ぎます。同期頻度を設定する機能が追加されたことにより、お客様はタイムリーに期限切れにする必要性とネットワークへの負荷のバランスをとることができます。また有効期限付き仮想マシンは、期限切れが近づいた仮想マシンや仮想マシンが期限切れになった後にカスタム メッセージを表示する機能も含まれています。最後に、ユーザーがプレーン トリップやリモート作業をオフラインで実行できるリース期間を定義できます。
仮想タブレット センサ
Workstation は新しいタブレットや互換性のある PC で非常に良好に動作します。昨年、VMware はタッチ 画面入力を仮想マシンで実現しました。Workstation 10 は、仮想 Accelerometer、Gyroscope、Compass および Ambient Light センサを導入しています。
Workstation 10 を Windows 8 タブレットで実行したり、仮想マシンに Windows 8 をインストールしたお客様がタブレットをシェイク、振り回し、傾け、および回転させると、仮想マシンで実行しているセンサ認識アプリケーションはそれぞれの動作に応じた応答を行います。
ユーザー インターフェイスの強化
Workstation 10 リリースでは、多くのユーザー インターフェイスの向上が行われました。主なものには、以下があります:
Windows 8 ユニティ モードのサポート
当社では、Workstation ユニティ ユーザー インターフェイスと Microsoft の「モダン UI」または「Microsoft Design Language」 (Windows 8 の新しいタイル インターフェイス、旧称 Metro) との動作を引き続く改善しています。Microsoft Store のアプリケーションは現在 [ユニティ] メニューで使用可能であり、そこから直接起動できます。複数モニタのナビゲーション
2、3、4 台以上のモニタを組み合わせて実行する場合、Workstation でフル画面モードを使用したり、モニタの各組み合わせを切り替えて必要なものを選択したりするのは、非常に面倒な作業でした。このため、フル画面ツールバーには、メニューから構成を選択して、そこに直接移動するオプションが用意されました。サスペンドされた仮想マシンのパワー オフ
Workstation 10 では、初めにパワー オンにしてからパワー オフにすることなく構成を変更するため、サスペンドされた仮想マシンをパワー オフにすることができます。サスペンドされた仮想マシンをパワー オフにすると、メモリ内にあるすべての情報は失われますが、仮想ディスクに保存されたものは失われません。リモート ハードウェア アップグレード
vSphere 上や Workstation の別のインスタンス上でリモートで実行されている仮想マシンを使用している場合、仮想ハードウェア バージョンをリモートでアップグレードできるようになりました。簡体字中国語へのローカライズ
Workstation ユーザー インターフェイスとオンライン ヘルプが簡体字中国語に翻訳されました。
新しい Converter
このリリースには、最新バージョンの VMware Standalone Converter が含まれています。.この Converter により、ユーザーは物理マシンを仮想マシンに変換することができます。このバージョンの Converter には、Windows 8、Windows Server 2012、および RHEL 6 の各オペレーティング システムを実行するマシンを変換する機能が含まれています。これは、Unified Extensible Firmware Interfaces (UEFI)、EXT4 ファイル システム、および GUID Partition Table (GPT) ディスクを持つ仮想マシンおよび物理マシンをサポートしています。
OVFTool
Open Virtual Machine Format (OVF) は、製品と組織間の仮想マシン共有をサポートする仮想マシン配布フォーマットです。VMware OVF Tool は、ユーザーが OVF パッケージをさまざまな VMware 製品に対してエクスポートおよびインポートできるコマンドライン ユーティリティです。OVFTool の最新リリースは、VMware Workstation 10 に含まれており、仮想マシンを vSphere に対してアップロードおよびダウンロードするために使用されます。また OVFTool は、.OVF ファイルをインポートするためにも使用されます。このファイルは、Oracle が開発したデスクトップ仮想化ソフトウェアを使用して作成された仮想マシンをインポートする際に役立つ場合があります。
VMRun の機能強化
VMRun コマンドライン ユーティリティは、ゲスト オペレーティング システムの IP アドレスを取得し、ゲストでの VMware Tools の状態を特定する 2 つの新規オプション getGuestIPAddress と checkToolsState により機能強化されました。
クラウド管理ツール
VMware Workstation チームは機能強化を行うとともに、パートナーと協力してクラウド管理ツールが VMware Workstation 10 で実行する仮想マシンで使用できるようにしました。.
- 当社は、Vagrant VMware Provider の開発に対して、Vagrant 社の Mitchell Hashimoto 氏に感謝します。詳細については、 http://www.vagrantup.com/vmware を参照してください。
- また VMware は、VMware Workstation の Chef knife プラグインの開発に対して、Christian Hammond 氏に感謝します。詳細については、 https://github.com/chipx86/knife-wsfusion を参照してください。
30 日間トライアルの内蔵
Workstation 10 は、アプリケーションを初めて実行するときに電子メール アドレスを入力するだけで 30 日間評価できるようになりました。この変更は、ライセンス キーがスパム フィルターに捕捉されるのを防ぎ、お客様が最新の VMware Workstation リリースをより簡単に知ることができるようにするためのものです。
VMware KVM
当社の多くのお客様は、ユーザーが仮想マシンの実行を意識せずに仮想マシンを実行する方法を要望しています。VMware Workstation 10 には、VMware KVM という新しい実行可能ファイル (現在は、Windows 上のみ) が含まれています。コマンドラインから vmware-kvm.exe vmx-file.vmxを実行すると、ツールバーまたは仮想マシンを実行していることを示すその他のインジケータを表示せずに、仮想マシンがフル画面で起動します。Ctrl-Alt を使用すると、仮想マシンで取り込みを解除でき、Pause/Break キーを使用すると、VMware KVM で実行する複数の仮想マシンを切り替えたり、仮想マシンとホスト システムを切り替えることができます。ユーザーの使用感は、KVM スイッチ(従ってその名前)を使用しているのと変わりありません。
コマンドラインで vmware-kvm.exeを入力すると、このフォーマットで使用できるいくつかのオプションを取得できます: vmware-kvm.exe [OPTIONS] vmx-file.vmx. vmware-kvm.exe --preferencesを実行すると、インターフェイスが表示され、仮想マシン間の切り替え使用するキーなどの特定の動作を設定できます。
これは、以前に表示処理のメジャー アップグレードが行われた Workstation 8 に付属していた旧称 VMware-fullscreen.exe という実行可能ファイルの最新世代です。
WSX 1.1
WSX の最新バージョンを試してください。これは、以下の VMware コミュニティ ページにあります: https://communities.vmware.com/community/vmtn/wsx.