
VMware の歴史
仮想化からマルチクラウド、アプリケーション、セキュリティに至るまで、すべての人にとってより良い未来を実現するため、VMware は日々取り組んでいます。
下にスクロールして、イノベーションを促進するデジタル基盤の提供へ向けた VMware の取り組みとミッションをご確認ください。
詳細を確認VMware の歴史は、1998 年 2 月 10 日、太陽の光が降り注ぐ米国カリフォルニア州パロアルトから始まります。先見の明を持ち、優れたコンピューティングの開発に情熱を燃やす 5 人の技術者がこの地に集まり、ダイアン・グリーン(Diane Greene)を CEO として VMware, Inc. が設立され、その年の終わりには 20 人の社員を有するまでに成長しました。
ダイアン・グリーン(Diane Greene)
エドワード・バグニオン(Edouard Bugnion)
スコット・ディバイン(Scott Devine)
メンデル・ローゼンブラム(Mendel Rosenblum)
エドワード・ウォン(Edward Wang)
VMware 初の製品となった Workstation 1.0 が、DEMO 1999 で発表されました。「VMware はデスクトップに選択の自由をもたらした」と Wall Street Journal で取り上げられ、1 台の PC 上で複数のオペレーティング システムを仮想マシンとして実行できるようにしたこの製品に、世界中のプログラマーから歓喜の声が上がりました。
2,260 の大学で Workstation 1.0 が導入されたこともあり、VMware の受注額は 100 万ドルに達しました。
2002 年 5 月 28 日、VMware は最初の特許、第 6397242 号を取得しました。これは、コンピューター システムを仮想化するためのシステムおよび方法に関するものです。創立者のスコット・ディバイン、エドワード・バグニオン、メンデル・ローゼンブラムの名前が発明者として登録されました。現在、VMware が保有する米国特許の数は 1,800 件を超え、VMware の一連のイノベーションは、過去 3 年にわたり IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)からソフトウェア関連特許の充実度で第 2 位の評価を受けています。
アプリケーションを実行したままワークロードを別のサーバへ移動できる vMotion をリリースしました。現在では、仮想マシンをシームレスに移行できる機能は、ほぼすべての仮想化環境において欠かせないものとなっています。
vCenter Server は、統合管理のためのプラットフォームです。仮想インフラストラクチャの展開と自動化を容易にし、IT 部門に高度な可視性とコントロール性を提供します。
すでに普及していた VMware のハイパーバイザーの後継バージョンである ESX 2.0 では、既存サーバの効率性がさらに向上しました。
2003 年 5 月 12 日にヴイエムウェア株式会社が設立されました。現在日本国内では、VMware の製品・サービスを 7,300 社以上の企業に導入いただいており、日経 225 の 83% の企業に採用いただいています。
2004 年 1 月 9 日、EMC Corporation が 6 億 3,500 万ドルで VMware を買収しました。
2005 年には、インドのバンガロール、中国の北京に各国で初となる VMware オフィスが開設されました。VMware は、急速な成長を遂げながら、ダイバーシティ(多様性)を重視する文化を育み、この年、VMware の従業員数は世界で 1,000 人に達しました。
アイルランドのコークにオフィスが開設されました。当初の従業員は 5 人でしたが、現在では、アイルランドのビジネスは拡大を遂げ、1,000 人を超える優れた人材が集まり、その国籍は 53 か国に及びます。
本社を Stanford Research Park のパロアルト キャンパスに移転し、「森の中のキャンパス」というコンセプトの下、7 年をかけて拡張を行ってきました。このパロアルト キャンパスは現在も VMware 本社の拠点であり、105 エーカーの広さに 1,500 本の樹木が並び、池には 13 匹の愛らしいカメたちが暮らしています。
2007 年 8 月 14 日、VMware の株式がニューヨーク証券取引所に上場されました。上場の初値は 29 ドル、その日の終値は 51 ドルでした。
ルールを定義することで、仮想マシン間の物理リソースの割り当てをコントロールできる、Distributed Resource Scheduler(DRS)がリリースされました。
2007 年には 10 億ドル、さらに 2008 年の決算では過去最高となる 19 億ドルの収益を記録しました。また、この年、ポール・マリッツ(Paul Maritz)が新しい CEO に就任しています。
従業員自らがどこへ、どのように貢献するかを選択し、コミュニティに参加していくための基盤となる仕組みを、VMware Foundation として立ち上げました。VMware の基本的信条、社会貢献の精神(Citizen Philanthoropist)の下、社員それぞれの時間、能力、資金を合わせ、各自が高い関心を寄せる活動を実現できるよう、独自の仕組みを構築し、支援しています。
ブルガリア、中国、インド、イスラエル、米国の研究開発センターに続き、インドのプネーに新しい大規模な研究開発センターが開設されました。この施設は、VMware のクラウド関連製品群の開発に大きな役割を果たしています。また、この施設の開設により、全世界での VMware 従業員数が約 11,000 人にまで増加しました。
VMware は、ネットワーク仮想化企業の Nicira を 12 億 6 千万ドルで買収しました。Nicira のネットワーク仮想化プラットフォーム(NVP)では、物理的なネットワーク環境に依存せずに仮想ネットワークを動的に構築でき、VMware の Software-Defined Data Center(SDDC)戦略の重要な一角を担っています。またこの年、パット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)が CEO に就任しました。
「VMware NSX により、弊社のデータセンターへこの 10 年でもっとも革新的なセキュリティを導入することができました」
Terry McDonough 氏NSX のリリースにより、まったく新しいネットワークの運用モデルが実現しました。ネットワークを「ソフトウェア化」することで、セキュリティにおいて重要な要素であるマイクロセグメンテーションが可能になり、ビジネスの俊敏性や収益性の向上に貢献します。SDDC の主要な構成要素である vSAN の構想が発表されたのもこの年です。
VMware は、2015 年から Fortune 誌のもっとも働きがいのある企業 100 社に連続して選出されています。これは VMware があらゆる活動において重視している EPIC₂ という企業文化の賜です。EPIC₂ とは、Execution(遂行)、Passion(情熱)、Integrity(誠実)、Customers(お客様)、Community(コミュニティ)の頭文字を取ったものです。
「信念と目的を持ち、世界を変えたいと願う個人の力が集まることで影響力が生まれます」
ベツィー・サッターDell Inc. が、VMware の株式を保有する EMC Corporation 買収の意向を発表し、670 億ドルという IT 業界史上最高額の買収となりました。この買収により、Dell Technologies の一員となり、未来に向けたデジタルの活用、IT の変革、そしてもっとも重要な資産である情報の保護に不可欠なインフラストラクチャを提供する独自の企業グループが誕生しました。
VMware と Amazon Web Services(AWS)は、IT 部門が使い慣れた VMware のツールを使ってクラウドベースのリソースを管理できる、VMware Cloud on AWS を発表しました。このパートナーシップは、複数のクラウドを制限なく運用できる、クラウド コンピューティングの新たな時代の幕開けとなりました。
VMware の全世界の従業員数は 20,000 人に達しています。
2017 年 8 月、VMware は VMware Enterprise PKS を発表しました。Enterprise PKS により、Kubernetes を含めたプロダクションレベルのコンテナ サービスを VMware vSphere 上に展開し、運用できます(「Enterprise PKS」の「K」は、Kubernetes を含むコンテナを表しています)。
「ソフトウェアには、ビジネスだけでなく、人間にも大きな変化をもたらすパワーがあります。IT 社会の成熟度が高まるなか、VMware は、個人としても企業としてもその責任を認識し、コミュニティに貢献する取り組みを続けていく所存です。輝かしい未来のために、次世代のテクノロジーを基にしたデジタル基盤の構築に向けて、私たちがなすべきことはまだたくさんあります」
パット・ゲルシンガーVMware はカーボン ニュートラル化を目標より 2 年早く達成しました。人、製品、地球環境の 3 つを柱として、今後も社会、地球に貢献する取り組みを続けてまいります。
Pivotal と Carbon Black の買収により、あらゆるクラウドやあらゆるデバイスに対応するあらゆるアプリケーションの開発、実行、管理、接続、保護を、より強力に支援できるようになりました。
VMware の取締役会は、2021 年 6 月 1 日付で、ランガラジャン(ラグー)・ラグラム(Rangarajan(Raghu)Raghuram)を最高経営責任者(CEO)および取締役会メンバーに任命しました。2003 年の入社以来、VMware の歴史のさまざまな場面を通じて、会社として戦略およびテクノロジーを進化させるためのプロジェクトを指揮し、成功を導いてきました。
2023 年、VMware の協働イノベーションが 25 周年を迎えます。VMware は 20 年以上にわたりイノベーションの文化を育み、優れたアイデア、変化に富んだ視点、コミュニティの組み合わせを通じて、ソリューションを共創しています。
1998 年に 5 人の技術者が小さなアパートで始めた VMware は、エンタープライズ ソフトウェアの分野でイノベーションをリードする世界的企業へと成長を遂げました。現在、VMware が提供するマルチクラウド、アプリケーション、Anywhere Workspace、ネットワーク、セキュリティのソリューションは、世界中の何十万もの企業でデジタル基盤として利用されています。
VMware のイノベーションは IT を根本的に変革し、ビジネスに新たな可能性をもたらしました。現在、VMware は、お客様の現状や理想とする環境を問わず、迅速な目標達成に向けてお客様を支援しています。
テクノロジーの価値を高め、より良い世界を実現するため、私たちは常に新たな機会を探求しています。VMware の取り組みの詳細をご覧ください。