クラウド アーキテクチャとは


クラウド アーキテクチャとは、テクノロジー コンポーネントを組み合わせてクラウドを構築する手段です。クラウド アーキテクチャでは、リソースが仮想化テクノロジーによってプールされ、ネットワーク全体で共有されます。クラウド アーキテクチャは、次のような要素で構成されます。

  • フロントエンド プラットフォーム(クラウドへのアクセスに使用するクライアントまたはデバイス)
  • バックエンド プラットフォーム(サーバおよびストレージ)
  • クラウドベースのデリバリ モデル
  • ネットワーク

これらのテクノロジーを組み合わせて、アプリケーションを実行できるクラウド コンピューティング アーキテクチャを構築し、クラウド リソースを活用するための機能をエンド ユーザーに提供することができます。

VMware マルチクラウド アーキテクチャ

適切な基盤を構築してアプリケーションのモダナイゼーションを加速

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クラウド アーキテクチャを導入する理由

多くの理由から、クラウド アーキテクチャは堅牢で包括的な設計にする必要があります。主な理由は次のとおりです。

  • 新しいアプリケーションを迅速に提供する
  • 最新の法規制に確実に準拠する
  • リソースの透明性を高めることにより、コストを削減してデータ侵害を防止する
  • リソースの迅速なプロビジョニングを実現する
  • 常にサービス目標を達成する
  • IT 支出のパターンとクラウドの使用状況を詳しく把握する

クラウド アーキテクチャの基礎

クラウド コンピューティング環境のフレームワークを設計するには、テクノロジーの要件とビジネスのニーズを慎重に検討する必要があります。要件やニーズはさまざまですが、クラウド アーキテクチャの基礎をなすコンポーネントはどのような組織においても同じです。

  • 仮想化:仮想化は、すべてのクラウド アーキテクチャの基盤となるテクノロジーです。サーバなどのソフトウェアベースのリソース、つまり仮想リソースを作成することで機能します。仮想化は、ハードウェア リソースを抽象化して 1 台のサーバを最大限に活用することで、効率性と柔軟性を高めながら、高額なハードウェア導入の必要性を低減します。

  • ハードウェア:エンタープライズ データセンターのバックエンド コンポーネントには、サーバ、パーシステント ストレージ、およびルータやスイッチなどの LAN 機器が含まれます。

  • ミドルウェア:これらのソフトウェア コンポーネントは、ネットワーク上のコンピューター、アプリケーション、ソフトウェアが相互に通信するための仲介役として機能します。

  • 管理:クラウド管理ツールを使用すると、クラウド環境のパフォーマンスとキャパシティを継続的に監視できます。IT 部門は、使用状況の追跡、新しいアプリケーションの展開、データの統合、ディザスタ リカバリすべてを、理論的には単一のコンソールから実行できます。

  • 自動化ソフトウェア:重要な IT サービスを自動化および事前定義ポリシーを通じて提供することにより、IT 部門の作業負荷を大幅に軽減、アプリケーションの提供を効率化、コストを削減できます。クラウド アーキテクチャでは、自動化ソフトウェアを使用することで、システム リソースを容易に拡張してコンピューティング能力の需要の急増に対応したり、変動する市場の需要に合わせてアプリケーションを展開したり、クラウド環境全体のガバナンスを維持したりできます。

クラウド アーキテクチャの種類

クラウド アーキテクチャはそれぞれ詳細は異なりますが、クラウド アーキテクチャには複数の一般的なモデルがあります。これにはパブリック、プライベート、ハイブリッド、およびマルチクラウド アーキテクチャが含まれます。これらを比較すると次のようになります。

  • パブリッククラウド アーキテクチャ:パブリッククラウド アーキテクチャでは、コンピューティング リソースをクラウド サービス プロバイダーが所有して運用します。これらのリソースは、インターネットを介して複数のテナント間で共有と再分配が行われます。パブリッククラウドには、運用コストの削減、容易な拡張、メンテナンスの軽減などの利点があります。

  • プライベートクラウド アーキテクチャプライベートクラウドとは、通常は企業のオンプレミス データセンターで独自に所有および管理されるクラウド アーキテクチャです。ただしプライベートクラウドは、複数のサーバ設置場所や、地理的に分散したコロケーション施設の賃貸スペースにまたがることもあります。通常はパブリッククラウド ソリューションよりもコストはかかりますが、プライベートクラウド アーキテクチャの方がカスタマイズしやすく、より厳格なデータ セキュリティおよびコンプライアンス オプションを提供します。

  • ハイブリッドクラウド アーキテクチャハイブリッドクラウド環境は、両者の利点、つまりパブリッククラウドの運用効率とプライベートクラウドのデータ セキュリティ機能を兼ね備えています。パブリッククラウドおよびプライベートクラウド両方のアーキテクチャを利用することにより、IT リソースを統合しながら、データ セキュリティ要件に応じて環境間でワークロードを移行することができます。データセンターとパブリッククラウドの複合環境に導入されたさまざまなアプリケーションを管理するには、ワークロードが展開されている場所にかかわらずに一貫性のあるインフラストラクチャと運用を確保するための強固な基盤が必要です。

  • マルチクラウド アーキテクチャマルチクラウド アーキテクチャでは複数のパブリッククラウド サービスを使用します。マルチクラウド環境の利点としては、さまざまな組織の要件を満たす可能性が高いクラウド サービスを選択して展開できる優れた柔軟性が挙げられます。また、単一のクラウド サービス ベンダーへの依存度が低下するため、コストをさらに削減でき、ベンダー ロックインの可能性も低減できます。

クラウド コンピューティングのユースケース

クラウドへの移行を促進しているサービス モデルは主に 3 つあります。モデルごとに独自のメリットと重要な機能があります。

  • SaaS:ベンダーは、アプリケーションとソフトウェアの提供と管理をインターネット経由で行うため、エンドユーザーがソフトウェアをローカルに展開する必要はありません。
  • PaaS:このサービス モデルは、組織がアプリケーションやサービスを作成できるように、コンピューティング プラットフォームとソリューション スタックをサービスとして提供します。サービス プロバイダーは、アプリケーションのホストに必要なネットワーク、サーバ、およびストレージを提供し、エンドユーザーはソフトウェアの展開と構成設定を監視します。
  • IaaS:必要なインフラストラクチャはサードパーティ プロバイダーが提供するため、組織がサーバ、ネットワーク、ストレージ デバイスを購入する必要はありません。エンドユーザーはソフトウェアとアプリケーションを管理し、常に必要なキャパシティの料金のみを支払います。

クラウド アーキテクチャのベスト プラクティスとは

クラウド向けに適切に設計されたフレームワークは、必要なテクノロジーというだけではなく、運用コストの削減、アプリケーション パフォーマンス 向上、エンドユーザーの満足度向上の手段となります。クラウド アーキテクチャの原則とベスト プラクティスに従うことによって、クラウドへの投資と将来の変化に対応可能なクラウド IT 環境から、真のビジネス価値を獲得することができます。

  • 慎重な事前計画:クラウド アーキテクチャを設計する際は、時間をかけてキャパシティのニーズを確認します。アーキテクチャの構築を開始したら、本番環境で予期しない問題が発生することがないように、継続的にパフォーマンスをテストします。

  • セキュリティの組み込み:クラウド インフラストラクチャ内のすべてのレイヤーを、データの暗号化、パッチ管理、厳格なポリシーで保護することにより、ハッカーや不正ユーザーからクラウドを保護します。

  • ディザスタ リカバリの確保:コストのかかるダウンタイムを回避し、サービスの中断から迅速にリカバリするために、リカバリ プロセスを自動化します。キャパシティを監視し、冗長ネットワークを使用すれば、高可用性アーキテクチャも実現できます。

  • パフォーマンスの最大化:ビジネスのニーズとテクノロジーのニーズを継続的に監視し、適切なコンピューティング リソースを活用および管理します。

  • コスト削減:自動化されたプロセス、マネージド サービス プロバイダー、および使用状況の追跡機能を活用して、不必要なクラウド コンピューティングのコストを削減します。

クラウド アーキテクチャに関連する VMware の製品、ソリューション、リソース

マルチクラウドとモダン アプリケーション向けのハイブリッドクラウド プラットフォーム

VMware Cloud Foundation は、仮想マシンの管理とコンテナのオーケストレーションを行うためのハイブリッド クラウド プラットフォームです。フルスタックのハイパーコンバージド インフラストラクチャ(HCI)テクノロジーをベースに構築されています。

VMware ハイブリッドクラウド

VMware Cloud Foundation をベースとした VMware のハイブリッドクラウド ソリューションは、あらゆる環境のあらゆるアプリケーションに対応する、一貫性のあるインフラストラクチャと運用を実現します。ぜひ詳細をご覧ください。

クラウド管理プラットフォーム

VMware は、従来型のワークロードから(クラウド ネイティブの)コンテナ ベースのワークロードまでさまざまなワークロードを実行するハイブリッド(マルチクラウド)環境を管理できる、包括的なクラウド管理プラットフォーム(CMP)を提供しています。

マルチクラウド運用による可視化と制御の実現

VMware が提供するマルチクラウド ソリューションにより、あらゆるクラウドを活用できます。コストの最適化、セキュリティ リスクの軽減、運用の合理化を支援します。

クラウドへの移行

使い慣れた VMware のツールとこれまで習得されてきたスキルを活用して、ワークロードを簡単にクラウドに移行できます。VMware のソリューションでクラウドに移行するメリットをご確認ください。

マルチクラウド アーキテクチャ ソリューション

VMware のソリューションは、それぞれに固有のルールや要件などの独自性を持つクラウドベースのアーキテクチャを扱う際の複雑性を適切に把握するうえで役立ちます。