ネットワーク アーキテクチャとは
ネットワーク アーキテクチャとは、クライアント デバイスやアプリケーションの接続ニーズを満たすため、ネットワーク サービスとデバイスを組み合わせてネットワークを構築する方法です。

VMware Infrastructure アーキテクチャの概要

VMware Cloud Foundation のネットワーク アーキテクチャ
ネットワーク アーキテクチャの種類
- データセンターのネットワーク:さまざまなデータやアプリケーションをホストするサーバを接続して、これらを利用できるようにします。
- アクセス ネットワーク:拠点ごとにアクセス ネットワークを構築し、ユーザーのオンボーディングを可能にします。
- WAN:短距離または長距離を介してユーザーとアプリケーションを接続します。
ネットワーク アーキテクチャに求められる 4 つの基本要素
ネットワーク アーキテクチャに求められる 4 つの基本要素は次のとおりです。
1.フォルト トレランス。フォルト トレランス対応のネットワークとは、インターネットで障害が発生した場合でも、障害の影響を受けるデバイスの数が制限されるネットワークです。送信元と送信先をつなぐ経路が複数用意されており、1 つの経路で障害が発生しても、別の経路を利用することができるため、迅速な復旧が可能です。
2.スケーラビリティ。スケーラブルなネットワークであれば、既存のユーザーにすでに提供しているサービスのパフォーマンスを落とすことなく、新しいクライアントやアプリケーションをサポートするために迅速に拡張できます。
3. サービス品質(QoS)。サービス品質は、新しいマルチクラウド時代のネットワークの必須要件です。信頼性が高く、測定可能なサービスを提供するとともに、どのような場合でも品質低下の心配がないことを保証する必要があります。これには、ネットワーク帯域幅やネットワーク トラフィックの輻輳を管理する機能も含まれます。
4.セキュリティ。高水準のセキュリティは、効果的なネットワーク アーキテクチャの基本要素の 1 つであり、不可欠な条件です。セキュリティには、ネットワーク インフラストラクチャのセキュリティと情報セキュリティがあります。つまり、ネットワークを物理的に保護すると同時に、クラウドネイティブ環境で転送、保存、利用される情報を保護する必要があります。
ネットワーク アーキテクチャのメリットとデメリット
ネットワーク アーキテクチャのメリットには、効率性、スケーラビリティ、信頼性、自動化などがあります。ネットワーク アーキテクチャで提供される、セキュリティやネットワーク デバイスの自動管理ソリューションは、構成を維持およびバックアップするためのさまざまなタスクの実行を支援します。これは継続的な運用に欠かせません。
ネットワーク アーキテクチャのデメリットとしては、ネットワーク アーキテクチャに必要な構成要素を購入する場合、多額の費用がかかる点が挙げられます。また、個々の物理サーバは耐用年数が長いため、状況によっては依存性が高まる可能性があります。さらに、ウイルスやマルウェアの脅威に常にさらされることになります。ウイルスやマルウェアに感染した場合、封じ込めに失敗するとあっという間にネットワーク全体に広がってしまいます。
ネットワーク アーキテクチャにおける VMware の役割
VMware Infrastructure は一連の堅牢な仮想ネットワーク要素を提供するソリューションです。このソリューションを導入すれば、データセンターの仮想マシンを、物理環境と同じくらいシンプルにネットワーク接続できます。VMware は、マルチクラウド環境を利用する組織に新しい機能セットを提供し、従来の物理アプライアンスの制約を取り除くことで、ネットワーク アーキテクチャを強化します。
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